2016年8月30日火曜日

ゴーストバスターズ

ゴーストバスターズ(2016)を観ました。
良いですねぇ、お馬鹿映画。


あの大ヒット映画「ゴーストバスターズ」は1984年ですか。
32年前ですね。
あの大ヒットソング「ーストスターズ!」
一度聴くと一日中頭の中で鳴っていましたね。

ユニークなゴーストが出てきて、とても楽しいコメディでした。
何も考えずに映画館に行って、「あーっ楽しかった」って帰ることのできる映画でした。
あの当時は、4人集まってバックパックを背負って掃除機を持てば、それだけで余興が成立しました。

さて、今回は男性4人の主役を女性4人に置き換えてのリメイクです。
最近の映画は昔の名前でヒットを狙うという安易なリメイクや続編が多すぎます。
あれだけのヒットした映画を今再び作る意味がはたしてあるのか、このゴーストバスターズもそんな思いで見に行きました。
確かに文句を言いながらも「ゴーストバスターズ」の新作が出たというだけで、観に行った段階で、制作側の思うつぼな状態だったのですが。

さて、観てどうだったのか。
いや面白かったですよ。
何しろ32年も経っているのです、SFXの技術が比べものにならない進化をした中でゴーストを作っています。それだけでも観て嬉しいですよ。

昔のファンにも配慮されていて(ゴーストバスターズの名前を使ったからには当たり前ですが)、ファンご存知のゴーストが出たり、お約束の展開があったり、前作の出演者もカメオ出演したりします。
ここは詳しく書いてしまうとネタバレになりますので我慢します。

何故男性が女性に変わったのかの理由ですが、アメリカでは女性に変更になったことでいろいろ批判が有ったらしいですが、私は4人それぞれのキャラが立っていて悪くなかったと思いました。
この変更は、おそらく単純に前作と比べられてしまうことを避けたのだと思います。
注文があるとすれば、もう少し4人のキャラを一人一人丁寧に描いても良いかと思いました。
まあ、続編が有りそうだから、そこで描けば良いだけですが。

とにかくコメディは、難しい評論などせずに楽しいか楽しくないかだけですからね。

今回の特筆すべきは、黒一点の男子です。
最高のお馬鹿キャラですね。
ゴーストバスターズ事務所の受付として雇用した男子ですが、とにかくお馬鹿。
演じているのはマイティ・ソーのクリス・ヘムズワースで、すでに人気者ですが、まさかのお馬鹿キャラでも新たな人気が出るでしょうね。
エンドロールでは主役ですからね。

コメディは、理屈じゃないから合う合わないは有ると思います。
でも、結論として観て良いと思いますよ。
前作を観ていなくても、何の予備知識もなくても楽しめると思います。
ただし、前作のネタもちりばめられているし、カメオ出演発見の楽しみも有るので、可能なら前作を観てからの方が、より楽しめるでしょうね。

疲れたとき、嫌なことがあったとき、気分転換には特効薬だと思います。
「あーっ楽しかった」とは言えると思います。


















2016年8月28日日曜日

避難指示区域解除の小高に行ってきました

福島県南相馬市小高区に行ってきました。
ここは原発事故の放射能汚染により避難指示区域に指定されていた地域です。
それが解除になり7月12日から居住可となったとのことでした。
地元に所縁のない私は、初めて立ち入りました。

東日本大震災から5年以上経ちました。
私もあれから被災地を廻りました。
そして、たくさんの悲惨な被害を見てきました。
しかし、この放射線汚染による被害はまったく別物です。
津波でも地震の被害なら分かりやすいですが、壊れていない建物が続いています。
掃除すれば今にもすぐに入居できそうな建物なのに、誰も住んでいない建物が続くのです。これが放射能汚染の見えない怖さです。

5年前の「ここに住んではいけない」という基準も、今年の「もう大丈夫だから戻ってよい」という基準も、自分では決めていません。
自分ではまったく判断できないからです。
皆、専門家の判断に委ねるしかありません。

他の被災は実際に被害が自覚できて、それを専門家の知見で「危険だから住んではいけません」という言葉で背中を押されるから納得できるのです。
被害が自覚できない中での納得と避難する納得は難しいことだったと思います。

平成23年3月11日までの小高区の人口は12,842人でした。
それが帰還困難区域に指定され、5年後の今年7月12日に解除になりました。
平成28年8月18日現在の人口は430人です。

