2015年12月30日水曜日

リブート

今年も残すところあと1日。
皆さんはどんな年だったでしょうか。

私にとっては、今年長年務めた土地家屋調査士会の役員を退任しましたので、新しくやりたいことへの準備の年になりました。

来年何をするか、皆さん決めましたか。
「決めても仕方ない。なるようにしかならない」
そうおっしゃる方も多いでしょうね。

違うと思います。
あらゆる人に逆風もあります。
人生すべて決めたとおりになる人はいません。
それでも、なんらかの結果を残している人たちがいます。
もしも、来年の目標を決めておかなければ、実現の可能性はゼロです。

人間ひとりで生きているわけではありません。
仕事でお付き合いする人もいれば、家族や親戚もいます。
さまざまな環境の変化による経済状況の問題もあるでしょう。
大人が思いどおりに生きるということは、それらすべてから逃れて、好き勝手に生きるということではありません。

それらも背負いながら、能動的に来年を決めるのです。

さて、私のところに、「来年こそは開業したい」という相談がたくさん来ています。
そして、その相談の中には、開業できない理由が並べられていることが多々あります。

家族がいて、これからお金がかかるから。
開業資金が無いから。
今の会社は残業が多くて、勉強の時間が無いから。
etc.

今生きている人生を握ったまま、もっと別のものも握りたいと考えているのでしょう。

「現在の仕事をしながら、アルバイト的に開業できないだろうか」という相談もあります。
私はあまりお勧めしません。

まず、基本的に、測量会社などの関連業種に勤務することは、土地家屋調査士法違反になるおそれがあります。具体的には地元の土地家屋調査士会にご相談ください。

たとえ別の業種であっても、今の職業に対して失礼ですし、そもそもアルバイト的に始める土地家屋調査士には、実力もお客様も付くわけがありません。

もし、あなたがプロ野球選手になりたいとしたら、「家族サービスしなければならないので練習する時間はないし、怪我したら人生終わりだから、今の会社に勤めながらホームゲームのときだけ試合に出たい」って言うのですか。

覚悟がなさすぎます。

新しい自分になるのが、資格業開業です。
私達は、自分の実力で自分の未来を開こうとする職業に就くのです。

お金が無い、時間が無いのは、今現在のお金や時間の使い方を維持したいだけの話です。
何かを離さないと、新しい何かを握ることはできません。

リスクはあります。
独立とは、そういうものです。

でも、大会社勤務であっても、リスクがある時代です。
そして、そのリスクは、自分ではコントロールできません。
自分の未来のリスクを自分の努力でコントロールできるという世界の方が、安全かも知れません。
私はそう考えています。

しかし、独立に向き不向きはあります。
だから、私は甘い夢ばかりは語りません。
開業しないことが正しい人もいます。

でも、あなたは、今の人生を抜け出そうと思ったから、資格試験を受けたのでしょう。
それなら、今の人生を握ったまま一歩も踏み出せない自分を、再度分析してみてください。

個人事務所を開業するということは、もう過去の学歴も職歴も関係ないのです。
その人の実力だけの世界です。

私達の世界は、「昔、何ができたか」なんて、まったく意味を持ちません。
「今、何ができるか」だけです。
そんな世界です。
気持ち良いでしょう。

「営業ができないから仕事が無い」と言う人がいます。
ほとんどの人は、それ以前に「実力が無いから仕事が来ない」のです。

実力の付け方は教えます。
でも努力は必要です。

もうすぐ来年です。
新しい年に向かって、もう一度考えてみてください。

開業とは、人生リブート(再起動)なのですから。



(ご挨拶)

今年、長年務めた宮城県土地家屋調査士会の会長を、無事に退任いたしました。
あの震災の中でも、業界の代表として動くことができたのは、当時のブログ記事に対する皆様の励ましのおかげだと感謝しております。
任期中に書いていた会長ブログを、退任のタイミングでやめようと思いましたが、更なる皆様の励ましにより、この個人ブログとして継続することになりました。

立場は変わりましたが、人間が変わるわけでもなく、今後もできるだけ次世代の方々のお役に立てるような記事を意識しながらも、文具や映画などの私の趣味も併せて書いていきたいと思っています。

来年もよろしくお願い致します。

良い年をお迎えください。








2015年12月27日日曜日

二代目の事務所経営について

「土地家屋調査士開業ガイダンスin大阪」には、多くの方から参加申込みが届いています。
しかし、地域的に、日程的に、このガイダンスに参加できない人もいるでしょう。
また、参加者のすべての質問に答えるつもりですが、時間的な制約もあります。
ですから、参加する方にも参加できない方にも、少しでもお役に立ちたいと思い、このブログにも少しずつヒントを書いています。

今回も二代目の方からの事務所経営の相談が来ています。
この二代目の登録のタイミングについては以前にも書いたつもりです。
内容は重複する部分もありますが、今回は事務所経営についても、もう少し書きましょう。

まず、登録の時期です。
これは前回も書きましたように、すぐに登録してください。
会費を2人分払うのは、もったいないと思わないでください。
逆に時間がもったいないと思います。
二代目のあなたが、その事務所を継ぐつもりなら、本当に早く登録してください。

資格試験に合格しようが、登録しないうちは所詮補助者です。
登録してバッジを付けている者とは意識レベルが違ってきます。
すべての仕事に自分の職印を押すことが、どれだけ怖いことなのか身をもって知ります。
知れば、さらに勉強します。
親の職印を押しながら、何か困ったら親に相談するあなたとの違いは、とても大きいです。
あっという間に差が付くでしょう。

