2017年12月9日土曜日

土地家屋調査士試験合格者のための開業ガイダンスin東北について

土地家屋調査士試験の最終合格者が発表されました。
合格者は全国でちょうど400名、うち女性は26名でした。
東北(仙台会場)は24名でした。
合格者の年齢は、平均40.23歳、最低年齢は20歳、最高年齢は71歳でした。

皆さん、受験勉強の頑張りが報われましたね。
おめでとうございます。

合格者の皆さん、開業はどうしますか?
開業するということは、勢いだけではできませんし、慎重すぎてもできないものです。
このブログでお伝えしているように、私は個人的に、毎年「合格者のための開業ガイダンス」を開催しています。
最小限のリスクで事務所を開業するコツとその後の事務所運営のコツを教えたいと思います。

先日のブログで、「大阪、岐阜、名古屋、福井の会場の開業ガイダンスはニーズが有りますか?」と合格者の皆さんに問いかけましたが、今のところ各会場について問合せは1〜数人です。まあ、合格発表になってから問合せが増えると思っていますが。
どちらにしても、私の方は商売でも無いし、誰かのお役に立てるなら何人でも良いのですが、場合によってはマンツーマンのガイダンスも良いかとも思っています。

さて、恒例の「東北ブロック協議会主催の開業ガイダンス」も以下のとおり開催されます。
私個人のガイダンスでは、合格前の受験生も、開業後で事務所運営を迷っている新人もガイダンスの対象者ですが、この東北ブロック協議会主催のものは、開業前の合格者に絞らせていただきます。
合格者であれば、東北外に開業予定の方でも結構です。
開業を詳細に決めている人も、何らかのお役に立てると思いますので、とにかく一度聴いてみてください。



平成29年12月8日
土地家屋調査士試験合格者の皆様
日本土地家屋調査士会連合会
東北ブロック協議会長
試験合格者のための開業ガイダンス開催について(お知らせ)
前略
土地家屋調査士試験合格者の皆様、試験お疲れ様でした。
また合格おめでとうございます。
東北ブロックの土地家屋調査士会、各会長より心からお祝いを申し上げます。
皆様は、これから土地家屋調査士事務所を開業するにあたって、様々な夢や
悩みをお持ちと思います。また、すぐ開業するのか迷っている方も多いのでは
ないかと思います。
そこで、私たち東北ブロック協議会として、皆様の迷いの解決について少し
でもお役に立ちたいと思い、下記のとおり事務所開業のガイダンスを企画しま
した。
しばらくの間開業しないと決めている方や、東北以外に開業を計画している
方でも結構です。遠慮無くご参加ください。
草々


日時:平成30年1月27日(土) 14時~17時頃(質問が終わるまで)
場所:宮城県土地家屋調査士会会館
   〒980.0802 宮城県仙台市青葉区二日町18番3号
参加申込み、問い合わせ先:
   岩手県土地家屋調査士会電話019-622-1276hx O19-622-1281
   EメールchousasiChelen.ocn.ne.jp
以上
※合格してから仙台に集うのも格別な想いがあると思っています。
お気軽に参加していただければ幸いです。





2017年11月25日土曜日

土地家屋調査士開業は、生き方の問題が重要です

土地家屋調査士試験の口述試験合格発表待ちの方からお便りをいただきました。
抜粋したものを、個人を特定できそうな部分を変更して紹介します。

「自分は生涯現役で働くぞと考え、・・・
独立開業出来る国家資格を3つ取得しようと取り組み、
なんとか宅建士、行政書士、土地家屋調査士と3つ取得が出来ました。
・・・
ネットで検索すると土地家屋調査士のネガティブな情報が溢れる中、
先生の調査士に関する前向きな情報は僕が勉強続ける糧でした。
自分には業務経験も周りに調査士もおりません。
勉強を進める中、土地家屋調査士になりたいという思いが強くなりました。
合格後すぐに開業と考えたいところですが、小さな子供もおり、若い頃なら出来たかもしれませんが、情けなく思うのですが、すぐに仕事を辞めて補助者に転職という勇気がありません。
そのため、これから1年間出来る限り様々な人の話を聞いて独立の可否や独立の時期などを判断していこうと思います。」


口述試験の発表を待っている状況とのこと。とりあえず問題ないでしょう。
サラリーマンを続けながら、試験勉強は大変だったかも知れませんね。
まもなく報われますね。

「独立開業できる資格と思うならなぜ3つ必要なのか」という話は、経営ガイダンスで別にお話ししますが、ここでは「土地家屋調査士1つだけで十分独立開業できます」と答えておきます。

ただ開業をどうするか、確かに大問題ですね。
おっしゃるように「出来る限り様々な人の話を聞く」ことは大切です。
ただし、独立してある程度成功していると思える人の話を聞いてください。
すべてのビジネスで言えることですが、ぼやいている人の話から学ぶことはありません。
よく聞くぼやきで「土地家屋調査士は他の業種の下請け」的なニュアンスは、申し訳ないけれど、その人が下請け程度の仕事しかできない視野と実力だからだと思います。
かわいそうに、その人の学んだ事務所がそのような昭和モデルの事務所だったのかもしれませんね。これも詳しくはガイダンスで説明します。

「子供さんがいるので、転職という勇気が無い」とのこと。
これも、よく理解できます。
この件については、個人的な要素が多いので、一般論では答えられません。
やはり開業ガイダンスで直接お目にかかった際に、様々なお話をしますので、その中からご自分の方法を選択してください。

一つ言えることは、いつも私が書いているように、プロとして勉強をし続ける意思があるのなら、同じ年齢の平均サラリーマンの年収は確保できると思います。(退職金が無いけど定年も無いですが)
逆に、資格試験合格程度で勉強をやめて日々の業務だけをこなすだけなら、事務所の先行きは難しいかも知れません。

ここまでは想像の範囲だと思います。
しかし、実は土地家屋調査士の開業の一番の問題は、年収の問題ではなく、生き方の問題が大きいと思っています。
勤め人と自営者の違いが、とても大きいようです。

収入の安定は、難しいです。
その業務上の責任も、訴えられたときに自分が被告席に立つという直接的な責任になります。
自由に休めるかといえば、むしろ休日も夜も少なくなるでしょう。
比較的楽に儲けられる仕事を探しているのなら、お勧めはしません。

では、なぜ鈴木は土地家屋調査士を楽しそうにやっているのでしょうか。
実際楽しいからです。

全部自分で決済する業務です。
仕事の段取りを自分で決めるのですから、苦痛はありません。
外業だけの仕事ではなく、内業だけの仕事でもなく、理系も文系もどちらも勉強するので一生刺激になります。

勤務時間的にはブラック企業と同じですが、その時間割は自分で決めたのですから、ストレスはありません。(ブラック企業だと訴える相手もいませんし・・・)
お客様やその関係者などとのストレスが全く無いとは言いませんが、そこは対外的なものですから、考え方次第です。
少なくても、内部的にはストレスになる理不尽な上司や足を引っ張る後輩もいません。

たまに、2年に1度有るか無いかですが、地権者に「先生のお陰でこれからゆっくり寝ることができます」と涙ながらに言われるとことがあります。
これだけで、この職業を選んで良かったと思います。

とにかく個人業が合うか合わないかは個人差があります。
完全にその人の「生き方」の問題になるはずです。
私は楽しいです。満足しています。
しかし、私は皆さんとは性格も違います。
収入の問題よりもこの点に焦点を当てて考えてほしいと思います。


「世間が休日にもかかわらず、勤労できることに感謝する日」
勤労感謝の日にFacebookに書いたつぶやきです。
本心です。
早く一人前になりたかった新人のころから変わっていません。
自分がなりたかった資格者の、やりたかった専門業務を、休日でもやって良いのですから。










2017年11月13日月曜日

時代とともに、馴染んだ古い仕事が減少し、新しい仕事が生じる

以前から書いているように、私は自分のことを比較的保守的な人間だと思っています。
ただし、これも以前から書いているように、私の考える保守的とはその場にしがみついて動かないことではありません。

世の中は急速に変化をしています。
だから、その急流の中、ただ留まろうと思うだけでは流されてしまいます。
言い換えれば「座して死を待つ」ことになると考えています。
時代の流れを敏感に察知して、その流れに沿って、またはその流れを越えて精一杯泳ぎ続けるからこそ、その位置を保持できると信じています。

鈴木事務所だけの生き残りなら、なんとかなります。
しかし、土地家屋調査士の制度については、皆で動かなければなりません。
そう信じて、宮城や東北の会長を務めてきました。そして今は日調連で制度のグランドデザインを議論しています。

