2014年10月31日金曜日

「Next Innovation」~晴れの国で、未来を測る~


今年は岡山で全国青年土地家屋調査士大会が開催されます。
早いもので今年で第11回になります。
詳細は以下のとおりです。

第11回全国青年土地家屋調査士大会 in 岡山 
「Next Innovation」~晴れの国で、未来を測る~

日 時:平成 26 年 11 月 22 日(土)13:00~16:30 
場 所:岡山プラザホテル4F鶴鳴の間 
    岡山市中区浜 2-3-12 086-272-1201 
参加費:10,000 円(大会:3,000 円 懇親会:7,000 円) 

<前夜祭> 
日 時:平成 26 年 11 月 21 日(金)17:00~20:00 
場 所:富来屋本舗 
    倉敷市本町 6-21 086-427-0122 

全国青年土地家屋調査士大会については、以下のブログでもご紹介させて戴きました。
全国青年土地家屋調査士大会 inOSAKA
全国青年土地家屋調査士大会in福島
福島青調会の気持ち
全国青年土地家屋調査士大会in 愛知
全国青年土地家屋調査士大会in 兵庫に参加しました。

毎年200〜300人程度の土地家屋調査士が、誰にも頼まれないのに自腹で全国から集まって夜中まで酒を飲み語り合うのです。
この人数ですから一つの単位会に匹敵する人数です。
そして全員が自主的に動く人間達ですから、毎年とても熱い大会になります。

参加される人にはなんらかの刺激とヒントがあるはずですので、将来に迷いの有る方には特にお勧めです。新人も大先輩も心配も遠慮しなくて良いですよ。変な組織ではありません。

また青年という単語は気にしないでください。
そこに立ち止まったり、振り返ってばかりするのではなく、前を向いて行動する人を青年と呼んでいるだけです。
当然?私も青年ですから毎年堂々と参加しています。

興味があったら、私までお声がけください。
また以下が案内と申込みフォームです。

第11回全国青年土地家屋調査士大会 in 岡山







2014年10月30日木曜日

その根拠はなんですか?


先日、土地家屋調査士の新人に不動産登記手続の指導をしていて、その手続に関連する法律の根拠を尋ねてみました。
そうしたらその新人は、ある資格受験予備校が出版している受験参考書の中の記載を根拠として挙げてきました。
一応中身を見せてもらいましたが、それは著者の独自な判断が書いてある部分でした。
著者の独自な判断は受験本ではなおさら問題が有るような気がしました。
まあどちらにしても、私達が根拠に挙げるべきなのは法律条文や判例・先例であって、誰かの個人的な判断や意見ではありません。

裁判の場面や登記官とのお話の中で、受験参考書を持って行っても相手にされません。
もちろん受験参考書を馬鹿にしているのではありません。
もともと目的が違う本だからです。
受験参考書は読者を合格させるための本ですから、迷いを避ける目的で敢えて触れない部分や、試験問題の傾向に合わせて書いている部分もあるのです。

合格させて戴いたその本に対しては感謝をしながら本棚にしまって、プロの資格者としては別の勉強を始めなければなりません。
もう一度法律を体系的に勉強して、しっかり身に付けるべきです。

もちろん、Wikipediaなども手軽で参考になるかも知れないけれど、対外的な根拠にはなりません。いちいち謙虚に六法や基本書にあたりましょう。

また新人に、ある法律の条文について聞いてみたら「それは土地家屋調査士の範囲ではありません」という答えをもらったことがあります。
その新人は完全に間違っています。
「それは過去土地家屋調査士試験に出題されることがなかった」というだけのことです。これからも出題されないかも知れませんが、間違いなくそこも知らなかったらプロの土地家屋調査士はやれません。
今までやっていたことは、所詮試験のための勉強だったということを再認識して欲しいのです。

これは新人だけでなく、先輩達にも言えることです。
先輩達は経験を積んでいるので、経験則で大抵のことは答えられます。
しかし専門家として一番求められる限界事例などはしっかり勉強しておかなければ答えられません。
経験則だけで、登記官に対して「前回の登記官は通してくれた・・・」などという恥ずかしい根拠は言わないようにして欲しいものです。