また、土地家屋調査士として登録するまでは、基本的に土地家屋調査士対象の研修会に参加できません。
あなたがどんなにベテランの補助者であっても、そのノウハウは登記や測量の「事務処理」でしかありません。登記事務の処理と「専門家としての知見」とはかなり違うものだと思います。
そして、常に最新の研修会に参加していないと、土地家屋調査士試験合格程度では時代に合わせた専門性など保つことができません。

更に、前回もお伝えしましたが、あなたは 早く登録して、お父さん以外の土地家屋調査士にたくさん会う必要があるということです。
それは、お父さんがどんなに素晴らしい土地家屋調査士であったとしてもです。
これからの土地家屋調査士は、専門性が多岐に分かれる時代です。
そして全国には、様々な土地家屋調査士がいます。
お父さんとは別の専門性を持って生きている土地家屋調査士もいるはずです。
もしかしたら、二代目のあなたの目指すべき土地家屋調査士像が、お父さんの他にもいるかもしれません。
それを確認するだけでも登録の意味があります。

さて、事務所経営の面からもお伝えしたいことがあります。

まず、事務所体制です。
今の事務所に補助者がいるとして、その方々はあなたの親に雇われて育てられた方々です。
もしかしたら、あなたと同じ年代かも知れませんね。
あなたに代が替わったとして、素直に従ってくれるでしょうか。
代替わりのタイミングで、事務所がバラバラになった例をたくさん見ています。
その補助者の方々と上手くやっていく自信があれば、問題はありません。
でも、もしかしたら、今のうちに登録して、自分の子飼いの補助者もつくっておいた方が良いかも知れません。

次に、事件受託の問題です。
お客様は誰に付いているか、ということを考えなければなりません。
親のお客様を、息子といえども必ずしも引き継ぐことができないのです。
お客様は事務所に来るのではなく、結局人に来るのです。
あなたの親が引退する直前に登録しても間に合いません。
早く登録して、あなた自身のお客様を作った方が良いでしょう。
また、あなたは、昭和の時代の親とは違うノウハウを身に付けなければなりません。
あなたは、新しい時代も土地家屋調査士をやっていかなければならないからです。

おそらく、新しいノウハウや新しい考え方は、登録してたくさんの土地家屋調査士に会わないと身につかないでしょう。

頑張ってください。



2015年12月24日木曜日

安全な地域で備蓄することでも被災地の支援になります

年末ですね。
雪が降らないし、なかなかそんな気分でもないのですが、今年も残すところ1週間です。大掃除や在庫整理・確認などをする時期でもありますね。

さて、今年は大掃除のついでに、防災用品の点検と非常食や備蓄用の水を確認しませんか。
防災用品の電池等は切れていませんか。
備蓄用食品の期限は切れていませんか。
東日本大震災からまもなく5年経ちます。
その当時買い求めたのなら、ほとんどの備蓄用の食品や水は期限切れだと思います。

首都直下型や東南海地震などについて心配されている地域だけでなく、まったく災害の可能性が無いと思われている地域にお住いの方々も、是非備蓄をして欲しいのです。

火山列島である日本には、絶対安全な地域はないということが理由のひとつです。
他の被災可能性の高い地域のために備蓄して欲しいということが、もうひとつ別の理由です。

災害時に、それらの備蓄した食品などを被災地に送って欲しいということではありません。
震災が起きた時には流通が分断されます。
皆さんの備蓄してある食品などを、災害直後の被災地に届けることができるまで、かなりの時間がかかります。
ですから、そういう提案ではありません。

何か災害が起きたら、できるだけ市場で流通している食品などを被災地にまわすために、被災地以外の土地の方々は、ご自分の備蓄食品などを消費して欲しいのです。

東日本大震災の際には、被害の少ない地域において買い占めが起こり、本当に食べ物も飲み水も無くて困っている被災地に、必要な物資がなかなか入ってこないことがありました。水道水が出る地域で、風評により水を買い占める行動が起きたのです。

ですから、あなたが平時に自分のために備蓄するだけでも、災害発生時に被災地の支援につながります。
あなたが1リットルの水を備蓄することが、被災者に水を1リットル送るのと同じ意味を持つからです。











2015年12月22日火曜日

土地家屋調査士事務所開業ガイダンスin大阪の会場決定

先日から予告させていただいた「土地家屋調査士事務所開業ガイダンスin大阪」の会場が決定しました。

もともと私個人の思いつきで始めたこのイベントですが、大阪青年土地家屋調査士会と兵庫県青年土地家屋調査士会が、このガイダンスを共催という形で協力してくださることになりました。
また、両青年土地家屋調査士会が、大阪と兵庫の今年の合格者に声をかけてくださるそうです。

少しでも多くの皆さんの不安や疑問に答える機会を作るために始めたことですから、参加者が増えることは、私としてたいへん嬉しく思っています。

さて、参加希望者ですが、私のブログで紹介しただけで、すでに当初の予定より多くなりそうです。
さらに、両青年土地家屋調査士会のご協力をいただくことになると、参加希望者がもっと増える可能性があります。
このままでは、仮押さえしていた会場での開催が難しくなりそうでした。

そんな折に、大阪土地家屋調査士会のおかげで、正式に大阪会の会館をお借りできることになりました。ありがたいことです。大阪会会館なら人数の余裕がでます。

よって、未定だった会場が決定となりましたので、以下のとおり詳細をお伝え致します。
なお、人数が多くなっても、個別の相談にはしっかり答えるつもりですから、ご安心ください。



日時 : 平成28年1月24日(日)
      午後1時00分~午後5時00分(予定)
           (終了は、すべての質問に答えるまで)

場所 :  大阪土地家屋調査士会館
      大阪市中央区北新町3番5号
      (大阪市営地下鉄 谷町線・中央線「谷町四丁目」駅④番出口徒歩5分)

