2013年11月26日火曜日

オルノ olno トンボ鉛筆

トンボ鉛筆のシャープペン、オルノシリーズです。
今年の5月5日に「使ってみる」とこのブログで書いてから、半年使っているのですが、その感想を書いてみます。



以前も書きましたが、
このペンの特徴はノック方式に有り、シャープペンの芯出しの方式の一つのボディノック式と言われるものです。

一般的なシャープペンは、ペン尻の部分にノックが付いていて、それを押すことにより芯が出ます。
また軸を回転させることにより、芯が出る機構もあります。

このボディノック式と呼ばれるペンは、軸の中程にノックボタンかそれに代わる機構を備えていて、それにより芯を出すもので、1970年代に流行ったものです。
当時も私はボディノック式のシャープペンを持っていました。

一般的なシャープペンは、芯を出すときに一度書いている手を止めて、持ち替えてペンの頭をノックします。
このボディノック式のシャープペンは、その持ち替える手間を省き、書いている手の形のまま、ノックして芯を出すことができるというメリットがあります。

でも私は、当時からこれらのペンを、あまり好きではありませんでした。
軸の真ん中ノックボタンが出ているタイプは、そのボタンが邪魔ですし、そもそも美しくないです。

このオルノシリーズのように軸を折るようにノックするタイプは、ノックボタンは無いので見た目はスッキリです。
しかし、ペン軸の中程を折るようにノックすることで芯を出す機構ですから、その軸が途中で折れる構造が握ったときに不安であるという感覚と、以前は壊れやすかったという印象があったので、好きでは無かったと思います。
(ちなみに、このネーミングは「折るの」でしょうね)

この半年間使ってみて、私は違和感が消えませんでした。
やはり好きでは無いという印象です。

写真で言うと、黒いラバーの部分と,その上の透明なスリットの境目が、丁度折れる機構です。
ですから、少し長めに持つと、親指と人差し指の付け根の力加減で、持ったままノックができます。
ただし、その持ち方だと軸が曲がるのですから、筆記は不安定になります。(当社比ですよ)

それをさけるには、もう少し短く持つべきです。
黒いラバーのグリップ部分だけでも十分な長さがあり、そこだけを握れば安定はします。
しかし、それならばノックするときはグリップを長めにずらさなければならず、結局持ち替えなくてもノックできるというメリットを生かせません。

製品は、間違いなく当時のモノとは比べものにならないくらいしっかりできていると思いますし、トンボ鉛筆は、私愛用のエアプレスやZOOMなど、世界に誇る製品をたくさん出している好きなメーカーの一つで、このペンもチャレンジしていると評価はしています。

あくまでも私の個人的な嗜好として、ボディノック式はちょっと違う、という印象だけですので、ペンを強く握らない人には良い機構ですし、一度は試されても良いかと思います。










2013年11月25日月曜日

研修ライブラリについて

日調連の研修ライブラリをご存じでしょうか。
私が以前日調連研修担当理事の頃に提案して作ったものです。
どうも当時のコンセプトが今に伝わってなくて、あまり稼働せず、残念な思いをしています。
あの研修ライブラリを再度有効活用できるようにするために、少しここで当時のコンセプトを紹介させて戴きます。

全国の土地家屋調査士の世界では、とても多くの研修会が開催されています。
土地家屋調査士会、支部、青調会等の任意団体、ブロック協議会等々の研修会を合わせれば、どこの会に所属していても年間5〜10回の研修会は開催されているのではないでしょうか。

それでも私が新人の頃を考えれば、それではとても足りないくらいに研修会が必要でした。また自分の所属会だけではなく、他の所属会で開催されている研修も聞いてみたいと思っていました。

そこで考えたのが全国の研修を集積させて、その中からいつでも自己研修ができるようにする仕掛けです。
全国の土地家屋調査士会で一年間に開催される研修会を、支部等を併せて少なくても5回と考えても、50会あるので、最低年間250回の研修会が開催されています。
それを日調連の研修ライブラリに登録していくのです。それを土地家屋調査士なら誰でも、事務所からネットで検索して、閲覧研修できるようにする仕組みでした。

当時、日調連で私の提案がとおり、実際にライブラリを作ってくれたのは兵庫会の光川会員でした。
ライブラリに登録するには、もちろん講師の承諾が必要です。講師によって、動画まではNG、レジュメはOK等々、様々な制限はあると思います。それでも良いんです。
極端に言えば、「いつ、どこで、誰が、どんなテーマで」というデータだけでも勉強の切っ掛けになるはずです。また研修会を企画する担当役員のヒントにもなるはずです。

