2017年6月29日木曜日

7月22日「開業ガイダンスin金沢」はニーズが有りますか?

7月21日(金)に石川県土地家屋調査士会研修会にお招きいただきました。
役員の話と土地家屋調査士グランドデザインの話をさせていただきます。

さて、当日は金沢で宿泊しますので、その翌日の7月22日(土)は若干時間が取れます。
もし皆さんのお役に立てるなら、金沢市内で「土地家屋調査士事務所開業ガイダンスin金沢」を開催しようかと思いました。

このガイダンスは、本来土地家屋調査士試験に合格していながら開業していない人の不安や疑問に答えようという趣旨ですが、最近では、開業後の現役土地家屋調査士の皆さんの参加が多く、事務所経営ガイダンスも兼ねています。開業前も開業後も、結局は同じ悩みですので、同席でガイダンスをしています。ですから、今回もどなたでも歓迎いたします。
もちろん、無料です。

周知する方法がこのブログだけで、当日まで1月を切っていますので、開催は難しいかと思いますが、何人かでもニーズが有るのなら、お役に立ちたいと思います。
直接私にメールをください。
鈴木修のメールアドレス(mucha@rr.iij4u.or.jp)

参加希望者がいらっしゃれば、その数を見て会場を決めますし、参加希望のメールがなければ、金沢21世紀美術館でも観て、福井の友人に会って帰りたいと思いますので、お気遣いは結構です。


一応参考として、過去のガイダンスの内容を貼っておきます。

以下2017年1月5日のブログ

【急遽1月22日「開業ガイダンスin大阪」を開催決定!】
本件タイトルどおり、今年も「土地家屋調査士開業ガイダンスin大阪」昨年開催したガイダンスを開催します。

毎年開催しているの東北ブロック協議会主催の「土地家屋調査士開業ガイダンス」(仙台)の他に、昨年は、個人的に大阪と福岡で同ガイダンスを開催しました。

大阪では50人前後の方が受講申し込みしてくださいました。
昨年開催したばかりで、ニーズがあるのかと迷っておりましたところ、「今年はやらないのですか?」というお声がかかりました。
確かに昨年は大雪で当日参加を断念された方が10名ほどいらっしゃいましたので、そのためにも開催すべきでした。

昨年は11月から開催決定していて、開催当日まで2ヶ月間ありましたが、今回は周知期間が2週間しかありません。
この私のブログだけでの発表ですから、人数は限られるでしょう。
それでも、誰かのお役に立てるのなら、やりましょう。
少なくても声をかけて戴いた1人は参加されるでしょうから、最小でも喫茶店でマンツーマンでもやります。


一応、以下のとおりで考えてみます。
会場の関係で人数だけは把握したいので、興味のある方は早めにご連絡ください。
また、お近くで悩んでいる方がいらっしゃれば、ご紹介ください。


日時:平成29年1月22日(日) 
   午後~全員の質問が終わるまで(17時頃に終わりたいですが)

場所:人数によって考えます。大阪市内です。
 参加人数が一桁なら喫茶店やファミレスなどでも良いでしょう。
 昨年ほどの人数にはならないでしょうが、多ければ会議室などを手配してみます。
 そのためにも早めにご連絡ください。

参加料:無料
 大丈夫です。変な壷も売りませんから(笑)

参加対象者:
 土地家屋調査士試験合格したけれど開業できるのかなと迷っている方
 土地家屋調査士を目指そうと思ったけれど、この資格の先行きは大丈夫かなと迷っている方
 事務所開業しちゃって後悔している方

 もちろん関西地方の方に限定しているわけではありません。

問合せ及び参加希望連絡先
 鈴木修メールアドレス  mucha@rr.iij4u.or.jp
 「参加迷っている」だけでも、できるだけ早めにご連絡ください。

過去の質問から
・開業資金はどれくらい必要か
・試験合格しただけで、何もできないが
・事務所は法務局の近くが良いか
・測量機器は何が必要か
・CADは何を入れれば良いか
・調査士法人に勤めたいが
・補助者として勤めたいが
・測量会社に勤めたまま登録して良いか
・土地家屋調査士の2代目だが登録の時期はどう考えるか
・開業しても仕事があるのか
・会社の頃の生活水準は維持できるか
・営業はどう考えれば良いか
・報酬はどう考えれば良いか
・他の資格を勉強しているが
・実務経験がまったくないが
・全国の土地家屋調査士事務所の規模は
・土地家屋調査士の今後の展望は
・開業準備は何から始めれば良いか

etc.
参考
昨年の1月頃のブログに大阪会場の件が、
昨年の6月頃のブログに福岡会場の件が載っています。
ご確認ください。

昨年のガイダンスin大阪の写真

2017年6月26日月曜日

意識を持った時間の積み重ねには誰も追いつけない

先日意識の話しを書きました。
意識さえ持っていれば、散歩でも土地家屋調査士にとって、たくさんのトレーニングになることを書きました。

お散歩しましょう (2017.6.18)