制度の先行きに不安感一杯の方も多いでしょう。
ぼやいていても解決しません。
情報は上辺だけでなく、深く理解しましょう。
そうすると先が見えてくるはずです。
(先行きに不安の無い人はもっと困りますが)

昭和の時代の土地家屋調査士像だけを見ているから、将来の経営が不安なのでしょう。
専門家には、時代とともに、馴染んだ古い仕事が減少し、新しい仕事が生じるのです。
それがわからないから不安なのでしょう。

我々の専門性が、土地家屋調査士法第3条であるとすれば、とても狭い範囲です。
しかし、その専門性の狭い部分を、70年という長い間かかって、高く高く積み上げたからこそ、とても専門性の裾野が広くなりました。
この広さを感じていなければなりません。
この広さが未来を創ると思います。

同じ専門家として、たとえば税理士を見てみましょう。
会計記帳のソフトが安価で買える時代です。単なる記帳申告だけの税理士の仕事は激減でしょう。
しかし、全部の税理士が仕事が無いかというと、そうでもありません。
やはりコンサルタントができる税理士が生き残っています。

最近、そのコンサルタントの部分もAIに代わられるという話題も出てきました。
AIは単純作業だけでなく、かなりの専門分野まで食い込んでくるとも言われています。
確かにその側面もあるでしょう。
しかし、私は、その専門的なコンサルタントの内容によると思っています。

また、別の議論として、AIを含むICTの時代には、新たな仕事が発生することを考えています。私達の根っこの専門性をベースにした新たな専門分野ができると思っています。

考えてみてください。
コンピュータがこれだけ身近になったのは、せいぜい30年でしょう。
たった30年前に無かったコンピュータやインターネット関連の産業に従事している人が、世界中にどれだけいるのかを。

心配はありません。しかし謙虚な努力は必要です。
専門家ですから。






2017年11月6日月曜日

アンケート)土地家屋調査士事務所「開業・経営ガイダンス」の開催について

11月8日(水)は土地家屋調査士試験の筆記試験の合格発表です。
合格した方は11月16日(木)に口述試験が待っています。
長い努力が報われるのは、もうすぐですね。
吉報をお待ちします。

さて、受験者の皆さんはその後を考えていますか?
合格したらいつ開業するのですか?
どのような準備をどのような段取りでするつもりですか?
そのプランとスケジュールを考えていますか?

土地家屋調査士試験はプロになるための試験です。
開業(登録)しない限り、意味のない試験です。
だから心配しています。

土地家屋調査士事務所は、様々な形態があります。それぞれの特徴があります。
ですから、たまたま数人の土地家屋調査士や、限られた事務所を知っているだけで、すべてを見たような気にならずに、開業したいのなら、もっと調べて、もっと考えるべきです。
もっと困るのはネット上のボヤキだけを拾って、勝手に臆病になることです。

昭和の時代の土地家屋調査士の事務所経営感覚では、確かに先細りになるでしょう。
人口減少社会で不動産余りの時代に入りました。
不動産バブルの頃の感覚ではもう無理です。
しかし、新しい時代の新しい役割が見えつつあります。
冷静に先を見ずに、不安を抱えても何の解決にもなりません。

今年度もまた、合格者のための開業と開業新人のための経営のガイダンスを開催しようと思います。私は様々な事務所形態を経験し、今後の土地家屋調査士の業務と経営について研修の講師をして来ました。大抵の質問に答えることができます。
開業や今後の経営に迷うのなら、一度私の話を聞いてください。

もちろん、このガイダンスを商売にはしませんので、無料です。
ただし、無料で開催するために、可能なら私が他の会から講師にお招きいただいた時に併せた日程にしたいと思います。

そこでガイダンスに興味のある受験生と土地家屋調査士の皆さんに伺います。
今のところ、今年度に開催できそうな日程と地域は以下のとおりです。
「この日、ここで開催されるのなら、私は参加したい。その際には何を聞きたい」と直接メール(mucha@rr.iij4u.or.jp)でご連絡いただければ、できるだけリクエストに合わせて開催する方向で考えたいと思います。

大阪  平成30年1月21日(日)の午後
・・・・・・・・・・おそらく開催すると思います
岐阜  平成30年1月24日(水)の夜
・・・・・・・・・・平日の夜だから集まらないかな
名古屋 2018年2月3日(土)または2月4日(日)
・・・・・・・・・・初めてですからニーズが読めないです
福井  2018年3月10日(土)の午後
・・・・・・・・・・7月に金沢で開催したばかりだから集まらないかな

他にも「ここで開催してくれ」というリクエストが多い地域があれば、手弁当で伺うことも考えます。たとえば、東京は年に数回行く機会が有ります。

また東北ブロックでは、例年の公式行事として、同ガイダンスを以下の日程で開催します。私も関わっていますが、主体は東北ブロックです。詳細は近くなったらお知らせします。

仙台 平成30年1月27日(土)


一応参考として、過去のガイダンスの内容を貼っておきます。
以下2017年1月5日のブログから

日時:平成29年1月22日(日) 
   午後~全員の質問が終わるまで(17時頃に終わりたいですが)
場所:人数によって考えます。大阪市内です。
 参加人数が一桁なら喫茶店やファミレスなどでも良いでしょう。
 昨年ほどの人数にはならないでしょうが、多ければ会議室などを手配してみます。
 そのためにも早めにご連絡ください。

参加料:無料
 大丈夫です。変な壷も売りませんから(笑)

参加対象者:
 土地家屋調査士試験合格したけれど開業できるのかなと迷っている方
 土地家屋調査士を目指そうと思ったけれど、この資格の先行きは大丈夫かなと迷っている方
 事務所開業しちゃって後悔している方

 もちろん関西地方の方に限定しているわけではありません。

問合せ及び参加希望連絡先
 鈴木修メールアドレス  mucha@rr.iij4u.or.jp
 「参加迷っている」だけでも、できるだけ早めにご連絡ください。

過去の質問から
・開業資金はどれくらい必要か
・試験合格しただけで、何もできないが
・事務所は法務局の近くが良いか
・測量機器は何が必要か
・CADは何を入れれば良いか
・調査士法人に勤めたいが
・補助者として勤めたいが
・測量会社に勤めたまま登録して良いか
・土地家屋調査士の2代目だが登録の時期はどう考えるか
・開業しても仕事があるのか
・会社の頃の生活水準は維持できるか
・営業はどう考えれば良いか
・報酬はどう考えれば良いか
・他の資格を勉強しているが
・実務経験がまったくないが
・全国の土地家屋調査士事務所の規模は
・土地家屋調査士の今後の展望は
・開業準備は何から始めれば良いか
etc.



2017年10月30日月曜日

ブレードランナー2049

「ブレードランナー2049」


1982年制作の映画「ブレードランナー」の続編です。
35年前の映画のリメイクでなければ、オマージュでもなく、本当に続編です。

好きな映画の続編を観ることは怖いのです。
同窓会で好きだった子に会うような。
観たいような観たくないような。
でも結局観ないわけにはいかないのです。

ブレードランナー(前作)は1982年(35年前)の映画です。
有名なSF映画で、ここで紹介するまでもないのかも知れませんが、さすがに35年前の映画ですから、一応書いておきます。
この映画は、たとえばスター・ウォーズやETなどのアッケラカンとしたSFと違って、世界観が暗く、映画自体もわかりづらくできていたので、好き嫌いに分かれるようです。

舞台は2019年のロサンゼルス。(なんと2年後?)
環境破壊により人類の大半は宇宙に移住し、地球に残った人々は酸性雨が降りしきる無国籍文化の雑然とした都市で生活している。過酷な宇宙開発の労働は、遺伝子工学の成果であるレプリカントと呼ばれる人造人間を従事させていた。レプリカントは人間と見分けが難しく、数年経つと感情が芽生え、人間に反抗する事例があったので、安全装置として寿命を4年と設定されている。
しかし、それでもレプリカントが脱走し地球に逃れる事件が多発するので、そのレプリカントを始末(解任)する警察の担当者がブレードランナーである。
事件が起きた。ブレードランナーを退職していたデッカードが呼び出された。
デッカードは情報を得るためレプリカントの開発者であるタイレル博士と面会し、彼の秘書のレイチェルもレプリカントであることを見抜く。
レイチェル自身はレプリカントである認識がなく、アイデンティティが揺さぶられる。そんなレイチェルにデッカードは惹かれていく。