あれから10年、そのまま順調に稼働していたら少なくても2500回の研修会のライブラリができていたはずです。このライブラリのデータベースは、個人の勉強にとって力になりますし、組織的にも対外的に説得力を持つはずです。

残念ながら今まであまり稼働していなかったのは、当時ネット事情が今ほど潤沢ではなくて、動画などを閲覧するには回線スピードなどの問題もあり、少し時代が早かったという問題と、このライブラリのコンセプトが日調連内部でまったく引き継がれていなかったことが問題だと考えています。

できれば、再度日調連の研修ライブラリを充実させて欲しいと考えています。
私が個人的にサーバーを準備して、研修データベースを勝手に集めることもできますが、やはり組織的に集める方が全国の会員の為になるでしょう。
これから各会が支部や青調会なども含めて、ここ2〜3年の研修会のデータをライブラリに登録しただけで、簡単に1000件程度の研修会データベースができるのですが。





2013年11月21日木曜日

会議の方法 加筆

2011年5月25日のこのブログで、「私が考える会議の方法」について少し書きました。
2年以上前の記事であることと、最近会議の方法と、議事録の書き方について質問がありましたので、再度ここで「私が考える会議の方法」を書いてみます。

各土地家屋調査士会の理事は、各々の所属する土地家屋調査士会を、どこに持っていくかを議論するのが一番の使命だと思うのです。それなら一番重要な仕事は理事会等の会議のはずです。それなのに、どうも会議については、皆ウンザリしているようです。
意識の無い人は役員をやっていないでしょうから、ウンザリするとすれば会議の方法が悪いのかも知れません。ちなみに万が一、意識の無い人を役員に選んでいる組織があれば、それは選んでいる人にも責任があります。

さて、どうすれば会議がウンザリしないで、なおかつ効率良く議論を尽くすことができるか、これを考えてみましょう。
その際に重要なことは、過去の会議方法を一度疑ってみることです。皆さん、何も考えずに毎年ウンザリする会議を続けていませんか。会議の参加メンバーが替わっているのだから、今の参加者が納得する方法で運営すれば良いのです。

さて、会議のストレスは以下のようなものではないでしょうか。
・何を言ってもどうせ答えが決まっているんだろう。
・他の部が準備してきた議案をここだけで反対はできないし。
・ああ、いつ終わるんだ。
・こんな会議なら俺がいなくても同じだから、遅刻しても良かったかな。ちょっとトイレに行って、電話でもしてこようかな。

会議は、議題について判断して結論を出すことが目的です。
この最終目的を実現するには、どうすれば良いのかを考える必要が有ります。
日本の伝統的な会議方法は、聖徳太子の17条憲法の精神「和をもって尊しとなす」を曲解するあまり、ダラダラと時間を取られる会議が多いと感じていました。

私が4年前から宮城会で実施している会議の方法を以下に紹介します。

1.会議は開始時刻だけでなく、終了時刻も宣言する
 開始時刻だけでなく終了時刻を宣言することにより、拘束時間がハッキリし、その後の予定が入れられます。いつ終わるか分からないから、その前に仕事を入れたくなり、遅刻者が増えます。
「遅刻者がいなければ確実に終了時刻が守れる」との共通理解があれば、遅刻者は無くなるはずです。
 もちろん、会議終了予定時刻が延長になりそうなことが有ります。
その時でも、できるだけ終了時刻を守る努力をし、それでも「建設的な」議論が尽きなければ、再度参加者の了解を得て、終了時刻を再宣言します。

2.途中休憩時刻も予告して、それをできるだけ守る
 会議中見られる光景として、参加者が携帯電話で中座したり、トイレで中座したりすることがあります。これも途中「何時ごろに休憩を入れる」と最初から宣言すると、参加者もそれまで待てます。いつ休憩になるか分からないから、中座したくなるのです。
宮城では基本的に1時間に1度の休憩を入れています。このインターバルなら携帯電話やトイレは我慢できるはずです。
 そのかわり余程のことが無い限り中座は認めません。会議では参加者全員がいないと議論はできませんので。

