2016年12月28日水曜日

この世界の片隅に


戦争を時代背景にした、広島を舞台にしたアニメーション映画と聞けば、
「はだしのゲン」や「火垂るの墓」を連想します。
そう思うと、とても辛くて、この映画から足が遠のいていました。

それでも評判が良いし、辛さとは別の映画だという話しも聞こえてきたので、だんだん観ようかなと思い、観ることに決めました。
と思いながらも、年末忙しいので延び延びになっていたのですが、先日レイトショーでやっと観ることができました。

観終わって呆然としました。
涙は出ませんでした。
そういう種類の映画でもなさそうです。
もちろん泣いている人もいましたけど。
帰り道、誰とも話しをしたくない気持ちになりました。

この映画に安易なコメントなどできません。

確かに、数日経ちましたので、このブログで私なりの分析もできそうです。
いかにも映画を観ています的な、気の利いたコメントも言えるかも知れません。
でも、コメントや分析をすればするほど、この映画の本質から離れそうです。

映画評論を職業にしている人の話こそ、先に聞かないでください。
彼らの評論は、すべてがそうかも知れないし、すべてが違うような気もします。

こんな体験は、映画ではとても珍しいです。
昔、コンサートで圧倒的な演奏を聴いて、呆然としたまま、誰とも何も話したくない気分で会場を後にした気分を思い出しました。

「コメントできないならブログなんか書くな」と言われそうですが、観ても良いと思っている人がいたらその人に「とにかく観てくれ」と言いたいだけのブログを今回初めて書きたいのです。

これは戦争映画ではないと思います。
彼女の生き方の環境に戦争もあったと感じています。
でも、それすらも、観た人それぞれの感じ方が違う映画のはずです。


できるだけ、誰かの解説は聞かず、読まずに、観てください。
だから、今回は「あらすじ」も書きません。

音響の工夫もあるので、できたら映画館で観た方が良いでしょう。
年明けに全国ロードショーが決まったようです。



2016年12月27日火曜日

段ボールのこ だんちゃん CANARY

年末ですね。
皆さん、大掃除していますか。

私ですか?
事務所はいつもきれいですから、特に大掃除なんてしなくても問題ありません。
(読んでいる人の半分は本気にするかな)

さて、段ボールの処理に困っていませんか。
段ボールって、大きさもまちまちですし、たたむにしても、縛ってまとめるにしても、思うようになりません。
そんな段ボールには段ボール用の小さなノコギリが便利です。
何種類か販売されていますが、私が使っているのは「段ボールのこ だんちゃん」(CANARY)です。




大きさは、幅50X厚み10X長さ225mm。
定価も380円(税別)です。

カッターと違い、ノコギリ状の刃が並んでいます。
これが驚くほど良く段ボールを切ります。



私はこの「だんちゃん」で、段ボールの大きさを大まかに揃えて縛ります。
段ボール用の刃物類を使ったことの無い人は、是非使ってみてください。
ビックリするほど、作業が変わります。

また、この「だんちゃん」は、上下に刃が付いているので梱包に利用されているPPバンドを簡単に切り、そのまま段ボールを開封する事も可能です。





一般的なカッターと違い刃先が丸くなっていることもお勧めの理由です。
段ボールを開けるときに「カッター禁止」と、よく書いてありますね。
あれはカッターで、中のものを傷つける可能性があるからです。
この「だんちゃん」は刃先が丸いので、ダンボール開梱時に中身を傷つける危険が軽減されます。


