2017年8月17日木曜日

80枚を軽く綴じるバイモ80 マックス


ホッチキス、またはステープラ、このブログでも何度か取り上げた文具です。

今日はその中で、80枚のコピー用紙(PPC用紙64g/m2(55kg))をとても軽く綴じることができる製品を紹介します。

何かと資料をまとめる必要の有る方々は、厚い資料をどうしているでしょうか。
手持ちのホッチキスで綴じられるところまで綴じて、それ以上の厚さは2穴パンチで穴を空けてファイリングすることが多いでしょうね。
それなら、お持ちのホッチキスは何枚まで綴じることができるでしょうか。


スタンダードなものが上のタイプでしょうか。
No.10-1Mの針を使うタイプですね。これはコピー用紙20枚までです。



私が愛用しているものが上のタイプ、バイモ40です。
文字どおり40枚綴じることができます。
ブログ2015年4月13日「文具店散策のお勧め」でも紹介しましたね
針はNo.11-1Mです。
この針が細く鋭くできていて、少ない力で紙を貫通しやすくできています。

これ以上枚数が多いと以下のタイプを使っていました。
3号針を使うタイプです。
75枚まで綴じることができます。
ただし30枚まではNo.3の針で、それ以上はNo.3-10mmに交換しなければなりませんでした。
また、枚数が多いときには少し大きな力が必要でした。

最近買って気に入っているのが、この製品です。


バイモ80です。文字どおりコピー用紙80枚まで綴じることができます。
しかもバイモ・シリーズですから、No.11-10mm針を使って、とても小さな力で綴じることができます。
機会が有ったら是非試してください。実際に80枚を綴じてみたら、この軽さに皆さん少なからず驚くと思います。

大きさの違いはこんな感じです。


一番右側がバイモ80です。
大きいですね。

針の違いです。
一番左がバイモ80用の針です。
真ん中のバイモ40用の針を細いまま4mm伸ばしたものです。

さてコピー用紙80枚ってどの程度の厚さでしょうか。


この程度の厚さです。赤鉛筆の直径より厚いです。


綴じてみましょう。


もの凄く軽く綴じることができます。


裏側です。フラットに綴じられています。

実はこのバイモ80は厚いもの専用でもないのです。
コピー用紙2枚を綴じてみましょう。


綺麗に綴じられています。
裏はどうなっているのでしょうか。


こんな感じで針がパラレルに綴じられています。
バイモ80は針を変える必要が無いのです。
これができるので、とりあえずバイモ80だけで作業しても問題ありません。

私は買い換えて良かったと思います。
文具の差は使っても分かりにくいものも有りますが、これは一度使ったら誰でも分かる明確な差があります。
マックスによると「とじる力を70%以上軽減。(※当社比)」と書いています。
これだけ軽く綴じることができるのなら、事務効率は断然変わってきます。

他の経費に比べて文具は安いものです。
80枚までを綴じることが多い方なら、是非お勧めです。

ちなみに80枚を綴じた針を外したいとき困るでしょう。
以前のブログ(2013年5月15日)「MAX スムーバ」で紹介させていただいた「はりトルプロ」がベストチョイスです。





2017年8月4日金曜日

久しぶりのMさんからのお便りに答える

以前から私のブログの感想を送ってくださるMさんから、久しぶりにお便りを戴きました。紹介させていただきます。
ちなみにMさんからお便りを転載させていただく許可はいただいています。


鈴木先生、ご無沙汰しております、□会のMです。
先生のブログは欠かさず拝見させていただいております。
一番好きな話題はもちろん土地家屋調査士業務に関することで、とくに新人さん向けのアドバイスは25年目の私にも参考になり楽しみにしています。

で、本日のブログの総合的な法律脳を身に付けるを読んで、そうですよねと読み進むうちに納得した次第ですが、同時に自分を省みて、大変不安にかられてメールしたくなりました。

実は専門法律書はおろか調査士業務の本でさえ一冊まるごとまともに読むことなく、25年間実務をやってきたことに慄く気分になりました。

先生がお客様で仕事の練習する気ですかと新人さんに言っておられますが、仕事がないなら勉強しなさいと仰ってられるんだと思って読んでおりました。

私の場合有難いことに開業してまもなくちょっとしたつてがあり、仕事に困ることがなく一番困っていたのは先生にお会いする時期の一時期で、今も有難いことに仕事が途切れることなく依頼頂いております。

さて、不安というのは漠然としたものではありますが、今日のブログを読んで、自分の調査士人生間違っていたかもしれない、きちんとお客様の要望に応えていたのだろうか、相手の無知ゆえに専門家と思われこれが普通の土地家屋調査士さんだと思われて依頼を受けてきたかもしれない。また、きちんと勉強してきていれば違った方向性にいけたかもしれない、そういうチャンスを自ら放棄していて目の前の仕事で満足してきたのかもしれないとの思いにかられました。
仕事の依頼がきてその処理に全力を尽くせばいい結果オーライだとの考え方でした。

訊ねられて即答できないものは、お調べしてからお答しますので少しだけお時間くださいと取り繕い、短時間で猛調査と学習と関係機関に訊ねたりして、質問に答えるという具合です。
それで間に合ってきたので、継続的な専門書の学習の必要性を感じてきませんでした。正直に言えば面倒で勉強したくなかったのかもしれません。

今朝、先生のブログを読んで、今からでも遅くないから専門書と真剣に取り組んでいこうと衝動的決意をしました(笑)。
で時間が経つにつれて、これからの土地家屋調査士会を背負っていくであろう新人さんへの啓蒙ブログであろうから、62になった自分には今更いいかと怠け心も・・・・・・。

(略)

質問いいでしょうか?
(略)


ここからMさんの質問が始まります。
これは長くなるので、後日のブログであらためて紹介し、お答えしましょう。

さて、Mさんのお便り、皆さんはどう感じたでしょうか?
「勉強が不足していると本人は感じているけれど、お客さまには分からない」
これは、土地家屋調査士に限らずどの専門家でもあることでしょう。

新人の頃なら、実力不足は薄々分かっていながらもその新人を育てようという気持ちのお客さまもあるでしょう。
そして、新人もその時分は「一生懸命勉強して、お客さまの期待に応えよう」と思っていたことは間違いないでしょう。