3.資料はできるだけ事前に配布する
 会議は勉強する場でもなく、ダラダラつぶやく場でもないのです。会員のために決断をする場所です。
 資料はできるだけ事前に配布し、参加者は当然に目を通し、会議に参加するときには、既に意見を持って会議に参加してもらいます。
  宮城でもなかなか間に合わないことがあるのですが、どうしても当日配布せざるを得ない場合には、その提案者は配布しながら丁寧な解説を一緒にすべきです。一番大切なことは採決の前に理解です。

4.議論よりもまず報告に力を入れ、共通理解のベースをつくる
 議論がまったくかみ合わないときは、意見が違うのではなく、共通理解のベースが違っているのです。
 普段から私たち土地家屋調査士周辺の状況や社会経済の状況などに気を配っておいて、理解のベースを同じにして、はじめて同じ土俵で議論ができるのです。議論が長引くとすれば、議題によるとは思いますが、ある意味参加者同士の勉強が足りないのかも知れません。
 私が会長に就任した最初の1年間の会議の冒頭では、たくさんの時間を戴きました。
30分以上、当日の会議に必要な基礎知識である資格周辺事情や日調連の方向性など、研修会のように会議の冒頭で説明しました。最近は理事の皆さんが理解されたので、この説明はしなくて済むようになりました。
 同じ理由で、私が主催する会議では、参加各人の報告事項に力を入れています。
よく「報告事項は資料を見てください」と処理されることも多いようですが、それは間違いです。私は「報告はしっかりと、しかも背景まで含めて報告(解説)するように」と、報告者にはお願いしています。つまり「何をしたか」「何をしたいのか」だけの報告ではなくて、「何故そう考えたのか」まで報告を求めます。
 共通理解のベースが一致していれば、大抵の議題で建設的な反対意見は出ても、不毛な議論にはならないはずです。土地家屋調査士会の議題は、参加者が基本的な勉強していれば答えはだいたい決まるはずです。
 場合によっては、会議と別に「役員研修会」を一度開催しても良いと思います。
その後の会議が早く終わるなら、理解する日を一日入れても、皆さんの為になると思います。

5.議題は「○○について」ではなく「○○をこのように処理する件」と提案する
 議題の提出の仕方だけでも会議の段取や内容が変わります。
「○○について」という提案だと、ダラダラと関係ない話題にもなりがちです。
会議ではなく、なんらかの勉強会ならそれも意義が有りますが、会議は何かを決める場です。
 提案者は「○○をこのように処理したい」という意思を明確にして、皆さんの意見を聴取すべきです。

6.議事録は会議中に作成し、会議終了時に参加者に内容を確認する
 議事録がいつまでもできてこない組織があります。
 そんな組織では、会議で決まったはずなのに、いつの間にか覆されたということも聞きます。会議の基本は、会議が終わる前に何が決まったか参加者で内容を確認することです。
 宮城会の常任理事会では会議中に議事録を作成しています。その入力を会議中にリアルタイムにプロジェクタで映しています。会議しながら内容をチェックすることもあります。
 議事録の最終版は後日としても、基本的な議事録は会議終了と同時にできあがっています。






2013年11月17日日曜日

パイロット万年筆キャップレス

これだけには手を出さないようにしていた万年筆。それがパイロットのキャップレスです。
何故って、だって万年筆なのに便利だからです。


キャップレス 絣


万年筆は本来扱いづらいものです。
キャップを外しているとペン先のインクが固まり、メンテナンスが必要になります。
だから書き終えたら必ずすぐにキャップをします。
書くときはそのキャップを両手を使ってクルクルと外し、ペン軸のお尻に挿します。
キャップをペン尻に挿すことにより、持ったときのペンのバランスが良くなる設計のペンが多いからです。

典型的な万年筆 ペリカン・スーべレーン


書き始める前にこんなことをしなければならないのだから、立ったままメモをするには万年筆は不適です。
落ち着いて机の上の上質な紙に向かい、心をおちつけてキャップをクルクルと・・・。
それが大人の文具の流儀ですから。


キャップレスのペン先と軸のクリップ

それなのに、パイロットはワンノックでペン先が出てくる「キャップレス」シリーズを1963年から作っているのです。
このペンは、普通のノックの位置がボールペンなどと逆で、普通ペン先が出る方にノックボタンがあり、クリップの付いている端からペン先が出ます。
握ってみるとそのクリップが邪魔にならないだけでなく、握ったときの指のガイドになったように絶妙です。
ペン先がとても小さいので、万年筆の一番の魅力であるペン先のたわみが少ないだろうと思いましたが、ペン先だけでなくおそらくこのペンと一体のユニット自体のたわみも加わって独特の書き味になっています。悪くありません。
そしてとんでもないことに、キャップが無いのにシャッターによりインクが乾きません。

