2014年8月29日金曜日

君は誰を信じるのか、君は何になりたいのか

先週末、土地家屋調査士の資格試験が開催されました。
受験者の皆さん、お疲れ様でした。
この試験については、また別に書かせて戴きます。

さて今日は資格業を目指しながら将来について不安な人達へのメッセージを書いてみます。


「土地家屋調査士の資格の将来性はどうなんでしょうか?」
土地家屋調査士に限らずに、君が将来を決めようとするときには、どんな資格を目指すにしても疑問に思うことでしょう。

さてそのときに、君はどうしますか?
まずネットを検索始めるのでしょうね。
そして 「( ´Д⊂ヽもうだめぽ」 なんて書いてある匿名掲示板にぶつかるのでしょう。
それを見ただけで、君の将来にネガティヴな結論を出すのですか?

たとえば土地家屋調査士に限ったとしても、何人の資格者の話を聞いていますか?
匿名でぼやきを書いている人達以外の土地家屋調査士に話しを聞いたことがありますか?

君が誰を信じるのも自由です。
でも、どの職業を選んでもネガティヴな人とポジティヴな人がいることを考えてください。

特に専門資格者という職業を選んだ場合は、自らポジティヴに動かないと成り立たない職業です。
ネガティヴな書き込みを読むという行動しかとらず、それだけで将来を決める人なら、土地家屋調査士に限らず確かに専門資格者は目指さない方が良いかも知れません。

資格試験合格は入り口にしか過ぎません。
いつも書いているように、プロ野球選手で言えばプロテストに合格しただけです。
そこからポジティヴに練習しなければ、翌年は自由契約になります。
だから努力は必要です。

資格合格だけで努力がなければ、やはり「もうだめぽ」になるでしょう。
業界に入ってくれば努力の方向性と努力の仕方は教えます。
努力するのは君ですが。
でも努力して力を付けて、それをベースに生きていく世界は気持ち良いですよ。

逆に入社試験合格等で組織に就職した場合は、ネガティヴな人でもクビになることはなかなか有りません。そういう人は、やはり組織にいた方が良いでしょう。


でも君は組織を飛び出して、自分の力を試したかったのですよね?

土地家屋調査士の先輩達は胸を張って前向きに人生を過ごしている人達が多いですよ。
そういった人達の話も聞いた方が良いと思います。
その上で「誰を信じるのか」判断した方が良いと思います。

プロ野球選手になりたいと思ったら、ドロップアウトした人の話だけ聞いても仕方ないでしょう。
プロ野球選手として成功している人の話も聞くべきでしょ。

だって目指そうと思ったのでしょう。

最後にお聞きします。
「君は何になりたいのですか?」






2014年8月28日木曜日

大規模災害時における相談業務の応援に関する協定

宮城県災害復興支援士業連絡会については、このブログでも何回か紹介しています
阪神・淡路大震災を受けて平成17年に設立された組織です。

昨日(8月27日)は、その士業連絡会と仙台市との「大規模災害時における相談業務の応援に関する協定」の調印式でした。
宮城県土地家屋調査士会では私と松田副会長の2人で参加してきました。
(ちなみに宮城県とは平成20年に協定は締結済みです)

この協定の第1条で以下の趣旨を定めています。
「仙台市内に地震、風水害その他による災害が発生した場合において、甲が、乙に対して要請する相談業務の応援に関し、必要な事項を定める。」
  *甲 仙台市
  *乙 宮城県災害復興支援士業連絡会

地震や津波や原発が、圧倒的な暴力で破壊した人命、財産、コミュニティ等々。
これらにより、複数の専門知見にまたがる問題が発生します。
都市の復興とは別の問題として、個人に関する復興も、とても重要なテーマとして発生します。

