2012年1月30日月曜日

すべての人をお客様にできるか

新人にはなかなか仕事が来ません。
だから声を掛けてくれた方、すべての人に気に入られようとします。
目の前の仕事を失いたくなくて無理をすることがあります。
それが結果としてお客様の為にもならず、いつまでも固定客がつかない原因になります。

気持ちは分かります。
でもあらゆるジャンルの店をみれば分かることですが、世の中の店は、それぞれお客様のターゲットがあります。高級品を少量扱う専門店も、格安の品を大量に扱う店も、コンセプトがしっかりしている店はどちらも成り立ちます。
そして各々の店は明らかにお客様は異なります。

当然偉そうにお客様を選べというつもりではありません。
声を掛けてくれた人には誠意を尽くすべきです。
何らかのご縁が有ったのですから。
でも無理なものは無理です。

資格業者も、早く自分の専門や方向性を見つけた方が良いでしょう。
業界の立ち位置と言えば良いでしょうか。

安売りの店は、店にお客様が付くのではなく、値段にお客様が付くのです。
もっと安い店を見つけたなら、その値段にお客様は動きます。
その競争を始めて原価を割り始めたら、おそらくまともな調査はできなくなるでしょう。
そして、いずれは「素人には分からない」と言って偽物を出す店になります。

できれば新人には王道を歩いて欲しいのです。
店主の信用にお客様が付くような店をやりませんか。

すべての女の子にモテようとする男は、結局誰にもモテませんよね。

2012年1月27日金曜日

訃報-櫻田隆会員

櫻田隆会員(仙台支部)が本日ご逝去なさいました。

櫻田先生は昭和28年入会で、土地家屋調査士歴59年の大先輩です。
昨年もお元気なお姿を拝見していたので、ただただ驚くばかりです。

ご冥福をお祈り申し上げます。

<通夜>
日時:平成24年1月30日(月)午後5時~
場所:曹洞宗 玄光庵
仙台市青葉区通町一丁目3番16号
電話 022-234-2022

<葬儀>
日時:平成24年1月31日(火)午前11時~

場所:曹洞宗 玄光庵
仙台市青葉区通町一丁目3番16号
電話 022-234-2022

<喪主>
櫻田豊久様

2012年1月26日木曜日

ちょっと余裕がありません

毎日ブログ更新を待って戴いている方々がいらっしゃいます。
ここのところ、ブログ更新が滞っていて、私の体調などをご心配戴いている方もいらっしゃいます。
皆さんに大変申し訳なく思っています。

体調は問題ありません。
ネタ切れでもありません。(笑)
書きたいこともたくさん溜まっています。
ただただ余裕がないのです。

来週には解消できると思います。
溜まっている書きたいことを順不同に書かせて戴きます。

2012年1月23日月曜日

逆境のとき

逆境のとき何ができるか
心身ともに疲れているときに何ができるか


何もできなくても当たり前
無理するなと周りは言う


では動かなくて済むのか
動かなくても勝手に解決するのか


勝てなくても良い
でも負けない


身動きができなくても眼の光は失なわない




まて、今は本当に逆境なのか





2012年1月19日木曜日

人前の筆記具

人前で筆記具を出すことが多いですね。
その際に何を出すか、考える事有りますか。
私は少し考えます。

委任状にサインをもらうとき、お客様が筆記具を持っていなくてお貸しするときに何を出すか。
契約書等に自分でサインするとき、何を出すか。
「何だって良いじゃないか」って?
そうです。何だって良いんです。
でも私は文具ヲタクです。
このどうでも良い事を一生懸命考える事が楽しいのです。

契約書にはさすがに良い万年筆が欲しいですね。
どうせ条文は印刷されています。せいぜい名前を書くくらいです。
やはり万年筆でしょう。
ブランドものでなくても万年筆というだけでも気分が違うと思います。
この用途で迷ったら、デザイン系ではなくオーソドックスなチョイスが良いと思います。
もともとの筆記具メーカーのモンブランやペリカン等でも良いですし、ファーバーカステルなども良いですね。あまりマニアックすぎるものじゃない方が良いでしょう。
またこの用途ではセーラーの「筆でまんねん」も面白いかもしれません。
何しろ「とめはね」ができる万年筆ですから。
万年筆の場合は、ここから話題が広がる事も有ります。
ここで万年毛筆を出して、達筆を見せられたらもっと良いのかもしれませんが。

次に、委任状にサインをもらうときお貸しする筆記具となると、万年筆じゃないですね。
基本的にペン先は自分だけの癖で育てたいので、他人には貸したくないし、万年筆に慣れていない人が借りても書きづらいでしょうし。
少し高めのボールペンでしょうか。
私は水性ゲルのペンを選択する事が多いです。
書き味が良くて、水性よりインクの発色が良いからです。