大きな幹を理解しなければ、そこから伸びた枝葉は正確な理解はできません。
また枝葉を正確に理解するからこそ、再度大きな幹を理解できるのだと思っています。

頑張りましょう。






2014年10月27日月曜日

CamiApp S の印象(その2)

先日このブログで紹介したCamiApp Sですが、使い始めてまもなく1か月になりますがまだ飽きていません(笑)
良いですよ。
スマホを持っていないと意味ないし、この機能を欲しい人がどれだけいるのか。
ですから誰にでもお勧めではないものですが、私のように資料をEvernoteに集積させていくやり方をしている人なら有っても良いと思います。

先日も書いたように様々なガジェットを使ってきました。
私はいつの間にか手書きよりキーボード入力の方が早くなっています。
でも、実際に会議や打合せで、いつでもコンピュータを取り出してキーボードを叩いたり、iPad等のガジェットを出して書き込むことがはばかれることも多いです。
その点、このCamiApp Sは、目の前の相手にそれほど意識させずに使用できるので、打合せのメモなどに最適だと思っています。

また私は、使っているとOCRのテキスト化を意識するようになり、その精度を上げるために手書きがちょっと丁寧になったり書き順を正確に書こうとしたりするようになりました。まあ、先日の精度のテキスト化でも十分なんですが、やはり意識しますね。こんな副次的メリットもあるようです。

さて良いことばかりではなく、ちょっと気になるところも指摘しておきます。


・マイクロUSBケーブルは別売り
本機の充電はマイクロUSBケーブルで充電します。
それなのにこのケーブルは別売りです。
もともと単独で使えるものでは無くて最低でもスマートフォンが無ければならないのですから持っているかもしれないという割り切りでしょうね。
もちろん、その分安くなるという事ですね。
でもどうなんでしょ。
私のようにガジェット好きはいろいろケーブルを持っていますが、純粋にiPhoneのみのユーザーなら持っていないはずですから、附属すべきと思うのです。
実際、こんな新製品を買って帰った日は誰でも真夜中までいじりたいでしょ。この製品に限らず、帰宅してからケーブルや電池など別売りを発見すると、その晩にいじることができなくなり、とてもガッカリしますよね。

・ペンのスタイルが微妙
ペンはその先端が機能上太くなっており、そこからペン先が出ている部分が短いので、実際に持って書いてみるとペン先が見づらいのです。
そもそもペンが美しくないですね。高くても良いから別売りで高級タイプのペンを出してくれないかな。ペンについては次回に続きます。

・筆記面が高い
ノートパッドは使う度に切り取りますので段々筆記面が低くなりますが、最大筆記面は16mm程度の高さがあります。紙面の上の方に書いている場面ではそうでもないですが、下の方に書いている場面では掌を浮かして書くことになり、私には書きづらいのです。文句を言っている訳では無いです。この点ももちろん許容範囲です。


一応書いてみましたが、冒頭に書いたように気に入っています。
気に入らない文具は使わなくなるだけです。
気に入っているから改善点も書いています。

今回は初号機ですからこれから良くなるでしょうし。
気に入っているから、この製品についてはもう少しブログに続きを書きます。







2014年10月23日木曜日

ブラウザのブックマーク・フォルダで電話番号管理

携帯電話が出る前、電話番号は20や30は記憶していたはずなんですが、今や携帯電話が記憶してくれるので、妻の携帯番号すら怪しい状態です。
「そんなに妻に電話することあるのか」というツッコミもあるでしょうが、我が家は仲が良いのです。
(まあ電話でないと会話できないくらい自宅にいないという問題もあるのでしょうが・・・)

さて、携帯電話に入っている電話番号のバックアップはどうしていますか。
携帯無くしただけで友人の電話番号がわからなくなったとしたら、とても悲しいですね。
(これも相手から来ない時点で友人ではないのかも知れませんが・・・)

バックアップについて、皆さんはコンピュータで管理されているかも知れませんし、別に電話帳を作っているかも知れませんね。

私も、そのためにいくつかの媒体に分散してバックアップを作っています。
その中には当然紙に印刷が含まれていなければなりません。
震災を経験して感じておりますが、最後は紙です。
電気がなくても、多少濡れても、紙は使えますので。