講師 : 鈴木 修 と 土地家屋調査士の仲間たち

共催 : 大阪青年土地家屋調査士会・兵庫県青年土地家屋調査士会

申込方法 : mucha@rr.iij4u.or.jp(鈴木修 宛)に Eメールにて

   氏名、都道府県名、年齢、合格・開業の有無などのプロフィール、
   質問したいこと、相談したい内容などを、
   差し支えない範囲で記載してお申し込みください。

参加費 : 無 料
以上



大阪土地家屋調査士会
     〒540-0023 大阪市中央区北新町3番5号
     ※地下鉄谷町線・中央線「谷町四丁目」駅 4番出口より

2015年12月21日月曜日

スター・ウォーズ/フォースの覚醒


公式より
「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」

スター・ウォーズ・シリーズは、1977年の「エピソード4/新たなる希望」からスタートしました。
それに続く「エピソード5/帝国の逆襲」「エピソード6/ジェダイの帰還」までのルーク・スカイウォーカーを主人公とする三部作で一旦完結します。
そして、エピソード6公開から16年後の1999年、時代を遡り「エピソード1/ファントム・メナス」「エピソード2/クローンの攻撃」「エピソード3/シスの復讐」のアナキン・スカイウォーカーを主人公とする三部作が上映されました。

当初は、この後の世界を描くエピソード7・8・9という三部作を含めて全9作になるはずだったのですが、途中でジョージ・ルーカス監督が全6作で完結すると発表しました。ファンとしては新しいスター・ウォーズに会えなくなり、とても残念な思いをしました。

しかし、その後、ルーカス・フィルムがディズニーに買収されてから事情が変わりました。
「新たにエピソード7・8・9を作成する」と発表されたのです。全世界が歓喜しました。

私は、ここまですべてのシリーズをリアルタイムで観てきています。
おそらくこのままなら、シリーズ全9作を全部リアルタイムに楽しむことのできる幸せな世代になるのでしょう。

さて、その世界中が待ちに待ったスター・ウォーズ「エピソード7/フォースの覚醒」が12月18日に上映開始と決まったのです。
最初のエピソード4発表から38年、最後のエピソード3から10年、私はこの日を待ちきれずにおりました。

新作品に対して失礼のないように、この数ヶ月で過去作品を何度か観て、スター・ウォーズ・サーガの世界に浸り、内なるフォースを取り戻しておりました。
最近の私の研修会がダーク・サイド寄りと言われるのは、そのせいかもしれません。

さて、その大事な18日に、なんと京都会の研修会にお招きいただきました。
しかも18日と19日の2日連続です。
それって、スター・ウォーズ観られないじゃん。

研修会後に、京都会の山田会長に「よりによって研修会は何故今日なのか?」と、私の想いを込めて質問したところ、山田会長はスター・ウォーズ・シリーズを観たことがないとのこと。
私は「日本にそのような人がいたのか」と再認識し、研修後の懇親会の二次会として、一緒にスター・ウォーズを観ることになりました。(山田会長は昔からの友達です)



映画内容ですか。最高です。
冒頭のロールとファンファーレで、もう「キター!」と鳥肌ものでした。

スター・ウォーズについては、世界中にとてもとてもうるさいマニアが存在します。
ですから、この映画は制作する前から興行収入を保証され、その反面、何を製作しても彼らから叩かれそうな運命なのです。
しかし、今回は予想をはるかに上回る出来でした。
おそらく、これなら賞賛されこそすれ、叩かれることはないでしょう。

昔からのファンを喜ばせる数々の仕掛けに加えて、さらに新しくてわくわくする物語を紡いでいます。「初めて観る人は楽しめるのだろうか」と、実は観る前に心配していたのですが、初見の山田会長もかなり楽しんだとのことです。

エピソード7・8・9で活躍するであろう新しい登場人物も皆魅力的です。
良いですね、レイ。
2015年に観た映画で一番の女優です。(当社比)

ジョン・ウィリアムズの音楽も、有名な旧作の曲に頼りすぎず、新たな登場人物のテーマなど新作も冴え渡っています。
だからこそ、馴染みのテーマがライト・モティーフとして現れるとき、何かを示唆する効果が際立ちます。
最後の場面でのあのテーマなどは、本当に効果的でした。

いろいろ語りたいけれど、ネタバレになるのでここでは書きません。

さて、これから観る方のために書いておきます。

できるだけエピソード4・5・6を観てから、今作を観たほうがより楽しめます。
エピソード1・2・3までは観なくても大丈夫でしょう。
時間がない人は、エピソード6だけでも観ることをお勧めします。

ただし、この映画はたくさんの方が観ます。
その中には知ったかぶりで、ネットでネタバレを書く人も出てくるでしょう。
ですから、観る予定の人はできるだけ早めに観ましょう。

そういった意味で、どうしても時間が取れない人は、山田会長のようにまず観てしまっても良いと思います。それでも十分以上に楽しめるでしょう。
そして、その後にエピソード4・5・6を観て納得し、更にその後にもう一度エピソード7を観るのです。(笑)
大丈夫です。お金も時間も十分元を取ることができます。

山田会長、年明けに再度エピソード7をお付き合いしますよ。








2015年12月17日木曜日

「熟慮する」「計画中です」は現実逃避(再掲載)


土地家屋調査士事務所開業ガイダンスin大阪について、いろいろな問合せや相談が来ています。

当日しっかりとご事情を伺ってからお答えすべき相談もありますし、一般論としてこのブログでもヒントくらいお渡しできる相談もあると思っています。

とにかく、皆さんの一番の悩みは、開業リスクに対する迷いです。

お気持ちは分かります。
家族の人生もかかっていますから。

でも、どこかで決断しなければなりません。
いつも申し上げているように、私のスタンスは「どうしても開業を勧める」というものではありません。

補助者も経験したことが無く開業してしまった私の悩みと解決過程をベースに、皆さんの開業することへの不安を整理し、いくつかの選択肢をお渡しすることが、ガイダンスだと思っています。

