2015年3月17日火曜日

役員として自信を失っている君へ

役員が嫌になったそうですね。
皆のために頑張っても、なかなか皆に響かないということですね。
少しでも業界がそして仲間が良くなるために、君が一生懸命に働いても、理解してくれないのですか。

確かに辛いですね。
でも君は、どうだったら満足だったのでしょうか。
会員全員が眼をウルウルさせて君の言葉にうなずくことですか。

残念ながら、会員全員が納得して、研修会でも総会でも全員出席になるのは、とても難しいですよ。あり得るとしても、とても時間がかかります。

でも君はとても良い役員活動をしていると思いますよ。
役員は皆のお世話役です。
だから一生懸命にやればやるほど、君のようなジレンマに陥ります。
「こんなに皆のために働いているのに何故皆は分かってくれないのか」
そして自信を失います。

前から言っているように、
役員は偉いと勘違いしていて役員になった人は、逆にジレンマに陥りません。
会員の関心がない方が、自分はやりやすいからです。
関心がないことを「温度差があるから仕方ない」と言うのです。
温度差を解消させるのが役員のはずなのに。

温度差があったら掻き回す

私達土地家屋調査士は、それぞれ事情はあるにしても、結局組織にいない(いられない)人達の集まりです。各々の思想信条もそれぞれ違うのです。
だから全員が簡単に一致したら、逆に気持ち悪いですよ。

君が知っているように、私は全国を歩いて「掻き回す」活動を20年やっています。
会長を辞めてもこの活動だけは辞めません。

私の話を聞いた人がすぐに全員納得しないからこそ、ライフワークになっています。
それでも、各地に何人も分かってくれる人ができてきました。
すべての会に10人以上意識の有る人ができたら私の活動は終わると思っています。
これからは、その人達が皆のために働いてくれるからです。

君は自分の会には、既に何十人かの同じ考え方の仲間ができているのではないですか。
毎年10人増やすだけで十分と思います。ある時点から加速度的に増えていきますから。

人のためを考えてお話ししているのに、その人に嫌われることがあります。
仕方ないです。その人が考えていないことを提案するのですから。
それは君が子供のために諭すときでも、お客様のために相談に答えるときでも経験していることでしょ。そこは覚悟しましょう。

だからこそ、人に何か伝えるときは、言葉も伝え方も十分に工夫が必要です。全国の役員はこれがとても下手です。熱いだけでは伝わりません。理論だけでも難しいです。
そこは自分を磨く必要があると思います。

もう一度言います。
ジレンマに陥っている君は良い役員だと思います。