それらの問題は、私達専門資格業(士業)が通常受けている相談よりも、より複合的な論点を含んでいます。
技術的と法律の複合的問題、法律と心の複合的問題、様々な省庁手続にまたがる複合的問題等々です。
個人が被災から立ち直るためには、個人の周辺に山積みするこれらの様々な問題を解決する必要が有ります。

そのため各士業が別々に相談を受けるよりも、複数の専門家が一緒のテーブルで相談を受けるべき問題もあります。これらが士業連絡会の大きな意義です。

今後何も無いことを祈りながらも、何か有った際には組織としてこのような活動もしておりますので、会員の皆様のご協力をお願い致します。








2014年8月22日金曜日

「想定外」を想定しなければならない時代

広島の土砂災害について、心からお見舞い申し上げます。
またお亡くなりになった方には心からご冥福をお祈りします。

今朝時点で死者は39人、行方不明者は52人とのこと。
発生から3日経過、生存率が著しく落ちると言われる「72時間の壁」が迫ってきています。
今日も「大雨と落雷及び突風」の気象情報が出ている中での救出活動が行われています。
二次災害も含めて、とても心配しています。

現在6万8813世帯、16万4108人に避難勧告・指示が出ているとのことです。
また多くの世帯で停電、断水が起こっているようです。
ご不自由なされていることと思います。
東日本大震災のことを思い出していました。

「今回の被災は東日本大震災と比べて小さい」などと言う必要は有りません。
規模は関係なく、被災に遭った個人にとっては100%ですから。


さて、明日はその広島会の尾道支部に研修会講師でお招き戴いております。
「研修会開催については問題なく大丈夫」とのことですが、受講者の皆様が安全にご参加できることを願っています。

研修項目は3本立てのリクエストを戴いております。
(同じ講師で3本立ては受講者に迷惑では無いかということも有りますが)
その中の1本が「震災と土地家屋調査士」というお話しもさせて戴くことになっています。

このタイミングで、この研修項目でお招き戴いたことは何らかのご縁と思い、心を込めてお話しさせて戴きます。そして今回の広島の被災についても何らかのお役に立ちたいと思っています。

3年半前の東日本大震災は1000年に一度の災害と言われました。
今回の広島の土砂災害も過去に例を見ないほどの大災害です。

広島では「避難勧告が遅れた」とか「誰が出すべきだったか」などの議論が出ているようです。
問題は「想定していなかった」というところに有るのでしょう。

東日本大震災の時も同じ議論でした。
近年の異常気象は、過去の統計や経験則だけでは理解できないから異常気象なのです。

今、誰かを責めても解決しません。
なにしろ当時の私も含めて、住民も行政も政府も全員が
「想定できなかった」のではなく「想定していなかった」とも言えるからです。

まずは行方不明者の安否を確認し、救出することです。
そして避難所にいる方々の物心両面の不安を減らしてあげることです。


以下今回の広島の被災者に対する支援には合わない内容もありますが、東日本大震災の際に支援の最前線にいた私が「支援について感じたこと」をまとめたブログの抜粋です。
何かを送ろうとして考えたときはご一読ください。