だから私のガイダンスは、「開業しましょう」と背中を押す代わりに、人によっては「開業しない踏ん切りを付ける」ためのガイダンスになるかも知れません。

答えはどちらでも良いと思いますが、「人生は決めることが正解」なのです。
少なくても「人生ぐずぐずしていることが不正解」だと思っています。

試験合格して嬉しかったのでしょう。
だったら、何故そんなに苦しむのですか。
もっと自由に考えましょう。
引き籠もっていたら、答えは出ませんよ。

ちょっと前に書いたブログですが、ここに再掲載しますので、迷っている方はお読みください。


2015年7月29日

「熟慮する」「計画中です」は現実逃避
先日も帯広でお話しさせて戴いた開業ガイダンスですが、いつもお伝えしているように、そこでは、開業を無理に勧めてはいません。
皆さんの人生がかかっていますから。

私のやっていることは、皆さんが迷いに対して答えを出すことのサポートをすることです。
確かに独立開業は不安だらけでしょう。
気に入らないにしても上司の言うことを聞いていれば(聞くふりをしていれば)最低の保証があった世界から、すべて自分で考えて、責任が重く、収入に裏付けのない人生に踏み出す訳ですから。
その漠然とした不安を、具体的な課題に落とし、それにいくつかの可能性のある選択肢を提案することが、私の開業ガイダンスです。

いつも言っているように「やはり独立は止めて組織に留まる」のも立派な決断です。
実際、独立開業に向かない人もいると思います。
それでも、私は断定的なことは言いません。最終的にはご本人の人生です。
そこは当然本人が決断しなければなりません。

でもいつになったら
どんな答えが出たら
決断するのですか?

ネットばかり見ていても、ヒントはもらえるかも知れませんが、きっと結論は出ません。
外に出て具体的に動きましょう。
地元の土地家屋調査士会に相談しても良いと思います。
誰か相談に乗ってくれる先輩を紹介してくれると思います。

進むのも
退くのも
残りの人生のためにも
決めるのは早い方が良いと思います。

「熟慮する」や
「計画中です」は
結局、現実逃避だと思います。


*開業を決断した人が、仕事の見通しが無いのに多額のリースを組むことは、絶対に止めた方が良いです。固定費をいかに減らすかがポイントになります。
このあたりも先輩にご相談ください。
決断は勢いだけでもダメですから。






2015年12月16日水曜日

「正義」は決められるのか? トーマス・カスカート

いわゆる「トロッコ問題」です。

40年ほど前、フィリッパ・フットが考えた思考実験であり、それ以来、哲学、倫理、心理学等々さまざまな立場から考察され、派生問題もたくさん考え出されている問題です。

最近では、ハーバード白熱教室で、マイケル・サンデルがこの問題に触れていましたね。

線路を走っていたトロッコの制御が不能になった。
このままでは前方で作業中の5人が、猛スピードのトロッコに避ける間もなく轢き殺されてしまう。
この時、たまたまA氏は線路の分岐器のすぐ側にいた。
A氏がトロッコの進路を切り替えれば5人は確実に助かる。
しかし、その別路線でも別の作業員が1人で作業しており、5人の代わりに1人がトロッコに轢かれて確実に死ぬ。
A氏はトロッコを別路線に引き込むべきか?
なお、A氏は上述の手段以外では助けることができないものとする。

40年間、世界中で議論が続いている問題です。






「正義」は決められるのか? トーマス・カスカート

これを法廷劇に仕立てたのがこの本です。
思考実験を現実の事件にし、登場人物には固有名詞と人格が与えられます。

舞台は2015年、サンフランシスコ。
路面電車の進路を切り替えて5人の命を救った女性が、待避線にいた1人を殺した容疑で裁判にかけられるのです。
女性はオークランド在住のダフニ・ジョーンズ。
最初は、その5人の命を救った行為は評価されるが、待避線にいたチェスター・ファーリーの長女ソンドラが記者会見で有罪を望んだり、命を救われた5人のうちの1人サリー・カリアキディスが感謝を述べたりすると、さまざまな議論が湧き起こるのです。
検察、弁護士、大学教授、心理学者などさまざまな立場からの意見が交錯する中で、「世論の法廷」の陪審員たちはどんな結論を出すのでしょうか。

私は、昔からこのトロッコ問題の設定が、どこか現実離れして空々しい感じがしていました。
「上述の手段以外で助けることができないものとする」
うーん、あくまでも思考実験ですから仕方ないのでしょうが。

そのお馴染みのトロッコ問題に人格を与えただけで現実感が出て、確かに思考実験に深味が増します。

私が法律などの講師をさせて戴くときにも、ここまで具体的にやればもっと理解が深まることもあるなと再度気づかせられました。
本の趣旨とは違うけれど、私はその観点で買いました。


さて、この本の本筋としては、お馴染みの思考実験に上記のとおり人格が与えられ、裁判が進みます。
先に、新聞記事や警察資料により具体的事実が提示されます。
その後、陪審員への進行説明があります。
検察側は、「功利主義についての危険な罠」について述べ、有罪を主張します。
弁護側は、理屈以前に常識と直感から考えても無罪であると主張します。

法廷外でも、大学でクリティカル・シンキングの講座でこの事件が取り上げられたり、オンライン版心理学雑誌におけるチャットの見解が述べられたり、カトリック司教の意見が出たり、ラジオ討論が紹介されたり、大学教授の弁論があったりします。
その中で、とても巧みにイマヌエル・カントやトマス・アクィナス、ディヴィッド・ヒュームやニッコロ・マキャヴェッリなど著名な思想家達の理論を挟んで解説します。

5人を助けるために1人を殺すことが功利主義として正しいのなら、このケースにおいて、橋の上から1人の太った男をトロッコの前に落として暴走を止めることにより5人を助けることは、正義なのでしょうか。

さらに、5人の病人を助けるために、1人の健康な人から臓器を取り出して5人に移植することも(当然臓器を摘出された人は死亡します)、正義なのでしょうか。

さまざまな派生問題についても議論が続きます。

はたして「正義」とは何でしょうか?