しかし、仕事が増えてくると、忙しいことを理由に勉強しなくなる人が多いようです。
最初は「勉強しなければ仕事が来ないからがんばろう」と思うのでしょうが、仕事が来て生活ができるようになると、「仕事が来ているなら別にいいじゃないか」になるのでしょう。

私はこう思うのです。
「このお客さまは、本当は隣の同業者に行った方が良いはず」と思っていながら、お客さまのお仕事を受けることを、どう思いますか?
それは、たくさんいる同業者の中から自分を選んでくださったお客さまへの「裏切り」でないでしょうか。

さて、Mさん、せっかく「今からでも遅くないから専門書と真剣に取り組んでいこう」と衝動的決意をしたのに、結局「今更いいか」になったのですか?
まあ、衝動的決意ですからねぇ。(笑)

この仕事に「これから」の新人も、「今更」のベテランも無いのです。
我々、専門家には、初心者マークや紅葉マークはなく、唯一の資格を示すバッジがあるだけで、お客さまに対しては、すべて同じ専門家です。

Mさん、専門家には定年はありません。
何歳でも良いのです。長生きすれば良いだけです。
Mさんを頼ってきたお客さまのために一番良い土地家屋調査士になりませんか。








2017年7月31日月曜日

総合的な法律脳を身に付けること

土地家屋調査士の後輩と話しをしているときに気になることがあります。
法律的な思考が身についていない人が結構いることです。

確かに私達の業務は、基本的に手続きの業務です。
だから不動産登記法など手続法だけを勉強している人が多いのかも知れません。

しかし、手続き法を理解するには基本法の理解が必須ですし、もっと総合的に法律の勉強をしていないと、お客様の相談を受けるときに相談の裏に流れる本当の問題は浮かび上がらないと思います。
そんなところに、お客様からの信頼感の差が出るのかも知れないと、私は思います。

余談ですが、残念ながらこれは新人だけの問題でもありません。
業界の役員でも、法律脳が無いと思える人がいます。
独りよがりの法改正を提案することを聞くことがあります。
業界のために提案してくれる気持ちは分かりますが、周辺の法律の成り立ちを理解していたら、そんな提案が誰にも受け容れられないものだと気が付くはずですし、もっと上手い提案ができるはずです。

新人も先輩も、新しい条文を読むだけではなく、広く深く法律を学び、法律脳を身に付ける必要があると思っています。


以前書いたブログですが、お時間の有る人は読んでみてください。
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土地家屋調査士試験合格者が読むべき書籍について(2014年12月4日)

今年の土地家屋調査士試験の筆記試験に合格し、今口述試験の合格発表を待っている方からの質問がありました。


(略)

質問したいのは、これから開業までの間に読んでおいたほうが良い書籍ややっておいた方が良い事についてです。

私は5年ほど父の測量事務所で働いております。

ですので測量に関しては少しは知識と実務は経験がありますが、調査士業務については未経験です。


(略)

書籍に関しては現在「表示登記添付情報作成の実務―地積測量図・調査報告情報」を購入し読んでいるのですが、他にお勧めの書籍等があれば教えていただきたいです

(試し見して購入すればいいのですが、大型本屋まで4時間かかるのでネット購入しかできません‥)


(略)

くだらない質問だとは思いますが、専門書の値段も馬鹿にならないのでもしお時間があれば教えてければ嬉しいです

あなたの法律の実力がどの程度か分からないでお答えするのも難しいのですが、測量ができて土地家屋調査士に関する知識が無いという前提でお答え致します。

まずお持ちの添付情報云々の書籍などはいつでも読めます。

実務を始めれば嫌でも調べるのに使うことになります。

ですから今読む本は別にあります。


法律の大きな流れを勉強しておきましょう。

枝葉の部分ではなく大樹の幹の部分を勉強しましょう。

受験で扱った法律、例えば民法などは受験に出そうな部分にフォーカスしています。

受験指導機関もその参考書も、合格のためのものですから偏っています。


だから、今のうちに全体の流れを把握して、法律脳を作っておきましょう。

例えば登記先例を全部暗記するよりも、不動産登記法の各条文がどんな方針でできあがったのか、つまり不動産登記法を貫く大きな手続の考え方を理解すれば、当然に先例の中身が想像できるようになるはずです。

不動産登記法は明治32年制定の古い法律ですが、その後の市場経済や建物の工法の変化に伴い、時代ごとに条文に無い部分を確認するために先例が出ます。

ですから、もし不動産登記法が今年制定されていたら、それらの先例の中身も当然に規則等に含まれていたはずです。

そう考えれば、先例の中身がそんなに不思議な内容になるはずがありません。

幹が正確に理解できれば枝葉は理解できるはずです。


また土地家屋調査士は、お客様から不動産登記手続についてだけ質問を受ける訳ではありません。

各種法律も建築も都市計画も税金も、とにかくあらゆる分野の知識がないと仕事はできません。今のうちに片っ端から読んでおいた方が良いです。

最初の取りかかりは、たとえば宅建の分野の広がりが一つのヒントになるでしょうし、あなたが初心者なら、それらから手を付けたら良いと思います。もちろん宅建資格の勉強ではありません。資格勉強は偏りますので。


様々な分野の本をたくさん読んでください。

各分野で一番良い本を1冊だけ推薦はできません。

あなたがまだ法律書を読み込んでないとすれば、おそらく世間の言う良書とか推薦図書などは、あなたにとって読みにくいものと思われます。

大型書店まで遠いということも理解した上でお話ししています。

これから一生の仕事に向かうために、休日に4時間程度の移動をしても大型書店に行ってください。


私がこの本から読めと言うことはできますが、やはり自分の眼でどんな本があるかを一度見てきてください。

半日かけて大型書店のすべての棚のすべての本の背表紙を見てきてください。

その中で、入門書で良いからあなたが読みやすいと思う本を、同じ分野で3冊買ってください。

1冊読んでも理解しにくいことがあっても気にせずに最後まで読み切ってください。それを3冊読めば大体理解できるものです。

そして、その頃には次に読むべき本が自ずと分かると思います。


気になるのが「専門書の値段が馬鹿にならない」という考え方です。

専門書を何と比較しているのでしょうか。

専門書が高いといってもせいぜい5千円から1万円もあれば買えるはずです。

確かに文庫本よりは高いです。

でも、これらの本は娯楽のためのものではありません。

これから報酬を得るための「仕入れ」です。たとえば、あなたが測量事務所に勤めているなら分かるでしょうが、測量助手のアルバイトを雇ったら一日いくら払いますか?