でも、今までカッターの刃で中身を傷つけたことはないけどね。

肝心の切れ味はとても良いです。
段ボールなら軽く、細かく切る事ができます。



こんな感じです。
ちょっとした加工も簡単です。
猫用のお家も簡単に作れそうです。

なお、私の「だんちゃん」は、ガムテープの粘着物で刃がかなり汚れていますが、粘着物がつきにくいフッ素コートのだんちゃんもあるようです。定価600円(税別)。

次回はフッ素コートのだんちゃんを買おうと思います。


ちなみに段ボールを処理するために、Amazonで「だんちゃん」を買うと、段ボールに入ってきます。

2016年12月26日月曜日

年内に帰ってきたお父さん

12月23日の河北新報のニュースです。


<宮城沖で見つかった遺体 震災不明者と判明>

 石巻海上保安署は22日、宮城県女川町の沖合で11月に見つかった遺体の身元が、東日本大震災で行方不明になった気仙沼市本吉町の漁業芳賀冨雄さん=当時(79)=と判明したと発表した。遺骨は同日、芳賀さんの次男に引き渡された。
 海保によると、11月15日、女川町の江島から東に約17.4キロの沖合(水深約170メートル)で操業していた漁船が底引き網に入っていた頭蓋骨を見つけ、海保に届けた。県警がDNA型鑑定で身元を特定した。
 芳賀さんは震災当時、港にあった漁具を確認しようと自宅を出た後、行方が分からなくなった。津波に巻き込まれたとみられる。
 県内の震災の行方不明者は1人減の1231人になった。

河北新報 2016年12月23日のニュース


日本中の支援により復興が進んでいる被災地ですが、このような現実もあります。
今年の3月にも以下のニュースがありました。


<震災5年>遺骨の身元判明 感無量の遺族

 宮城県の女川湾で1月20日に見つかった遺骨が、宮城県警のDNA鑑定の結果、東日本大震災で行方不明だった宮城県石巻市雄勝町上雄勝、薬剤師杉山寿恵さん=当時(37)=と判明した。遺族は8日、火葬を終えて「これで弔うことができる」と話し、震災から5年となる11日に納骨する。
 遺骨の一部は、漁網に引っかかっていたのを漁師に発見された。DNA鑑定で判明したのは今月3日で、寿恵さんの誕生日だった。母親の節子さん(73)=仙台市青葉区=は日付の一致に驚きつつ、「やっと帰ってきた。本当によかった」と目を潤ませた。
 寿恵さんは震災当時、石巻市立雄勝病院に勤務。病院ごと津波に襲われ、他の職員や入院患者らとともに流され、行方不明になっていた。
 石巻市の石巻斎場で営まれた火葬で、参列した家族らは寿恵さんが生前かわいがっていた愛犬コロの写真も一緒に入れ、弔った。
 節子さんは「娘は震災の日も元気で出勤した。しっかり者で頑張り屋だった。仏前に毎日、一日も早く見つかってくれることを祈ってきた」と言う。
 姉の志寿さん(47)は「5年もたつので諦めていた。震災前、妹と2人で東京ディズニーランドに旅行したのが、最初で最後の旅行だった」と振り返った。

河北新報 2016年3月6日のニュース



家族にとって、身内に行方不明の方がいることで、いつまでも心が納まりません。
残念ながら、生存の可能性を信じていた時期はとうに過ぎています。
でも、少なくても埋葬してあげたいという気持ちは、いつまでも残ります。
この間は震災は終わりません。

行方不明者は、今日の段階で、まだ1231人いらっしゃるのですね。
それでも、このように、これからも発見される可能性があります。
芳賀さんは年を越す前に帰ってきたのですね。

この件について、私は何もできないでしょう。
せめて、芳賀さんや杉山さんのご冥福をお祈りいたします。









2016年12月23日金曜日

紙用マッキー 裏うつりしないのです

早いもので、もう年末ですね。

皆さんは、来年の手帳の準備をしたり、来年のカレンダーに掛け替えたりしているでしょうか。
この作業は、来年への期待を込めながら、楽しいものですね。

カレンダーは予定を書き込めるタイプが、相変わらず人気ですね。
皆さんもカレンダーに予定等を書き込むタイプなら、ペンは何を使っていますか?