ペン先はF 18金

これなら立ったままのメモにも最適です。
パイロットキャップレスの長年の歴史により、完成度も高まっています。

だから私には微妙なんです。
万年筆は不便だから大人の文具なのです。
作法が必要だから大人の文具なのです。
だから私はキャップレスには手を出していなかったのです。

文具は理屈だけで使ってはいけないのです。
えっこの写真? いや、だから・・・





2013年11月13日水曜日

祝!土地家屋調査士試験筆記試験合格

本日は平成25年度土地家屋調査士試験の筆記試験合格者発表の日でした。東北六県を管轄する仙台法務局管内では、合格者は21名でした。

合格した皆さんはこれから口述試験に進むことになります。
おそらくその口述試験には余程のことが無い限り合格すると思います。
問題はそれからどうするのか。
何かビジョンがあるのか。
そこが心配です。

補助者経験のない方、心配しなくても良いです。
ただ勉強すれば良いだけです。
その勉強のノウハウはこのブログの過去の記事を拾い読みしてください。分からなければ直接ご連絡戴いても結構です。

皆さんにとって一番心配なことは、土地家屋調査士法違反のような就職をすることです。
それでせっかく取得した資格が一生ダメになります。

土地家屋調査士事務所開業の心配をしている方、心配しなくても良いです。
土地家屋調査士会東北ブロック協議会では、今年度も「土地家屋調査士開業ガイダンス」を準備しています。
参加者は今年の合格者に限りません。
開業する前提でなくても結構です。
また東北ブロック以外に開業する予定の方でも結構です。

開業時にすべてを揃えることは難しいです。
それなら何が必須で、何が後でも良いのかを説明しましょう。
開業後の事務所運営の方法も教えましょう。

以下開業ガイダンスの予定です。
これは日時も含めて予定ですので、確定したらこのブログで再度お知らせ致します。

日時:平成26年1月18日(土) 午後1時から5時頃
場所:宮城県土地家屋調査士会館


以下は、昨年11月19日のブログです。
再度掲載しますので、試験合格者は読んでみてください。


土地家屋調査士筆記試験を突破し、口述試験を受けた方々、来月発表ですが、なにも心配有りません。安心して日々を過ごして良いと思います。
常識人であれば、口述試験では落ちないはずです。
みなさんは間違いなく合格予定者です。

ただし勉強を止めてはいけません。
まだなにも解決していません。この試験はお稽古事の試験ではありません。プロの専門家の登竜門です。
みなさんは言わば就職試験に合格した程度、専門家として国民のみなさんの為に登記制度に携わるには、あの資格試験程度の勉強ではどうにもなりません。

お客様は分筆登記だけ建物表題登記だけで完結する仕事をお願いしているのではないのです。なぜ分筆するか。なぜ表題登記を依頼するか。その後の何らかの法律経済活動が有るからなのです。

添付書類や図面の書き方を知っているだけでは、まったくだめなのです。
不動産利活用の相談も受けるでしょう。建築相談も法律相談も税務相談も受けるでしょう。別に弁護士法違反や、税理士法違反などをしなさいと言っているのではないのです。みなさんに業務を依頼する地権者は結構勉強しているのです。その依頼者のレベルにも達していない人は、相談の価値がないと判断されてしまうはずです。

みなさんが受験で学んだのは登記手続きだけです。みなさんが補助者の時代に担当していたものも、大半は登記手続きの事務だけでしょう。
でも資格者としてお客様に会ったときには、もっと広範囲の質問を受けます。それに答えられないと、本来の土地家屋調査士の仕事にも結びつかないでしょう。この部分は皆さんが勤めていた事務所の土地家屋調査士が答えていたはずです。

これから勉強することはたくさんあります。
ですから勉強する癖は消さないでください。
この業界は実はとても単純です。勉強を重ねて説得力を持つと、つまらない営業をしなくても仕事は来ます。これは嘘ではありません。
勉強したくない人が、結果的に回り道の営業をしているのです。