それも必要経費なら、書籍も必要経費です。


良い書籍は何十年もあなたの仕事を支えます。

他の経費に比べれば、とても安いものだと考えています。

なんらかの目安が欲しいなら、これから5年間仕事に関する本を毎月1万円以上買って読んでください。

少なくても私は33年間、仕事に関する本だけで毎月それ以上読んでいます。


長くなりましたので、続きはまた書きます。

とりあえず動いてください。

























2017年7月28日金曜日

開業経営ガイダンスに参加者からのお便り

先週末の金沢のガイダンスに参加された方から、翌日メールをいただきました。
ガイダンス当日午後7時までご一緒していた方ですが、翌日午前10時に以下のメールを戴きました。

「実力を付けるために、工夫をしなさい」
「経験は待ってても来ません。経験は自分で作るものです」
という私の話に対して、一晩考えてくれたようです。

以下がいただいたメールですが、個人や地域が特定できないように私が修正し、ご本人の了解を得て紹介しています。

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昨日はお疲れのところ遅くまでご教授いただきありがとうございました。
大変勉強になり、刺激を受けました。

講義を受けて、目標、課題、対応を考え整理してみました。

●どのような事務所にするか
迅速な対応、親身な対応、丁寧な仕事により信頼される事務所
報酬額も業務内容を説明したうえで、適正な金額を請求できる事務所

●目指す調査士像
筆界特定調査員

●当面の課題
①土地の分筆登記(説得力のある境界確認立会)ができること。
②一般住宅の表題登記ができること。
③不動産取引、建築確認申請、都市計画法の知識をつけること。
④報酬額と業務内容を説明できること。

●当面の課題への対応
課題①を達成するために 
・受託した業務について、境界確認立会に先立ち、筆界と判断した事由を
 文章にとりまとめる。(可能であれば地元の先輩に発表し、意見を伺う。)
・現住所の土地(住宅地)、実家の土地(村落、田、山林)の筆界鑑定をおこなう。
・地元を特徴毎にエリア別けし、散歩し、代表土地の資料調査をおこない筆界を考える。
  
課題②を達成するために
・現住所の建物について申請書類を作成し、既存の登記記録と比較する。
・モデルハウスを見学し申請書類を作成する。
  
課題③を達成するために
・とりあえず本を読み、用語を理解する。
  
課題④を達成するために
・報酬額運用基準、運用表を参考に各業務内容を理解し、
 実際に①②の見積書を作成する。
・①②の見積書と実際に各業務に費やした日数・金額を比較する。

以上を実践してみます。

調査士業務が魅力ある、やりがいのある業務であると確信が持てました。
誠に、ありがとうございました。

また、お会いできることを楽しみにしております。

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「調査士業務が魅力ある、やりがいのある業務であると確信が持てました」
この確信は嬉しいですね。

新人達に接するたびに、彼らが自分で考えて自分で工夫する姿勢があまりにも足りないと感じています。彼らがやることといえば、ネットを検索して勝手に一喜一憂することくらいでしょうか。
毎回書いているように、個人事務所を開く人はすべて自分で考えなければならないのです。自分で考える力がない人は、個人業は無理です。

だから、このメールをくださった新人のように、自分で何か目標・課題・対応を設定して、実際に行動して欲しいのです。
最初は間違った課題でも良いです。
自分で考えて行動しはじめれば、必ず先が開けます。
行動すれば、新たな問題も発生するでしょう。
そうすれば、更に新たな目標・課題・対応が見えてくるでしょうし、必要があれば私もアドバイスができます。

彼は良い土地家屋調査士になるでしょう。






2017年7月24日月曜日

「7月22日事務所開業・経営ガイダンスin金沢」報告

「7月22日事務所開業・経営ガイダンスin金沢」が終わりました。
6月29日に突然思いついたこのガイダンスですが、土地勘の無い金沢で、開催まで1か月もなく、告知がこのブログだけですので、参加者がまったくいないかも知れないと思っていました。
結局、受講参加者4名とオブザーバー2名が福井や長野からも参加してくれました。

今回は私も入れて7名なので、大きな会議室は不要で、ファミレスで顔を突き合わせて会話するスタイルを取りました。
開業の仕方、事務所の設備、実力の付け方、業務受託の方法、業務処理の方法、報酬の考え方等々、説明することができました。
初めての試みでしたが、個々の質問や相談には、すべてきめ細かく答えることができましたので、このスタイルも良いなと思いました。

今回の参加者も、皆さん前向きな方々でした。
しかし、それでも毎回受講者に感じることは、「自分で取りに行かない」「何か待っている」という印象でした。
組織を抜けて個人事務所を開業するということは、これから誰も指示してくれないということです。全部自分で判断して行動しなければなりません。
分からないことは自分で調べて、足りないことは自分で工夫して取りに行かなければなりません。

時間が何かを解決するとでも思っているのでしょうか。
個人事務所で分からないことがあれば、それを時間が解決することはありません。
そんな甘ったれた考え方をリセットしなければなりません。

経験が無く不安な顔をしている土地家屋調査士に仕事は来ません。
だから待っていても経験は増えません。
何故仕事を受託しないと経験を積めないと考えるのでしょうか。
補助者の方は、事務所の先生に仕事を与えられるまで何年でもひたすら待っているのでしょうか。
そもそも、お客さまで練習をするつもりなのでしょうか。

「仕事が来る前に経験を積む方法があるでしょう」と伝えました。
実際、個人で業務の経験を積む方法はいくらでもあります。
私は仕事が無い頃に、昼間は公園を測量してトレーニングを積み、それ以外の時間にアルバイトをして、夜に法律書を読んでいました。
当時は、ただ単純にトランシットを触ったり法律書を読んでいたのではなく、具体的な仕事を意識して、同じ公園を測量するにしても毎日違う課題を持って様々なシミュレーションをしていました。

今回の受講者には「若いうちは3日くらい徹夜しても死にません」と伝えました。
もちろん根性論だけ振り回すつもりはありませんが、少しは根性も見せて欲しいと思います。

「建物登記の経験が無いのなら、自宅の登記をまとめてみても良いのではないか」と伝えました。自宅はおそらく登記されているでしょうから、法務局に申請する直前まで作れば良いのです。