離れて見るカレンダーに、細いボールペンなどで書いた文字は見えにくいので、少し太めのペンが欲しくなりますね。
定番のマッキー等を使う人もいるでしょう。



マッキーは文字の発色が鮮やかで、太めの文字ですから、視認性はとても良いです。
でも最大の欠点は裏うつりすることです。
油性インクが紙の裏側まで染みて裏側に出てしまうのです。

裏側から読むことがないカレンダー自体は問題はありませんが、書き込むときに下の机やテーブルに裏うつりすることがあります。

この発色ならノートでも使いたいことがあるのですが、ノートでは完全に裏に抜けます。

そんな方々にお勧めの新製品が「紙用マッキー」です。



ちょっと書いてみましょう。


一般的なコピー用紙に書いてみました。
正面から見ると、従来のマッキー(油性)の方が若干濃い色ですが、紙用マッキーも遜色はありません。


コピー用紙を裏返してみました。
従来のマッキー(油性)は紙の裏までインクが抜けていますが、紙用マッキーのインクは抜けていません。


 定番のノートであるキャンパスノート(コクヨ)にも書いてみました。


上からマッキー、紙用マッキー、万年筆、エナージェル(ぺんてるのゲルインク)



正面からの発色は、皆鮮やかです。
これらのペンは鮮やかな筆跡が好きで使っているものです。

ちなみにマッキーの極細は結構細いです。



裏返してみました。
どうですか。従来の油性インクのマッキーは裏うつりしていますが、紙用マッキーや万年筆は裏うつりしていません。
エナージェルが少し裏うつりしています。

紙を替えてみましょう。


法務局で使っている用紙です。表面にコーティングされていないので、裏に染みそうです。


裏返してみました。
さすがに、コピー用紙やキャンパスノートよりも、インクが抜けて裏うつりしていますが、紙用マッキーは裏うつりしていません。

これなら今までマッキーが使われていなかった場面にも使えそうです。
極細の紙用マッキーならノートに使うことができるでしょう。


カタログによると、太書き(5.6mm)細(1.4mm~1.7mm)極細の細(0.7mm~1.2mm)極細の極細(0.5mm)の4種類のバリエーションがあります。


実際に書いて、太さを比べてみました。
マッキー細書きは確かにエナージェルの1.0mm程度でした。
マッキー極細は0.5mmとのことですが、エナージェル0.5mmより少し太い気がします。
エナージェルの0.7mm程度でしょうか。
なお、紙用マッキーは極細を除いてインクがカートリッジ式だから安価に交換ができます。

色は、鮮やかな色で全15色あります。
紙の裏に抜けないので、ノートで鮮やかな色彩の表現が可能になります。

私?
女子中学生じゃないし、そこまでの鮮やかな色彩でノートは書いていないけどね。


ちなみに、私カレンダーに予定は書きません。
壁に貼って他人にも見られる可能性のあるカレンダーに、世界征服計画を書くわけにはいきませんから。





2016年12月18日日曜日

ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー

観ましたよ。初日に。

「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」

これ好きですね。



物語の舞台は、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の少し前。
銀河全体を脅かす帝国軍の究極の兵器<デス・スター>。無法者たちによる反乱軍の極秘チーム<ロ―グ・ワン>に加わった女戦士ジン・アーソは、様々な葛藤を抱えながら不可能なミッションに立ち向かう。
その運命のカギは、天才科学者であり、何年も行方不明になっている彼女の父に隠されていた・・・。(公式より


この映画のポスターには「もうひとつの、スター・ウォーズ。」と書いてあり、スター・ウォーズのシリーズ1~7に続く歴史(正史)のスピンオフ作品です。
スター・ウォーズの世界では、全銀河に広まる帝国軍の恐怖の独裁とそれに対向する反乱軍との戦いが描かれています。
舞台は全銀河だから当然宇宙のあちこちで無数の物語があるはずで、ルークやハンやレイア達だけでない物語を描くのだと理解してます。