本当は油性インクの方が退色が少なく、長期保存には相応しいのですが、筆跡に触れて紙面が汚れる可能性が私は嫌ですね。
そんな場面でインクが掠れたり、ボタオチしたりするのは論外です。
人前で手近な紙の裏でくるくると試し書きをするのも、プロとして準備不足に見えます。
ですから100均のボールペンは使いません。

打合せの下書きに、スケッチブックを開いてラミーのサファリでガンガン書く事も有ります。ダークスーツに赤のサファリのミスマッチ感が格好良いと思います。

手帳ではフリクション・ノック、仕事のノートはジェットストリーム、現場ではエアプレス、出張はインジェニュイティ等々。
考えると楽しいですね。
えっ、私だけですか。

2012年1月18日水曜日

1.17と 3.11と

1月17日です。
兵庫県でも宮城県でも追悼集会が開催されました。

あの阪神淡路大震災からもう17年経ちました。
あの日は寒かったですね。
17年経っても、まだ苦しんでいる人々がいると聞いています。
やはり完全復興には時間がかかるのですね。

東日本大震災ではまだ10ヶ月。
あの日も寒かったです。

福島に至っては今被災の真っ最中です。
復興開始までにまだまだ多くの期間が必要です。
大変お気の毒な状態です。

ここから復興に多くの時間がかかると言われても、老人にはとても待つことができない時間です。
阪神淡路大震災を教訓として、あらゆる分野でスピード感を持った復興策が有ってしかるべきですが、今回の大震災でもほとんど何も変わっていないようです。

個人でも、役所をはじめとした組織でも、阪神で震災を経験した人々が、東日本大震災の被災地にたくさん来てくださっています。
日本人のボランティアの心は、あの阪神淡路大震災から醸成されたと考えています。
個の日本人は世界一の国民と言って良いでしょう。

しかし、防災や復興に関する社会的な知恵の蓄積は、とても心細いものだと思います。
個人の優しさと努力だけでは解決できません。
日本の政策に至っては何も変わっていません。
日本には危機管理に対応できるリーダーはいないのでしょうか。

東南海大震災が起きる可能性について、多くのインフォメーションが有ります。
阪神や東日本の多くの犠牲は残念ながら、起きてしまった事です。
しかしこれから起きるかもしれない震災には、同じ轍を踏ませたくないのです。
日本はこれだけの犠牲を払ったのですから、これを教訓にこれからの震災に対する減災のノウハウを早急に積み上げる必要が有ります。

これからは個人で活動するだけでなく、個人のノウハウを集結させて集積する必要が有ります。自分の所属する組織にも働きかける必要が有ります。そして政治にも働きかけなければなりません。
自分と自分の家族と自分の仲間と自分の国の問題ですから。

2012年1月17日火曜日

試験合格者の悩み

このブログでも何度かお知らせした「試験合格者の為の開業ガイダンス」を1月14日に開催しました。
初めての試みでした。
人生の岐路で悩んでいる方々に、お伝えするものが、ほんのわずかなヒントであっても、結局その方の人生に関わる事になります。
ですからいい加減な気持ちで企画してはいけないことです。
本気で向き合ったつもりです。

本当にお役に立つ為には、自分が体験もしない想像の一般論を伝えても仕方ありません。
この種のガイダンスには、誰にでも役に立つ正解というものは、おそらく無いのでしょう。
だからいろいろな先輩を並べて、お互いの個人的な意見を本気で伝えるようにしました。
たとえごく個人的な意見でも、実際に体験したことから出てきた真実ですから、必ず誰かの役に立つはずです。

実際に参加された方は20名でした。
思ったより参加者が増えました。
当初想定していた東北地方からだけでなく、関東からも2名、また今年の合格者だけでなく、数年前の合格者も複数参加されました。
さらに開業20年の方も再度業務を考えたいと参加されました。

皆この種の悩みを多く持っていて、それを解決するこの種の機会が、ほとんどないようです。
皆さんの悩みや疑問をお聞きして、それを中心にお話を致しました。
皆さんの悩みをまとめると以下のようなものでした。

・開業資金はどれくらい必要か
・補助者として勤めたいが
・測量会社に勤めたまま登録して良いか
・土地家屋調査士の2代目だが登録の時期はどう考えるか
・開業しても仕事があるのか
・会社の頃の生活水準は維持できるか
・営業はどう考えれば良いか
・報酬はどう考えれば良いか
・他の資格を勉強しているが
・土地家屋調査士の業務と大震災の影響は
・実務経験がまったくないが
・全国の土地家屋調査士事務所の規模は
・土地家屋調査士の今後の展望は
・開業準備は何から始めれば良いか