Q&A被災地支援マニュアル その1 水
http://fermatadiary.blogspot.jp/2011/03/q.html


Q&A被災地支援マニュアル その2 炊き出し
http://fermatadiary.blogspot.jp/2011/03/q_30.html


Q&A被災地支援マニュアル その3 条件付支援
http://fermatadiary.blogspot.jp/2011/03/q_31.html


Q&A被災地支援マニュアル その4 詰め込み
http://fermatadiary.blogspot.jp/2011/04/q.html


Q&A被災地支援マニュアル その5 ヒーロー
http://fermatadiary.blogspot.jp/2011/04/q_03.html


Q&A被災地支援マニュアル その6 寄せ書き
http://fermatadiary.blogspot.jp/2011/04/q_05.html



Q&A被災地支援マニュアル その7 支援対象
http://fermatadiary.blogspot.jp/2011/04/q_06.html





限界集落株式会社



「限界集落株式会社」黒野伸一 小学館文庫

結構売れた本です。
本の存在は知っていましたが、私は文庫になってから読みました。

主人公多岐川優は一流大学からエリート街道を歩んできた男。六本木の高級マンションに住み、BMW7に乗っている。その優が起業のために会社を辞めて、起業前のひとときの休息に祖父の生きてきた故郷を訪れた。
優が訪れた故郷は絵に書いたような限界集落、その名も「止村」。
一晩だけの滞在かもしれなかったこの村を再生するために優は立ち上がる。
限界集落、過疎、高齢化、食糧自給率、米作、農協、地方自治体、減農薬、有機農業、集落営農、ブランド化、雇用問題等々、様々な現代日本の社会問題を捉えて、抵抗勢力と戦いながら優は一つ一つ解決していく。

重いテーマを扱いながらも軽く読めて面白い小説です。
故郷再生の物語ですが、都会からドロップアウトした人間達の再生の物語にもなっています。脱都会、田舎賛歌になり過ぎずにそのさじ加減も丁度良いと思います。

上記の現代日本の社会問題を解決するヒントはたくさん書かれていますが、即マニュアル本になる訳ではありません。
あくまでも小説であり、その物語はご都合主義的展開も見えます。
あまりにも上手く事が進みます。
しかし、長編大河小説にする内容でも無いので、この程度の展開でないと終わらなくなるので、ここは気にしすぎず楽しむべき小説でしょうね。

これが映画化やドラマ化されたらこのご都合主義は目立たないかも知れないし、先日の「WOOD JOB」の林業のように、農業や町興しを再確認できる良い映画になる可能性が有ると思いました。

何か勇気が湧く本です。
様々な事柄にチャレンジしたくなる本です。

前岩手県知事の増田寛也氏の「地方消滅―東京一極集中が招く人口急減―」が話題になっているようですが、確かに地方都市すら消滅するおそれがある時代です。
故郷を見直すために、一度読んでみても良い本だと思います。



2014年8月19日火曜日

私に文具による「ごまかし」は効きません

私の大好きなフリクション・シリーズですが、いつでも何にでも使えるわけではありません。ペンの携帯の方法や実際に使う場面について注意を少しだけ書きます。

1.フリクションボールペンそのものや、フリクションで書いたものを夏の車内に放置しない

フリクションボールの消える理由は、60度以上になると透明になるインクを使っているからです。
書いた跡のインクを、フリクションボールに付いているラバー部分で擦って、摩擦熱で透明にするのです。
鉛筆に対する消しゴムのように、筆跡の粒子を全部取り除くのではなく、透明になるだけですから、零下20度程度にするとまた文字の色は復活することが多いです。

さて、このインクを透明にするには60度以上にすれば良いだけですから、摩擦熱である必要もなく、一変に全部消すにはドライヤーをかけるという手も使えます。

今の季節一番気をつけなければならないのは、夏の車内の温度です。
車内にフリクションボールを置いて出かけると、ボールペンの中でリフィルのインクが透明になってしまうことがあります。
またフリクションで書いた手帳などを車内に置き忘れても、大切なメモなどが消えて大変なことになります。
また必ずしも60度以上の温度でなくても、自然に薄くなることがあります。
私の経験では(個体差があるかも知れませんが)赤インクが他の色より透明になりやすい気がします。

万が一、ボールペンの中でリフィルのまま透明になったときには、冷蔵庫の冷凍庫で一晩寝かせて、室温で2、3時間自然解凍させることで復活することがあります。
とにかく、夏はフリクションボールや、それで書いたものを車内に放置しないでください。

2.大事な書面の文字はフリクションで書かない

このフリクション・インクの筆跡は他のインクと区別のつかないくっきりしたものですが、やはり消える前提のものですから、証書や手紙の宛先などには利用できません。他のペンと誤って使わないようにしてください。

