2014年1月10日金曜日

環境は嘆くものではなくて造るもの

先日の投稿で「補助者から独立開業する不安」について書きました。

私は一貫して、独立開業する人達に伝えたいことが、
「環境は嘆くものではなくて造るもの」ということです。

新人達と話していると、独立しているにもかかわらず、まだまだ誰かの指示を待っているように見えます。
組織の呪縛から逃れて、自分の力で生きていこうと思うなら、もっと目標に向かって動かなければならないと思います。おそらく本当の意味で自分で未来を選択したことがないのかも知れないのかも知れませんね。

会社が何もしてくれない、だから独立して自分の力で生きて行くんですよね。
居酒屋で会社や上司の愚痴を言い合う図式が嫌だから、独立したのでしょう。
だったら政治や社会経済を恨んだり、所属会や支部に不満を持ってグズグズしていないで、できることから動けば良いと思うのです。

結局、まだまだ勤め人だった頃と同じ意識なのでしょうね。
独立と言うことは、自分の環境を整えると言うことでもあります。

自分の必要なものは誰も与えてはくれません。
だから自分で造るのです。

先日も書きましたが、自分を客観的に捉えるためにも、将来の指針を作るためにも、先輩と付き合うことも大切ですし、新人同士の仲間作りも大切です。
おそらく新人の皆さんの地元にも、新人が中心の任意の勉強会が有ると思うので、そこに入れてもらっても良いと思います。勉強と同時に仲間作りにもなるはずです。

先日、そんなアドバイスをしたら、「私の会には青調会がないから・・・」と言った新人がいました。
青調会が無いと嘆くより、別に青調会でなくても、何か自分たちで勉強会を造れば良いと何故考えられないのでしょうか。
誰かに何か与えられるのを待って、それを粛々とこなすのが望みなら、その人は独立には向かないでしょう。人生を無駄にしますから、早く組織に戻った方が良いです。
自分で切り開くのが個人業です。

何度も繰り返しになりますが、私達土地家屋調査士会はかなり面倒見の良い業界だと思います。
何の雇用関係も無いのに自分の時間を削って後輩にアドバイスをする先輩が多い、ある意味珍しい業界でもあります。
だからと言って、甘えてもいけません。
最後の判断と行動は自分でやらなければなりません。

嘆く必要はありません。
環境を造ったり変えたりすることは、そんなに難しい事ではありません。
動き始めれば、それがわかります。