2014年2月3日月曜日

測量CADは何を買ったら良いのですか

「測量CADは何を買ったら良いのですか?」
これは先日の開業ガイダンスで出た質問です。

答えが難しい質問です。いろいろな答えがあるでしょう。

開業ガイダンスの中で「とにかく後で買っても間に合うものは、仕事の受託を見ながらできるだけ後で買う」と言ってます。開業資金を抑えるためです。仕事の見通しが無いのに最初からすべてを揃えて、そのリースを払えないで業界を辞める新人を見ているからです。

測量機器は初めてのメーカーでも、測量ができる人なら事前にちょっと触ればすぐに使えると思います。だから最初はレンタルでも良いと思います。
「土地家屋調査士にとって測量機器は、武士で言えば刀に当たるもの。レンタルなんてとんでもない」そんなことを言う先輩もいるでしょう。
そんな先輩に限って測量機器の定期点検を怠っていたりします。
そんなの気にしないでください。

ただ私に関しては、過去のブログでもお知らせしているように、毎日公園で測量練習をする必要があったので、手元に置くために、最初は中古の測量機を買いました。

さて、測量CADについてはどう考えれば良いでしょうか。
これは私たちの業務には切り離すことができないソフトだと思います。土地も建物も図面を作成するなら何か欲しいと思います。
しかし結構高いものですから迷いますね。

仕事が来てから買えば良いかというと、それも難しいかも知れません。
測量CADは、慣れないととても使いづらいと思います。またレンタルも現実的では無いでしょう。資金に余裕が有れば買っておいて、毎日練習して少しでも慣れていた方が良いのと思います。

では何を選ぶかですね。
値段だけで言えばフリーソフトを使って図面を描いている人もいます。
ネットで調べてみてください。HO-CADなどが有名ですから、検索に出てくると思います。またフリーの測量計算ソフトとJWーCADなどを組み合わせている人もいます。
最初はこれらで練習していても良いでしょう。使いこなせればこれらだけでも充分ですし、先輩でこれだけで業務をこなしている人もいます。

ただしコンピュータの分野が自信があるならこれらのフリーソフトでも良いと思いますが、サポートなどの視点から最終的には市販の専用測量CADをお勧めします。

では市販の測量CADは何を選べば良いかという事になりますが、どれでもできることは大差ないはずですから、むしろサポートを重視した方が良いでしょう。
業務中、急いで図面を描かなければならないときに、使い方が分からないと言うことがあります。そんなときにすぐに教えてくれるサポートが欲しいですね。
具体的に「このメーカーが良い」とお伝えしたいところですが、地域によって得意なベンダーも違うでしょうし、営業やサポート担当者との相性もあるでしょうし、一概に決められません。

それらを把握するためには、地元の先輩に相談することでしょう。
これは上記の地元に強いCADベンダーを把握できるし、実際に先輩が感じているサービスやサポートの善し悪しが分かるので、ユーザー目線で選ぶことができることです。

でも一番良いのは、お付き合いのある先輩や仲間と同じCADを買うということです。
これも困ったときに何かと教えてもらえるというメリットが有ります。
やはり同業者に聞く方が、質問の意味が分かってくれるので、これが意外と大きなメリットになります。
そして、更に何らか大きな仕事を受託したときには仲間との共同作業も考える必要があるはずです。そんなときに同じCADシステムを入れておくと、とても便利だと思うのです。

いろいろな答えがあるはずですが、私はこんな趣旨でお答えしました。