2013年7月18日木曜日

言葉のキャッチボール

会話は、相手があってはじめて成立します。
私が相手に意見や考えをお伝えして、その内容に対して相手が返してくる。
このような会話における言葉のやりとりを、よくキャッチボールに喩えられることがあります。

確かに「言葉のキャッチボール」と言われると分かりやすいことがあります。

キャッチボールは相手の顔色を見ながらボールを投げるのです。
一球一球に対して変化する相手の反応を見ながら、リズムやスピード、コースや変化を考えて、効果的なボールを投げるのです。

ボールをどちらかで止めるとキャッチボールは成立しません。
でもボールを見失うことはよくあるのです。
ボールを投げられたのが気が付かないと、遊んでもらえなくなります。

今ボールはどちらにあるのか。
そうか私が投げる順番だった・・・ではマズイでしょうね。

これがバッターとの勝負事と勘違いするようなボールを投げるとキャッチボールは難しくなります。
オレはこんなに豪速球を投げられるんだと、自慢話だけのボールは相手が受けません。
相手が投げ返さなくなったら、自分のボールを反省すべきです。
キャッチボールは必ず相手が受けられるボールを投げます。
 
もちろん簡単なボールだけを投げるべきだとは思いません。
それではキャッチボールが退屈になります。
緩急の変化を付けて、球種を投げ分けて、相手が球拾いに行かないで済む程度の難しいボールを投げることも、相手を楽しませることだと思います。

友人関係も、会務も、研修講師も、私は皆同じだと思っています。

そして本当にお伝えしたい意見は、姑息な変化球を使わずに、相手の構えたグラブのど真ん中にストレートボールを投げたいと思っています。