「測量ができなければ、公園でも河原でも測量してみたら良いでしょう」と伝えました。測量の業務を受託しても、実際は資料調査や隣接者との立会などで時間がかかるのですから、純粋な測量作業に取られる日数は大したことがありません。
だから、典型的な土地家屋調査士の個人事務所なら、測量業務は1か月に数日ではないでしょうか。だから、毎日測量練習をしたら、先輩の5〜6倍の経験を積むことになります。
まもなく追いつくでしょう。

「測量はできるけれど筆界調査が苦手というのなら、自宅や所有地の境界確定をしてみたら良いでしょう」とも伝えました。
「寝た子を起こして、近所付き合いが悪くなるかも知れないけれど(笑)」とも付け加えましたが。

今やることはたくさんあります。
常に意識していれば、どんな環境でも勉強はできます。

ファミレスでのガイダンスが終わってから、例の散歩をしました。
皆で金沢の街を少しだけ歩きました。

歩きながら、いろいろ議論しました。
「あの建物はどこまで床面積に入るか?」
「あの自走式駐車場の外気分断性はあるか?」
「この土地の境界はどこまでだと思うか?」
「その根拠は何か?」
「あの塀まで目測で何メートルか?」
「あの塀まで歩測で何メートルか?」
「この境界標は何を示す為に設置されたものか?」
「この金属鋲はどんな目的で設置されたものか?」

散歩が終わる頃までに半日が過ぎていました。
少し顔つきが変わっているように見えました。
皆さん、良い土地家屋調査士になると思います。






2017年7月19日水曜日

「7月22日事務所開業・経営ガイダンスin金沢」の開催について

7月22日開催予定の「事務所開業・経営ガイダンスin金沢」(6/29Blog)について経過報告致します。

いつものことですが、突然の思いつき開催だったので、参加希望者がいないかも知れないと思っていましたが、結論として3〜5人の参加になりそうです。
 この人数であれば会議室を借りるほどでもなく、石川県以外の方も複数参加されるので金沢駅周辺のファミレスなどが便利なのだろうと考えております。
 以下に開催概略を書いておきますが、詳細については個々に連絡致します。
ということで、今回は当日飛び込みのご参加は難しいと思います。
ですから、参加迷っているという方がいれば、迷っていることも含めて事前にお知らせください。

日時:平成29年7月22日(土) 
   開始:午前11時頃から
   終了:全員の質問に答えて納得いただくまで

場所:金沢駅周辺
  場所を確保した段階で、参加者にご連絡致します。
  とりあえず、11時頃金沢駅を目指してください。
  参加表明されている方には、メールで私の携帯番号をお知らせします。
  おそらくファミレスや喫茶店になると思いますので、皆でランチも食べながら、
  リラックスしてやりましょう。

参加料:無料

内 容:
今回の参加希望者は、今のところ土地家屋調査士登録されている方だけなので、開業というより事務所経営、業務処理の考え方などについての具体的悩みや方向性について答えることになりそうです。各々に対してマンツーマンの質疑になると思います。
秘密を守り、すべての質問に答えますので、ご遠慮なく。

その他:
 午後2時〜3時頃には終わるでしょうが、私は夕方まで時間があります。
 ご希望があれば、ガイダンス後に金沢を一緒に「お散歩」(6/18Blog)しますよ。

 

2017年7月12日水曜日

独立開業とは誰も指示してくれない世界なのですが

「私はどうしたらよいのでしょうか?」

様々な方々に独立開業の指導をしていると、たまにこのようなニュアンスの質問を戴くことがあります。
確かに独立開業は、転職であり、人生を左右することでもあります。
だから、行くかのかやめるのか、行くにしてもたくさんの選択肢があるでしょうし、とても悩むことだと思います。

それらの悩みに答えているのだから、私もかなり重い責任も自覚しています。
それらの方々の人生のほんの少しでも背負うつもりで相談にのっています。

でも、自分の人生なのに、何も考えずにただただ依存してくる方々が、最近特に多い気がします。何らかの指示待ち世代なのでしょうか。
独立開業とは誰も指示してくれない世界なのですが。

このような質問に出会うと、私が面倒を見すぎていたせいなのか、丁寧に教えすぎていたせいなのか、それが裏目に出ているのかと自問したりすることさえあります。
(以前、仲間にそう言われたことがあります)

私達のように個人事務所を経営することは、何を決めても全部自分の責任になることです。だから、自分で戦略を立てられない人は、基本的に独立は無理だと思います。

何かを成し遂げたいと思ったら、どのような戦略でも構わないから、最初は自分で考えてみましょう。
そして、何故それが良いと思ったのか、一度自分で納得しましょう。
何がネックになっているのか、一度分析しましょう。
そうすれば、その考えに対して、私も何らかのヒントを渡すことができますし、アドバイスもできるのです。
漠然と「私はどうしたらよいか?」と聞かれても、他人の人生に責任を持った答えはできません。

何も突き放そうと思っているわけではありません。
私は、趣味や道楽でやっているつもりはありません。
毎月かなりの量の相談が来ています。
この20年程度は、多くの時間と若干の小遣いを削って皆さんの相談に答えています。
それでも私が関わったすべての方々には、少しでも納得できる人生を送って欲しいと願っているのです。

これからも、いくらでも相談にのるから、自分でももっともっと考えましょう。
自分の人生なのだから。







2017年7月5日水曜日

「7月22日事務所開業・経営ガイダンスin金沢」を開催します

先日このブログで、皆さんに問合せした「土地家屋調査士事務所開業ガイダンスin金沢」ですが、ニーズが有るようです。

7月22日「開業ガイダンスin金沢」はニーズが有りますか?