おまえの言うことは分かった、でも開業資金と開業度胸が無いとおっしゃる方がいれば、遠慮なく宮城会に相談ください。
世間が言うほど開業資金はいらないと私は思っています。
そこは考え方でどうにでもなります。固定費はできる限り圧縮してください。詳細は説明します。
無理にだましてまで会員を増やす気はありませんから、ご安心ください。
よろしければ、ほとんど開業資金がなくて開業した宮城の新人も紹介しますよ。
もちろん、結果的に宮城会に入会しなくて良いですから、遠慮なく相談してください。

また昨年宮城で開催した合格者開業ガイダンスを、近々東北ブロック全体に広げて開催する予定です。
合格者には何らか連絡したいと思いますが、合格者全員に連絡できるか分かりませんので、このブログもたまに見てアンテナも張っていてください。




2013年11月12日火曜日

葉月の会 in 札幌

11月9日と10日に「葉月の会」が、札幌で開催されました。

葉月の会は以前も説明しましたね
葉月の会は全国7会の会長同士の情報交換の会です。会務における様々なテーマについて、7会の会長を中心にした役員がフリートークします。
会議は毎年持ち回りで開催します。
宮城は2010年2011年に開催担当しています。
昨年は福岡で、今年は札幌で、来年は愛知で開催されます。

結論を出す会議ではないので、かえって本質的な議論ができるとても良い会です。
会議のテーマは事前に募るのですが、今年はとても多くのテーマが集まりました。
お互いに葉月の会で何をするかが浸透してきたからでしょう。

○単位会・ブロック協議会・連合会の役割について
○入会手続、入会者の審査について
○苦情相談について
○職務上請求用紙の使用について
○土地家屋調査士の非違行為に関する調査委嘱について
○大規模災害時の会員の安否確認のための緊急連絡システムの導入について
○会長立候補の条件について
○札幌会が測量会社を調査士法で刑事告発した経緯について
○建築基準法42条2項道路の分筆・地目変更の推進について
○融資実行時の境界確定の必要性について
○報酬額の低廉化と入札制度について
○報酬の低廉化について
○愛知会作成「土地家屋調査士の受託業務Q&A」について
○不正業務会員の指導について
○官民業者の名義貸しの排除について
○各会におけるセンターの運営状況について
○ADR認定調査士活用について
○会費の徴収方法について
○特別会費について
○CPD活用について
○CPD不足会員について
○無料相談会において相談員が事件を受託することについて
○広報活動の実情と効果的な広報の展望について
○寄付講座について
○資格取得を目指す受験者の合格前実務研修について
○広報グッズのアイデア及び活用方法と実例の共有について

かなりの量でしょう。
これら1項目だけでも半日語ることができる内容です。それでも各テーマについて結構議論できました。役員はこれらについて、いつも問題意識を持っていますので、キーワードを交換するだけで充分理解できるからでしょう。
必ず各会の運営に役立てられる議論だったと思います。

全国会長会議も決議機関では無いのだから、このようなフリートークで意見交換できればもっと充実するのだけど、なんて思ったりしました。





2013年11月7日木曜日

筆界調査委員研修会

筆界特定制度とは,土地の所有者として登記されている人などの申請に基づいて,筆界特定登記官が,外部専門家である筆界調査委員の意見を踏まえて,現地における土地の筆界の位置を特定する制度です。

これが法務省のHPによる「筆界特定制度」の説明です。

平成18年に不動産登記法の中で施行されたもので、7年経ちました。宮城では震災の影響も有り、最近申請件数が多くなっていると聞いています。

さてこの筆界特定制度における「外部専門家である筆界調査委員」として、現在宮城県土地家屋調査士会から推薦された32名の委員が現在活躍しています。

この筆界調査委員は、法務局の委員であって土地家屋調査士会の委員ではないので、委員のノウハウが平準化しているのか、仕事の段取りや報酬などでなにか困り事はないのか、実のところ調査士会としては把握ができません。
また委員同士の意見交換もする機会が無い状況でもあるので、本日は筆界調査委員を対象に研修会と意見交換会を開催しました。主催は境界鑑定委員会です。

この研修会は、以前から開催されていたのですが、震災後はなかなか集まることが難しかったので開催できませんでした。今回は無理をして集まってもらいましたが、とても有意義だったと思います。

本日の研修会は、前副会長の千葉三郎会員による講義で、「筆界特定から境界確定請求事件へ」というものでした。実際に有った事例の研究で、筆界特定された事件を不服とした関係人から訴訟を起こされた事例です。