様々ですね。
このブログを見てくれている方で、同じような悩みや疑問を持っている方もあるようですので、このブログでも何回かに分けて私の考えを書いてみましょう。
もちろんブログの限られた文章量で、上手く説明することは、なかなか難しいですが。

2012年1月14日土曜日

迷って動かない人

何かに迷っていて、いつまでも動かない人がいます。
最近とても多いと思います。
考えていても動かなければ、考えていないと同じです。
何も起こりません。

家族にも世間にも甘えて生きてきて、いざ自分が矢面に立つ場面で何も動けない人です。
「私は家族にも世間にも甘えず、むしろ批判して生きてきた」と言う人も、批判だけで自分が動かなければ、結局甘えていることの裏返しです。

矢面に立たない「逃げの」言い訳はいくらでもできます。
失敗したくないのでしょう。
自分が傷つきたくないのですね。
でも何もしなければ、限りなく失敗に向かっているかも知れないのに。

誤解されないように付け加えますが、前に向かうことだけを奨励しているのではありません。
きっぱりと退却することも,矢面に立つ勇気のあることです。
ただうじうじと迷って動かないことが問題だと言いたいのです。

明日は、何回かお知らせしたように、試験合格者への開業ガイダンスを開催します。
初めての試みです。
これから何かを為そうと思っている方々の迷いを晴らすお手伝いをしたいのです。

皆さん、想いが有って試験を受けたのでは無いのですか。


とにかくたくさんの打席に入って、そのたび、逃げないで思いっきりバットを振る。
その蓄積は、誤解をおそれずに言えば、「凡人を天才に変える」くらいすごいものです。
早熟な人が天才にまちがわれますが、ほんとうにすごいのは、天才のようになった凡人です。
「きみに打席をまかせる」と言われる人であること。その打席で逃げずに思いきり振ること。
その連続が、ずっとできている凡人のことを、人びとは「天才」と呼ぶのでしょうね。

糸井重里さんの言葉です。

2012年1月10日火曜日

頑張っておとなを続ける

昨日はハッピーマンデーによる成人の日でした。
どうも1月15日でないと、どうもしっくり来ませんね。

「国民の祝日に関する法律」による「成人の日」の定義は、
「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」だそうです。

毎年の成人式のニュースを見ても、「おとなの自覚」も「みずから生き抜こう」という意思も捜しづらいところです。
主催者側も成人式が「荒れる」ことを恐れて、ディズニーキャラクターを呼んだり、アイドルを呼んだり、事なかれの企画が散見します。
このイベントが、成人達自らの企画だけでもないので困るのです。
主催者にも「おとなの自覚」が必要かも知れません。

日本全体が幼児化しています。
そして成年にならずに、そのまま老年になっています。

責任を取ろうという「おとな」が少ないのです。
頑張って「おとな」になって、頑張って「おとな」を続けなければなりません。

悪いことが起こると、必ず誰かのせいにしています。
「官僚が悪い」「政治家が悪い」というのは勝手です。
でも選んだのは自分達です。
あらゆることに、当事者意識を持たなければなりません。

震災を持ち出さなくても、日本人全体が「みずから生き抜こう」という強い意志を持たなければならない時代と思います。

土地家屋調査士業界は60年を越えました。
土地家屋調査士が、この日本に必要とされる資格なら、いつまでも頑張って「おとな」でいなければなりません。


以前紹介したウルマンの「青春」を再度紹介しましょう。


「青春」 サミュエル・ウルマン  岡田義夫 訳


青春とは人生のある期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ。 優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。 年を重ねただけで人は老いない。理想を失うときに初めて老いが来る。


歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。 苦悶や狐疑や、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も長年月の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。


年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。 曰く、驚異への愛慕心、空にきらめく星辰、その輝きにも似たる事物や思想に対する欽仰、事に処する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。


人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる、人は自信と共に若く恐怖と共に老ゆる、希望ある限り若く 、失望と共に老い朽ちる。


大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして偉力の霊感を受ける限り、人の若さは失われない。
これらの霊感が絶え、悲嘆の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、皮肉の厚氷がこれを堅くとざすに至れば、この時にこそ人は全くに老いて、神の憐れみを乞うる他はなくなる。




2012年1月7日土曜日

再度、経験は作るものです。

新人は将来に向けて豊富な時間が有ると思うせいでしょうか、ただ漠然と機会を待っているだけの人が多いように見えます。

「私には仕事がないから・・・、機会がないから・・・、だから実力が付かないのだ。」と思い込んでいるようです。
「仕事が来てから、それを勉強し、経験とする・・・」
何をサラリーマンのようなことを言っているのでしょうね。