ディズニーに版権が移って、シリーズの7から続きが始まっただけでなく、このスピン・オフも始まれば、これから無限にスター・ウォーズが楽しめそうです。
これはもう老後の楽しみの一つですね。

さて、実際にこの映画を観てみたら、スピン・オフとかサイドストーリーなどというより、完全に正史につながる物語でした。エピソード3.9くらいの物語です。

映画の中身としては、新しいキャラだけで物語を進めるために、どうしても人物紹介や設定で前半を使ってしまっています。そこは仕方ないところですが、それぞれが魅力的でした。

ジン
本作のヒロインですね。「博士と彼女のセオリー」のフェリシティ・ジョーンズです。先日観た「インフェルノ」にも出ていましたが、私はジンの役の方が良かったです。エピソード7のレイちゃんごめん、ジンの方が良いかも。

キャシアン
反乱軍の情報将校です。イケメン枠ですね。ジンと反対のクールな役どころです。

チアルート
フォースを信じる武術マスター。映画館を出るときに同じエレベーターにのった学生が、ずっと「ドニー・イェン、最高。ドニーイェン、ヤバイ」を言い続けていました。そのとおりだと思います。

ベイズ
チアルートとの友人、武器のエキスパートです。熱い思いを持った勇者の雰囲気が良いですね。このチームで友だち一人選べと言われたら彼かな。ああ、一人だけならジンか。

ボーディー
元帝国軍のパイロット。最後の方に個人的見せ場は少しあるけれど、もう少し出番があっても良かったかな。残念ながら次回は無いけど。

K2SO
元帝国軍の警備ドロイド。C3POのように話しができるドロイドですが、むしろチューバッカの役割もしていますね。だんだん人間に見えてくるんですよね。そしてドロイドに涙するとは。

これらの人物達(新ドロイドも含めて)がローグ・ワンというチームを作って戦うのです。
それぞれは最初それほど魅力的に見えないのですが、後半の展開に経て、どんどん魅力的になってきます。

あまりにも有名で熱狂的ファンも多い映画ですから、何を創っても賛否有るでしょう。
私の感想は「とても良かった」です。
お馴染みのメカ、お馴染みの数人(人?)のキャラクターが出るし、敵の要塞の内部は必ず深い吹き抜けがあるという構造や、クライマックスには必ず狭い橋の上でバトルがおきるなどのお約束まで、古くからのファンが喜ぶ仕掛けをしています。(あの構造って強度的にも導線的にも問題ないのかなって、いつも思うけど)
間違いなく正統なスターウォーズの物語であることをしっかりと示しています。
特に感心したのは、デス・スターが本当に凶悪な最終兵器に見えること、ダース・ベイダーが本当に怖くて強く見えることでした。
正史シリーズ7では、悪役がすべてしょぼい感じがしましたし、スター・デストロイヤーもデス・スターより大きいだけで、それほどの威圧感が感じられなかったことを思い出すと、今回のローグ・ワンはむしろ正しいスター・ウォーズだと思いました。

私の中では、正史7編の物語と比べても、トップレベルだったと思います。

この物語の先の答えは決まっています。
だれでも知っているエピソード4に続くのです。
エピソード4の冒頭では、デススターの設計図は既にレイア姫が入手しており、それをR2D2に託し、オビ=ワン・ケノービに渡そうとしていました。
だからその設計図はレイア姫に届くことが答えと誰でも知っています。
これはネタバレにはならないし、ラストでどんでん返しのような物語を創ることができないのです。
その制約の中で、監督はすばらしい映画を創りました。
興味のある方はできるだけエピソード4を観てから行った方が良いでしょう。
前回のエピソード7「フォースの覚醒」は、エピソード6からつながる物語でしたが、どうしても過去のエピソード6まで観ていないと楽しむことができないわけでもありませんでした。
実際に私と一緒に観たY君は、スターウォーズをまったく観たことがなくて、充分楽しいでいたようでしたから。
今回のローグ・ワンも、前作を観ていないとダメとまでは言いませんが、今回はなにしろエピソード4に直接つながる物語ですので、エピソード4を観てから行った方が良く理解できて、楽しめます。
シリーズを観ていなれば、全部観る必要はありません。まずはエピソード4だけでも観て欲しいと思います。
どうしても無理なら、ローグ・ワンを観てからでもエピソード4を観ましょう。