先日の私の現場で、微妙に非協力的な隣接者がいました。
境界の位置に異議が有るわけでも無く、ただのらりくらりと、立会したくないような感じです。
異議があるのなら明確に言ってもらえば対応もできます。また異議が無いのなら近所どおしだからむしろ積極的に協力し合えばその人の為にもなる、ということも含めて丁寧に説明したつもりです。

なんだかんだ有りましたが、この件はなんとか境界を確認して戴き、測量を終えました。
先日、その隣接者に境界確認図に署名してもらおうとしたら、その方はフリクションボールを持ってきました。
「それ、消えるボールペンですね」と言ったら、
「ああ、そうですね」って答えました。
「分かって持ってきたのかい」と思いながら「そのボールペンは署名に向かないので、このペンをお使いください」と言って、持参のペンを差し出しました。
あれは完全にワザと持ってきたなって思っています。
最後の抵抗なのでしょうか。
もちろんあまり意味が無いですが。

どちらにしても、私に文具による「ごまかし」は効きません (笑)



2014年8月18日月曜日

パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト


音楽史上、これほどスキャンダラスな伝説をまとったヴァイオリニストが存在しただろうか。ニコロ・パガニーニ──聴衆を驚愕の嵐に巻き込み、「悪魔に魂を売り渡して手に入れた」と恐れられた前代未聞の超絶技法、派手な女性関係、ギャンブル・・・尽きることのない逸話の影には、彼の人生を変えた知られざる二人の人物がいた。一人は、パガニーニを一大スターへと押し上げた敏腕マネージャー。もう一人は、生涯ただ一度の"純愛"の相手──。

不世出の才能に恵まれながらも、破滅型の異端児だったパガニーニがいかにしてヨーロッパ随一のアーティストへと上りつめたのか?そのカリスマ性に群がる女性たちと放蕩の限りを尽くしていた男が、なぜ一人の女性に魂を奪われたのか?そして純粋すぎる愛の思いがけない行方とは?いま、パガニーニのドラマティックな生涯に秘められた真実が明かされる──!(公式サイトより)

この映画を観ました。
ちょっと引っ掛かるところがあって、もう一度観てからブログを書こうかと思っていましたが、なかなか時間がとれないので書いてしまいます。誤解があったらご指摘ください。

芸術家の天才と狂気、放蕩と純愛。
その周辺の俗人により天才は蝕まれていく。
あまりにもステレオタイプなストーリーですが、音楽が飽きさせない。
そんな映画でした。

史実とちょっと異なるにしても、パガニーニは伝説の多い音楽家ですから創作はしやすかったでしょう。
私はパガニーニの親戚でも無いので、そこにはこだわりません。ただし映画としてのストーリーに整合性と説得力を求めているだけです。

パガニーニは、上記公式サイトにも書いてあるように「悪魔に魂を売り渡して手に入れた超絶技巧」と評判の立った人物で、悪魔抜きに語ることのできない人物です。

この映画の中のジャレッド・ハリス扮するウルバーニとは、敏腕プロデューサーという役割だけではなく、この映画では実在の悪魔を象徴しているのでしょう。
ウルバーニが現れたり行動する際のBGMはいかにも不穏な曲ですし、ウルバーニがパガニーニに迫った契約書のくだりはまさに「悪魔との契約」です。
この契約によりパガニーニの名声と破滅が始まりましたから。

この映画では、パガニーニの放蕩三昧の中にも純愛を入れたり、良い父であろうとする面を入れたりしているけれど、これもパガニーニの持てる負の面はすべてウルバーニのせいであるとしたかったのでしょう。

ただこの演出があまり上手くいってないように見えます。

息子とのシーンに唐突感がぬぐえません。
この映画で息子とのシーンは本当に必要だったのでしょうか。彼は演奏旅行中にシャーロットに会いたいとしきりに言っていたけれど、息子に会いたいとは一言も言ってなかったと思います。それでいながら「もう離れない」なんて息子に言ったりします。
それなら少し父性の部分をもっと入れておけば良いのでしょうが、そこを協調すると、今度は彼の放蕩性が薄まってしまいます。
そこが薄まっては、純愛とのコントラストが希薄になります。