さすがに資格試験1か月前で、金沢で、開催まで1か月もなく、告知がこのブログのみでは、参加者は集まらないかと思ったのですが、複数の参加希望者からの連絡が来ました。

金沢で半日ほど時間が取れそうだから、誰かのお役に立てるならマンツーマンでもやろうと思っていたので、開催することにします。
今回参加される方は、既に開業している人と開業準備をしている人なので、開業ガイダンスというよりも、経営ガイダンスの要素が強くなると思います。
まあ、すべての質問に答えるといういつものスタイルですから、当方は問題ありません。

参加者が数人の範囲のままであれば、会場は金沢駅近くの喫茶店やファミレスなどでも良さそうです。
他県からいらっしゃる方のご都合を優先して、開始時刻も相談して決めたいと思います。

そんなスタイルで開催することになりそうですので、大抵のご相談には乗ることができると思います。
事務所開業や経営に迷いの有る方は、ご遠慮なくご連絡ください。

鈴木修のメールアドレス(mucha@rr.iij4u.or.jp)



一応参考として、過去のガイダンスの内容を貼っておきます。

以下2017年1月5日のブログ

【急遽1月22日「開業ガイダンスin大阪」を開催決定!】
本件タイトルどおり、今年も「土地家屋調査士開業ガイダンスin大阪」昨年開催したガイダンスを開催します。

毎年開催しているの東北ブロック協議会主催の「土地家屋調査士開業ガイダンス」(仙台)の他に、昨年は、個人的に大阪と福岡で同ガイダンスを開催しました。

大阪では50人前後の方が受講申し込みしてくださいました。
昨年開催したばかりで、ニーズがあるのかと迷っておりましたところ、「今年はやらないのですか?」というお声がかかりました。
確かに昨年は大雪で当日参加を断念された方が10名ほどいらっしゃいましたので、そのためにも開催すべきでした。

昨年は11月から開催決定していて、開催当日まで2ヶ月間ありましたが、今回は周知期間が2週間しかありません。
この私のブログだけでの発表ですから、人数は限られるでしょう。
それでも、誰かのお役に立てるのなら、やりましょう。
少なくても声をかけて戴いた1人は参加されるでしょうから、最小でも喫茶店でマンツーマンでもやります。


一応、以下のとおりで考えてみます。
会場の関係で人数だけは把握したいので、興味のある方は早めにご連絡ください。
また、お近くで悩んでいる方がいらっしゃれば、ご紹介ください。


日時:平成29年1月22日(日) 
   午後~全員の質問が終わるまで(17時頃に終わりたいですが)

場所:人数によって考えます。大阪市内です。
 参加人数が一桁なら喫茶店やファミレスなどでも良いでしょう。
 昨年ほどの人数にはならないでしょうが、多ければ会議室などを手配してみます。
 そのためにも早めにご連絡ください。

参加料:無料
 大丈夫です。変な壷も売りませんから(笑)

参加対象者:
 土地家屋調査士試験合格したけれど開業できるのかなと迷っている方
 土地家屋調査士を目指そうと思ったけれど、この資格の先行きは大丈夫かなと迷っている方
 事務所開業しちゃって後悔している方

 もちろん関西地方の方に限定しているわけではありません。

問合せ及び参加希望連絡先
 鈴木修メールアドレス  mucha@rr.iij4u.or.jp
 「参加迷っている」だけでも、できるだけ早めにご連絡ください。

過去の質問から
・開業資金はどれくらい必要か
・試験合格しただけで、何もできないが
・事務所は法務局の近くが良いか
・測量機器は何が必要か
・CADは何を入れれば良いか
・調査士法人に勤めたいが
・補助者として勤めたいが
・測量会社に勤めたまま登録して良いか
・土地家屋調査士の2代目だが登録の時期はどう考えるか
・開業しても仕事があるのか
・会社の頃の生活水準は維持できるか
・営業はどう考えれば良いか
・報酬はどう考えれば良いか
・他の資格を勉強しているが
・実務経験がまったくないが
・全国の土地家屋調査士事務所の規模は
・土地家屋調査士の今後の展望は
・開業準備は何から始めれば良いか

etc.
参考
昨年の1月頃のブログに大阪会場の件が、
昨年の6月頃のブログに福岡会場の件が載っています。
ご確認ください。

昨年のガイダンスin大阪の写真


2017年7月3日月曜日

資格試験受験するために土地家屋調査士事務所に就職したい方

本日、土地家屋調査士の資格試験の受験生から相談を受けました。
その方は、試験勉強中で、測量士補は受かったそうです。
その先の土地家屋調査士の試験勉強について、今、受験予備校の通信講座を受講しているようですが、なかなか思うようにいかないようです。
そこで「土地家屋調査士事務所に勤めたいから事務所を紹介して欲しい」との相談でした。

その相談に対して、私は2つの理由で断りました。

1つは、そもそも自分の就職先くらい自分で探して欲しいということです。
まして、その方が探すのは九州のある県内の事務所です。それを東北の私に聞いてくる前に、やることがあると思うのです。
何でも他人に頼る人が、将来独立して事務所経営ができるだろうかということが心配です。そもそも自分で起業することに向いていないのかも知れません。

今回の相談に関しては、もう1つの理由も重要です。
その方は、現在どうしても就職しなければならない環境でもないのです。
だからその環境なら受験に集中すべきです。
その方は、どうも就職を勘違いしているようです。
土地家屋調査士事務所に勤めれば、受験勉強を教えてもらえると思っているようです。
就職ということは、勤務時間内はその事務所のために働いて、その対価として給料をもらうことです。
勤務時間内にゆっくり受験勉強を教えることができるほど暇な事務所があるのなら、そもそも補助者募集はしていません。
だから、まずは受験に集中すべきと思います。
どうしても収入が欲しいなら、勉強時間が自由になるバイト程度にしておいた方が良いと思います。
その程度にして、受験勉強を優先させて、さっさと合格してください。

「合格後に実務を覚えたいから土地家屋調査士事務所に勤めたい」と言うのなら、それは賛成します。独学で実務を深く学ぶことは、とても難しいからです。

また、本当に受験勉強に行き詰まりを感じるなら、1年間この資格勉強から離れてみても良いかも知れません。その間に何故この資格を目指すのかも再確認してください。

その上で、やはり土地家屋調査士を目指すと決めたのなら、その1年間のリフレッシュは無駄どころか、人生においてとても重要な1年となると思います。

このあたりは以下のブログをご覧ください。

2014年9月7日「正しい努力の方向性」




2017年6月29日木曜日

7月22日「開業ガイダンスin金沢」はニーズが有りますか?