また仕事に関する電話などで携帯電話に入れるまでも無いけど、たまに使う電話番号もあるでしょう。事務所にいるときには携帯を出さずに目の前の固定電話を使うことも多いです。
そういう時に重宝している方法でバックアップも兼ねている方法を紹介します。

ここからが本題です。
私はブラウザのブックマークを使っています。
私はGoogleのChromeを使っています。
ブックマークはフォルダ分けできますね。
そしてそのフォルダは階層構造になっています。
電話帳をフォルダーに入れるのではありません。
フォルダ名に情報を書き込むのです。

こんな感じです。


ブックマークタブに電話番号というフォルダを作ります。



そのフォルダの下の階層にまた自分の分類でフォルダを作ります。
私の場合は第1階層は「お客様」「調査士」「役所」「事件簿today」「他資格業」「業者」に分かれています。




その下の階層を見てみましょう。
役所の下の第2階層に「法務局」「県市町村」等々が並んでいます。
そして「法務局」にカーソルを合わせただけでその下の第3階層が見えます。
第3階層には「仙台法務局管轄」「盛岡地方法務局」「秋田地方法務局」等々が見えますね。



「仙台法務局管轄」にカーソルを合わせるとその下の第4階層が現れます。
この階層で各法務局の電話番号が見えます。

実はこの下の第5階層に、職員の名前や担当、場合によっては第6階層に特徴等々を書き込んでいます。

これらはクリックして開くのではありません。
カーソルでフォルダの上を滑らすだけでどんどん開いていきますので、とても素早い動きをします。
ブラウザは常に立ち上げておりますので、私の場合、あらゆる媒体の中で一番早く電話帳にたどり着けています。
Siriに「○○に電話して」と言って繋がるよりも、早く電話できると思います。

また多くのブラウザは他の端末とブックマークが同期できるので、この電話帳はクラウドを経由して事務所のWindowsPCだけでなく、持ち歩いているMacやiPad,iPhoneでも見ることができます。

これをやってみようとする場合、コツはわざわざ時間を取って全部入力するのではなく、固定電話をする度にその相手の情報を入れていく方が良いと思います。
最初から全部作ろうすると途中で嫌になります。

個人でデータベースを構築しようとする際のコツです。

是非お試しください。












2014年10月20日月曜日

CamiApp S コクヨ デジタルノート ファーストインプレッション

私の周りのデータの大半はEvernoteに送っています。
コンピュータで作成した電子ファイルは当然として、紙で受け取ったものはスキャンして送信していました。

問題は自分で書いた手書きの書類です。
どうしても全体としてものを考えるとか創り出すとかいうクリエイティブな場面ではキーボードよりも手書きが向いていると思います。
また急いでいるちょっとしたメモはやはり紙に書きます。

それらをEvernoteに送るときにはスキャンしても良いでしょう。でも、できれば手書きをテキスト化したいのです。
また一方、外で書いてスキャナーが無い場面では帰ってからスキャンするのも億劫です。そこで今まで手書きを電子化するグッズはたくさん開発されましたし、私はほぼ全部買って試してきました。

たとえば、iPadと各種スタイラスは一つの選択肢でした。
iPadとスタイラスの組み合わせは先日まで使っていました。iPadは常に持ち歩いているからです。最近の1万円程度の高級スタイラスはかなり先端が細くなって使えるようになってきましたが、それでも詳細のニュアンスは、100円で数本買えるボールペンにすら敵いません。

air penも試しました。かなり良いのですが、大きくて結局最近使っていません。

スマートフォンで撮影して送信するショットノート等があります。これも使ってみて悪くないのですが、結局撮影をして送る手間をかけてのOCRなら、特にこの製品を使わなくても良いかなとも思います。

そこで買ったのがコクヨのデジタルノートCamiApp Sです。

この枠の部分が CamiApp Sです。
中のノートは別売りですが、まあ普通の値段ですから気になりません。


この製品とスマートフォンとをブルートゥースで繋いでおいて、専用ペンで紙に書き、最後に右下のマークにチェックを入れるとPDF画像として送ります。
そしてその際にOCRをかけて手書き文字をテキスト化してくれます。