「正義」は数で決められるのでしょうか?
「正義」は当事者が誰かで決められるのでしょうか?
また、手段によって「正義」は変わって良いのでしょうか?


このブログを読んでいる皆さんは如何でしょうか?
ダフニさんは有罪ですか?

そして、あなたがそのトロッコの分岐器の側にいたのなら?






2015年12月13日日曜日

最初は簡単な建物登記から仕事を始めたいので

新人からの相談によくある内容です。

「最初は自信が無いので、建物に関する登記を中心に始めたい」
こんなご希望です。

新人だから簡単な仕事から着手したい気持ちはわかります。
また、建物に関する登記に特化して事務所経営ができれば、高価な測量機器を買う必要がありません。

気持ちは分かります。
でも、2つの意味で間違っていると思います。

まず1つ目です。
建物に関する登記は本当に簡単か?

確かに、土地に関する登記に比べれば、トラブルに巻き込まれる可能性はかなり少ないと思います。それでも建物に関する登記が簡単とは言えません。登記の方法によっては、訴訟に発展する隠れた難しい問題もあります。おそらくそれが見抜けない力量では、いずれお客様に迷惑をおかけすることになります。

また、訴訟リスクまでは無くても、現場に行けば建物以外の話題にもなります。
不動産利活用の話題も出るでしょう。建築についての話題も、近隣の地権者についての話題も、相続についての話題も、不動産税務についての話題もあると思います。
弁護士法違反や税理士法違反などをしなさいと言っているのではないのです。
土地家屋調査士に業務を依頼する方は、当然自分のことですから、結構勉強しているものです。
たとえ世間話であっても、その依頼者のレベルにも達していない人には登記を依頼する価値もないと判断されてしまうはずです。

現実的には、建物に関する登記だけに限りたくても、事前に土地の問題が整理できないと建物が建築できないということは多いですから、結局土地の問題に触ることも多いと思います。
勘違いしないでください。仕事ができるということは、書式や添付書類や図面の書き方を知っている程度ではないのです。

2つ目です。
新人は簡単な仕事から受託できるか?

会社員等の組織にいた頃は、簡単な仕事から与えられて、徐々に難しい仕事に移っていくような段階を踏んで成長したのだと思います。それに伴って昇級もしていたのでしょうね。
でも、専門家として依頼を受けて生きて行く場合の受託は、逆に難しい順になることも多いのです。

本当にリスクが無くて簡単な仕事があれば、先輩でもそんな仕事を受託したいと考えると思いませんか。それはそうでしょう。
だから、そんな仕事が有るとしても、新人にそんな仕事だけ廻ってくることはほぼ無いのです。

先輩も誰もやらない、または誰もやりたくない仕事。つまり面倒だったり、リスクがあったり、とにかく難しくて簡単には処理できそうもない仕事から受託することになると思ってください。

逆に、先輩が嫌がったその仕事を的確に処理できたら、それ以降そのお客様は絶対に裏切らないリピーターになります。

結局は、広範で深い能力を持つのが一番の営業なのです。

誰に何の仕事の依頼が来るかというのは、土地家屋調査士が決めることではないのです。
それは、お客様が決めるのです。
だから、新人だから建物に関する登記だけをやると決めても、敷地の相談や各種手続に対応できない人は結局切られます。

コネの無い私はとにかく勉強しました。実力を付けてきました。
そうやってお客様が増えてきました。

ちょっと考えてみましょう。
あなたが医者だとして、開業するときに
「最初は自信が無いので、風邪だけの診察を致します」
って病院を計画しますか?
誰もそんな病院行かないし、そもそも風邪を簡単な病気と断定しているだけで、その医者はダメですよね。

専門家に初心者マークは無いのです。
逆に有ると考えているのなら、その人は専門家ではないはずです。








2015年12月11日金曜日

クリエイティヴ・ツールとしての手書きの重要性

私達の世代でも手書きをしなくなって久しいという方が増えました。
また、デジタル・ネイティヴ世代は、最初からキーボード中心の生活なのでしょう。

私も仕事の中心はキーボードとマウスによります。
コンピュータが無ければ仕事が成立しません。絶対に困ります。

しかし、私にとっては、キーボードやマウスと同時に手書きも絶対に必要です。
私の中の大雑把な区分としては、既にある技術や考え方に手を加えたり発展させたりする作業にはキーボードとマウスが向いていて、無から新しいものを生み出す作業には手書きが向いていると感じています。
だから、誰もやっていない新しいプロジェクトを考えるときは、大きな真っ白な紙にグルグルと丸や四角を描くように、右脳と左脳を一緒に使って発想しています。

そんな用途の手書きには、具体的には罫線の無いノート、有ったとしても気にならない程度の薄い罫線のノートが向いています。そして、できるだけ大きなノートが良いと思っています。何かを発想するときは、罫線や紙面の大きさの制限が無い方が絶対に良いです。
紙面の制限が発想の制限になることがあるからです。

グルグルと自由に線を描く際には、様々な筆記具を使いたいので、インクが裏抜けしたり、滲んだり、繊維に引っ掛かったりしないような紙質が欲しいですね。
私の中では、以前ここで紹介したような大きなスケッチブックがお勧めです。
また、A2版の大きな図面用の白紙にペンで書き込むときの気持ち良さはたまりません。
いくらでも追記しながら発想が広がります。