7月21日(金)に石川県土地家屋調査士会研修会にお招きいただきました。
役員の話と土地家屋調査士グランドデザインの話をさせていただきます。

さて、当日は金沢で宿泊しますので、その翌日の7月22日(土)は若干時間が取れます。
もし皆さんのお役に立てるなら、金沢市内で「土地家屋調査士事務所開業ガイダンスin金沢」を開催しようかと思いました。

このガイダンスは、本来土地家屋調査士試験に合格していながら開業していない人の不安や疑問に答えようという趣旨ですが、最近では、開業後の現役土地家屋調査士の皆さんの参加が多く、事務所経営ガイダンスも兼ねています。開業前も開業後も、結局は同じ悩みですので、同席でガイダンスをしています。ですから、今回もどなたでも歓迎いたします。
もちろん、無料です。

周知する方法がこのブログだけで、当日まで1月を切っていますので、開催は難しいかと思いますが、何人かでもニーズが有るのなら、お役に立ちたいと思います。
直接私にメールをください。
鈴木修のメールアドレス(mucha@rr.iij4u.or.jp)

参加希望者がいらっしゃれば、その数を見て会場を決めますし、参加希望のメールがなければ、金沢21世紀美術館でも観て、福井の友人に会って帰りたいと思いますので、お気遣いは結構です。


一応参考として、過去のガイダンスの内容を貼っておきます。

以下2017年1月5日のブログ

【急遽1月22日「開業ガイダンスin大阪」を開催決定!】
本件タイトルどおり、今年も「土地家屋調査士開業ガイダンスin大阪」昨年開催したガイダンスを開催します。

毎年開催しているの東北ブロック協議会主催の「土地家屋調査士開業ガイダンス」(仙台)の他に、昨年は、個人的に大阪と福岡で同ガイダンスを開催しました。

大阪では50人前後の方が受講申し込みしてくださいました。
昨年開催したばかりで、ニーズがあるのかと迷っておりましたところ、「今年はやらないのですか?」というお声がかかりました。
確かに昨年は大雪で当日参加を断念された方が10名ほどいらっしゃいましたので、そのためにも開催すべきでした。

昨年は11月から開催決定していて、開催当日まで2ヶ月間ありましたが、今回は周知期間が2週間しかありません。
この私のブログだけでの発表ですから、人数は限られるでしょう。
それでも、誰かのお役に立てるのなら、やりましょう。
少なくても声をかけて戴いた1人は参加されるでしょうから、最小でも喫茶店でマンツーマンでもやります。


一応、以下のとおりで考えてみます。
会場の関係で人数だけは把握したいので、興味のある方は早めにご連絡ください。
また、お近くで悩んでいる方がいらっしゃれば、ご紹介ください。


日時:平成29年1月22日(日) 
   午後~全員の質問が終わるまで(17時頃に終わりたいですが)

場所:人数によって考えます。大阪市内です。
 参加人数が一桁なら喫茶店やファミレスなどでも良いでしょう。
 昨年ほどの人数にはならないでしょうが、多ければ会議室などを手配してみます。
 そのためにも早めにご連絡ください。

参加料:無料
 大丈夫です。変な壷も売りませんから(笑)

参加対象者:
 土地家屋調査士試験合格したけれど開業できるのかなと迷っている方
 土地家屋調査士を目指そうと思ったけれど、この資格の先行きは大丈夫かなと迷っている方
 事務所開業しちゃって後悔している方

 もちろん関西地方の方に限定しているわけではありません。

問合せ及び参加希望連絡先
 鈴木修メールアドレス  mucha@rr.iij4u.or.jp
 「参加迷っている」だけでも、できるだけ早めにご連絡ください。

過去の質問から
・開業資金はどれくらい必要か
・試験合格しただけで、何もできないが
・事務所は法務局の近くが良いか
・測量機器は何が必要か
・CADは何を入れれば良いか
・調査士法人に勤めたいが
・補助者として勤めたいが
・測量会社に勤めたまま登録して良いか
・土地家屋調査士の2代目だが登録の時期はどう考えるか
・開業しても仕事があるのか
・会社の頃の生活水準は維持できるか
・営業はどう考えれば良いか
・報酬はどう考えれば良いか
・他の資格を勉強しているが
・実務経験がまったくないが
・全国の土地家屋調査士事務所の規模は
・土地家屋調査士の今後の展望は
・開業準備は何から始めれば良いか

etc.
参考
昨年の1月頃のブログに大阪会場の件が、
昨年の6月頃のブログに福岡会場の件が載っています。
ご確認ください。

昨年のガイダンスin大阪の写真

2017年6月26日月曜日

意識を持った時間の積み重ねには誰も追いつけない

先日意識の話しを書きました。
意識さえ持っていれば、散歩でも土地家屋調査士にとって、たくさんのトレーニングになることを書きました。

お散歩しましょう (2017.6.18)

何事も意識を持って行動することが重要です。
意識を持って行動するだけで、人生何倍かの差ができます。
それらの意識を持った時間の積み重ねが、長い人生ではおそろしいほどの差になります。

「とても忙しいから毎日1時間の勉強時間が捻出できない」と言う人がいます。
私は土地家屋調査士の後輩達に「どんなに忙しい日でも、たった15分で良いから1日4回勉強しなさい」と言っています。
たった15分なら、忙しい人でも、どこからか捻出できそうです。
だけど、たった4回捻出できただけで、それで1時間です。
だから、誰でも簡単に、毎日「もう1時間の勉強」ができるはずです。
時間の捻出も、実は「意識次第」です。

時間が無いというあなたに (2015.6.11)

たとえば土地家屋調査士としての人生が30年だとしても
365日*30年=10,950日
実は定年が無いからもっと長く行けるとおもいますが。
毎日1時間で11,000時間程度の量をこなすことができます。

10年も20年も特に意識もなく目先の仕事をこなして「経験値はある」と安心している人と、毎日経験に加えて勉強に裏付けられている人の差が大きく出ます。

「毎日1時間程度なら俺は天才だからすぐに追いつく」と思う人がいるかも知れません。
それでも11,000時間も離されたら、もう誰も追いつくことは無理でしょう。
これは勉強だけでなく趣味の世界でもなんでも同じです。

私は、毎日もっと多くの時間を、意識を持って勉強を続けています。
後輩達も勉強を続けていますが、私が勉強を止めない限り、その差は簡単に縮められることはないでしょう。その事実だけでも、私のとても大きな自信になっています。







2017年6月20日火曜日

考えを書き出すこと 1冊1テーマのノート

皆さんの悩み相談に当たっていると、頭の中だけでぐるぐると堂々巡りをしていて、自分で前提条件が分からなくなり、本来の思考と感情が混同して、いつまでも前に踏み出せないケースが多いと感じています。

私のところに迷いや悩みを持っている方の多くは、頭の中だけで考えて、自分の迷いを紙などに書き出して整理して考える習慣がないようです。
具体的に前提条件や周辺情報等々具体的に書き出して、それを改めて見て、じっくり考えることで、物事を客観的に整理でき、明確な回答にたどり着くことが多いのですが。