インフラはあります。
でも商店はまだ少ないです。
まだ430人の住民ですから。
人口が戻らないと店も戻りません。
逆に店が戻らないと人口も戻りません。

故郷に戻りたい気持ちは、皆さん大きいものでしょう。
しかし、あれからすでに5年と半年経っています。
中学入学する直前の子が来年は大学生になる年です。
避難している方々は、当時仮住居のはずの場所がすでに本拠になっています。
また戻りたくても若干の不安も問題もあるでしょう。

復興は簡単ではありません。
箱モノの問題だけではないのです。
皆で我慢して、皆で頑張って、戻って住まないと復興は進みません。

よそ者が言えることは、とても少ないです。
私達に何ができるのだろうか。
そんなことを感じながら帰ってきました。















2016年8月25日木曜日

法テラスをご存知ですか

本日は、法テラス東松島に、土地家屋調査士の相談員で来ています。



法テラスはご存知でしょうか。

法テラスとは通称で、正式名称は「日本司法支援センター」と言い、平成18年4月に設立された法務省所管の公的な法人です。平成16年に公布された総合法律支援法に基づいて設立されました。
法テラスは全国に設置され、法的なトラブル解決のために必要な情報やサービスの提供を目的として活動しています。

一般の方が法律的なトラブルに遭遇したときに、誰に相談すればよいか迷うと思います。
典型的な法律相談もあるでしょうが、たいていは法律問題だけではなく、お金の問題や、心の問題も含む複合的な問題かもしれません。

法テラスでは、相談の内容に合わせて解決に役立つ法制度や地方公共団体、弁護士会や土地家屋調査士会などの専門家組織、また消費者団体などの関係機関の相談窓口を紹介しています。
また、経済的に余裕のない方が法的トラブルにあったときに、無料相談や必要に応じて弁護士などの専門家費用の立替えも行っています。
このほかにも、犯罪の被害にあわれた方などへの支援など、公益性の高いサービスを行っています。

この法テラスの行っている業務は、総合的な法律支援サービスですので、弁護士会をはじめ各隣接法律専門家の組織が協力しています。
もちろん土地家屋調査士会も全面的に協力していて、宮城会では一定の基準に基づいた相談員を派遣しています。

この法テラスが、東日本大震災後、宮城県沿岸の津波被害の大きかった被災地三か所に新たに設置されました。
具体的には、末尾記載の南三陸町(志津川)、東松島市(矢本)、山元町に設置されています。

過去ブログから





私たち土地家屋調査士会単独でも無料相談会は継続して何度も開催しておりますが、一番重要なことは、「なんでも答えるからおいで」という待ちの態度ではなくて、「何かお困りごとはありませんか」とできるだけ近くに伺うことだと思います。「寄り添い」という表現もありますね。
実際に相談者は長距離移動してまで相談する余裕がないからです。
私たちも被災当初は相談所を開設ではなくて、体育館などの避難所に伺った時期もありました。

ですから、この法テラスが被災地に設置されたことは、とても良いことだと思っています。
また日曜日などの休日にも相談会が開催されたり、宮城県内各所に移動して相談会を開催したりして、相談者に利用しやすい活動もしています。

残念なことは、まだ法テラスが一般的に知名度が低いことと、知っていても被災地にあるとは知られていないことです。
とてももったいないことだと思います。

法テラスは、震災の被災者だけでなく、全国の皆さんが法律問題で困った際に、気軽に相談できる施設です。周りにそのような困っている方がいたら、まずは相談に行く先として紹介しても良いでしょう。



以下は宮城県内の法テラスの連絡先です。
宮城県以外の法テラスはネットで確認できますので、そちらをご参照ください。


法テラス宮城 050‐3383-5535

仙台市青葉区一番町3丁目6番1号
一番町平和ビル6階

法テラス南三陸 050‐3383-0210

宮城県本吉郡南三陸町志津川字沼田56番地
(ベイサイドアリーナ横)

法テラス山元 050‐3383-0213

宮城県亘理郡山元町浅生原字日向13番1

法テラス東松島 050‐3383-0009

宮城県東松島市矢本字大溜1-1
(市コミュニティセンター西側)