では、そのときの筆記具は何が良いかというと、基本的に芯が折れるようなシャープペンや、インクが掠れたり、ぼた落ちしたりするボールペンは絶対に使いません。
そのペンのトラブルが気になって、発想が止まります。
一番使うのは太字の万年筆です。
色が欲しいときはサインペンの青や赤を使うことも多いです。
この用途には普段使っているペンが良いです。
そのペンを使っていることが気にならないほど使い込んだものが良いです。

デジタル・ネイティヴの世代の皆さん、コンピュータを使いこなすことが手書きで処理することよりも優れていると思っているでしょう。
用途によっては確かに優れている部分も有るでしょうが、そうでない部分も多いと私は思っていますよ。

何かを考えるとき、一度キーボードから離れて手書きで考えてみませんか。
おそらく発想が変わるはずです。
デジタルもアナログも、どちらのツールも使いこなすことができたら、もっと良いと思いますよ。

以前スケッチブックの使い方について書いたブログ記事を貼っておきます。

スケッチブックを最近使ったのはいつですか?


私の場合、スケッチブックは切れないように常にストックをしています。

今日の記事の趣旨とは少し違いますが、このブログ記事の前半部分は、また別の使い方の紹介です。プロジェクト全体を俯瞰する使い方の紹介ですが、この俯瞰の視点もコンピュータより大きな紙を使う方が便利だと思っています。





2015年12月9日水曜日

黄金のアデーレ

「黄金のアデーレ 名画の帰還」



友人が良かったと言ったので観に行きましたが、実はあまり期待しないで行きました。
「おそらくこんな感じの映画だろう」と事前に決めつけていましたが、良い意味で裏切られたと思います。確かにこの映画良かったです。

20世紀が終わる頃、ある裁判のニュースが世界を仰天させた。アメリカに暮らすマリア・アルトマン(82歳)が、オーストリア政府を訴えたのだ。
“オーストリアのモナリザ”と称えられ、国の美術館に飾られてきたクリムトの名画〈黄金のアデーレ〉を、「私に返してほしい」という驚きの要求だった。
伯母・アデーレの肖像画は、第二次世界大戦中、ナチスに略奪されたもので、正当な持ち主である自分のもとに返して欲しいというのが、彼女の主張だった。
共に立ち上がったのは、駆け出し弁護士のランディ。
対するオーストリア政府は、真っ向から反論。
大切なものすべてを奪われ、祖国を捨てたマリアが、クリムトの名画よりも本当に取り戻したかったものとは──?(公式HPより)

実話です。クリムトの名画を取り戻すまでを描いています。
実話だから取り戻すのが前提で、そこはネタバレとまでは言えないと思いますが、途中の展開を考えると副題の「名画の帰還」はやめて欲しかったと思います。
とにかくこの映画に限らず映画の邦題はひどいのが多いです。

私、クリムトの絵はあまり好きではありませんでした。
この「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」は、小さな写真で見たことは有りますが、金箔の中の生気の無い人物、そんな印象でした。
黄金趣味にも生気の無い人物にもどちらにも興味が無く、それが揃っている絵だと思ったのですから、実はよく見もしませんでした。
しかし、今回小さな写真ではなく映画館の大きなスクリーンでじっくり絵を見たので、この絵を再認識しました。

ごめんなさい、クリムト様。
とても美しかったです。
食わず嫌いでした。

さて、映画に戻りますが、こちらも食わず嫌いで終わるところでした。
「実話だから捻りようもなく、盛り上がりも少なく、せいぜい奪還するところがクライマックスなのだろう」程度の認識で映画を観に行きました。

主人公マリア・アルトマンと駆け出し弁護士ランドル・シェーンベルクの二人で、オーストリア政府を訴えるのです。ナチスに強奪された伯母の肖像画は、今やオーストリアの宝となっています。そう簡単に返却される訳がありません。

ここで引き込まれます。
「盛り上がりが少ない」なんて、とんでもありませんでした。

ほぼ絶望的な見通しの法廷劇と、ある場面で自分のルーツを感じて変わる弁護士ランディの成長物語と、回想のナチスからの歴史的逃走劇と、これらがすべて実話であり、この映画の魅力になっています。
この現在のシーンと過去のシーンが、とても自然で効果的に交錯します。
そしてこの過去のシーンが、絵を取り戻すマリアの動機に繋がります。

この映画ではマリアが名画を取り戻すまでを描いています。
しかし、マリアが取り戻したかったのは、実は有名で高価な名画そのものではなく、ナチスにより奪われたユダヤ民族の誇りであり、一族の幸せであり、そしてマリア本人がそこに存在した事実であったのだと思います。

マリアをヘレン・ミレンがとても魅力的に演じています。
「お前が言うな」と言われそうですが、この映画お勧めです。

そして、クリムトに詫びながらも、再度クリムトの作品を見たいと思いました。








2015年12月8日火曜日

開業ガイダンスin大阪の準備経過報告

土地家屋調査士事務所開業ガイダンスin大阪について、経過報告を致します。

形式は合格者のための開業ガイダンスですが、様々な状況の方がガイダンスに参加を希望されています。
現在のところ、今年の合格者だけではなくて、土地家屋調査士試験を受験中の方や、以前に合格して開業を何年もずっと迷っていた方、既に開業して方針をもう一度確認したい方や、調査士法人から独立したい方などが参加申し込みされています。

できるだけ多くの方のお役に立ちたいと考えていますので、間口を広く考えております。
事務所開業について何かご相談がある方は遠慮なくお問い合わせください。
もちろん、参加することや相談内容については秘密を守ります。