実はシャーロットに感じるその純愛にしても、ちょっと唐突に感じました。
さんざん放蕩を繰り返してきたパガニーニが、何故シャーロットだけに純愛を感じたかが描かれていないと思いました。
もちろんこの映画で、この純愛まで否定すると何も残らず、映画そのものが成立しないでしょうが。
ここも放蕩相手の他の女性に対する感情とシャーロットに対する感情とどこが違うのか、もう少し丁寧に描いても良いと思いました。
たとえば「それまで何も感じていなかったけれど、シャーロットのアリアを聴いて天啓を得た」ぐらいの何か切っ掛けが欲しかったと思います。


さて、この映画でパガニーニを主演して本当に演奏しているのが、現代の鬼才ディビッド・ギャレットです。とにかくカッコ良いです。もちろん演奏が素晴らしいのは言うまでもないです。

またアンドレア・デック扮するシャーロットの歌うアリアがとても美しいのです。これはパガニーニのヴァイオリン協奏曲第4番第2楽章の曲に歌詞を付けたものですね。

ストーリーは別にしても、あのバイオリンと歌声を聴きに行こうかというつもりで、再度観に行きたいと思う映画です。そういう意味でもお勧めの映画です。







2014年8月14日木曜日

ビートル・チップ KOKUYO

先日書きましたが、私ラインマーカーも大好きなようです。
ラインマーカー、ハイライターとも言いますね。
結構持っています。
このブログでも、以前から結構紹介してきましたね。

pilot・フリクションマーカー
ゼブラ・OPTEX CARE
pentel・ノック式ハンディライン
呉竹・ブラッシュハイライト
ゼブラ・マイルドライナー
ペリカンM205 & ハイライターインク
三菱uni・promark VIEW 及び PROPUS window

STAEDTLER・Textsurfer gel
BIC・ブライトライナーテープ

そんなにマーカー引きまくって勉強している訳でも無いのです。

文具が好きなだけです。

そして今回も、またまたマーカーです。
KOKUYOからの新製品です。

ビートル・チップ Beetle Tip と言います。

キャップが付いています。
外から見ると一本の普通のペンに見えます。

同じ長さです。遠近で長さが違って見えます。

キャップを取ると、頭が二つに割れて二色のマーカーが一本のペンになっているモノです。

まあ写真で見た方が早いですね。


2本のマーカーを一本にまとめたモノです。
先が二つの芯に分かれていて、この形状がカブト虫の角に見立てて、この名前が付いたでしょう。

傾けて色を使い分けます。
使うときはまったく違和感はありません。
ペンはもともと傾けて使うものですから。




良いでしょ。

何が便利って?
だからペンケースに二本入れなくても一本で済むでしょ。

もちろん私のペンケースに少しでも空きがあれば、また別の使用目的の不明なペンが入るだけですが。






2014年8月11日月曜日

省スペース型ペンスタンド CARL

実は私、今までペンスタンドを持っていなかったのです。
ペン類は皆引き出しに入れて、使うものをその度に出して使っていました。

それでもここ1年ほど、やはり複数のペンを出したまま、使い分けたくなり、とりあえず手近にあったペットボトルを切ったものを束ねて使っていました。

今までは、ペンスタンドで気に入るものが無かったので、買うまでも無いかと思ってきました。



そんななかで、文具屋巡りをしているときに見つけたのがこれです。

カール事務機製「省スペース型ペンスタンド」です。
商品名がなんともそのままです。

一目で気に入りました。
ちょっと入れてみましょう。


(ちなみに文具屋さんのフリクション・コーナーではありません)


角度40度の傾斜の付いた仕切り板が3枚あり、この傾斜が絶妙です。
一番下には平らなスペースが生まれます。
私は付箋を入れてみました。

たくさん入り、何が入っているか見やすく、そして取り出しやすい。
これは良いです。
確かに省スペースです。

同じものを数個買って、横に並べたくなりました。

いやいや私がそれをやると、おそらく使わないペンまで机上に並べてしまい、まったく省スペースにならないと思いますけどね。

どうも調査士会の組織については「目的と手段を混同するな」と言っておきながら、自分の文具については「手段のために目的を選ばず」と言うことになっているような...。





2014年8月10日日曜日

人生はマラソンだ!