2016年8月21日日曜日

オリンピックと土地家屋調査士試験

連日、リオデジャネイロ・オリンピックでは、日本人選手の活躍が報道されています。
やはり、スポーツはリアルタイムで観たいものですので、翌日辛くなるのが分かっているのに、夜中に応援してきました。今は男子マラソンを見ながらこのブログを書いています。

オリンピック選手の悲喜こもごもについては、日本にいながら一緒に喜んで一緒に涙しています。
長い人生を賭けて鍛えてきた身心と技術のピークを、たった一瞬の競技時刻に合わせなければならないということは、とても難しいことで、ときに残酷な結果をみせることになりました。

そのオリンピックも明日で終幕です。私達の寝不足も少し解消されるでしょう。

さて、本日8月21日は年に一度の土地家屋調査士の筆記試験です。
土地家屋調査士の筆記試験は毎年8月の第3日曜日ですから、世間が夏休みを楽しんでいる時期が、受験生にとって最後の追い込みの時期なのです。
そして、この暑い時期のこの日に身心と頭脳のピークを合わせるということは、スポーツ選手の体調管理と同じ難しさがあります。

その受験生の皆さんも、今日の試験で一段落です。
一年間、本当にお疲れ様でした。
今週はゆっくり休んでください。

本当は11月の合格発表まで休みたいでしょうね。
でも、このブログで以前も書きましたが、一週間以上勉強を休んではいけません。
今月中には勉強を再開して、少しずつで良いから勉強を途切れさせないでください。

もちろん、筆記試験後の口述試験合格だけなら、何とでもなると思います。
問題はそこではありません。
試験合格が最終目的ではなく、皆さんは土地家屋調査士になりたいのでしょう。
口述試験が終わったら、その後には本格的なプロの専門家としての勉強が続きます。
試験合格だけでは何もできないことは、医者や弁護士など他の専門業界を見ても理解できることでしょう。
勉強を続ける癖を付けておかないと、将来専門家として成り立ちません。
皆さんは勉強を続けてきたのですから、せっかくのその習慣を消さないでください。
一度やめると再開することがとても辛いのです。

試験がやっと終わった日に野暮なことを言うようですが、それがプロの世界です。
そして、この世界は皆さんが望んでいた実力の世界のはずです。

オリンピック選手も、あれだけ過酷な試合の直後に「4年後の東京オリンピックを目指す」と言っています。
実力の世界とはそういうものです。

繰り返しますが、土地家屋調査士などの専門家は、絶対的な実力を付ければ勝ち残ることができる世界です。きれいごとではありません。本当に勉強が最高の営業なのです。

そして、土地家屋調査士の世界の金メダルは1人だけでないのです。
頑張って実力を付けていけば、皆が金メダルに手が届く世界です。
そこがオリンピックと違う点です。

皆さんの合格とその後の飛躍をお祈りしています。





2016年8月16日火曜日

夫婦で一緒に勉強時間を取ること

本日、土地家屋調査士開業を目指す方が、ご夫婦で仙台まで相談にいらっしゃいました。
一般的に、合格者は試験に合格した勢いのまま開業したいでしょうが、開業することは一家の収入の柱になるということですから、当然に家族も巻き込むことになります。
だから、ご夫婦で一緒に開業について考えることは、とても良いことだと思います。
今回の相談者から「妻を連れて行って良いですか?」と問い合わせいただいたので、「大歓迎です」と答えました。
だから、本日は事務所にいらっしゃったお二人それぞれに対してガイダンスをしました。

私は、誰に対しても「土地家屋調査士になった方が良いです」と言ったことがありません。
「土地家屋調査士になりたい」という人がいれば、その人の質問に合わせて「それなら、こうすれば良いと思います」とアドバイスしているだけです。
一番大事な「to be or not to be」は自分で決めるべきことだからです。
だから、今日の二人も、この後時間をかけて進路を決断することでしょう。
私はどんな決断でも尊重したいと思います。


さて、土地家屋調査士に限らず、専門家は一生勉強を続けなければなりません。
私は、全国の若者達と、どんなに疲れても、酔っていても、眠くても、毎日何らかの勉強時間を取ることを約束しています。