参加者は近畿地方の方だけでなく、東は愛知や岐阜から、西は大分や佐賀まで、遠い地域からも参加申し込みされています。

さて本日、参加者のお一人から「飛行機や宿の予約をしなければならないので、日時と場所をそろそろ教えてください」というお問い合わせをいただきました。
そろそろ決めなければなりませんね。
実は、参加者の人数が確定していないので、まだ会場が決まらないのですが、おそらく以下の内容で決まると思います。

日時:
平成28年1月24日(日)午後1時00分~午後5時00分
お仕事や交通機関の都合でどうしても遅刻や早退する方でも参加は構いません。
ご遠慮は不要です。できるだけ対応いたします。
もちろん、他の方の相談内容も参考になるはずですから、できるだけ最初から最後まで出席されることをお勧めします。

場所:
未定です。
実は、梅田駅のすぐそばに仮予約している会場が有るのですが、思ったより人数が増えそうで、変更しなければならないかもしれません。
ただいま大阪青調会のみなさんに相談しています。
遠くからいらっしゃる方のためにも、大阪市内の便利な場所にしたいと考えていますので、ホテル予約は市内どこでも問題無いと思います。
決まり次第報告させていただきますので少々お待ちください。

参加費:無料です。





2015年12月6日日曜日

「開業は失敗する」と言われたSさんへ

Sさん
先輩から「あなたの開業は失敗する」って言われたのですか。
それはショックでしょうね。
不安になりますね。
開業の予定だったのに、二の足を踏むことでしょうね。

いろいろ迷ったり悩んだりする気持ちは分かります。
でもね、Sさんの将来に関する方向は誰も決めてくれません。
自分で決断しなければなりません。

自分で個人事務所を開業するのだから、リスクがあるに決まっています。
個人で開業することは「絶対に大丈夫」なんて仕事ではありません。
そこが嫌なら「仕事ができる補助者」として給料をもらっていた方が良いでしょう。
これを自分で決めることができなければ、やはり独立開業は止めた方が良いでしょう。

でも、Sさんはそれを私に伝えて、私に何を求めているのですか?
「先輩はそう言っているけれど、あなたは絶対大丈夫だよ」って言葉ですか?

「開業は失敗する」と言っているその先輩が、逆に「あなたの開業は成功する」と言ってくれたら満足ですか。仮に「成功」と言ったとしても、その先輩は最後まで責任を持ってはくれませんよ。
私だって、Sさんの人生に対して責任があるから「絶対」とまでは言えません。

でも、私はいつも「仕事ができるようになったら大丈夫」と言っています。
もちろん「仕事ができる」ということは、各々定義が違うかも知れませんね。
お客様のためという観点で「仕事ができる」ということは、単に「登記法を知っている」とか「測量ができる」とかのレベルでは無いですから。その部分だけなら補助者もできます。
そこは私の研修を聞いたことのあるSさんなら分かるでしょう。
その上で、Sさんは「一通りの業務はこなせる自信はあります」って言ってますよね。
それでも迷っているのですか?

各事務所は各々の哲学とノウハウで経営されています。
Sさんの先輩は存じ上げませんが、先輩と私はまったく違うタイプかも知れません。
その先輩は、もしかしたら私の開業にあたっても、私に向かって「失敗する」と断言したかも知れません。

誰に何を言われても、それはヒントにはなっても結論では無いはずです。
私の事務所は潰れていません。成功かどうか分かりませんが、少なくても失敗はしていません。
すべては自分で判断しなければなりません。
それも個人事務所開業の必要能力であり適性なのです。
この能力は先天的な部分もあるでしょうが、意識を持っていれば後からでも身につくものだと思っています。

自分の事務所を開業し、経営判断をしていくということは、そういうことなのです。



2015年12月4日金曜日

ミニサイズ修正テープ4.2m ミドリ

今年はスパイ映画の当たり年です。
スパイ映画を観に行くのは私のミッションですから、「忙しいのでインポッシブル」とは言えず、何とかやり繰りしながらも映画をクリアして行くわけです。
「007 スペクター」も始まりましたね。
今週末に行きたいですね。

さて、そのスパイ映画ですが、目立っちゃいけないスパイの割には、007を筆頭に、最高にカッコ良い車と誰もが振り返るほどの美人を連れて、ニュースにならないはずが無いほどの大爆発を伴う派手なアクションをします。

毎回「スパイって何?」と勘違いしそうな設定です。
まあ本当に勘違いして「大きくなったらスパイになる」と決意した少年を私は知っていますが。

その少年の心に一番残っているのが、車よりも女性よりも、数々のスパイグッズの方でした。
小さくて、驚くような機能を持っていて、それがとても美しいのです。

それ以来、持ち歩くものは、小さいもの、そして機能美を備えたものが好きになりました。

さて、このブログでは、携帯するための小さなハサミやノリ、ボールペン、付箋etc.、小さくてカッコ良い文具を紹介してきました。

本日は小さな「修正テープ」、ミドリカンパニーの製品です。





商品名も「ミニサイズ修正テープ4.2m」です。

こんなに小さいのに5mm幅で4.2mの長さが有ります。




小さいから持ちにくいと言うことはありません。
裏側にテープがたるんだときのための小窓も用意されています。




使ってみましょう。




私のミッションがばれないように



消してみましょう。
こんな感じ...