日常のシンプルな問題や人生でたびたび遭遇するルーチンのような問題に当たっている場合は、頭の中だけで処理できていると思っているのでしょう。
しかし、複雑な要素が絡み合っている案件などは、やはり書き出した方が良いでしょう。
シンプルな問題であっても、本人にとって答えは出ているのでしょうが、本来望むべき方向の答えにたどり着いているのかは疑問です。

私はものを考えるとき1つのテーマに対して1冊のノートを使っています。
これは仕事でも趣味でも同じです。
常に携帯しやすく小さすぎないA5判の固い表紙のノートに書いています。
だから常に数冊携帯しています。
そのテーマに関する情報や、前提条件、考えたことなどをその1冊の専用ノートに書き出します。
資料も縮小コピーして、テープのりで貼っていきます。
ページの順序や見栄えは気にしません。
基本的に誰にも見せないし、内容も本人の思考回路に基づいたものですから、目次も要りません。

私はたいていの電子ツールは使っていますが、行動しながらものを考えるという用途には、やはり紙が一番適していると考えています。

私の場合、方向性が決まるまでノートを1冊使いきることは少ないです。
ノートの数ページで終わることもあります。
それでも思考の整理のためには、やはり1冊1テーマです。
もったいなくありません。
一番もったいないのは人生迷っている時間です。
その時間に比べたらどんな高級ノートでも大したことはありません。

ものを考えるときに紙などに書き出すクセをつけましょう。
質の高い答えが出やすくなります。






2017年6月18日日曜日

お散歩しましょう

今日は土地家屋調査士事務所開業を悩んでいる方が相談にいらっしゃいました。
土地家屋調査士試験には合格されていて、今は土地家屋調査士事務所に勤めながら実務の勉強中とのことでした。
仕事をしていてもなかなか実力が付かないということで、このままで開業できるのか迷っているようでした。

その方は、今の自分の環境が良いか悪いかということで悩んでいるようですが、自分で環境を変えたり創ったりする意識が欠けているように私には見えました。

事務所を開業するということは、すべて自分で決断して、自分で責任を負うということです。
だから実力を付けるのも最後は全部自分なのです。どこかの事務所で教えてもらうとしても、それはきっかけやヒントにしかなりません。
退社してからの時間で何を考えて何をするかなのです。

私の事務所で、考え方を少し説明をしてから、その方と事務所の近所を一緒に散歩しました。

道を歩きながら次々に建物を見て、あれはどこまで床面積に入るか、それは何が根拠になるのかを議論してみました。

ここからあの塀まで何メートル有るか目測をしてみました。
その後歩測をして、レーザーで測って答え合わせをしてみました。
歩測のコツも教えました。

土地を見て、どこが境界だと思うか、その根拠は何かを議論してみました。
塀の構造や境界標の設置の方法を考えてみました。

境界を捜す仕事は探偵みたいな仕事です。
現場を見て、筆界についてどれだけ多くの可能性を思いつくことができるかが、土地家屋調査士の腕です。
それらの可能性をひとつずつ潰していって、最終的に真実の境界にたどり着くのです。

だから、たくさん土地を見て、たくさん構造物を見て、たくさん資料を見て、たくさん考える、これが土地家屋調査士の実力を上げる王道です。

土地家屋調査士の実力を上げるために、誰かに教えてもらうのを待っているだけなら、散歩をしましょう。散歩をして土地や建物を見て、一生懸命考えながら歩きましょう。(怪しいと思われたり、怒られたりしない範囲でね)
その際に浮かんだ疑問を、散歩から帰ってから調べたり、先輩に質問すれば良いのです。

意識さえあれば、散歩中でも勉強することはできるのです。









2017年6月11日日曜日

誰のための専門知識か、誰のためのマナーか

私達が何か困って他の専門家を選ぶときに、第一印象で選ぶことがありますね。
素人が専門家のレベルを把握するのはとても難しいから、信用できそうとか、頼りになりそうとかの印象に左右されることも多いと思います。
私の経験則で言うと、たまに裏切られることはあるにしても、第一印象は比較的正しいことが多いです。

人それぞれに「第一印象が違う」とは、何が違うのでしょうか。
おそらく、それまでに培ってきた「総合的な人間力」が、表情やしぐさなどの表面に現れることによるものだと思うのです。

では「総合的な人間力」とは何でしょうか。
「知識」や「能力」、「社会的な常識」や「マナー」、「品性」や「徳」を身に付けることでしょうか。
「知識や能力は分かるにしても、それ以外は別の問題ではないか」とおっしゃる方もあるでしょう。「マナー」などと言うと「すかす」「気取る」というような印象を持つ方もあるでしょう。
でも、私は専門家の知識とマナーなどは、実は同じ問題だと思っています。

これらは、何のためにあるかを考えてみましょう。

社会的な常識やマナーが重要なのは、それらが自分の為ではなく周囲の人達の為にあるからです。ここが重要です。
社会的な常識やマナーを持たない人、言い換えれば周囲の方々のことを意識せずに生きている人は、どんなに技術を持っていても専門家として狭い仕事しかできません。
他人の役に立つことは難しいと思います。

また、我々土地家屋調査士などの国家に認められた専門資格者は、「国民の役に立つために存在する」のです。国がその資格者の生活の糧のために資格を作ってくれたのではありません。

他人の為に継続的に専門知識を勉強する、他人の為に一般常識を持つ、他人の為に丁寧に会話をする、他人の為に身なりに気をつける、すべてに渡って常に「他人の為に役に立てることは無いのか」を考えるべきです。
ある一定の資格者は、それらが分からないから事務所の方向性がおかしくなるのです。

私が新人を見るときに、第一印象で「この人は伸びるな」と思う人は、ほぼ間違いなく土地家屋調査士の第一線に行きます。第一印象で大抵分かります。

何かで一流になる人は、おそらく何をやってもできると思います。
仕事をこなすノウハウに加えて、他人を引きつける人間的な魅力があるからです。
他人を引きつける魅力の有る人は、常に他人のことを考えています。会話にもそれがでてきます。この人とお付き合いしたいと思わせるものを持っている人には、お客様も同じ印象を持ちます。意外とそんなことで、お客様が増えるものです。

これから事務所を開業する方にお伝えしたいことがあります。

専門分野の勉強は当たり前として、もっともっと幅広い勉強をして欲しいと思います。
「徳」というものは難しいかも知れないけれど、「一流の専門家」を目指すと同時に「一流の社会人」「一流の大人」を目指して欲しいと思っています。






2017年5月29日月曜日

折れないデルガードが折れた!