やってみましょう。
以下が私の走り書きです。(丁寧に書いてもこの程度ですが)



これをiPhoneに送った画面が以下の画面になります。























この画面の上部がこのノート全体の画像です。
下部に「コメント」という部分がありますね。
このコメントに手書きをOCRしたテキストが書き込まれています。
たとえばこの手書きならこんなものです。

KOKUYOCamiAPPS
いいね!これ
使い始めてく0日
iliadにスタイラZより
自然
との悪筆をテキストに起こくてくれる
もちろんpertecthテキスト化は望んでいません。
検業ん31っかかれば良いだチ
手書きよ4キーボ・ビの方が早いけれど
場面でMacを出せないことも多いし、
専用ペンがカッコ良くないし
リフィルが
納まり
ガタガタするので、文具好きの私とくては
ちょっと微妙だけど
されだけすばらしいグッズ開発に
敬意を表して許容範囲と思う
今までの製品だと写真撮って送ったのですが
研修会受媾等n場面ではミャッター音は
立てられな、-し


走り書きしたのに、思った以上にテキスト化されています。
ちゃんと楷書で丁寧に書いたら、まだまだ精度が増すでしょう。
もちろん図面混在のメモなどに威力を発揮します。

これ使えます。
使い始めて半月になります。
久しぶりに、ドヤ顔できる文具を手に入れました。

もっと説明したいので、次回に続きます。





2014年10月19日日曜日

訃報-浅野政喜会員のご尊父様ご逝去

浅野政喜会員(古川支部)のご尊父様が10月16日にご逝去なされました。
葬儀等は以下のとおりです。
ご冥福をお祈り致します。


<通 夜>
日 時: 平成26年10月19日(日)午後5時00分より
場 所:セレモホール斎月本館
    加美郡加美町字町裏109-1
    電話 0229-25-3002

<葬 儀>
日 時: 平成26年10月20日(月)午後0時00分(正午)より
場 所:セレモホール斎月本館
    加美郡加美町字町裏109-1
    電話 0229-25-3002

<喪 主>
 浅野政喜様

2014年10月13日月曜日

良い計画でも被災者は待てないことがある

今週「地籍整備と震災復興について」のお題を戴いて愛知で講演してきます。
本日はこの準備をしておりました。

あれから3年7か月経ったのですが、現地はまだまだ復興途中で何も収まっていません。専門家としてスッキリ理論的にまとめてお伝えしたいところですが、この段階で総括できる場面でもありません。
しかし、少なくても「現場では何ができて何ができなかったのか」「その違いは何に困って何が問題だったのか」「事前にやっておくべき事が有るとすれば何か」これなら専門家の視点としても被災地の住民の視点としてもお伝えできると思います。

さて、非常時は複合的な問題が発生します。ですから震災復興は単独の専門家だけでは絶対に進められません。平時もそうですが、非常時では特にたくさんの知恵を集めることが重要でした。宮城県でも以前ご紹介したように宮城県災害復興支援士業連絡会があります。

そして、それらの知恵を集めたら、最大の復興要件は覚悟を持った決断でしょう。
どんな問題でも同じでしょうが、特に復興の場面ではスピード感が特に重要です。
今回も時間がかかりすぎて、せっかくの計画が頓挫してしまったり陳腐化してしまったりしたものが有りました。

どんな計画でも反対者はいます。
問題は覚悟を持って、すぐにやることです。
2年3年と経つにつれ、反対者が増えてきます。
どんな立派な計画でも、様々な事情を抱えた被災者がその計画を待てなくなるのです。

とは言え、この遅れの責任については誰か特定の犯人がいるのではなく、政治、行政、復興業者、そして被災者さえも含めて、全員の小さな要因(都合・立場)が重なって、物事が進まなくなっているようです。

今回の講演もおそらく私に期待されている内容はなんとかお伝えできると思いますが、それ以外にこの「スピード感」や、いつも申し上げている「災害想定」「事前復興」「一体感」そんなお話しも含めて、お伝えしたいと思います。