これが前作、この前作の描く世界観は全世界に衝撃を与えました。未来は単純に明るいわけではなく混沌としていて、それまでの他の映画で描く未来とはまったく違う未来の映像が続きます。それでいて妙にリアリティがあるもので、その後のSF映画などに多くの影響を与えたものです。

この映画では、丁寧な説明は省かれていて、なおかつ謎のまま終わらせた要素も多く、テーマの深さに加え、映画を観た後にすっきりしない気持ちがたくさん残る映画でした。
だからこそ、これらの謎について、カルト的ファンの間で35年間の議論が続いています。

これらの前作の世界観を踏まえて、前作の30年後の世界を描き、カルト的熱狂ファンも満足させる続編を創るのは最初からとても難しいものだと思われました。

では、今回の続編は何を描いたのでしょうか、

2049年、ブレードランナー「K」は、ある事件の捜査中に、人類とレプリカントの間に存在する不安定な秩序を揺るがす大きな謎にあたる。どうも、レプリカント開発のウォレス社に巨大な陰謀があるらしい。謎を解明しようと行動する中で「K」自身のアイデンティティがわからなくなる。その過程で、この謎の鍵となる男にたどり着く。
30年間行方不明になっていたブレードランナー、デッカードだった。
彼は何を知って、何を守り続けてきたのか。

前作の世界観を壊さずに、前作の謎に答えながら、情感溢れる素晴らしい映画に仕上げています。

AI登載のホームオートメーションシステムの「ジョイ」が「K」の恋人です。「ジョイ」はキュートな女性の姿をしたホログラフィーで現れるが、自らの意思も感情も持っています。
そのAIである「ジョイ」や、前作のレイチェルや今作の「K」を含めたレプリカント達のアイデンティティを表現することで、この2作の映画は「人間とはなんなのか」「何を持って人間とするのか」を提示しています。

確かにテーマもストーリーも難しいかも知れないけれど、今作は前作のカルト的な趣は残しながらも、アクションもあり、涙もあり、前作の謎を回収していて、むしろわかりやすくなりました。

ネタバレしないで、この映画の本当の面白さを伝えるのは難しいのです。
だから、観て欲しいです。
前作を観ていないなら、できれば前作を観てからにしてください。
それが無理なら、今作を観た後でも前作を観てください。
ストーリーや世界観がわかるだけでなく、今作の底に流れる情感が理解しやすくなるでしょう。

私は初日から二日続けて観てしまいました。

それにしても「ジョイ」、かわいいね。
彼女に会えるなら、あと30年待っていようか。



2017年10月22日日曜日

ポジティブにやめること

このブログで、何回かにわたり、人生の分岐点で私が決断する方法をお伝えしてきました。
「迷ったらやる」    2010年7月27日
「15分で結論を出す」 2010年5月25日
などです。

私は、人生で迷う時間がもったいないと考えています。
迷うという場合、実は最初から話にならない選択肢は入っていないはずです。
だから、どちらを選んだとしても、その結果は想定内のはずです。最初からどちらもリスクを含めて理解しているはずですから。
だから、迷ったら「やる」と決めています。その方が後から納得できるのです。
「やって」失敗した場合、「ああ、馬鹿だった。」と反省すれば良いのです。自分のやった事なので、それが重い決断だったとしても、意外と笑えたりしますし、その失敗に納得ができるのです。
すくなくとも経験値が増えるので、その反省を糧に次には納得できる結果を望める可能性もあります。
もし「やらない」と決めて、本当にやらなかった場合、後日「あの時にやっていれば良かった。」という反省が残ります。その反省は決して取り返しがつかないので、後悔だけが残ります。

だから、大抵の問題も15分でも答えが出せるのです。
「15分で答えが出せないものは自分の能力の範疇ではない。」という考え方でもあります。その場合は、さっさと他の方にお願いすることです。
それでも私は、「自分の引き出しから答えが出るものしか、世の中から課題は与えられない。」とも思っています。何でも知っているという意味ではないのです。
「あの人に尋ねれば答えが出る。」という判断も一つの答えです。また「あの本を調べれば答えが出る。」という判断も一つの答えです。
 そう考えると、15分で答えが出ないということは、「自分で選択したくない(やりたくない)結論になるのが目に見えているので先送りしている。」と言うだけで、実は答えは出ていることが多いと思います。


さて、後輩の皆さんから「私の話やブログを通じてポジティブな気持ちになった」という嬉しいメッセージもいただきます。
最近、それに加えて、その人達に伝えたいことがあります。

「ポジティブにやめること」です。

何かを始めて、道を誤ったと感じても、やめられない人がいます。
趣味でも仕事でも、何かを始めたら、そこから撤退することがネガティブに感じるのでしょう。
「やる」という行動にはポジティブなイメージがあり、「やめる」という行動にはどこかネガティブなイメージがつきまといます。
または、単に世間体を考えているだけなのかも知れません。

物事は途中でやめて良いのです。
合わないのなら、むしろさっさとやめることです。

だからこそ、やるときは中途半端ではなく、人生をかけてやるべきです。
中途半端な行動で「自分に言い訳の余地」を残してはいけません。その自分への言い訳の余地のために人生を誤りますから。
一生懸命にやって、自分の人生で「もう良い」という答えがでたら、堂々とやめれば良いのです。世間はあなたのことをそれほど考えていません。

「これだけ投資したから、やめるのはもったいない」という人がいます。
趣味でも仕事でも、そこまで投資しなければ、それを続ける価値があるか、わからなかったかも知れません。だから投資には意味があったのです。

実際、もったいないのは人生の時間の方です。
次の人生のためにポジティブに撤退するのです。

「やめるかどうかの迷い」の場合、「迷ったらやる」の進む行動は「やめる」になります。




2017年10月17日火曜日

ブログ更新していないのは余裕が無いだけです

ここ2週間ほどブログ更新できていません。
Facebookでも、ほぼ反応していませんでした。

ある方から、鈴木は病気か、死んだか、とご心配いただいて、ご連絡をちょうだい致しました。
大変申し訳ありませんが(大変残念かも知れませんが)死んでいません。
忙しいだけです。
書きたいネタはたくさんあります。
特に文具ネタは結構たまっています。
まもなく更新しますので、よろしくお願いいたします。

 m(_ _)m

2017年10月3日火曜日

何も理解しないで行動しても未来はない。どんなに理解していても行動しなければ未来はない

私は、地元の研修会を企画する立場と、全国の研修会に講師で伺う立場と、どちらも長年経験しています。その経験の中で、研修会についてとても感じていることがあります。

このブログでも何度も似た話をしていますが、私達の業界の研修会は教養研修ではありません。今若しくは近い将来に必要な知識や考え方を学ぶところです。
そして受講したら、それらを身に付けるためにもすぐに行動すべきものです。

そういう視点で業界を見れば、専門知識に「もう、これで良い」という究極の知識は存在せず、一つを学べば次々と身に付けるべき課題が果てしなく現れてくるはずです。
これらを独学で身に付けることは、時間的にも経済的にもとても大変なので、組織で効率よく学ぶ機会を作るのが研修会です。

世の中は急速に動いています。5年後も10年後も日本の専門家でいたいのなら、急流の先を見ながら、たえず泳ぎ続けなければなりません。
急流の方向を見定めることと、泳ぎをやめないことの、どちらかでも止めると溺れることになります。

まずは目指すべき「グランドデザイン」「目標」があり、
そしてその目標に対して、現在の我々に何が不足しているか「検証」し、
その目標に不足している能力を身に付ける「手段」が研修です。
研修会は「目的」ではないのです。

ですから、研修担当者が何を企画して良いかが分からなかったら、その方は業界の今後に目標が無い人なのでしょう。
また、受講者が研修会を受講して「良い研修を聴いた」と満足して動かなかったら、やはりその方も自分の事務所は関係ないと思っている方なのかも知れません。

私の研修会のリピーターが「先生、今日受講して、目から鱗が落ちました」と言ってくださることがあります。リピートしてくれるのは正直嬉しいですが、「あなたは何枚鱗があるのですか?」と聞きたくなることがあります(笑)。

忙しいのは分かります。
私達のような資格者の事務所は、忙しくなければおかしいのです。
皆さんも忙しい事務所を目指してきたのでしょう。
だから、忙しい時間調整の中で、行動するしかないのです。