その話しをしながら、今日のご夫婦に提案したことがあります。
「ご夫婦で一緒に勉強時間を取ったらいかがですか」

家族から離れて自分だけの勉強時間を取ることは、結構難しいものです。
特に、毎日残業してから遅く帰宅して、夫婦の会話もほとんど無い中で机に向かうのは、たとえ家族のためだと言っても、なんとなく心苦しいものです。
だから、夫婦で(子供がいれば子供も含めて)共通の勉強時間を作るのです。
隣に座って別の勉強をすれば良いだけです。
勉強と言うと抵抗があるでしょうが、他の人は隣で小説などを読んでも良いと思います。
会話が無くても、その時間は共同作業をしていることになりますから、連帯感が生まれます。

いかがでしょうか。
つまらないテレビ番組に文句を言って時間を失うくらいなら、家族で共通の時間をとりませんか。励みにもなりますし、自分のサボりたい気持ちの抑止力にもなります。









2016年8月11日木曜日

シン・ゴジラ

12年ぶりの日本製ゴジラ映画です。評判が良いようです。



往年のゴジラファンも納得させながら、今ゴジラを作る意味とは何なのか。
ハリウッドではなく日本で作る意味とは何なのか。
「ゴジラ」というビッグタイトルを掲げれば、何を作っても注目されるので、制作側のハードルはかなり高いと思います。

総監督・脚本は「エヴァンゲリオン」の庵野秀明、監督・特技監督は樋口真嗣、主演は長谷川博己です。
なお、日本製のゴジラを表現するために、野村萬斎にモーション・キャプチャーをお願いしたとのこと。映画を観ているときには野村萬斎による動きとは知らず、観終わってからの情報だったのですが、後からなるほどと思いました。
間違いなく、今の日本で作る意味があった映画だと思います。

この映画は、既に巷の評判になっているし、内容も今更解説するまでもないでしょう。ネタバレ無しにこのブログで感想を書くのも難しいのですが、ちょっとだけ私の感想を書いてみます。

もちろん重要なネタバレに気をつけながらも少し内容に触れますが、一切のネタバレは困るという方は、念のために以下を読まないで映画に行ってください。
あの映画に予備知識は不要ですから。

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さて、この映画、私も予備知識まったく無しに観てきました。
私の想像していたものと方向性が違いましたが、観て良かったと思います。

まず、ゴジラです。
ゴジラがとてもパワーアップしています。
歴代のゴジラの中でも最強でしょう。
何しろ一代で進化するのですから。

最初、海で魚類のような形をしているのですが、陸に上がって何代かの進化をし、我々の知っているあの形に進化するのです。

(えっ、進化することもネタバレですか?
この件は様々なところで書かれているでしょう。
本質的な部分ではないから、これはセーフと思っていますが。
えっ、ダメ?
だから「以下を読まないで」って言ったでしょう。)

さて、登場するゴジラが最強ですし、タイトルも「シン・ゴジラ」ですが、実はゴジラが主人公ではありません。
この映画で描かれている主人公は、ゴジラではなく、むしろ日本国の組織です。
具体的な主人公は内閣官房副長官である矢口(長谷川博己)ですが、監督が描きたかったのは矢口をアンチテーゼとする日本の既存組織だと思います。

何らかの大きな事件や事故が起きたとき、日本政府は、各省庁は、どう動くのか。
そこが監督の一番描きたかったところなのでしょう。
この映画のゴジラは、組織が対応すべき厄災の表象として存在しています。
だから「シン・ゴジラ」は怪獣映画と言うよりも災害対策映画と言えるかも知れません。

ゴジラが現れた!
「前例が無い。そんな巨大生物はいない」

自衛隊を出動させるべき!
「自衛隊を動かすことは、世論を考えると難しい」

自衛隊に攻撃させるべき!
「逃げ遅れた人がいる限り攻撃はできない」


様々な議論が巻き起こります。
そこで見られるのは「縦割り」「事なかれ」「先送り」「責任のたらい回し」...
議論は有っても良いですが、時間がかかってすべてが後手に廻ってしまいます。
災害対策や危機管理の際には、すべての決断に即決を求められます。
これは東日本大震災の際にも問題になったことです。

そんな中、日本のリーダーがあっけなく死にます。
(ネタバレですか。これも本質的なところではないので私はセーフだと思っています。)

そして、その後のリーダーの選び方に、日本の重要なテーマが示されています。
(ここはさすがに書かないよ)

