2012年6月14日木曜日

東北の躍進

昨晩は2014ワールドカップアジア最終予選「豪州vs日本」が開催されました。普段サッカーの話題をしない人達も早く帰ってテレビを見たというくらいの注目度でしたね。
結果は1-1の引き分けでした。

「アウェーで豪州相手に勝ち点1は上々」という人と、「いやいや勝てたはず」という人、それぞれサッカーの楽しみは試合が終わってからも続くのです。

試合の後には、必ず審判の批判をする人が出てきますが、それを含めてサッカーの楽しみとしないと、あのアバウトなスポーツは楽しめません。
バスケットボール等の他のスポーツに比べて、かなりいい加減な時間管理や、ファールの位置とフリーキックの位置が大きく違っていることなどを、試合を見ていて気にしすぎると楽しめなくなるスポーツです。

そもそも、22人が動き回っている広いピッチを、主審1人、副審2人だけで判断するのですから、会場やテレビで見ている数千万とか数億という観客全員が納得する判定は、とても難しいに決まっています。
だからこそ、選手はそのプレーによって審判をコントロールするテクニックまで要求されることもあり、観客は理不尽な判定まで含めて、サッカーは楽しみどころが満載なのです。

思い入れが観客の楽しみに、とても重要というスポーツですので、私にとっては日本代表よりも、やはり地元のサッカーチームの試合がとても興奮しますし、とても楽しみです。

さて東日本大震災でなかなか厳しい状況の東北地方ですが、実は嬉しいニュースがあります。
ベガルタ仙台レディース」が、6月3日になでしこチャレンジリーグの1位になりました!
「モンテディオ山形」が、6月2日にJ2リーグの1位に返り咲きました!
「ベガルタ仙台」は、開幕以来J1リーグの1位を続けています!

J1、J2、なでしこチャレンジリーグのそれぞれ首位を、東北のチームが守っています。
ベガルタ仙台は東日本大震災により練習場も奪われたり、レディ・ベガに至っては前チームの存続そのものが奪われたりした訳ですから、この活躍は単なる順位を超えて、とても嬉しいことですね。

昨年の被災から一ヶ月経たない3月31日のブログ「スポーツは被災地に勇気を与えるか」でも書きましたが、単なるスポーツを越えたとても大事な事が起こっていると思います。

ベガルタ仙台選手やスタッフ全員は、先日の練習オフの日にも、被災地にボランティアに行っています。首位チームのままで被災地支援に行くことは、より勇気と楽しみを与える事だと思います。
3チームとも、東北の夢を乗せて、このまま突っ走って欲しいと願っています。

追記)
と、ここまで書いて、本日13日モンテディオ山形は対湘南ベルマーレ戦で負けてしまい、首位陥落してしまいました。このブログのためにも勝って欲しかったのですが、まあ首位と勝点差2ですから、また東北のために返り咲くことでしょう。
私個人的にも、山形が同じリーグにいないとつまらないしね。