東日本大震災以降ほとんど休んでいませんが「震災」関係の講演依頼はすべて断っていません。これが今のところ、私の果たすことができる被災地責任だと思っています。



2014年10月11日土曜日

プロミスト・ランド


少し前ですが、マットデイモン主演、「プロミストランド」を観ました。

大手エネルギー会社の幹部候補であるスティーヴ(マット・デイモン)は、マッキンリーという農場以外はなにもない田舎町に、仕事のパートナーのスー(フランシス・マクドーマンド)とともにやってくる。
マッキンリーには良質のシェールガスが埋蔵されており、近年の不況に大きな影響を受けた農場主たちから、相場より安く採掘権を買い占めるためだった。
スティーヴは町の財政再建の救世主として迎えられたが、予期せぬ障害に行く手を阻まれる。
採掘に反対する科学教師(ハル・ホルブルック)と環境活動家(ジョン・クラシンスキー)が現れ町の人々を説得、採掘の賛否は住民投票によって決められることになった。さらにスティーヴは仕事への信念と情熱を根本から揺るがすような、衝真実を知ることになり・・・。
ふと訪れた町で、図らずも自分の生き方を見つめ直す必要に迫られるスティーヴ。果たして彼はどんな決断を下すのか?
(公式ページより)

「グッド・ウィル・ハンティング」のマット・デイモンとガス・バン・サント監督の社会派ドラマだから、面白いんだろうなと思う反面、あまり社会派過ぎて偏った主張の映画なら嬉しくないなと思いながら観ました。

なにしろ脱原発の流れの中のシェールガスの話しです。
シェールガスは原発代替のクリーンエネルギーと言われながらも、原発の設置と同じ問題を抱えています。そしてその掘削法について問題があるとも言われているからです。
そのシェールガスの採掘権を得るために貧しい町に入り込んでいく話しですから、とてもタイムリーな話題です。

大企業と田舎の住民との対比、環境保護団体の活動、地元の女性との大人の恋・・・
なんか先が見える展開だと思いませんか。
私は「想像通りならつまらないな」と心配しながら観ました。

しかし主人公スティーヴの後半に気持ちが変わる切っ掛けは、スティーヴにも映画の観客にも衝撃の事実でした。そこは想像できませんでした。

結論として、答えをどちらかに押しつけすぎないストーリーでした。
若干ホッとしています。
少なくても映画を観るときは、一方的な政治主張を聞きたい訳ではないですから。
おそらくアメリカでもタイムリーすぎて、政治的にも技術的にも結論が出しにくいのでしょう。
業界や政治家から、なんらかの圧力が有ったのかも知れません。

それにしても、ストーリー的にはもっと何かできたのではないかと思います。
これだけの社会テーマを扱っていながら、結末はとても個人的な理由になっています。
この映画は評判は良いようですし、私も面白いとも思いますし、お勧めです。
でも名作には成れないと思いました。

でも今更ながらマットデイモンは良い年齢を重ねていますね。




2014年10月10日金曜日

訃報-遠藤正和 会員のご尊父様ご逝去

遠藤正和 会員(仙台支部)のご尊父様が10月7日にご逝去なされました。
なお葬儀等は以下のとおりです。
謹んでご冥福をお祈り致します。


<通 夜>

日 時:平成26年10月11日(土)午後5時00分より

場 所:自宅
    岩手県岩手郡葛巻町葛巻第18地割13-9

<葬 儀>

日 時:平成26年10月12日(日)午後1時30分より
場 所: 宝積寺
     岩手県岩手郡葛巻15-15
     電話 0195-66-2004

<喪 主>

遠藤正和 様

2014年10月8日水曜日

訃報-藤原久司先生 元日調連常任理事

日本土地家屋調査士会連合会の元常任理事の藤原久司 先生(香川会)が10月6日にご逝去されたそうです。
また、葬儀は下記のとおり執り行われたそうです。
知ったときには私も間に合いませんでした。

藤原久司先生とは、私も同じ時期に日調連理事をご一緒させて戴いたので、お付き合いさせて戴いておりました。

このブログの右下の写真の書籍「Q&A表示登記実務マニュアル」は共著ですが、藤原先生も執筆者のお一人でした。

藤原先生は、簡単に妥協しない強い意志を持ちながら、同時にとてもきめ細かい心遣いを持っている方でした。
そしてとてもダンディな方でした。
私が若い頃にお目にかかったので、当時はこんな格好良い大人になりたいと思いました。