研修会で何か感じることがあれば、身に付けるために、すぐに動きましょう。
皆さんのお客様と事務所経営のためになるはずですから。


何も理解しないで行動しても未来はない
どんなに理解していても行動しなければ未来はない


以下3年前に書いたブログです。

「Next Innovation」2014年11月27日木曜日

週末は岡山に行って来ました。
第11回全国青年土地家屋調査士大会in岡山参加し、なおかつ基調講演とパネルディスカッションのパネラーをさせて戴きました。
基調講演でリクエストを戴いたテーマは「Next Innovation」




'innovation' 改革、革新語感としても格好良いですね。
では何のどの部分をどのようにイノベーションするのでしょうか。
そこをしっかりと考えずに安易にイノベーションと言うのなら、目的と手段を取り違えていることになります。
イノベーションそのものが目的ではありません。
グランドデザインを想定して、その上で現実を把握分析して、そのギャップを埋めるために戦略・戦術を共有しながらイノベーションするのです。
イノベーションは手段です。

まずは簡単にイノベーションと言わずに、まず過去から現在までの状況を調査し、分析し、理解します。そこにどんな問題があるのかを考えます。
歴史に淘汰されて来たやり方には何らかの意味が有るはずですから。
まずはそこをしっかりと理解しなければなりません。
その上でのイノベーションでしょう。

そして世界の潮流がどんなメカニズムでどのように動いているのか、それを理解しないで自分たちの勝手な正義を振り回しても、変化する世界に対する現実的な対応になりません。



それらを理解した上で、更に適切に行動しなければイノベーションにはなりません。
居酒屋で改革を一晩語っても何も変わりません。

ドラスティックな改革も揺り戻しが多いものです。
それでは自分が気持ちよいだけで、本当の改革にならないことになります。
自分が改革の旗手になるという名前を残したいと思うから性急な行動になるのでしょう。
それは改革の旗手になることが目的になっているからです。

目的と手段
グランドデザインと戦略・戦術
理解と行動

それらを再度確認した上で、具体的各論をお伝えしたつもりです。
次の世代を担う青年達には特に「目的と手段を取り違えない」ように願っています。


2017年9月27日水曜日

円周率ノート


π 円周率

円の周長の直径に対する比率として定義される数学定数です。
皆さん、どこまで言えますか?

ゆとり世代では小数点以下が無い「3」のみと話題になりましたね。

私達世代は、ムキになって友人と競争して覚えたものですが、
「3.1415926・・・」
8桁目で間違いました。すっかり忘れています。

さて、円周率の日は当然「3.14」です。
その日にキングジムがTwitterに発したつぶやきが話題になりました。

『3/14は「円周率の日」でもあるということで、「円周率ノート」をご紹介します。罫線がよく見ると円周率になっていて、314日ほど使用すれば(多分)自然と円周率が身につく、314円の商品ですが、残念ながらボツになりました。』

このネタは、ほぼリアルタイムに知っていました。何しろ文具ネタですから。
私は「面白いのにな」と思いましたが、私と同じ思いの人が多かったようです。
Twitterで商品化を望むつぶやきが多数あり、そこに目を付けたロフトが商品化を決定しました。ですから、ロフト限定商品です。さすがに314円は難しく(先行販売314冊だけ314円だったようです)、実際は380円(税別)です。
最初なかなか入手できなかったのですが、やっと手に入れました。


「円周率ノートだぞー」というデザインの表紙です。
A5版のダブルリングノートです。
緑色と白色の表紙がありますが、前者は黒板、後者はホワイトボードのつもりでしょう。
どうですか。私のは白い表紙です。 


下に「KING JIM」の表記と一緒に「Loft PRODUCT」の文字があります。
ロフトありがとう。

ページ開いてみましょう。



良く分からないでしょ。
罫線をもっと拡大してみましょう。


罫線がなんか数字みたいに見えますか?
もっと拡大してみましょう。



見えましたね。
確かに罫線が円周率ですね。

こういうの好きですねぇ。
全ページを使って円周率を印刷したら大変なコストがかかるでしょうから、各ページが同じ印刷です。もちろん満足です。
1ページ何桁までの記載でしょうか。
3218桁と数えた人がいましたが、私はまだ検証しておりません。(『まだ』って検証する気か)

この写真も見てください。
ここも、とても好きです。



全ページ「3.14」ページ(笑)なのです。


普通のノートとしても、紙質は良くダブルリングのA5版の使いやすいサイズですから、買っても損は無いでしょう。
一番のメリットは、このノートを使うと賢くなった気分になれることです。
(個人の感想です)
















2017年9月18日月曜日

私のベガルタ仙台

週一のベガルタ仙台の試合が生活のリズムになっています。

週末の試合に参戦し、勝てば帰宅してから再度テレビで勝利を確認し、翌日のニュースやスポーツ新聞をニヤニヤしながら見て、素人分析をし、また2回ほど試合を反芻し、喜びの一週間を過ごすのです。
木曜日くらいに次の試合の分析をはじめ、時間があれば対戦相手の最近の試合を確認し、戦術を練ります。(渡邉監督が連絡くれたら、いくらでも相談にのるのですが)

負けたときは、2〜3日はテレビや新聞のスポーツ欄は見ません。
木曜日くらいから立ち直って次の試合の分析に入ります。

今週はどっちって? 聞くな。




1997年(平成9年)の仙台スタジアム誕生の頃から観戦し始めました。
当時はブランメル仙台というチーム名でした。
ブランメル(伊達男)仙台というネーミングは好きでしたが、J2リーグに参入する際に、商標権の関係でベガルタ仙台に変更になりました。
ベガルタは、仙台七夕にちなんで、ベガ(織り姫)とアルタイル(彦星)の造語です。
ちなみにチームカラーのあの色は、イエローではありません。ベガルタ・ゴールドです。

当時は弱かったです。
とてもとても弱かったです。
だから2001年にJ1に昇格したときには泣きました。
今J1リーグにいるだけでも、幸せを感じています。

今でも試合に負けただけではブーイングしません。
なにしろ日本代表選手がいないのですから。
監督の采配に文句言う人もいますが、戦術は結果論ですし、監督も含め成長過程だと考えています。
もちろんすべてに寛容な態度ではありません。
一生懸命なプレーに見えないときにはブーイングします。
(私が指導している新人調査士に対する態度も同じです)


ベガルタ仙台は、毎年最終節まで楽しませてくれます。
まったく強いのか弱いのか、安心させてくれません。
ツンデレの女と付き合っているような(経験無いけど)

J2にいるときは毎年昇格候補でドキドキし、J1にいれば毎年降格候補でハラハラし、2012年の最後まで優勝争いという信じられない年も含め、毎年消化試合が少ない最後まで楽しめるチームです。サポーター冥利に尽きます。


選手は移籍するけれど、サポーターは決して移籍しません。
スタンドで会う周りのサポーターの皆さんも、家族連れで20年も一緒に応援していますので、当時の赤ちゃんが成人しています。代々ベガルタ・サポーターという文化も仙台に根付いて来ました。

私も長く応援するでしょうし、アウェイ・ツアーが老後の楽しみにもなるでしょう。
いつまでも血気盛んなジイさんとしてスタジアムに通い、いつの日かホームのスタジアムで優勝を目の当たりにし、その喜びに包まれて、死ぬ.....

素晴らしいが、周りに迷惑か






2017年9月12日火曜日

ベイビー・ドライバー

久しぶりで映画館に行きました。
観た映画は「ベイビー・ドライバー」

7月8月と公私とも何かと有ったので、映画館は久しぶりでした。
久しぶりの映画は、楽しい方が良いと思い、この映画をチョイスしました。



ベイビー(アンセル・エルゴート)。その天才的なドライビング・センスが買われ、組織の運転手として彼に課せられた仕事―それは、銀行、現金輸送車を襲ったメンバーを確実に「逃がす」こと。子供の頃の交通事故が原因で耳鳴りに悩まされ続けているベイビー。しかし、音楽を聴くことで、耳鳴りがかき消され、そのドライビング・テクニックがさらに覚醒する。そして誰も止めることができない、追いつくことすらできない、イカれたドライバーへと変貌する―。
組織のボスで作戦担当のドク(ケヴィン・スペイシー)、すぐにブチ切れ銃をブッ放すバッツ(ジェイミー・フォックス)、凶暴すぎる夫婦、バディ(ジョン・ハム)とダーリン(エイザ・ゴンザレス)。彼らとの仕事にスリルを覚え、才能を活かしてきたベイビー。しかし、このクレイジーな環境から抜け出す決意をする―それは、恋人デボラ(リリー・ジェームズ)の存在を組織に嗅ぎつけられたからだ。自ら決めた“最後の仕事”=“合衆国郵便局の襲撃”がベイビーと恋人と組織を道連れに暴走を始める―。(オフィシャルより)