シャープペンシルの一番の不満は、筆記中に芯が折れることです。
それらを解決したシャープペンシルが各社から出ていますが、折れないシャーペンとして私がとても気に入っているペンが、ゼブラのデルガードです。
このブログでも紹介しましたね。



デルガード Type - Lx
デルガードType-ER 受験生用シャープペンシルか

「絶対折れないから、試してみて」って、ドヤ顔で友人に手渡して試させるのが快感です。
紙に垂直に立てて書く場合は中のスプリングが芯を上に持ち上げて折れないようにし、斜めに当てて書く場合はペン先の金属部分が降りてきて芯を包み込むように守るという、それぞれ別のメカニズムによって「折れない」を実現しています。
芯を折ることを意識してかなり強い筆圧をかけても、絶対に折れません。
このペンは、本当に良くできています。

それが折れました!
折れちゃいました!

えっ、芯が折れたのか?って。
いえ、デルガードの名誉にかけて、絶対に芯は折れていません。

デルガードは、とても気に入っていますから、どこでも持って行きます。
私のメインのペンケースの「ネオ・クリッツ」に入れて、いつも持って歩いていました。



私のバッグは、仕事の資料やMacなどで、いつも満杯で、その隙間にペンケースを入れて歩きます。

ある日、デルガードを見たら、なんかおかしいのです。


良く見たら、折れています。
芯ではなく、ボディが折れていました。


デルガードさん、ごめんなさい。
ペンケースに詰め込みすぎました。
ペン先の透明な部分の接合部に圧力がかかったのでしょう。
さすがに無理でしたね。

このデルガード、持ち手は不安定な部分もあるのですが、この状態でも何とか芯は折れずに書くことができます。

しかも、ここまで曲がっているのに、ノックすると芯が折れずに出てきます。
さすがです。
video

もう連れて歩かずに、事務所内で使える限り大切に使いたいと思います。



反省)
外出には文具をたくさん詰めて出かけています。
使う必要性だけならこんなに持ち歩きません。
どの子も連れて行きたいだけでした。
今後はみんなを丈夫なペンケースに入れます。(←結局、連れて行くんかい)



2017年5月21日日曜日

三角点標石ふせん

以前このブログで「地面のボタンのなぞ」の本を紹介しました。
当時小学2年生の吉本凜菜ちゃんが書いた物です。

地面のボタンのなぞ 

じめんのボタンのナゾの寄贈


この本の中で、凜菜ちゃんは「もっともっとえらいきじゅん点」という表現で「一とう三かく点」を紹介していました。

境界標、基準点、三角点などの言葉は、私達の業界には昔から馴染みがありますが、小学生の凜菜ちゃん達には「なぞ」ですよね。

さて、こんな「ふせん(付箋)」があります。
地図屋さん(内外地図株式会社)が作ったふせんです。

「三角点標石ふせん」です。えらいふせんです。



どうですか。
このブログを見ている方の半数以上は欲しいんじゃないですか。

一等から四等まで色分けの標石型ふせんですよ。
重要度ごとに一等から四等まで使い分けるのですよ。


ほらほら、欲しいでしょう。

貼るときは丁寧に貼ってくださいね。


こんなに曲がっちゃいけません。




これ低すぎます。


これ出過ぎです。
(昔、出過ぎて「向こうでしゃべってこい」と言われて連合会に行かされたヤツ知っています)

貼るときはこうじゃなくちゃ。


そうそう、標石の長さが82cm、そのうち61cmを地下に21cmを地上に出し、垂直に設置しましょうね。(盤石はないけれど)

この一等から四等のセットの付箋は20枚×4色で756円です。
高い?
何言っているの。
三角点標石は、その辺のDIYで売っているコンクリート杭とは違うのですよ。

もう私たちの業界の標準「ふせん」はこれで決まりでしょう。

試験勉強にも使ってみたらいかがでしょうか。
「杭を残して悔いを残さず」ですし。




追記)
実は一等三角点だけのふせんもあるのです。


潔い白色で孤高の雰囲気がしますよね。


2017年5月16日火曜日

ツールペン 男子ってこんなの好きだよね

男子はサバイバルツールなんか大好きですよね。
1本にいろいろツールが入っているもの。
どこか秘密兵器的な匂いのするもの。

そんな秘密兵器の入っているペン「ツールペン」(マイスター)です。
戦えないけれど(笑)


このペン、一本でこんな機能があります。

まず、ペン尻はスマホやタブレット用のスタイラスになっています。


書いてみましょうか。


実際この手のスタイラスを使いやすいと思ったことないけれどね。

そのスタイラスを廻して外すと、中にドライバーが入っています。


プラスのドライバーの反対側にはマイナスのドライバーもついています。


携帯していれば、ドライバーはそれなりに使う場面があるかも知れません。

ペン軸には水準器も入っています。


オフィス内では、ポスターなどのちょっとした傾きを調整するのに使うかも知れません。

何と言っても一番目立つのは、ペン軸のスケールですね。


我々が使う三角スケールのようなものです。
縮尺は1/100 1/200 1/300 1/400 があります。

実はこのスケール、ちょっと使いづらいのです。
普通三角スケールで長さを測るときは、図面等を机において、その上にスケールを当てて測りますね。


このペンで測ってみましょうか。


上からの写真では分かりづらいですね。
このペン軸は6角形の形状なので、そのように測ろうとしても目盛りを図面に密着できないのです。 

「このくらい」という概算のはかり方ならできますが、普段使っている三角スケールのように目盛りは紙に密着させたいですよね。

これがこのペンの最大の欠点だと思います。
いかにもプロユースのツールのようですが、ちょっと甘いです。

じゃあ、何故買ったのかって?
だって男子ってこんなの好きだって言ったじゃないですか。

そうそう、ボールペンにもなるんです(笑)


ローレット加工部分を廻してペン先を出す方式ですから、リフィルのぐらつきはありません。

・長さ:約155mm 
・最大胴軸径:約11.5mmφ
・重さ:約37g
・定価:2700円(税込)

結構格好良いと思います。
この重さと太さは私は好きです。

便利で買う文具もあるけれど、持っていてうんちくを語りたい文具もあります。
私はこのペンのユーザーでなく、オーナーですから。