2012年6月27日水曜日

震災身元不明者の似顔絵公開

震災から1年と3か月過ぎました。
仮設住宅には、また暑い夏が来ます。

起こったことは受け容れなければならないのです。
それでも、被災者にとっては、物理的には我慢ができることでも、精神的にとても辛いことがまだまだあります。

6月13日現在、警察庁のまとめによると、東日本大震災で死者は、死者15,861人出ています。
ご家族が亡くなることはとても辛いですが、もっと辛いことは、まだご家族が行方不明となっていることでしょう。同13日現在で、行方不明者がまだ2939人いるそうです。
またその反面ご遺体が発見されているけれど、身元が判明していない方が193名いるそうです。

ご家族が、行方不明であるということは、たとえその方がお亡くなりになったとしても、どこにご遺体があるか分からないことです。ご家族の身になったら、とても辛いとか、悲しいとか、悔しいとか、言葉では表せないお気持ちで溢れているでしょう。

理性では皆理解しているのでしょうが、精神的に受け容れることはとても難しいでしょう。

河北新報に以下の記事が載っていました。

「震災身元不明者の似顔絵公開 宮城県警」


6月1日に続いて26日の2回目です。
似顔絵が切っ掛けで3人の身元が判明したとのことです。
よかったです。

実際に私も、ネットで似顔絵をすべて見せていただきました。
これだけの似顔絵の水準なら、身内や知り合いなら必ず分かると思います。

無念にもお亡くなりになった方にとっても、ご遺族にとっても、とても良いことです。
すべてにおいて、パーフェクトな方法はありません。
だからこそ、残された人間は、できることは何でもすべきです。

ご冥福をお祈り致します。


6月26日河北新報


東日本大震災による身元不明犠牲者の似顔絵を公開している宮城県警は25日、新たに20人の似顔絵を発表した。幅広く情報提供を呼び掛けるのが狙い。似顔絵公開は5月31日に別の20人を発表したのに続いて2回目。
県警によると、似顔絵は遺体発見時に撮影した写真を基に作った。前回公開した似顔絵がきっかけで、これまで3人の身元が判明した。
似顔絵に関する情報は25日までに計35件寄せられており、県警が確認作業を進めている。
25日現在、県内で遺体が発見されながら身元が分かっていない人は193人。ほかに似顔絵を作れる身元不明者は約30人で、県警は7月末までに2回に分けて発表する。
似顔絵は県警ホームページのほか、身元不明者台帳が置いてある石巻、気仙沼両署など県内13署で見ることができる。




6月1日河北新報


宮城県警は31日、東日本大震災による犠牲者のうち、遺体が発見されながら身元が判明していない20人の似顔絵を公開した。生前に近い表情を見てもらい、身元特定につながる情報を提供するのが狙い。ほかに似顔絵を作製できる身元不明者は約50人で、県警は完成次第、ホームページ(HP)などで順次発表する。
県警によると、似顔絵は、遺体発見直後に撮影した写真を基に鑑識課員2人が描いた。筋肉の付き具合など、より生前の表情に近づけた。
5月31日現在、身元が判明していないのは206人。県警は7月末までにさらに約50人分の似顔絵を作るという。
似顔絵は県警HPのほか、身元不明者台帳が置いてある石巻、気仙沼両署など県内13署で見ることができる。