何事も意識を持って行動することが重要です。
意識を持って行動するだけで、人生何倍かの差ができます。
それらの意識を持った時間の積み重ねが、長い人生ではおそろしいほどの差になります。

「とても忙しいから毎日1時間の勉強時間が捻出できない」と言う人がいます。
私は土地家屋調査士の後輩達に「どんなに忙しい日でも、たった15分で良いから1日4回勉強しなさい」と言っています。
たった15分なら、忙しい人でも、どこからか捻出できそうです。
だけど、たった4回捻出できただけで、それで1時間です。
だから、誰でも簡単に、毎日「もう1時間の勉強」ができるはずです。
時間の捻出も、実は「意識次第」です。

時間が無いというあなたに (2015.6.11)

たとえば土地家屋調査士としての人生が30年だとしても
365日*30年=10,950日
実は定年が無いからもっと長く行けるとおもいますが。
毎日1時間で11,000時間程度の量をこなすことができます。

10年も20年も特に意識もなく目先の仕事をこなして「経験値はある」と安心している人と、毎日経験に加えて勉強に裏付けられている人の差が大きく出ます。

「毎日1時間程度なら俺は天才だからすぐに追いつく」と思う人がいるかも知れません。
それでも11,000時間も離されたら、もう誰も追いつくことは無理でしょう。
これは勉強だけでなく趣味の世界でもなんでも同じです。

私は、毎日もっと多くの時間を、意識を持って勉強を続けています。
後輩達も勉強を続けていますが、私が勉強を止めない限り、その差は簡単に縮められることはないでしょう。その事実だけでも、私のとても大きな自信になっています。







2017年6月20日火曜日

考えを書き出すこと 1冊1テーマのノート

皆さんの悩み相談に当たっていると、頭の中だけでぐるぐると堂々巡りをしていて、自分で前提条件が分からなくなり、本来の思考と感情が混同して、いつまでも前に踏み出せないケースが多いと感じています。

私のところに迷いや悩みを持っている方の多くは、頭の中だけで考えて、自分の迷いを紙などに書き出して整理して考える習慣がないようです。
具体的に前提条件や周辺情報等々具体的に書き出して、それを改めて見て、じっくり考えることで、物事を客観的に整理でき、明確な回答にたどり着くことが多いのですが。

日常のシンプルな問題や人生でたびたび遭遇するルーチンのような問題に当たっている場合は、頭の中だけで処理できていると思っているのでしょう。
しかし、複雑な要素が絡み合っている案件などは、やはり書き出した方が良いでしょう。
シンプルな問題であっても、本人にとって答えは出ているのでしょうが、本来望むべき方向の答えにたどり着いているのかは疑問です。

私はものを考えるとき1つのテーマに対して1冊のノートを使っています。
これは仕事でも趣味でも同じです。
常に携帯しやすく小さすぎないA5判の固い表紙のノートに書いています。
だから常に数冊携帯しています。
そのテーマに関する情報や、前提条件、考えたことなどをその1冊の専用ノートに書き出します。
資料も縮小コピーして、テープのりで貼っていきます。
ページの順序や見栄えは気にしません。
基本的に誰にも見せないし、内容も本人の思考回路に基づいたものですから、目次も要りません。

私はたいていの電子ツールは使っていますが、行動しながらものを考えるという用途には、やはり紙が一番適していると考えています。

私の場合、方向性が決まるまでノートを1冊使いきることは少ないです。
ノートの数ページで終わることもあります。
それでも思考の整理のためには、やはり1冊1テーマです。
もったいなくありません。
一番もったいないのは人生迷っている時間です。
その時間に比べたらどんな高級ノートでも大したことはありません。

ものを考えるときに紙などに書き出すクセをつけましょう。
質の高い答えが出やすくなります。






2017年6月18日日曜日

お散歩しましょう

今日は土地家屋調査士事務所開業を悩んでいる方が相談にいらっしゃいました。
土地家屋調査士試験には合格されていて、今は土地家屋調査士事務所に勤めながら実務の勉強中とのことでした。
仕事をしていてもなかなか実力が付かないということで、このままで開業できるのか迷っているようでした。