スター・ウォーズ、エピソード4のサブタイトルは「新たなる希望」です。
そして本作のキーワードは「希望は、死なない」です。
「死ぬもの」があって、「死なないもの」がある。
死なない「希望」とは。
本作を見て、エピソード4「新たなる希望」を再度確認しましょう。
そして、この映画に興味があるのなら、なるべく早く観てください。
これだけ有名な映画ですから、注意していてもまもなくネタバレが始まります。

観れば、誰でも楽しめるはずです。

科学的に考証して論評する映画ではありません。
この世界を受け容れて、楽しむ映画です。

フォースを感じれば良いだけです(笑)
May the Force be with us.










2016年12月14日水曜日

デルガードType-ER 受験生用シャープペンシルか


以前のブログで紹介したように、オレンズやデルガードは芯が折れないシャープペンシルとして登場しました。実際に良くできています。
シャープペンシルを使っていて一番のストレスは、芯が折れることです。
それをオレンズやデルガードは解決しました。

そして少し高級版の「デルガード Type-Lx」が出たので、私はこれをスタメンのペンケースに昇格させ、ものを考えるときのペンとして愛用しています。

さて、話しが変わりますが、シャープペンシルは一般的なボールペンなどに比べれば、一度書いたものを消すことができるという優位性を持っています。
もちろん、そのためには消しゴムで消すことになります。

では、その消しゴムをどうするのかという問題が発生します。
ペンケースに消しゴムを入れて、そこから取り出すということが正解なのでしょうが、それも面倒なので、ペンの尻に付いている消しゴムを使うことになります。

このペン尻の消しゴムに良いものがなかなかありません。
固くて良く消えないもの、ただ汚れてしまうモノさえあります。

また、ペン尻にキャップがありますが、消しゴムを使うためには、これを外して、どこかに置くという手間が必要で、文字を消しているうちにキャップが紛失することがあります。

利用するとストレスが生じるので、あのシャープペンシルのペン尻に付いている消しゴムは、本当に困ったときに、これしか手段がないときに我慢して使う位置づけでした。

この問題を解決するために、デルガードから新製品が出ました。
デルガードType-ERです。





これは、今までのデルガードの芯が折れない機能はもちろんのこと、消しゴムのストレスを無くす工夫がされています。

具体的には以下の機能が付加されています。
消しゴムの部分はキャップレスであり、逆さにするだけでペン尻から消しゴムが出ます。
そして、そのまま消しゴムがロックされるので、消していても消しゴムが引っ込むことはありませんん。ここが凄いです。
消し終わったら、またペン先を下にするだけで、消しゴムが引っ込みます。
結構良くできています。

消しゴムの材質も、まあまあ良いと思います。




消しゴムが出たところです。↑


この消しゴム部分の機構が良くできています。↑
中に重力で動きロックされるボールがあり、そのためにこの素早い消しゴムの動きが実現されたのですが、興味のある方はゆっくり調べてみてください。


デルガードType-ERは、替えの消しゴム2個付きで、定価700円(税別)です。
この値段なら、シャープペンシルを既に持っている人も買わない理由はありません。

6色のラインナップがあります。
私のイメージの白を選びました。(誰も言ってくれないけれど)