何が問題で筆界が不明になったのか。
それを解決するのに、どんな資料を集めてどんな評価をしたのか。
一度筆界特定された事件に対して境界確定等請求を起こしたのは何が問題だったのか。
結局、何が決め手でどう決着したのか。

とても良くまとまった講義であり、これからの筆界特定事件に対応する調査委員にも示唆に富むものだったと思います。内容もさすがに実例ですから説得力があり、よく調べてありました。

その後に開催された意見交換会でも、実際に仕事に携わっている委員の生の意見がたくさん出て、とても有意義だったと思います。
言いっ放しのものは意見ではなく、愚痴にしかなりません。
これらをまとめて次に生かすことが重要と思っています。

今後も筆界調査委員対象の研修会や意見交換会を開催するつもりです。
早速来月12月11日にも仙台法務局から講師をお招きして研修会が開催されます。

また、まもなく新しい筆界調査委員の任期が始まります。
筆界調査委員に興味のある方はお問い合わせください。
最初はベテランの先生と組んで戴きますので、良い勉強になると思います。




2013年11月4日月曜日

確かにスポーツは被災地に勇気を与えた

楽天イーグルス日本一から一日経ちました。
ちょうど昨日は雨の中、1球1球を見逃さないように集中していました。
前日160球投げたばかりの田中が、最終回にマウンドに向かうときのスタジアム中の地鳴りのような声援で涙が出ました。そして田中の最後の投球で日本一が決まった瞬間には、東北全体が吼えました。



被災地にスポーツが勇気を与えると言いますが、「本当か?」と思う気持ちも皆さんにあるでしょう。「スポーツはその場の楽しみであって、復興へ向かう勇気まで言及するのは大袈裟だ」と思っていませんでしょうか。被災直後の私自身も良くわからなかったのです。
でも本当です。あの弱かった楽天イーグルスだから、被災地の人々はなおさら勇気をもらいました。そう私は実感しています。

以下は東日本大震災とスポーツについて触れた私のブログです。
そのときそのときの私の正直な気持ちで書いています。

スポーツは被災地に勇気を与えるか 2011年3月31日木曜日

ベガルタ仙台レディース 2011年10月14日金曜日

東北の躍進 2012年6月14日木曜日

続けていくことが大事な時期 2013年9月30日月曜日

また逆に、選手は被災地から力を得たと言ってます。
実際に被災直後は、選手にも「スポーツをやっていて良いのか」という葛藤があったようです。
楽天イーグルスの選手だけでなく、ベガルタ仙台や仙台89’ers(BJリーグ)の選手も同じ思いでした。彼らは、練習の合間を見てボランティア活動を続けました。
残念ながら一時解散を余儀なくされた仙台89’ersの選手達も、自らの明日も分からないときに、被災地でボランティアを頑張りました。
あの元日本代表ベガルタ仙台の柳沢敦も、名乗らずにボランティアセンターに通ったようです。

そして彼らはスポーツを一生懸命続けることが、被災地の為になるという結論に至ったようです。その「誰かの為に」という気持ちになった者は、とても強くなれます。
あのイーグルスが、あのベガルタが、とても強くなりました。

東北にスポーツが有って良かったです。
楽天イーグルスやベガルタ仙台の躍進は、被災地では本当に力になりました。
昨日の楽天イーグルスの日本一を得て、東北は更に復興が加速すると思います。



楽天イーグルス日本一!

東北楽天ゴールデンイーグルスが日本一になりました。





先日パリーグ優勝したときにもブログを書きましたが、9年前、本当に弱いチームでした。
仙台育英や東北高校の方が強いかもと言われていたチームでした。

東日本大震災直後は、東北は何もかも止まってしまいました。
東北のプロスポーツなんかどうなるのか、という状態でした。
それでも東北のプロスポーツチームは各々頑張りました。
被災地支援をしながら練習を続けました。

見せましょう野球の底力を!
これは、楽天イーグルスの嶋基宏が、2011年4月2日に東日本大震災の復興支援のために行われた慈善試合の前にスピーチした際の言葉です。

そして今日、巨人と日本シリーズ第7戦までもつれて、なおかつ勝ってしまうチームになりました。
我がチームは本当に強かった。

今日はもう書くことはありません。
ただただ感激しています。

ひとつだけ、私の愛媛の友人、平塚さんのコメントを紹介します。

今日は11月3日、あの日と逆に今日が東北の皆様の新たなる希望の始まりの日となって頂けることを信じています。







2013年11月1日金曜日

私の情報端末遍歴

私は過去どれだけのコンピュータにどれだけのお金をつぎ込んできたか、考えると恐ろしくも楽しい記憶です。
私のコンピュータ遍歴は富士通のFM7からです。
嬉しかったですね。basicで毎日プログラムを書いていました。