その方は、今の自分の環境が良いか悪いかということで悩んでいるようですが、自分で環境を変えたり創ったりする意識が欠けているように私には見えました。

事務所を開業するということは、すべて自分で決断して、自分で責任を負うということです。
だから実力を付けるのも最後は全部自分なのです。どこかの事務所で教えてもらうとしても、それはきっかけやヒントにしかなりません。
退社してからの時間で何を考えて何をするかなのです。

私の事務所で、考え方を少し説明をしてから、その方と事務所の近所を一緒に散歩しました。

道を歩きながら次々に建物を見て、あれはどこまで床面積に入るか、それは何が根拠になるのかを議論してみました。

ここからあの塀まで何メートル有るか目測をしてみました。
その後歩測をして、レーザーで測って答え合わせをしてみました。
歩測のコツも教えました。

土地を見て、どこが境界だと思うか、その根拠は何かを議論してみました。
塀の構造や境界標の設置の方法を考えてみました。

境界を捜す仕事は探偵みたいな仕事です。
現場を見て、筆界についてどれだけ多くの可能性を思いつくことができるかが、土地家屋調査士の腕です。
それらの可能性をひとつずつ潰していって、最終的に真実の境界にたどり着くのです。

だから、たくさん土地を見て、たくさん構造物を見て、たくさん資料を見て、たくさん考える、これが土地家屋調査士の実力を上げる王道です。

土地家屋調査士の実力を上げるために、誰かに教えてもらうのを待っているだけなら、散歩をしましょう。散歩をして土地や建物を見て、一生懸命考えながら歩きましょう。(怪しいと思われたり、怒られたりしない範囲でね)
その際に浮かんだ疑問を、散歩から帰ってから調べたり、先輩に質問すれば良いのです。

意識さえあれば、散歩中でも勉強することはできるのです。









2017年6月11日日曜日

誰のための専門知識か、誰のためのマナーか

私達が何か困って他の専門家を選ぶときに、第一印象で選ぶことがありますね。
素人が専門家のレベルを把握するのはとても難しいから、信用できそうとか、頼りになりそうとかの印象に左右されることも多いと思います。
私の経験則で言うと、たまに裏切られることはあるにしても、第一印象は比較的正しいことが多いです。

人それぞれに「第一印象が違う」とは、何が違うのでしょうか。
おそらく、それまでに培ってきた「総合的な人間力」が、表情やしぐさなどの表面に現れることによるものだと思うのです。

では「総合的な人間力」とは何でしょうか。
「知識」や「能力」、「社会的な常識」や「マナー」、「品性」や「徳」を身に付けることでしょうか。
「知識や能力は分かるにしても、それ以外は別の問題ではないか」とおっしゃる方もあるでしょう。「マナー」などと言うと「すかす」「気取る」というような印象を持つ方もあるでしょう。
でも、私は専門家の知識とマナーなどは、実は同じ問題だと思っています。

これらは、何のためにあるかを考えてみましょう。

社会的な常識やマナーが重要なのは、それらが自分の為ではなく周囲の人達の為にあるからです。ここが重要です。
社会的な常識やマナーを持たない人、言い換えれば周囲の方々のことを意識せずに生きている人は、どんなに技術を持っていても専門家として狭い仕事しかできません。
他人の役に立つことは難しいと思います。

また、我々土地家屋調査士などの国家に認められた専門資格者は、「国民の役に立つために存在する」のです。国がその資格者の生活の糧のために資格を作ってくれたのではありません。

他人の為に継続的に専門知識を勉強する、他人の為に一般常識を持つ、他人の為に丁寧に会話をする、他人の為に身なりに気をつける、すべてに渡って常に「他人の為に役に立てることは無いのか」を考えるべきです。
ある一定の資格者は、それらが分からないから事務所の方向性がおかしくなるのです。

私が新人を見るときに、第一印象で「この人は伸びるな」と思う人は、ほぼ間違いなく土地家屋調査士の第一線に行きます。第一印象で大抵分かります。

何かで一流になる人は、おそらく何をやってもできると思います。
仕事をこなすノウハウに加えて、他人を引きつける人間的な魅力があるからです。
他人を引きつける魅力の有る人は、常に他人のことを考えています。会話にもそれがでてきます。この人とお付き合いしたいと思わせるものを持っている人には、お客様も同じ印象を持ちます。意外とそんなことで、お客様が増えるものです。

これから事務所を開業する方にお伝えしたいことがあります。

専門分野の勉強は当たり前として、もっともっと幅広い勉強をして欲しいと思います。
「徳」というものは難しいかも知れないけれど、「一流の専門家」を目指すと同時に「一流の社会人」「一流の大人」を目指して欲しいと思っています。