好き嫌いが分かれるのが、クリップがないことです。
機構上ペン軸が太くなるので、これ以上太くすることを避けたのだと思います。



上が前回紹介したType-Lx 、下がType-ER、若干太さが違います。


ペンポケットなどに挿して携帯したい人には残念です。
外で立ったままメモするためには、ポケットからさっと取り出す必要があり、クリップが欲しいところです。外にいるときこそ、芯が折れず、消しゴムが使いやすいこの機能が生かされると思うのですが。

クリップがないから転がり防止のための突起があります。
机の上で利用することを前提として企画されているのでしょう。
しかし、一般的には、机ならチャンとした消しゴムも脇にありそうなものだからタイプERのメリットが薄まる気がします。

ペンから消しゴムに持ち替える時間も惜しい受験生を一番のターゲットにしたのでしょうね。
そして受験生ならペンケースを持っていますね。
ただし、大きな範囲を消すのなら、大きなより性能の良い消しゴムに持ち替えた方が、逆に時間の短縮になるでしょう。そのあたりの合理性も受験生なら持つべきですね。


おそらく、世間の評価を待って、タイプERにも高級版が出るでしょう。
そのときにはクリップも付けて欲しいと望みます。
高級版なら若干の太軸も、かえってメリットになると思います。
受験生だけでなく、外で立ったままメモするビジネスマンには結構ニーズが有ると思うのです。
ZEBRAさんよろしくお願いします。








2016年12月4日日曜日

好きなのに残念なペン HI-TEC-C COLETO

私が手帳に書き込むためのペンとして普段使いしているのはHI-TEC-C COLETOです。



このブログでも何度か登場しています。

多機能ペンと消しゴムリフィル

多機能ペンのリフィルの選択

このペンは多色で水性で細いリフィルがあるので、手帳用として使いやすいのです。
私は長い間使用しているペンです。

他にも長年愛用しているペンは何本かありますが、その中にはもう30年以上使っているペンもあります。
だから「このHI-TEC-C COLETOは何年使っているの?」ということになるのですが、実は今のペンは1年程度のものです。

何故かというと、このペンは、壊れやすいのです。
使い方が乱暴だっておっしゃるかも知れませんが、そんなことは無いと思います。
何故なら他の日本製のペンではこんなことはほぼ起こっていないからです。

たとえば、こんなところです。




写真では分かりにくいかもしれません。
ペン刺しのクリップが根元から折れました。
持ち歩きたいけれど、ポケット等に挿すことができません。
ペンケースに入れるしかありません。

たとえばこんなところも残念です。


この写真は、グリップ部分のラバーです。
すべてのモデルにラバーがあるわけではありませんが、ラバーがあるタイプは滑り止めや持ちやすさで、悪くないと思っていました。
使っているうちに上の写真のようにラバーが剥がれてきました。
そんなにペンにとって過酷な握り方をしているとは思えないのですが。

まあ、それなら上下を取り替えて、一本は持ち歩き用で一本はペンケースに入れれば良いと以下のようなペンにして使っていました。





そうしたら、まもなく
持ち歩き用のペンのペン尻のキャップが壊れました。
(上の写真は壊れた後ですが)





上のシルバーのペンは、ペン刺しのクリップが壊れました。
下のブラックのペンは、ペン尻の蓋の部分が壊れました。





どちらも完全なペンではありません。

実はこれだけではなく、過去に壊れて捨てたために写真が残っていないモノもあります。
ペン軸の尻蓋につながる部分で、インクリフィルを分けてスライドする細いボディの部分も折れたことがあります。




この多色水性ペンのターゲットは私達オジサンではなく、女子中学生や女子高校生なのかも知れません。
だから、できるだけ安価で、細いペン軸にすることを目指しているのだと思います。
パイロットはその制約の中では頑張っていると思います。
そして、このインクリフィルの多種展開はありがたいと思っています。

ただ基本壊れやすければ、グッズとして成り立たないとも思います。
私は過去に4本買ってきました。
でも、今持っているもので完全なモノがないので、また買いに行くつもりです。
それだけ気に入っていますし、残念です。

