2016年11月15日火曜日

資格試験に何年もかかっている方に

土地家屋調査士筆記試験の合格者発表が11月9日にありました。
全国で悲喜こもごもあったと思います。
仙台法務局管轄(東北)で28名でした。

発表直後に嬉しいご連絡をいただきました。

「1月24日の大阪のガイダンス、ありがとうございます。
その時に参加させていただいた、Nと申します。
私の個人的なことで、またメールで失礼かともおもいましたが、
やっと、おかげさまで、土地家屋調査士の筆記試験に合格することができました。
まだ、口述がのこっているのですが。。。
大阪のガイダンスで実際に鈴木先生やほかの先生のお話をきかせていただけたおかげと感じます。本当にありがとうございます。」

Nさんは、「土地家屋調査士事務所開業ガイダンスin大阪」でお目にかかった方です。
私の開業ガイダンスは、土地家屋調査士試験合格者を対象に事務所を開業するためのノウハウをお伝えする企画でしたが、受験生も開業者も悩みの有る方は全部受け容れました。

Nさんも過去5年受験されていたようでしたので、試験合格についても少々アドバイスさせていただきました。その中で一般的な部分について書いてみます。

基本的に、この試験勉強は5年かからないはずです。
この試験にかかわらず、日本のあらゆる国家試験勉強はそこまでかからないはずです。
確かに10年かかって合格した人もいます。
でも、その人は10年目に本気になっただけだと思うのです。

資格試験を何年も勉強している人に対してお尋ねします。

他の方が何年もかかっているから、1年目や2年目で合格できなくても当たり前だと考えていませんか?
それが間違いですよ。
合格率数%でしょ。
だから、あなたが見ている周りの人の大半は落ちているのです。その人達を標準にしても仕方ありません。

合格率数%の難しい試験だから時間がかかって当たり前と思っていませんか?
それも違います。
ちゃんと集中して勉強している人が数%と考えるべきで、集中すれば1年で合格レベルまでは到達します。

試験勉強は辛いのだから1回で終わらせましょう。


一番大切なことを教えます。

「合格したらあなたの人生がどう変わるのですか?」

会社をすぐ辞めるのですか?
事務所はどこに開くのですか?
どこかに勤めて修行するのですか?
修行するとすれば、どんなところで何年ですか?

これが明確に答えられないのなら、資格試験はカルチャースクールと同じことになります。
試験合格は人生を変えるために勝ち取ることです。
その具体的イメージからくる集中と気迫が合格の秘訣です。

受験生のためにもどこかでまた「ガイダンス」をしましょうか?
リクエストがあれば、行きますよ。


さて、Nさんをはじめとする筆記試験合格者の皆さん、口述試験はほぼ合格するとしても、病気や遅刻の落とし穴もあります。
気は抜かないでください。

病気や遅刻は不運ではありません。
プロになれば、約束した日に行かないと決済できないなどお客様に多大なご迷惑をお掛けすることもあり、たとえ病気でも言い訳にはなりません。
だから、プロは自分をコントロールをしなければなりません。

まずは、口述試験めざして、体調コントロールを考えてください。
またNさんの報告を楽しみにしています。