理屈抜きで、楽しかったです。
天才的な逃がし屋の映画といえば、過去何度か観たあんな感じの映画かなと思っていました。確かにもの凄いドライビング・テクニックに魅せられました。それも、その車が何とスバルのインプレッサWRX!!です。

しかし、この映画の魅力はそこだけではないのです。
その神業のカー・アクションがすべて音楽とシンクロしているのです。ギア・チェンジもワイパーもターンも、車のクラッシュさえも音楽にシンクロします。
全く見たことのないカー・アクションです。
逃がし屋の仕事を終えて車から降りても、主人公ベイビーが珈琲を買って仲間のアジトまで歩くシーンの道すがらの人々の動きなどが、すべてベイビーの聴いている音楽にシンクロしているのです。この様々な仕掛けがとても楽しく、もうご機嫌なミュージカルでした。

物語の内容も実際面白かったです。
彼がiPodで音楽を聴きながら運転する訳、それは悲しい過去と耳鳴りを消すことができるから。そんな設定で、やはり音にまつわり物語が進みます。
多くの音楽と、それに対比する聴覚障害者の育ての親の存在。
そしてベイビーの耳鳴りの結末は。
どのように物語が進んでいくのか想像する余裕が無いスピーディーな展開でした。

また、登場人物がそれぞれ魅力的なキャラクターです。まあ、ケヴィン・スペイシーやジェイミー・フォックスなど悪役も豪華キャストですし、ヒロインのデボラは可愛いし(ここ大事。シンデレラの主役のリリー・ジェイムズでした)、組織のボスの甥もなかなか可愛い笑えるキャラで良かったし。
育ての親との関係も細やかに描かれていて良かったです。
この映画は音楽とスピードが命だからこそ、育ての親とのゆったりとしたシーンや音の無い手話などに情感が込められています。ここも見どころでしょう。

最後のシーンなどいろいろ書きたいことはあるけれどネタバレになりますし、もっともネタバレまで書いたとしても、このカー・アクションと音楽とのシンクロは結局観ないと伝わりません。

仙台ではフォーラム仙台で上映中ですが、これから上映館が広がるようです。
私は大画面大音量でも再度観たいと思っています。

カー・アクションが苦手な方は、ミュージカルだと思って観ても後悔しないでしょう。
お勧めです。

2017年9月9日土曜日

「地震が平気」という人は勇敢な人とは違います

今は9月8日(金)の深夜です。
今日は熊本で震度4、秋田で震度5強の地震が起きました。
地球の裏側のメキシコでも大地震、まったく今日はどういう日なのでしょうか。

毎回しつこいくらいに書いていますが、余震に気をつけてください。
宮城でも熊本でも、後からの地震の方が大きかったのです。
脅かす気はありません。
何も無いことを祈りながらもお伝えしたいのです。

屋内の家具等で倒れそうなものはありませんか。
お風呂の水は溜めてありますか。
皆さんのお宅の非常時の飲み物や食べ物は期限切れになっていませんか。
(東日本大震災の際に揃えたものは期限切れのはずです)
乾電池等は切れていませんか。
避難所やそこまでの経路は家族皆で理解していますか。

地震に慣れてはいけません。
「地震が平気」という人は勇敢な人とは違います。




2017年9月5日火曜日

やる気がある程度では評価しません

ある土地家屋調査士試験合格者(ここではTさんとします)が、私のガイダンスの中で「練習をやっているのに」「測量機器の使い方が分からない」「CADが使えない」と言いました。

確かに私も試験合格の時点では、法律も測量もまったくわかりませんでした。
だけど、本当にプロの専門家になるのなら、そんなことを言っていても何も解決できません。
何故そんなことを皆の前で言わなければならないのでしょうか。

彼には「やってもできないなら、辞めたら...」と言いました。
できないのは、やっていないからです。
やっているという努力過程を評価される勤め人の中には、そんなことを言う人もいるのかも知れませんが、私達は結果以外では評価されませんから言いません。
専門家になりたいのなら、やるしかないのです。

その後、彼は中古の測量機器とCADを買って、練習をはじめてみたら「できた」ということです。

以下そのTさんと私のやりとりです。

少し文面を変更しています。

<Tさん>
こないだ、先生に、ダメだ!言われて、ガチになって、中古の測量機器と測量CADを都合したら、あら不思議、できたので調子づいて毎日測りまくってます。 やっぱり中途半端あきませんね。
ヤケクソなってグッズ揃えて、測量業者にコーチしてもらえました。 据付も、クルクル毎日やったら、3分以内にできるようになりました。
地積測量図もCADで、バッチリです。 進歩しました。ありがとうございました。


<鈴木>
連絡ありがとうございます。良かったです。
普通「誰でもできる」のです。
それなのにTさんは、前回皆の前で「やったのに、できない」と言い切りました。
私は「試験合格した程度で、何を甘えているのか」と思いました。
もうできるようになったTさんなら、私の真意は理解していただけると思います。
測量やCADは土地家屋調査士の基本中の基本です。
専門はもっとその先にあります。
そして、専門家とは「昔できた」とか「将来できるようになるはず」ではなく「今できなければならない」のです。
私は「やる気がある」程度では評価はしません
「今日やれる人」を評価します。今後も応援します。




2017年8月28日月曜日

気になる手帳は全部買えば良い

以前から書いているように、私は手帳が大好きです。
中学生の生徒手帳の改造からはじめた私の手帳遍歴について、このブログでも書いています。

さて、東北にも夏がまだ残っている8月末ですが、既に各社の2018年の手帳商戦が始まりました。大人気の「ほぼ日手帳」の9月1日発売に先行するように、文具店には来年の手帳が並びはじめています。

手帳に求める役割は、100人いれば100通りのものでしょう。
だから手帳も無数の種類があります。

「紙手帳は不要だ。私はPCやスマホだけで充分だ」とおっしゃる方もいます。
他人から決められたスケジュールだけを管理するなら、手帳は不要でしょう。
必要なデータも、たいていはネットで検索すれば解決するでしょう。
確かに手帳に求める機能がそれだけならば、スマホだけでも充分と私は考えます。

しかし、人生における様々な課題を考えるために手帳を使いたい私には、紙の手帳も欠かせません。
仕事も趣味も健康も自分の人生をすべて記録して、俯瞰して、フォーカスして、整理して、考えて、未来を創るのです。
また、紙の上で手を動かして考えることは、左脳だけでなく右脳も使い、ディスプレーとキーボードだけでは出てこない発想が期待できます。
紙以外でも、私がタブレットのペンにこだわっているのは、このためです。

以前からこのブログで書いているように、私は手帳を1冊だけに決めていません。これは3冊(4冊?)の紙の手帳とEvernoteやGcalなどですが、これらの複数の手帳に役割を分けて、並行して使っています。

そんな私に「手帳はどれが良いでしょうか」という質問をいただくことがあります。
これは簡単には答えにくい質問です。
その方が今まで手帳に何を求めて、どこが不便だったのか、今後何をしたいのか、それらを具体的にお聞きして、その上で複数のお勧め手帳を紹介しています。

最近は、その答えに「気になる手帳があったら、全部買えば良い」と付け加えています。
手帳を意識している方は、前向きに試行錯誤して使っている方でしょう。
おそらく1冊では足りなくなります。
また、使っているうちに「あのデザインの手帳が良かった」と思うこともあるでしょう。
しかし、手帳は季節商品です。余程の定番商品で無い限り、季節が過ぎたら手に入らないと理解しておくべきものです。

高級な革製品のものや特別なブランドの手帳などで数万円するものなどは別にして、一般的な手帳は千円前後から、高くてもせいぜい数千円です。
これから1年間の仕事や生活を充実したものにできるなら、私は高いものだとは思えません。
だから、気になった手帳は全部買えば良いと思います。

そして、それらの様々なタイプの手帳に記入して、実際使ってみれば良いと思います。
自分に合った手帳は、見ただけでは判断できず、結局自分で使ってみなければそのニュアンスは分からないということです。

自分の使い方に合っている手帳を探していく過程で、手帳から別の使い方に気が付かされることもあると思います。





以下、2012年のブログからの抜粋です。
私の手帳に対する想いの一端を書きました。

最近分かりました。
なぜ手帳が好きなのか。

来年の真っ白なページに
来年のまだ見ぬ自分がそこにある。

来年のこの日はどんなことが待っているのか。
来年のこの日はどんな自分になっているのか。

手帳の真っ白な空白は私の未来で埋まるのです。
その未来は、大きな夢、小さな夢、それらの夢で空白が埋まるはずです。
だから嬉しいのです。

手帳は、夢や望みを確認して、未来を一緒に切り開くバディなのです。


人は未来があるから今日を生きられます。
未来に夢があればあるほど、濃い今日を生きられます。


今東北には未来を描けない人達がいます。
努力しても自分たちだけでは未来を作ることができない人達がいます。
来年の手帳に何を書いて良いか分からない人達がいます。

手帳を見に行って考えました。

2017年8月21日月曜日

地図記号リングメモ

皆さん地図記号は覚えていますか?
主な地図記号は小学校に習いましたね。

田、畑、広葉樹林、針葉樹林、茶畑くらいは分かりますよね?
それなら竹林や果樹園は覚えていますか?