人生をマラソンに喩えるのは、あまりにも手垢が付いたベタな表現です。
そのタイトル(邦題ですが)を堂々と付けた映画です。何か嫌な予感はしましたが観てみました。なんとオランダ映画でした。

ロッテルダムで、自動車修理工場を営むギーア。
従業員は、ニコ、レオ、キースの中年3人組と、移民の若者ユース。
男たちは昼から缶ビール片手にカードゲームに興じ、マジメに働いているのはユースぐらいだ。
そんなある日、ニコが税金の督促状の束を発見。ギーアは皆に経営不振を隠していたのだ。滞納した税金を支払うために、ギーアたちはスポンサーを口説き落として一か八かの賭けに出る。
それはロッテルダム・マラソンに出場し「全員完走出来たら借金を肩代わりしてもらう。完走出来なきゃ工場を譲る」というもの。
元マラソン選手のユースのコーチの下、スポーツとは全く無縁だった4人は、マラソン完走に向け、練習を開始したのだが……。
はたして4人はフィニッシュラインに辿り着くことが出来るのか?
スタートの号砲は鳴った!
(公式サイトより)

もうどんな映画か想像ができるでしょ。
なおかつこのタイトルだし。
しかも評判では私の苦手な泣ける映画だそうだし。

様々な人生を抱えたオジさん4人がフルマラソンに挑戦するのです。
私も昔マラソンやトライアスロンをしていた同じオジさんとして、その部分だけでも共感できるかも知れないと思って、観てみました。

実はこの映画、観て良くも悪くも裏切られました。内容はどうも邦題で得た先入観とは違う映画でした。だから少なくても邦題は違う方が良かったのでは無いかと思います。
(原題はDe Marathon)

この映画、マラソンに喩えるような人生を描いているわけではなく、様々な人生を抱えたオジさん達がマラソンを走っているだけです。
「涙と笑いの人生賛歌エンターテインメント」
まあそうでしょう。
オジさん達のダメさを描くのにハリウッド映画の場合と違って、どこかユルイ感じなんですね。
そして最後のシーンは完全に予想を裏切られました。
あのシーンが泣く所なんでしょうね。

この映画全体にリアリティが薄く感じました。
フルマラソンを完走できるかどうかは、オジさんでもリアルにできるはずです。
そこの問題ではなく、この映画では本人達の変化と周囲の人間の変化の過程の描き方が唐突に思えます。このままでは、なんかステレオタイプの人間が多いと思いました。
どこかにもう少し心の変化が現れる伏線を貼って、もう少し丁寧に描いても良かったのでは無いかと思います。また周囲の人間の伏線ももう少し回収していても良いと思いました。
上映時間1時間53分でしたが、そこを丁寧に書いて「2時間3分でフィニッシュ」でも良かったかもと思ったりしました。

まあ、等々書きましたが、
珍しいオランダの映画で、オランダの町並みや生活が描かれていて興味深いし、アヤックス・サポーターのフェイエノールトに対する意地が見えたり、オジさんが主人公であっても、そもそも葛藤、友情、根性、スポーツ、笑い、涙...とくれば、結局嫌いな映画では無かったですが。