私は今考えてみると、所有してきたコンピュータに3つのストリームがあります。
第1のストリームとしては、ビジネス用デスクトップ。
主にビジネス用途でNEC98シリーズのMS-DOSを経由してwindowsに至っています。
CADやオンライン登記申請のためにはwindowsは捨てられません。

第2のストリームとして、プライベート用Mac。
classicⅡを振り出しに今に至ります。
MS-DOSでコマンドを入力していた頃に、Macはウィンドウを開いてマウスで絵を描いていました。Macに出会って感動した瞬間の記憶は今でも忘れられません。
プライベートではWindowsは使っていません。

私の中で一番重要な3つめのストリームが「モバイル」用途の情報端末。
このモバイル情報端末に、今までどれだけ小遣いをつぎ込んできたか。昔から私はいつでもどこでも情報を持ち歩きたかったのです。

個人業は結局、公私の区別なんてできません。
365日24時間で、自分の公私をこなすしかありません。

ちょっと脱線しますが、よく手帳をオフィシャル用とプライベート用と2冊持つという人の話を聞きます。2冊で日程調整などしたら混乱するはずで、本当に混乱しないのなら、その人はもともと2冊も手帳がいらない人だろうと思ったりします。

怒られそうなので話しを戻して、個人業は結局どこでもいつでも仕事をしなければならない強迫観念があります。その強迫観念から超然と距離を置くか、積極的に浸かってしまうかです。
私は後者です。だから移動中も仕事ができる装備が欲しいのです。
実は私の手帳好きも情報端末の一つです。システム手帳などを工夫してモバイルツールにしていました。

PDA情報端末としては、
カシオの電子手帳からはじまり、シャープのザウルスシリーズ。
初代電子手帳は電話番号とちょっとしたメモが記憶できましたが、とても画期的でした。
ザウルスはさすがに日本メーカーらしく、ソフトや周辺機器が秀逸でした。

パーム社のPalmPilot。
このPalmPilotは大好きで、かなり使い倒しました。
これに使いやすいデータベースソフトやデータそのものがたくさん流通していて、とても便利でした。私もたくさんのデータベースを入れて歩きました。主な用途の事件簿も入れてましたが、併せて全国ラーメンデータも入れていました。
電子書籍のはしりの青空文庫などはこの端末で読みました。
このグラフィティという独特の手書き入力は素晴らしく、今でも使いたいと思います。

ソニーのパームトップ(誰も知らんだろうな)。
暇な人はググってください。これはとても格好良かったです。いかにもソニーです。20万円弱ですが、どうしても欲しくて買いました。
いまやっと実用化し始めた手書き変換入力を当時やっちゃった機器です。
なにしろホテルから手書きのFAXができたのですから、とてもナウい機器でした。

モバイルコンピュータとしては、
以前もこのブログで書いたポケットコンピュータ
いろいろ買いましたが長く使って思い出があるのはシャープのPC1261です。
まだコンピュータが一般的に買える時代では無い頃、私のプログラムで測量計算や報酬額見積計算をしていました。宮城会会員55名が導入したという恐ろしいソフトでした。

持ち歩ける98、ラップトップ9821Ts。
持ち歩くことができると言われて11kg超のコンピュータを持ち歩いていましたね。
とにかく重くて、私はラップクラッシュ98と呼んでいました。

小さくなって世界初ノートPC東芝DynaBookとそれに続くPC98note。
アイビーエムのウルトラマンPC。
この辺りからのノートは数限りないですね。その時々の一番小さなまたは薄いコンピュータは、今に至るまでほぼ使ってきました。
このあたりのコンピュータ一台一台にコメントを書きたくなったけれど、それはまたの機会にします。

今はこれらの3つのストリームが収束してきて、MacBook AirとiPadとクラウドで大抵のことはこなすことができるようになりました。

今までこれらの情報端末にどれだけの投資をしてきたか。
これは計算しない方が良さそうだけど。
まあ、その時代時代で一番効率の良い仕事をしてきたと満足してますよ。

さて、ここまで書いて何を言いたいかというと、
今日iPad Airを買っちゃった言い訳でした。