市役所や病院や交番は分かりますよね?
それなら交番と警察署の違いや、小学校と高校の違いを覚えていますか?

スマホ内のグーグル・マップなどで街区の地図などを見る機会は増えているのかも知れませんが、地図記号にはなかなか触れることが無いかも知れませんね。
もちろん、土地家屋調査士の仲間ならほぼ分かると思います。・・・だよね!

さて、その地図記号をモチーフにしたメモ帳があります。
内外地図株式会社からiganiaシリーズのリングメモとして発売されています。
以前このブログで紹介した「三角点標石ふせん」(2017年5月21日)もこのiganiaシリーズの製品です。


大きさはRHODIA(ロディア)N11とほぼ同じA7版サイズです。
ちょっと取り出して、ちょっとメモするにはちょうど良い大きさだと思います。


種類は3種類です。
記号が分かりますか?
さて、この下の写真のメモ帳左下の地図記号は何でしょうか?



そうです。表紙右下に印刷されている地図記号は「発電所」です。
このノートのすごいのは、表紙よりもむしろ中です。


この写真では分かりにくいですね。
コンピュータでご覧になっている人は拡大して見てください。
そうです。罫線が「送電線」で印刷されています。
これが気に入りました。
我々土地家屋調査士の世界では、送電線は地役権などで馴染みがありますね。

ではこの下の写真の記号は分かりますか?


そうです。「市役所」です。



そして罫線ですが、市界(行政界)の記号で書かれています。
これも見えにくいでしょうが、二点鎖線です。

下のメモ帳が一番好きなんです。


そうですね。「畑」を表す地図記号ですね。
そして中身の罫線はどうなっているのでしょうか。


実は、中は罫線ではなく、その代わりに「田」の地図記号が筆記目安として印刷されています。

いいでしょ。
立ったままメモするには丁度良い大きさです。
ロディアと違いリングメモですから、表紙を押さえて書く必要も無いし。

表紙や中のメモ用紙のチョイスはもう少し考えて戴きたいと思いますが、この文具は、そんな細かい違いで買うようなものでも無いです。

どうですか。欲しくなりましたか?
これらのメモ帳の一番の機能は、自然に地図記号の話に持っていって、うんちくを語る機会をつくる機能です。

えっ、語るべきうんちくが無い?
それなら、この機会に地図記号を身に付けましょう。

なお、私の希望としては、この地図記号罫線を使ったA5版とかA4版のノートを、このシリーズに追加して欲しいと思いました。
内外地図さん、よろしくお願いします。






2017年8月17日木曜日

80枚を軽く綴じるバイモ80 マックス


ホッチキス、またはステープラ、このブログでも何度か取り上げた文具です。

今日はその中で、80枚のコピー用紙(PPC用紙64g/m2(55kg))をとても軽く綴じることができる製品を紹介します。

何かと資料をまとめる必要の有る方々は、厚い資料をどうしているでしょうか。
手持ちのホッチキスで綴じられるところまで綴じて、それ以上の厚さは2穴パンチで穴を空けてファイリングすることが多いでしょうね。
それなら、お持ちのホッチキスは何枚まで綴じることができるでしょうか。


スタンダードなものが上のタイプでしょうか。
No.10-1Mの針を使うタイプですね。これはコピー用紙20枚までです。



私が愛用しているものが上のタイプ、バイモ40です。
文字どおり40枚綴じることができます。
ブログ2015年4月13日「文具店散策のお勧め」でも紹介しましたね
針はNo.11-1Mです。
この針が細く鋭くできていて、少ない力で紙を貫通しやすくできています。

これ以上枚数が多いと以下のタイプを使っていました。
3号針を使うタイプです。
75枚まで綴じることができます。
ただし30枚まではNo.3の針で、それ以上はNo.3-10mmに交換しなければなりませんでした。
また、枚数が多いときには少し大きな力が必要でした。

最近買って気に入っているのが、この製品です。


バイモ80です。文字どおりコピー用紙80枚まで綴じることができます。
しかもバイモ・シリーズですから、No.11-10mm針を使って、とても小さな力で綴じることができます。
機会が有ったら是非試してください。実際に80枚を綴じてみたら、この軽さに皆さん少なからず驚くと思います。

大きさの違いはこんな感じです。


一番右側がバイモ80です。
大きいですね。

針の違いです。
一番左がバイモ80用の針です。
真ん中のバイモ40用の針を細いまま4mm伸ばしたものです。

さてコピー用紙80枚ってどの程度の厚さでしょうか。


この程度の厚さです。赤鉛筆の直径より厚いです。


綴じてみましょう。


もの凄く軽く綴じることができます。


裏側です。フラットに綴じられています。

実はこのバイモ80は厚いもの専用でもないのです。
コピー用紙2枚を綴じてみましょう。


綺麗に綴じられています。
裏はどうなっているのでしょうか。


こんな感じで針がパラレルに綴じられています。
バイモ80は針を変える必要が無いのです。
これができるので、とりあえずバイモ80だけで作業しても問題ありません。

私は買い換えて良かったと思います。
文具の差は使っても分かりにくいものも有りますが、これは一度使ったら誰でも分かる明確な差があります。
マックスによると「とじる力を70%以上軽減。(※当社比)」と書いています。
これだけ軽く綴じることができるのなら、事務効率は断然変わってきます。

他の経費に比べて文具は安いものです。
80枚までを綴じることが多い方なら、是非お勧めです。

ちなみに80枚を綴じた針を外したいとき困るでしょう。
以前のブログ(2013年5月15日)「MAX スムーバ」で紹介させていただいた「はりトルプロ」がベストチョイスです。





2017年8月4日金曜日

久しぶりのMさんからのお便りに答える

以前から私のブログの感想を送ってくださるMさんから、久しぶりにお便りを戴きました。紹介させていただきます。
ちなみにMさんからお便りを転載させていただく許可はいただいています。


鈴木先生、ご無沙汰しております、□会のMです。
先生のブログは欠かさず拝見させていただいております。
一番好きな話題はもちろん土地家屋調査士業務に関することで、とくに新人さん向けのアドバイスは25年目の私にも参考になり楽しみにしています。

で、本日のブログの総合的な法律脳を身に付けるを読んで、そうですよねと読み進むうちに納得した次第ですが、同時に自分を省みて、大変不安にかられてメールしたくなりました。

実は専門法律書はおろか調査士業務の本でさえ一冊まるごとまともに読むことなく、25年間実務をやってきたことに慄く気分になりました。

先生がお客様で仕事の練習する気ですかと新人さんに言っておられますが、仕事がないなら勉強しなさいと仰ってられるんだと思って読んでおりました。

私の場合有難いことに開業してまもなくちょっとしたつてがあり、仕事に困ることがなく一番困っていたのは先生にお会いする時期の一時期で、今も有難いことに仕事が途切れることなく依頼頂いております。

さて、不安というのは漠然としたものではありますが、今日のブログを読んで、自分の調査士人生間違っていたかもしれない、きちんとお客様の要望に応えていたのだろうか、相手の無知ゆえに専門家と思われこれが普通の土地家屋調査士さんだと思われて依頼を受けてきたかもしれない。また、きちんと勉強してきていれば違った方向性にいけたかもしれない、そういうチャンスを自ら放棄していて目の前の仕事で満足してきたのかもしれないとの思いにかられました。
仕事の依頼がきてその処理に全力を尽くせばいい結果オーライだとの考え方でした。

訊ねられて即答できないものは、お調べしてからお答しますので少しだけお時間くださいと取り繕い、短時間で猛調査と学習と関係機関に訊ねたりして、質問に答えるという具合です。
それで間に合ってきたので、継続的な専門書の学習の必要性を感じてきませんでした。正直に言えば面倒で勉強したくなかったのかもしれません。

