2016年8月25日木曜日

法テラスをご存知ですか

本日は、法テラス東松島に、土地家屋調査士の相談員で来ています。



法テラスはご存知でしょうか。

法テラスとは通称で、正式名称は「日本司法支援センター」と言い、平成18年4月に設立された法務省所管の公的な法人です。平成16年に公布された総合法律支援法に基づいて設立されました。
法テラスは全国に設置され、法的なトラブル解決のために必要な情報やサービスの提供を目的として活動しています。

一般の方が法律的なトラブルに遭遇したときに、誰に相談すればよいか迷うと思います。
典型的な法律相談もあるでしょうが、たいていは法律問題だけではなく、お金の問題や、心の問題も含む複合的な問題かもしれません。

法テラスでは、相談の内容に合わせて解決に役立つ法制度や地方公共団体、弁護士会や土地家屋調査士会などの専門家組織、また消費者団体などの関係機関の相談窓口を紹介しています。
また、経済的に余裕のない方が法的トラブルにあったときに、無料相談や必要に応じて弁護士などの専門家費用の立替えも行っています。
このほかにも、犯罪の被害にあわれた方などへの支援など、公益性の高いサービスを行っています。

この法テラスの行っている業務は、総合的な法律支援サービスですので、弁護士会をはじめ各隣接法律専門家の組織が協力しています。
もちろん土地家屋調査士会も全面的に協力していて、宮城会では一定の基準に基づいた相談員を派遣しています。

この法テラスが、東日本大震災後、宮城県沿岸の津波被害の大きかった被災地三か所に新たに設置されました。
具体的には、末尾記載の南三陸町(志津川)、東松島市(矢本)、山元町に設置されています。

過去ブログから





私たち土地家屋調査士会単独でも無料相談会は継続して何度も開催しておりますが、一番重要なことは、「なんでも答えるからおいで」という待ちの態度ではなくて、「何かお困りごとはありませんか」とできるだけ近くに伺うことだと思います。「寄り添い」という表現もありますね。
実際に相談者は長距離移動してまで相談する余裕がないからです。
私たちも被災当初は相談所を開設ではなくて、体育館などの避難所に伺った時期もありました。

ですから、この法テラスが被災地に設置されたことは、とても良いことだと思っています。
また日曜日などの休日にも相談会が開催されたり、宮城県内各所に移動して相談会を開催したりして、相談者に利用しやすい活動もしています。

残念なことは、まだ法テラスが一般的に知名度が低いことと、知っていても被災地にあるとは知られていないことです。
とてももったいないことだと思います。

法テラスは、震災の被災者だけでなく、全国の皆さんが法律問題で困った際に、気軽に相談できる施設です。周りにそのような困っている方がいたら、まずは相談に行く先として紹介しても良いでしょう。



以下は宮城県内の法テラスの連絡先です。
宮城県以外の法テラスはネットで確認できますので、そちらをご参照ください。


法テラス宮城 050‐3383-5535

仙台市青葉区一番町3丁目6番1号
一番町平和ビル6階

法テラス南三陸 050‐3383-0210

宮城県本吉郡南三陸町志津川字沼田56番地
(ベイサイドアリーナ横)

法テラス山元 050‐3383-0213

宮城県亘理郡山元町浅生原字日向13番1

法テラス東松島 050‐3383-0009

宮城県東松島市矢本字大溜1-1
(市コミュニティセンター西側)