2014年8月7日木曜日

鳥取に行ってきました

暑いですね。
扇子です。

世間は妖怪ウォッチが大ブームですが、我々世代はこれです。


鬼太郎扇子です。

7月25日26日と鳥取にお伺いした時にゲットしたものです。
鬼太郎の作家である水木しげるが鳥取県(境港市)出身と言うことで、鳥取では様々な鬼太郎グッズが売っています。

今回は、鳥取会研修会の翌日に鳥取青調会研修会というダブルの講師でした。
ダブルヘッダーや2連戦は最近多いですね。
まあ、こちらも大歓迎でして、2日間熱い方々とお話しできることはとても嬉しいことです。

全国会員の皆さんは同じ不安と同じ悩みを持っています。
そして全国の会員の皆さんは、それぞれに努力して解決している事例も多いのです。
ですから全国や社会に目を向けただけで解決することも多いのです。
私はそのあたりのお役に立てると思い、今回もお伺い致しました。

鳥取会は東北の会員からすると、馴染みの少ない会かも知れません。
会長は贄川清さんと言います。若くて前向きな会長です。
私の昔からの友人です。
ですから贄川会長から講師に来てくれと言われて、「喜んで!」と引き受けました。

ちなみに贄川って名字読めますか?
初対面の時に「生け贄(いけにえ)」の「にえ」ですって自己紹介されて、一回で覚えました。

そして鳥取ではどうしても行きたかった鳥取のカフェ「すなば珈琲」です。



島根県にスタバ(スターバックス・コーヒー)ができて、47都道府県でスタバが無いのは鳥取県だけになったとのニュースに「鳥取にはスタバはないが、日本一のスナバ(砂丘)はある」と平井知事がおっしゃったことを受けて地元企業が開店した店と聞いています。

私は、出張中も何かとスタバに行くので、鳥取では、この「すなば珈琲」は当然に行かなければならないはずのお店です。
実際に入ってみたら、席に電源が確保されていて、更にMacbookAirで仕事している人もいて、「ちょっとスタバじゃん」と思いましたし、珈琲おかわり無料(スタバは100円)だったり、嬉しいお店でした。

ということで、大満足の鳥取行きでした。







2014年8月4日月曜日

侍でいたければ強くなるべき

君は何故この業界に来たのですか。
自分の可能性を信じて組織を飛び出して、更に勉強を重ねて専門性を高め、自らの力で地域の、そして日本の役に立つために士業(さむらいぎょう)を選んだのではないのですか?

侍なら強くなければなりません。
強くなければ、お客様どころか家族すら守れません。
弱いままで良いと思うなら、組織にいれば良かったでしょう。

最初から強い人はいません。どんな達人でも修行の初めは弱いのです。
そこは恥ではありません。
でも1年経ってもそのままなら、それは恥です。

私は33年前日本で一番弱い侍でした。
その自覚はありましたので、毎日修行をしました。
もちろん当時の誰も「このような修行をしろ」と教えてくれた訳ではありません。
自分1人で考えて修行をしました。
いつも書いているように、毎日公園に行って修行をしましたし、真夜中まで勉強しました。

今の先輩は、当時と比べてもかなり面倒見が良くなったと思います。いろいろ教えてくれるようになりました。
もしかしたら、それが悪いのかも知れません。
教えてもらうことを当たり前に待っているような人がいます。
そして教えてもらうまで動かないのです。
また、教えてもらってからでも、まだ動かない人すらいます。

極意を何回教わっても、自分でそれを稽古しないと自分のものにはなりません。
この業界に来て、いつまで何を甘ったれているのでしょうか。

「俺、昨日稽古しました」という言葉を聞きました。
私は君のお母さんじゃ無いのです。
君が1日や2日勉強したことで、私が安心するわけでは無いのです。
経過報告は不要です。
君ができるようになったかどうかの結果を聞きたいのです。

私は自分の睡眠を削っても、誰にでも私の持っているすべてのノウハウを教えるつもりです。
私はその覚悟を持って動いています。
だから君も覚悟を見せてください。

侍なのだから。