パイロットの方がこのブログを読んでいるのなら、このラインは仕方ないとして、若干高価でも構わないから金属製の少し丈夫なものも加えて欲しいと願います。

このブログを読んでいる方、このペンは決してダメなペンではありません。
このブログでダメな文具は紹介していません。
ダメじゃないから残念だと思うだけです。
私も今後も使い続けるペンの一つであることは間違いありません。
念のため。










2016年12月2日金曜日

訃報ー青野正昭先生ご逝去

会長ブログから個人のブログに移行してからは、宮城県土地家屋調査士会会員の訃報をお知らせすることは控えておりましたが、この方の訃報は皆さんにお伝えしたいと思います。

青野正昭先生(仙台支部)が本日ご逝去なされたそうです。

<通夜>

日時:平成28年12月6日(火)午後5時~

場所:仙台宮城野斎場 清月記
    仙台市宮城野区高砂1-4-5
    TEL:022-258-5777 FAX:022-782-5778

<葬儀>

日時:平成28年12月7日(水)午後1時~

場所:仙台宮城野斎場 清月記
    仙台市宮城野区高砂1-4-5
    TEL:022-258-5777 FAX:022-782-5778

<喪 主> 青野和信様



青野先生は宮城会会長や東北ブロック会長、日本土地家屋調査士会連合会副会長を歴任された方です。全国にも知己が多いでしょう。

若い会員は知らないかも知れませんが、広い眼で世間を見て、会員を指導されていた方です。
私も役員の駆け出しの頃に、直接指導を受けました。

たとえば「研修会の看板についてのエピソード」を覚えています。

研修会会場内に「宮城県土地家屋調査士会 ○○研修会」という看板を準備していたら、「これは道路から見える外に置け」と青野先生から指示を受けました。
青野先生がおっしゃるのは次のとおりです。
「会員はここで研修会を開催することは分かっている」「だから、会員のために看板は不要だ」
「土地家屋調査士以外に、土地家屋調査士はこのような内容の研修もしているのだ、とアピールすることが大事だ」

私が30代の頃でした。
とても感心したことを覚えています。

とても惜しい人を亡くしました。
なかなかゆっくりとお話ができなかったのですが、まだまだ教えて欲しいことがありました。
残念です。
ご冥福をお祈りいたします。








2016年12月1日木曜日

補助者の辞め方

土地家屋調査士をめざして補助者をやっている方から相談が来ました。
今修行している事務所を辞めたいそうです。

辞めたい理由はいろいろあるようです。
その理由を聴いた範囲では「ちょっと違うな」と思う内容でもありましたので、本人には説明しましたが、本日はそこには触れません。
今回は、その理由が私にも共感できるものである前提でお話しします。

一番重要なことは、補助者は自分の地元の土地家屋調査士事務所に勤めていることが多いですね。
もし自分が土地家屋調査士になるとすれば、地元で開業するのでしょう。
そのときは、今お世話になっている事務所の先生は同業者としてお付き合いする方であることを理解しているでしょうか。

このブログでいつも書いているように、業務によっては土地家屋調査士同士の連携が必要なことも有るのです。
地元にいる限り、その先生とまったく付き合わないではいられないと思います。

だから、どうしても辞めたいのなら、自分が修行させてもらっていた事務所から、きれいに辞めることに気を配ってください。
いわゆる円満退社です。

あなたがどう思おうと、修行させて戴いたことは間違いないのです。
あなたは、辞めたいと思うほど一人前になったのでしょう。
感謝を込めて、辞める相談をしましょう。

また、これから補助者になろうと考えている方にアドバイスです。
いずれ独立する前提で補助者になりたいのなら、最初から期限を決めて雇ってもらったらいかがでしょうか。
たとえば「2年間お願いします」というようにすれば良いでしょう。
期限が来て辞めるなら、まったく角は立たないでしょう。
お互いに良かったら、更新すれば良いことですし。