2015年1月5日月曜日

謹賀新年ー会長最後の年

新年おめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

本日は宮城県土地家屋調査士会の仕事始です。

私が宮城県土地家屋調査士会の会長としての新年のご挨拶は今年が最後になります。
当初1期2年だけ会長を勤め、その間に未来に向けて宮城会の組織の在り方と財政を建て直させて戴くというお約束で会長を引き受けました。

1期目の当初から、各支部のご理解も戴いて、私の希望する理事を出して戴き、宮城会の課題をかなり整理できたと思っております。

お約束の1期2年目の総会を2か月後に控えた2011年3月に、あの東日本大震災が起こりました。
東北に住む人も土地も家屋も、そして宮城の会員にも大きな被害があり、5月の総会会場として予約していたメルパルク仙台ですら被災のために使用不可になりました。
宮城会の会務としても通常業務に被災会としての業務が加わり、とても会長の引き継ぎができる状態ではなくなりました。
そんなこともあり、会長を1期で辞めることができずに2期、3期とここまで来ました。

震災からの復興はまだまだ道半ばですが、宮城県土地家屋調査士会の歩みは安定してきました。そろそろ私の役は終わって良いでしょう。

私が前から申し上げておりますように、
会長とは、その人個人の目的ではなく、会員の手段なのです。

会長の3期以上重任禁止の定めがある会も有るようです。
私は適正ではないと思います。
状況に応じて会員が総会で決めれば良いだけです。
重任禁止については、おそらく決めないと居座る会長がいるかも知れないから決めたのでしょう。また別に次の人が待っているから、という都合かも知れません。

このような定めが無いと会長が居座る会があるとすれば、それは会長を選ぶ総会が健全に機能していないのかも知れません。

また任期について、1期では何もできないと言う人がいますが、その人は2期やっても同じような成果しか得られないと思います。

では宮城会では重任制限が無いし、総会で文句を言われていなければ、私は何期でも居座って良いのでしょうか。
それもまた違うと思います。
同じ人のやり方で長年やることは、会員や役員にとってお互い面倒が無いのかも知れないけれど、やはり組織として硬直化するはずです。

組織は新しい考え方を日々入れていかなければなりません。
そこは皆で大人にならなければなりません。

私はこんなことを考えているから6年前に1期と区切って働くと申し上げました。
あの震災などの都合で予定が違ってしまいましたが、今年の5月の総会で会長を辞することはご理解ください。

宮城会はもう個人の名誉だけで会長になりたいという人はいなくなったと思います。
そこについては安心しています。

私も役員を辞めて一人で楽しようとは思っていません。
土地家屋調査士の制度や後輩の為に一生頑張っていくつもりです。
ただ私の場合それが会長という役職で無くても良いのです。

本年5月の宮城会総会までしっかりと会務を勤めますので、よろしくお願い致します。