ご冥福をお祈り致します。



1 通 夜
 日  時   平成26年10月7日(火) 午後6時 ~
 場  所   公益会館西館 1階
         香川県高松市藤塚町3丁目8-9
          電話 0120-33-4242

2 告別式
 日  時   平成26年10月8日(水) 午前11時 ~
 場  所   公益会館西館 1階
         香川県高松市藤塚町3丁目8-9
          電話 0120-33-4242

3 喪 主
  藤 原 由美子(ふじはら ゆみこ) 様  続柄:妻


2014年10月6日月曜日

村上海賊の娘

「のぼうの城」以来の和田竜作品です。今年の本屋大賞受賞で、厚い本で上下2冊ですが、良くも悪くも一気に読める本です。
本屋大賞は毎年付き合って読むのですが、この本もお盆あたりで読んだ本のうちの一つになりました。微妙な感想なので、ブログに書くのが遅くなりました。


和睦が崩れ、信長に攻められる大坂本願寺。
頼みの綱は瀬戸内の「海賊王」村上武吉による海上からの兵糧支援だけと思われる。
毛利家は村上海賊をなんとか味方に付けようと会いに行く。
果たして村上海賊は毛利方に付くのだろうか。

さて、この村上武吉の娘に景がいる。
この娘は、海賊船に乗り込んで帆別船を払わない船に自ら乗っ取りをかけるほどの苛烈な娘であり、しかも醜女として通っており、20歳になっても嫁のもらい手など有る訳も無いのである。
しかし、実はこの景は南蛮人のような目鼻立ちのハッキリした現代では美人なのだが、当時としては美人の基準からはかけ離れているのである。

そんな情勢の中、景が乗っ取りをかけた廻船の中に、荒くれどもに船内に閉じ込められた安芸門徒(一向宗の信者)たちがいた。門徒たちは、織田信長に包囲され窮地に陥っている大坂本願寺へわずかながらも兵糧を持参し、そのまま兵士となって戦うつもりだった。
門徒の中の源爺は「見目麗しき村上海賊の姫様」と言い出す。景はそんなことを言われたことがない。源爺の話しから泉州では南蛮人のような顔立ちの景を美しいと思う者も多いと聞き、景は信者達を船に乗せて大阪本願寺に向かう。

それから第一次木津川合戦が始まるのである。

重厚な時代小説のようなものを期待するとちょっと違います。
人物設定が今風でキャラクターが単純化されています。
最初はどうも景の性格が軽くすぎて、私の読書嗜好に合わず、自分で最後まで読み終わることができるかという感じを持って読み進みました。

村上海賊はあの戦国時代に活躍しているのに、所詮脇役だし、そう多くは小説の俎上に上らない素材です。素材にはとても興味がありましたので、我慢して読み進めるうちに、小説の中も合戦が進むにつれて面白くなりました。

特に下巻では織田と毛利の難波沖の海戦が凄まじく書かれています。
戦国の合戦舞台の小説はたくさん読みましたが、海上の合戦はここまで書かれている事がないので、その部分は興味深く一気に読むことができました。

人物造形も、主人公の景だけでなく、すべての登場人物が独特なキャラ立ちをしていて、読んでいれば好きになるキャラも有るでしょう。
しかし私には、あの合戦の中の人物の会話として違和感だらけの会話に思えます。
少なくても昔からの典型的歴史小説の愛好者にとっては現実感が無さ過ぎます。
ただそれはテレビドラマや映画なら許容範囲のキャラだと思います。
もともと脚本家である和田竜氏が書いているので、良くも悪くも「のぼうの城」と同じテイストを感じます。
なにしろこの本を読みながら「この人物は役者で有れば誰」とキャスティングしたくなりますし、読んでいると映画化されたときの映像が目に浮かぶようで、ここは和田竜氏の筆ならではの部分でしょう。

おそらくテレビか映画になればそれなりにヒットするのでしょうね。
このブログで微妙な書評をしているようですが、もちろん映画になったら私も楽しみに観に行きますよ。
歴史ドラマとしてではなくて、強くて綺麗なお姉さんと熱い男達の出てくるとても面白い冒険活劇チャンバラ映画として。