テープの出方が大きいものと比べて少しスムーズさに欠けるような気がします。
何回か試してみました。

1回の手の動きできれいに貼るのは難しかったです。
これは使い方の慣れの問題かも知れません。
紙面に当てる角度と強さ、最後に垂直に起こして離すあたりがコツのようです。



無事に修正できました。
これで私のミッションはバレません。

使い勝手は大きな修正テープとは違い、少し使いにくいかも知れません。
でも、上記のとおり慣れの問題で解決できるでしょう。

そしてこの小ささですから持ち歩きのために悩む必要は無く、ペンケースや鞄のどこにでも入るでしょう。鞄に入れたなら、むしろ「どこに行った?」と捜すくらい小さいですから。

とにかく常に持ち歩きしていれば、きっと活躍する場面はあります。
実売300円を切っていますので、持っていても損は無いと思います。



以前のブログでも紹介した数々と大きさを比べてみました。

とにかくスパイにとって「小ささは正義」ですから。






2015年12月2日水曜日

あなたの将来を匿名の落書きで決めるのですか

土地家屋調査士の事務所開業ガイダンスを通じて、このところ合格者の方々と事務所開業のお話をしています。

お話をしていてとても気になるのは、すべての情報をネット検索のみで得ている方が多いことです。
ネット検索は、現代社会で情報を得る手段としてとても重要なツールです。
しかし、ご存じのとおり、その内容は玉石混淆です。
どの書き込みを信じるのか、誰を信じるのか、そこがとても重要です。
それをご自分で判断しなければなりません。
もちろん私のこのブログも鵜呑みにしないほうが良いかもしれません(笑)

さて、あなたは青雲の志をもって受験したのでしょう。
何年か受験勉強して合格したのに、合格してから躊躇するなら、あなたの受験人生は何だったのでしょうか。

もちろん「合格したからには開業しなさい」なんて乱暴なことは言いません。
性格的に向かない人もいますから。

開業とは個人で矢面に立つことですから、リスクが伴うものです。
「大企業に勤めていてもリスクが有る時代」という慰めもあるかも知れませんが、やはり個人業は勤め人とは全然違う次元のリスクを持っています。
そのリスクに付き合いながらそれを楽しむことができるのなら、逆に「自分の人生を自分で決めることの嬉しさ」も感じることができる世界とも言えます。
つまり「すべて自分で決断しなければならない」は「すべて自分で決断して良い」世界です。気持ち良いのです。

だから、その世界に向かおうと意欲のある人なら、ネット検索で一喜一憂していないで別の行動もして欲しいのです。

匿名掲示板は、いわゆるトイレの落書きと同じです。
もちろん全部嘘とは言いません。
確かにその中には本音も有るでしょう。
それでも内容はかなりひどいと思います。

以前も書きましたが、その掲示板の中で「 Orz もうだめぽ」なんて書いてある匿名書き込みを見て、あなたも一緒に落ち込むのですか。
あなたの将来をその匿名の落書きで決めるのですか。
あなたは、日本に住んでいる誰かが「だめぽ」と書いた記事を見たら、海外に移住しますか。

その人は確かにドロップアウトしているのかもしれません。
そういう人もいるでしょう。どの業界にもいろいろな人がいます。
だから、もっとポジティブに動いている人の話も聞いて欲しいのです。

あなたがプロ野球選手になりたいと思ったら、自由契約になってボヤいている人の話だけ聞いても仕方ないでしょう。プロ野球選手を目指すというのなら、選手として成功している人の話にこそ耳を傾けるべきでしょう。
だって、あなたはプロ野球選手として活躍することを目指すのだから。

ネット検索だけしていないで、なるべく多くの土地家屋調査士の話を聞いてください。
先輩たちはどんな努力をしてそのリスクを回避してきたか。

誰に聞いて良いかわからなければ、まずはこのブログで紹介している土地家屋調査士開業ガイダンスに来てください。
ガイダンスにどうしても参加できないのなら、別に私にご相談ください。
あなたの地域の先輩を紹介しますから。



2015年12月1日火曜日

補助者になれば実力が付くのですか?

ここのところ土地家屋調査士事務所開業ガイダンスin大阪に参加される方と、メールや電話でお話を始めています。
当日だけではすべてをお伝えするのが難しいと思い、当日までに少し問題を整理してガイダンスに臨んで戴きたいと考えたからです。

その中で複数の方が書いていたことですが、「補助者になったり測量の手伝いをしたりしているけれど、なかなか実力は付かない」との相談がありました。

何事も同じですが、明確な目的意識を持たずに漫然とその環境にいて、時が過ぎるのを待っていても、必ずしも実力が付く訳ではありません。

実際に目的意識を持たなければ、研修会を受講していても実力が付かないでしょうね。

さて、補助者でも測量助手のアルバイトでも、それは仕事です。
あなたに報酬を支払いながら、そこの土地家屋調査士は勉強を教えてくれると約束したのでしょうか。

甘ったれないでください。
あなたを雇用した土地家屋調査士は、あなたのお父さんではありません。

進学の頃には、親や先生が指針を与えてくれたかも知れません。
就職の時には、学校や親戚が指針を与えてくれたかも知れません。
社員だった頃には、上司が指針を与えてくれたかも知れません。

そして、まじめに言うとおりにしていれば、少なくてもそこで生きていくための能力は与えてもらっていたのでしょう。

でも、これからは全部自分で決断して、全部に対する責任を持ちながら実行しなければならないのです。
それが独立というものです。

「そこにまじめに所属していたら自然に実力が付く」と考えている程度なら、独立はやめた方が良いです。

どうしても独立して事務所を開業したかったら、自分でテーマと期限を決めましょう。
そして、勉強させてもらえる事務所があるのなら、そこの先生と相談すべきです。

「5月までに基準点測量を身に付けたい」
「年度中に1人で筆界特定申請ができるようになりたい」
等々

期限も決めずにテーマも持たずに、行動してはいけません。
あなたは、たった1人の事務所であっても社長になるのです。
自覚をもって行動し、能動的に実力を付けましょう。