このように、日本国が動くことができない中で、ゴジラは進化を続け、被害も次々に拡大します。
日本が手をこまねいている間に、日本だけの問題から世界の問題になってきます。
もし、ゴジラの進化の先に羽が生えたら、世界中に飛んで行くことになったら・・・
そんなことを懸念した世界は、ついに動き始めます。

当然、日本にはアメリカからの圧力がかかります。
「通常兵器では通用しないので核攻撃を!」
東京で核兵器を使うことを要求されます。
日本はどう判断するのでしょうか。

ここからが、後半の見どころです。

さて、歴代のゴジラは単なる怪獣ではないです。
日本人なら知っています。

初代ゴジラとは何だったのか。
その背景に、人間が過去犯した過ちの核や放射能を背負った宿命の存在だったはずです。
ハリウッド版の「恐竜が暴れた」というジュラシック・ワールド的なパニック映画とは本質的に違うのです。

そして、その宿命の存在に対して、我々人類はどう立ち向かうのか。
そのゴジラの本質だけは、この映画も外してはいませんでした。
間違いなく、今回のゴジラは厄災の象徴です。
たとえば、5年前の東日本大震災や福島放射能被害などを表しています。
その後も世界各地で頻発する自然災害、戦争、その他の厄災(怪獣)に対して、人類の英知と決断が試されている映画なのです。

この映画、深読みすればどこまでも深読みできるでしょう。
政府や日本の在り方、国連やアメリカなどに対する外交の考え方、そして自然災害や防衛に関すること、保守の立場でもリベラルの立場でも、この映画を利用して勝手に語ることができそうです。
それはこの映画が望んでいることでも無いでしょうが、国民として日本を再考する良いシミュレーションという意味はあるでしょう。

また、監督が庵野氏なので、エヴァンゲリオンとの類似点を語るのも、ファンの間ではとても刺激的なトークになるでしょう。既にあちこちで深読みの議論がなされているようです。
私は、この類似点については監督が意図したものではなく、庵野監督が作るとこうなるのだと思いますが、これもファンの間で勝手に楽しむことは意味があるでしょう。

登場人物の数の多さと全員の早口セリフによる情報過多がもたらす独特の緊張感はとても上手いと思いましたし、とにかくこの映画は、観てから語りたい要素がとても多いです。

私ですか?
結局、私は純粋にゴジラを楽しみました。

もちろん最初の日本国のシミュレーション部分も楽しみましたが、結局私が楽しめたのは最終的にゴジラと総力戦をやるときの電車や建物の使い方などでした。
(ここは詳しく説明できないから観てね)

この映画を観て2つ分かったことがあります。
私は、まだ怪獣映画から卒業していないこと、石原さとみがあまり好きでないことです。





2016年8月5日金曜日

ふみの日 切手

私が子供の頃、当時のトレンドである切手収集を趣味と思っていた時期があります。
当時の子供たちの間ではスタンダードな趣味だったと思います。
ルーペだとか、先端の丸いピンセットとか、目打ちゲージとか、とりあえずそんなものを揃えて・・・・

当時の私達子供の間の有名な切手として「見返り美人」や「月に雁」の切手がありました。
もちろん小学生には買うことができない高価な切手です。
私達は安い切手を友人と交換したりしながら、コレクションを充実させていくのですが、皆持っている切手なんて似たようなものですから、なかなかコレクションが進みません。
そんなときに「見返り美人」を持ってきた子がいました。
親が買ってくれたらしいのです。

そのとき、気がついたのです。
「結局努力よりも金銭の問題だ。金があれば集められるものは子供の趣味にはならない。」
突然切手収集の趣味がつまらなくなりました。

そんなこともあって、しばらく切手に特別な興味が無くなってから久しいです。
最近はバラエティ豊かな特殊切手がたくさん発売されます。
昔と比べて種類が有りすぎるので、収集家のあり方も変わっているでしょうね。

私はもう収集家ではないけれど、たまに気の利いた切手を貼った郵便物をいただくと、その気遣いが嬉しかったりします。

さて、先月久しぶりにテンションの上がる切手が発売されました。
ふみの日の切手です。

「ふみの日」って知っていますか。
「土地家屋調査士の日」よりは有名です。
毎月23日を「ふみ」と語呂合わせにして制定しました。
いくら国が制定したからって、毎月は図々しいと思っていましたが。

「ふみの日」切手は、文月(ふみづき)のふみの日である7月23日に発行されますが、図案は年ごとに変わります。

そして今年の図案は「文具」です。
私は「買って!!!」と、ど真ん中のストレートを投げ込まれたような気がします。


図柄もかわいいでしょ。
封筒やクレヨン、万年筆や色えんぴつ・・

52円切手もあります。
別のタッチで鉛筆やクリップ等が描かれていますよ。

ねっ、テンション上がるでしょ。
えっ、私だけ?






