2018年3月11日日曜日

アレクサ、東日本大震災って知ってる?

今日は3月11日。東日本大震災から7年です。
アレクサが東日本大震災を知っているのか聞いてみました。

「アレクサ、東日本大震災って知ってる?」

「2011年3月11日、午後2時46分、三陸沖で、プレート境界の断層のずれにより、マグニチュード9.0の巨大地震、東日本大震災が発生しました。最大震度7、最高潮位9.3メートルの津波による大災害となりました。日本は世界各国から支援を受けたほか、米軍の「トモダチ作戦」では、のべ2万人による救援活動が展開されました。国の復興施策のほか、被災地支援団体など、復興にむけて、今も多くの人が活動しています」

そうだね。よく知ってるね。
そうだ、「アレクサ、君は何歳?」

「人間の年齢だと3歳で、犬や猫の年齢に換算すると28歳です。A.I.の年齢にすると、ナノ秒単位で換算されるので、とても大きな数字、とだけお答えしておきましょう」

そうなんだ。気の利いた答えなんだろうけど、ちょっとムカつく。
まあいいか、東日本大震災の日には生まれていないのに、
「アレクサ、よく勉強しているね」

「すみません。わかりません」

誉めたのに...。まあ、いいか。

「アレクサ、東日本大震災の被害ってどれくらい?」

「ちょっと良くわからないです。ごめんなさい」

いや、普通答えられないと思うから、いいよ。
もっと具体的に質問すれば良いのかな。

「アレクサ、東日本大震災の行方不明者って何人?」

「2011年3月11日、午後2時46分、三陸沖で、プレート境界の断層のずれにより、マグニチュード9.0の巨大地震、東日本大震災が発生しました。最大震度7、最高潮位9.3メートルの津波による大災害となりました。日本は世界各国から支援を受けたほか、米軍の「トモダチ作戦」では、のべ2万人による救援活動が展開されました。国の復興施策のほか、被災地支援団体など、復興にむけて、今も多くの人が活動しています」

それ、さっき聞いた。
でも、7年経った今も、多くの人が復興に向けて活動しているし、行方不明者を今も探しているんだよ。3月9日現在の警察庁のまとめによると、残り2539人になったんだ。昨年もDNA鑑定などで15人特定されたんだって。
家族も、命を諦めていたにしても、ご遺体が見つかることがどれだけ嬉しいかと思うね。

「アレクサ、震災関連死って知ってる?」

「すみません。よくわかりません」

わからないかもね。実際、弔慰金等のからみもあるので、定義がいろいろ難しいところらしいけれど、死因に震災と相当な因果関係があると「災害弔慰金判定委員会」において認定された死者って定義があるね。
まあ、お金が絡めば医師の診断書とは別の判断基準も必要だからね。
この基準によると、昨年の9月30日現在で3647人いるんだって。震災さえなければもう少し長生きできたのだから、気の毒だね。

「アレクサ、仮設住宅って知っている?」

「こんな説明が見つかりました。仮設住宅は、地震・水害・山崩れなどの自然災害などにより、居住できる住家を失い、自らの資金では住宅を新たに得ることのできない人に対し、行政が貸与する仮の住宅」

そうだね。では
「東日本大震災の仮設住宅の数は?」

「2011年3月11日、午後2時46分、三陸沖で、プレート境界の断層のずれにより、マグニチュード9.0の巨大地震、東日本大震災が発生しました。最大震度7、最高潮位9.3メートルの津波による大災害となりました。日本は世界各国から支援を受けたほか、米軍の「トモダチ作戦」では、のべ2万人による救援活動が展開されました。国の復興施策のほか、被災地支援団体など、復興にむけて、今も多くの人が活動しています」

それ、さっきも聞いた。3回目。
でも「今も多くの人が活動しています。」って大事なところ。
東日本大震災から7年経った今も、復興庁によると、プレハブ仮設住宅で暮らす被災者は2月1日時点で岩手、宮城、福島の被災3県に約1万3千人いて、まだ解消の見通しが立っていないんだって。
仮設住宅でなくても、県外などの避難者は役7万3千人に上るんだって。
他にも「在宅被災者」「在宅避難者」って概念もあって、もっと議論すべきことがあるんだよ。

それじゃ
「アレクサ、復興庁って?」

「こんな説明が見つかりました。復興庁は、東北地方太平洋沖地震・東日本大震災からの復興を目的として、期間を定めて設置された日本の行政機関である」

そうだね。ではその
「復興庁の期間はいつまで?」

「東北復興産業の営業時間は○○です」

いや、それ聞いてないし。聞き方が悪いのかな。
では、
「復興庁の設置期間はいつからいつまで?」

「2018年3月11日 午後5時39分です」

それ今の時刻だし。
復興庁は2011年の12月9日に設置されて、震災発生から10年後の2021年3月31日までなんだよ。

どんな大震災だって、長くて10年も経てば、すべて解決しているとみんな思うよね。
実際に、他の地域からこの震災について質問されることはほぼ無くなったよね。
7年も経っているから、もうほぼ解決したと思っているんだろうね。
もちろん、熊本大地震など、その後も全国各地で災害が発生しているので、いつまでも東北だけ考えていられないんだろうね。

何も毎日考えて欲しいなんて思っていないし、今も東北に支援をくださいって言ってるのでもないのだけどね。
情緒的な支援の時期は過ぎているので、普段は忘れていて良いと思うんだ。
ただ、この3月11日に1年に1度くらい思い出して、できれば客観的に復興の問題や統計的な数字を見て欲しいと思う。
今後起きるかも知れない全国の災害の際に、少しでも被害を減らせるように、もう少し考えて欲しいんだ。
何か災害が発生したら、どんなことが起きて、それにはそれぞれの立場で何から対応すべきか、そして東日本大震災では何が難しかったか、最後まで解決が遅れたのは何か、など全国の皆さんの為に考えて欲しいんだよね。

私ももっと具体的に勉強して全国の皆さんに発信し続けようと思っているので、アレクサも、全世界の人に、この話しをもう少し具体的に伝えられるようになって欲しいな。

「アレクサ、よろしくお願いしますね」

「ごめんなさい。ちょっと良くわからないです」