今朝、先生のブログを読んで、今からでも遅くないから専門書と真剣に取り組んでいこうと衝動的決意をしました(笑)。
で時間が経つにつれて、これからの土地家屋調査士会を背負っていくであろう新人さんへの啓蒙ブログであろうから、62になった自分には今更いいかと怠け心も・・・・・・。

(略)

質問いいでしょうか?
(略)


ここからMさんの質問が始まります。
これは長くなるので、後日のブログであらためて紹介し、お答えしましょう。

さて、Mさんのお便り、皆さんはどう感じたでしょうか?
「勉強が不足していると本人は感じているけれど、お客さまには分からない」
これは、土地家屋調査士に限らずどの専門家でもあることでしょう。

新人の頃なら、実力不足は薄々分かっていながらもその新人を育てようという気持ちのお客さまもあるでしょう。
そして、新人もその時分は「一生懸命勉強して、お客さまの期待に応えよう」と思っていたことは間違いないでしょう。

しかし、仕事が増えてくると、忙しいことを理由に勉強しなくなる人が多いようです。
最初は「勉強しなければ仕事が来ないからがんばろう」と思うのでしょうが、仕事が来て生活ができるようになると、「仕事が来ているなら別にいいじゃないか」になるのでしょう。

私はこう思うのです。
「このお客さまは、本当は隣の同業者に行った方が良いはず」と思っていながら、お客さまのお仕事を受けることを、どう思いますか?
それは、たくさんいる同業者の中から自分を選んでくださったお客さまへの「裏切り」でないでしょうか。

さて、Mさん、せっかく「今からでも遅くないから専門書と真剣に取り組んでいこう」と衝動的決意をしたのに、結局「今更いいか」になったのですか?
まあ、衝動的決意ですからねぇ。(笑)

この仕事に「これから」の新人も、「今更」のベテランも無いのです。
我々、専門家には、初心者マークや紅葉マークはなく、唯一の資格を示すバッジがあるだけで、お客さまに対しては、すべて同じ専門家です。

Mさん、専門家には定年はありません。
何歳でも良いのです。長生きすれば良いだけです。
Mさんを頼ってきたお客さまのために一番良い土地家屋調査士になりませんか。








2017年7月31日月曜日

総合的な法律脳を身に付けること

土地家屋調査士の後輩と話しをしているときに気になることがあります。
法律的な思考が身についていない人が結構いることです。

確かに私達の業務は、基本的に手続きの業務です。
だから不動産登記法など手続法だけを勉強している人が多いのかも知れません。

しかし、手続き法を理解するには基本法の理解が必須ですし、もっと総合的に法律の勉強をしていないと、お客様の相談を受けるときに相談の裏に流れる本当の問題は浮かび上がらないと思います。
そんなところに、お客様からの信頼感の差が出るのかも知れないと、私は思います。

余談ですが、残念ながらこれは新人だけの問題でもありません。
業界の役員でも、法律脳が無いと思える人がいます。
独りよがりの法改正を提案することを聞くことがあります。
業界のために提案してくれる気持ちは分かりますが、周辺の法律の成り立ちを理解していたら、そんな提案が誰にも受け容れられないものだと気が付くはずですし、もっと上手い提案ができるはずです。

新人も先輩も、新しい条文を読むだけではなく、広く深く法律を学び、法律脳を身に付ける必要があると思っています。


以前書いたブログですが、お時間の有る人は読んでみてください。
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土地家屋調査士試験合格者が読むべき書籍について(2014年12月4日)

今年の土地家屋調査士試験の筆記試験に合格し、今口述試験の合格発表を待っている方からの質問がありました。


(略)

質問したいのは、これから開業までの間に読んでおいたほうが良い書籍ややっておいた方が良い事についてです。

私は5年ほど父の測量事務所で働いております。

ですので測量に関しては少しは知識と実務は経験がありますが、調査士業務については未経験です。


(略)

書籍に関しては現在「表示登記添付情報作成の実務―地積測量図・調査報告情報」を購入し読んでいるのですが、他にお勧めの書籍等があれば教えていただきたいです

(試し見して購入すればいいのですが、大型本屋まで4時間かかるのでネット購入しかできません‥)


(略)

くだらない質問だとは思いますが、専門書の値段も馬鹿にならないのでもしお時間があれば教えてければ嬉しいです

あなたの法律の実力がどの程度か分からないでお答えするのも難しいのですが、測量ができて土地家屋調査士に関する知識が無いという前提でお答え致します。

まずお持ちの添付情報云々の書籍などはいつでも読めます。

実務を始めれば嫌でも調べるのに使うことになります。

ですから今読む本は別にあります。


法律の大きな流れを勉強しておきましょう。

枝葉の部分ではなく大樹の幹の部分を勉強しましょう。

受験で扱った法律、例えば民法などは受験に出そうな部分にフォーカスしています。

受験指導機関もその参考書も、合格のためのものですから偏っています。


だから、今のうちに全体の流れを把握して、法律脳を作っておきましょう。

例えば登記先例を全部暗記するよりも、不動産登記法の各条文がどんな方針でできあがったのか、つまり不動産登記法を貫く大きな手続の考え方を理解すれば、当然に先例の中身が想像できるようになるはずです。

不動産登記法は明治32年制定の古い法律ですが、その後の市場経済や建物の工法の変化に伴い、時代ごとに条文に無い部分を確認するために先例が出ます。

ですから、もし不動産登記法が今年制定されていたら、それらの先例の中身も当然に規則等に含まれていたはずです。

そう考えれば、先例の中身がそんなに不思議な内容になるはずがありません。

幹が正確に理解できれば枝葉は理解できるはずです。


また土地家屋調査士は、お客様から不動産登記手続についてだけ質問を受ける訳ではありません。

各種法律も建築も都市計画も税金も、とにかくあらゆる分野の知識がないと仕事はできません。今のうちに片っ端から読んでおいた方が良いです。

最初の取りかかりは、たとえば宅建の分野の広がりが一つのヒントになるでしょうし、あなたが初心者なら、それらから手を付けたら良いと思います。もちろん宅建資格の勉強ではありません。資格勉強は偏りますので。


様々な分野の本をたくさん読んでください。

各分野で一番良い本を1冊だけ推薦はできません。

あなたがまだ法律書を読み込んでないとすれば、おそらく世間の言う良書とか推薦図書などは、あなたにとって読みにくいものと思われます。

大型書店まで遠いということも理解した上でお話ししています。

これから一生の仕事に向かうために、休日に4時間程度の移動をしても大型書店に行ってください。


私がこの本から読めと言うことはできますが、やはり自分の眼でどんな本があるかを一度見てきてください。

半日かけて大型書店のすべての棚のすべての本の背表紙を見てきてください。

その中で、入門書で良いからあなたが読みやすいと思う本を、同じ分野で3冊買ってください。

1冊読んでも理解しにくいことがあっても気にせずに最後まで読み切ってください。それを3冊読めば大体理解できるものです。

そして、その頃には次に読むべき本が自ずと分かると思います。


気になるのが「専門書の値段が馬鹿にならない」という考え方です。

専門書を何と比較しているのでしょうか。

専門書が高いといってもせいぜい5千円から1万円もあれば買えるはずです。

確かに文庫本よりは高いです。

でも、これらの本は娯楽のためのものではありません。

これから報酬を得るための「仕入れ」です。たとえば、あなたが測量事務所に勤めているなら分かるでしょうが、測量助手のアルバイトを雇ったら一日いくら払いますか?