2016年8月2日火曜日

津軽vs南部の境界争い

私たち土地家屋調査士は土地の境界の専門家として、昔から様々な境界紛争解決のお役に立ってきました。

境界の争いは、本来財産権の争いのはずなのに、実は人間関係の問題が多いのです。
争っているはずの土地の価値が20万円程度のものでも、「金の問題じゃねえ。アイツをやっつける」とか言って、200万円も300万円もかけて裁判をすることもあります。
気持ちの問題だと言っても、本人にとって何よりも大きな問題になります。

境界に関する相手の主張を聞き、頭に来て訴える前に、「その相手の主張がどこから来ているのか」「相手は何故そう思ったのか」だけでも聞いてみると、紛争の解決の糸口を見つけることがあります。

私たち土地家屋調査士は、皆さんの境界に関する紛争などを解決するためのお役に立ちたいのです。
そこで、全国50会の土地家屋調査士会には、「裁判外の紛争解決機関」として、話し合い(調停)の手法による境界紛争解決支援機関である「境界ADRセンター」を設置しています。

また、法務局の筆界特定手続のお手伝いとして、たくさんの筆界調査委員を出して、不明な筆界の位置を捜しています。

そして、日本土地家屋調査士会は「境界紛争ゼロ宣言」を打ち出しています。



さて、そんな私たちの「土地家屋調査士の日」をご存じでしょうか。
7月31日です。
1950年(昭和25年)7月31日に土地家屋調査士法が施行されたことを記念して、7月31日は土地家屋調査士の日と定められたのです。

その土地家屋調査士の日に、毎年全国の土地家屋調査士会が一斉に「不動産表示登記無料相談会」を開催しています。土地や建物の登記の相談に加えて、境界問題の相談も受けています。
宮城県土地家屋調査士会も含めて、今年も全国で開催いたしました。

さて、今年の青森県土地家屋調査士会は、無料相談会に加えてこんな仕事もしました。




(7月28日の河北新報から)

津軽vs南部 境界争い綱引きで決着!?

津軽藩と南部藩の領地の境目を示す藩境塚

 歴史的背景から犬猿の仲とされる津軽藩と南部藩との境界を示す青森県史跡「藩境塚(四ツ森)」(平内町、野辺地町)で、かつての争いにちなんだ「綱引き合戦」が30日に行われる。主催は青森県土地家屋調査士会。「土地境界紛争のプロ」が長年の領地争いに公正な審判を下し、和解を促す。
 「藩境塚」は江戸時代、津軽藩と南部藩の領地の境目として奥州街道沿いに設置された。現在の平内町狩場沢と野辺地町馬門にまたがり、双方に二つずつ、計四つの盛り土から成る。
 県土地家屋調査士会は毎年、7月31日の「土地家屋調査士会の日」に合わせて地域貢献活動を実施してきた。今年も職業の特性を生かした企画を練る中、野辺地町職員から提案を受けた。土地柄を生かした地域振興イベントにしようと考え、両町の快諾を得て、実現の運びとなった。
 綱引きは、津軽、南部、土地家屋調査士の3チーム(男女8人、体重計550キロ以内)によるトーナメント戦。飛び入り参加可能なエキシビションも予定する。平内名物のホタテや野辺地特産の葉付き小カブの振る舞いや測量体験なども楽しめる。
 県土地家屋調査士会の赤平裕記広報部長は「領地争いの舞台であえて綱引きをすることで地域を盛り上げたい。土地境界のプロとして戦いを見届けようと思う」と意気込みを語る。連絡先は同会017(722)3178。

今年の決着は、津軽でも南部でもなく、津軽や南部の子どもたちによる混成チームとのことです。
子どもたちの未来には津軽も南部も無いのです。
最高の紛争解決でした。
小林要蔵会長の青森県土地家屋調査士会も、良い仕事をしましたね。