それも必要経費なら、書籍も必要経費です。


良い書籍は何十年もあなたの仕事を支えます。

他の経費に比べれば、とても安いものだと考えています。

なんらかの目安が欲しいなら、これから5年間仕事に関する本を毎月1万円以上買って読んでください。

少なくても私は33年間、仕事に関する本だけで毎月それ以上読んでいます。


長くなりましたので、続きはまた書きます。

とりあえず動いてください。

























2017年7月28日金曜日

開業経営ガイダンスに参加者からのお便り

先週末の金沢のガイダンスに参加された方から、翌日メールをいただきました。
ガイダンス当日午後7時までご一緒していた方ですが、翌日午前10時に以下のメールを戴きました。

「実力を付けるために、工夫をしなさい」
「経験は待ってても来ません。経験は自分で作るものです」
という私の話に対して、一晩考えてくれたようです。

以下がいただいたメールですが、個人や地域が特定できないように私が修正し、ご本人の了解を得て紹介しています。

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昨日はお疲れのところ遅くまでご教授いただきありがとうございました。
大変勉強になり、刺激を受けました。

講義を受けて、目標、課題、対応を考え整理してみました。

●どのような事務所にするか
迅速な対応、親身な対応、丁寧な仕事により信頼される事務所
報酬額も業務内容を説明したうえで、適正な金額を請求できる事務所

●目指す調査士像
筆界特定調査員

●当面の課題
①土地の分筆登記(説得力のある境界確認立会)ができること。
②一般住宅の表題登記ができること。
③不動産取引、建築確認申請、都市計画法の知識をつけること。
④報酬額と業務内容を説明できること。

●当面の課題への対応
課題①を達成するために 
・受託した業務について、境界確認立会に先立ち、筆界と判断した事由を
 文章にとりまとめる。(可能であれば地元の先輩に発表し、意見を伺う。)
・現住所の土地(住宅地)、実家の土地(村落、田、山林)の筆界鑑定をおこなう。
・地元を特徴毎にエリア別けし、散歩し、代表土地の資料調査をおこない筆界を考える。
  
課題②を達成するために
・現住所の建物について申請書類を作成し、既存の登記記録と比較する。
・モデルハウスを見学し申請書類を作成する。
  
課題③を達成するために
・とりあえず本を読み、用語を理解する。
  
課題④を達成するために
・報酬額運用基準、運用表を参考に各業務内容を理解し、
 実際に①②の見積書を作成する。
・①②の見積書と実際に各業務に費やした日数・金額を比較する。

以上を実践してみます。

調査士業務が魅力ある、やりがいのある業務であると確信が持てました。
誠に、ありがとうございました。

また、お会いできることを楽しみにしております。

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「調査士業務が魅力ある、やりがいのある業務であると確信が持てました」
この確信は嬉しいですね。

新人達に接するたびに、彼らが自分で考えて自分で工夫する姿勢があまりにも足りないと感じています。彼らがやることといえば、ネットを検索して勝手に一喜一憂することくらいでしょうか。
毎回書いているように、個人事務所を開く人はすべて自分で考えなければならないのです。自分で考える力がない人は、個人業は無理です。

だから、このメールをくださった新人のように、自分で何か目標・課題・対応を設定して、実際に行動して欲しいのです。
最初は間違った課題でも良いです。
自分で考えて行動しはじめれば、必ず先が開けます。
行動すれば、新たな問題も発生するでしょう。
そうすれば、更に新たな目標・課題・対応が見えてくるでしょうし、必要があれば私もアドバイスができます。

彼は良い土地家屋調査士になるでしょう。






2017年7月24日月曜日

「7月22日事務所開業・経営ガイダンスin金沢」報告

「7月22日事務所開業・経営ガイダンスin金沢」が終わりました。
6月29日に突然思いついたこのガイダンスですが、土地勘の無い金沢で、開催まで1か月もなく、告知がこのブログだけですので、参加者がまったくいないかも知れないと思っていました。
結局、受講参加者4名とオブザーバー2名が福井や長野からも参加してくれました。

今回は私も入れて7名なので、大きな会議室は不要で、ファミレスで顔を突き合わせて会話するスタイルを取りました。
開業の仕方、事務所の設備、実力の付け方、業務受託の方法、業務処理の方法、報酬の考え方等々、説明することができました。
初めての試みでしたが、個々の質問や相談には、すべてきめ細かく答えることができましたので、このスタイルも良いなと思いました。

今回の参加者も、皆さん前向きな方々でした。
しかし、それでも毎回受講者に感じることは、「自分で取りに行かない」「何か待っている」という印象でした。
組織を抜けて個人事務所を開業するということは、これから誰も指示してくれないということです。全部自分で判断して行動しなければなりません。
分からないことは自分で調べて、足りないことは自分で工夫して取りに行かなければなりません。

時間が何かを解決するとでも思っているのでしょうか。
個人事務所で分からないことがあれば、それを時間が解決することはありません。
そんな甘ったれた考え方をリセットしなければなりません。

経験が無く不安な顔をしている土地家屋調査士に仕事は来ません。
だから待っていても経験は増えません。
何故仕事を受託しないと経験を積めないと考えるのでしょうか。
補助者の方は、事務所の先生に仕事を与えられるまで何年でもひたすら待っているのでしょうか。
そもそも、お客さまで練習をするつもりなのでしょうか。

「仕事が来る前に経験を積む方法があるでしょう」と伝えました。
実際、個人で業務の経験を積む方法はいくらでもあります。
私は仕事が無い頃に、昼間は公園を測量してトレーニングを積み、それ以外の時間にアルバイトをして、夜に法律書を読んでいました。
当時は、ただ単純にトランシットを触ったり法律書を読んでいたのではなく、具体的な仕事を意識して、同じ公園を測量するにしても毎日違う課題を持って様々なシミュレーションをしていました。

今回の受講者には「若いうちは3日くらい徹夜しても死にません」と伝えました。
もちろん根性論だけ振り回すつもりはありませんが、少しは根性も見せて欲しいと思います。

「建物登記の経験が無いのなら、自宅の登記をまとめてみても良いのではないか」と伝えました。自宅はおそらく登記されているでしょうから、法務局に申請する直前まで作れば良いのです。

「測量ができなければ、公園でも河原でも測量してみたら良いでしょう」と伝えました。測量の業務を受託しても、実際は資料調査や隣接者との立会などで時間がかかるのですから、純粋な測量作業に取られる日数は大したことがありません。
だから、典型的な土地家屋調査士の個人事務所なら、測量業務は1か月に数日ではないでしょうか。だから、毎日測量練習をしたら、先輩の5〜6倍の経験を積むことになります。
まもなく追いつくでしょう。

「測量はできるけれど筆界調査が苦手というのなら、自宅や所有地の境界確定をしてみたら良いでしょう」とも伝えました。
「寝た子を起こして、近所付き合いが悪くなるかも知れないけれど(笑)」とも付け加えましたが。

今やることはたくさんあります。
常に意識していれば、どんな環境でも勉強はできます。

ファミレスでのガイダンスが終わってから、例の散歩をしました。
皆で金沢の街を少しだけ歩きました。

歩きながら、いろいろ議論しました。
「あの建物はどこまで床面積に入るか?」
「あの自走式駐車場の外気分断性はあるか?」
「この土地の境界はどこまでだと思うか?」
「その根拠は何か?」
「あの塀まで目測で何メートルか?」
「あの塀まで歩測で何メートルか?」
「この境界標は何を示す為に設置されたものか?」
「この金属鋲はどんな目的で設置されたものか?」

散歩が終わる頃までに半日が過ぎていました。
少し顔つきが変わっているように見えました。
皆さん、良い土地家屋調査士になると思います。






2017年7月19日水曜日

「7月22日事務所開業・経営ガイダンスin金沢」の開催について

7月22日開催予定の「事務所開業・経営ガイダンスin金沢」(6/29Blog)について経過報告致します。

いつものことですが、突然の思いつき開催だったので、参加希望者がいないかも知れないと思っていましたが、結論として3〜5人の参加になりそうです。
 この人数であれば会議室を借りるほどでもなく、石川県以外の方も複数参加されるので金沢駅周辺のファミレスなどが便利なのだろうと考えております。
 以下に開催概略を書いておきますが、詳細については個々に連絡致します。
ということで、今回は当日飛び込みのご参加は難しいと思います。
ですから、参加迷っているという方がいれば、迷っていることも含めて事前にお知らせください。

日時:平成29年7月22日(土) 
   開始:午前11時頃から
   終了:全員の質問に答えて納得いただくまで

場所:金沢駅周辺
  場所を確保した段階で、参加者にご連絡致します。
  とりあえず、11時頃金沢駅を目指してください。
  参加表明されている方には、メールで私の携帯番号をお知らせします。
  おそらくファミレスや喫茶店になると思いますので、皆でランチも食べながら、
  リラックスしてやりましょう。

参加料:無料

内 容:
今回の参加希望者は、今のところ土地家屋調査士登録されている方だけなので、開業というより事務所経営、業務処理の考え方などについての具体的悩みや方向性について答えることになりそうです。各々に対してマンツーマンの質疑になると思います。
秘密を守り、すべての質問に答えますので、ご遠慮なく。

その他:
 午後2時〜3時頃には終わるでしょうが、私は夕方まで時間があります。
 ご希望があれば、ガイダンス後に金沢を一緒に「お散歩」(6/18Blog)しますよ。