実力がないのに仕事の場を与えられたのは、サラリーマンだったからです。
会社や先輩が実力があったから仕事が来たのであって、その人は手伝いだっただけです。
補助者や会社員を卒業して、自分で事務所を開業したからには、自分の実力に対してだけの評価で仕事が来ます。

ラーメン屋が開業する前に、またお客さんの来ない時間に、一生懸命自分の腕を磨いて美味しいラーメンを作る練習をして、誰にも胸を張って提供できるラーメンが完成したときに、メニューに書いたり、店を開業したりするのでしょう。
注文を受けてからレシピを確認するラーメン屋はいませんよ。

このような、仕事が来てから調べて対応しようなんて考えている新人が多い業界は珍しいですよ。
ラーメン屋を目指す人は、はるかに覚悟があると思うのです。
でもこの業界は、資格合格という変な成功体験があるので、謙虚さを忘れるのでしょう。
覚悟が無さ過ぎます。

仕事が来ないから実力が付かないのではなく、
実力がないから仕事が来ないのです。

実力を付けるのは難しくないですよ。
他の業界のように、本気でトレーニングをすれば良いのですよ。
新人の皆さん、迷ったら私に相談ください。
本気の実力の付け方を、教えます。


以下2009年11月9日のブログに書いたものですが、再度掲載します。

経験は作るものです。

新人に「どう、測量は慣れた?」って聞くことがあります。
すると、「いいえ。なかなか土地の仕事が来なくて、まだ慣れません。」と答えられることがあります。

その方は、お客様で練習するつもりだったのでしょうか。
こんな甘ったれた業界があるでしょうか。
どんな業界だって、修行してできるようになって初めてお客様の前に立てるのではないでしょうか。

私は仕事が無いころ、毎日公園の測量をしていました。
仙台法務局の裏の公園です。あの公園は、昔はもう少し広かったのです。懐かしいな。
一応毎日少しずつ測量の課題を変えて練習しました。
「仕事が無いよ。測量できないよ。」なんて頭を抱えている暇があったら、外に出ましょう。

一つ仕事を経験したら、何通りかのシミュレーションができますね。
例えば、この添付書類が無かったらこの申請はどのような添付書類が考えられたか?
例えば、この所有権名義人が死んでいたら、どのような申請になるのか?
例えば、この古い測量図が無かったら筆界の確認はどのような段取りになったのか?
例えば、この基準点が使えなかったら、どのように対応するのか?

経験はいくらでも作れるのです。
漫然と待っているものではありません。

2012年1月5日木曜日

合格者開業ガイダンスの準備

先日からご紹介しておりました土地家屋調査士試験合格者のための開業ガイダンスの日程が、来週に迫りましたので、本日はその準備をしました。

前から申し上げているように、土地家屋調査士の資格は開業前提の資格です。
能力を証明する英検等とはまったく意味が違う資格です。
その資格を目指しながら、合格者は何故開業しないのでしょうか。

時機を待つというならそれも良いでしょう。
ではどんな時機でしょうか。
それはいつどのような条件が満たされたときでしょうか。

明確な自己の考えがなければなりません。
指示待ちや、結果を誰かの責任にするような性格の方は、もともと個人事務所は向きません。
考えを整理しましょう。

このガイダンスは、皆さんに情報を提供して、判断するお手伝いをすることが目的です。
甘いことを言って入会を勧誘し、無理に会員数を増やそうとは思っていません。
ふにゃふにゃしている考えの方には引導を渡すことも有って良いでしょう。
それもその方の為だと思っています。

先日、まだ入会して半年程度なのに、「おまえの言うとおりやっているのに収入がない」と文句をおっしゃっている方がいました。半年で喰えるほどの実力を付けられたのでしょうか。
実力がないのに営業に行っても無理です。
相手はプロなのです。
では実力を付けるには土地家屋調査士事務所に勤めなければならないのでしょうか。
それは、必ずしも正解ではないと思います。
ケースバイケースです。
実力の付け方を教えましょう。

この業界は、努力して実力がつけば必ず報われる業界でもあると思います。

仲間に入ってくれる決心がつけば大歓迎です。

まだ少し会場に若干の余裕があります。
今年の合格者だけでなくても、東北ブロックの合格者だけでなくても、迷ったり困ったりしている方がいれば、事務局にご連絡ください。
少しはお役に立てると思います。




日時: 平成24年1月14日(土)14時~(質問が終わるまで)
場所: 宮城県土地家屋調査士会会館
〒980-0802  宮城県仙台市青葉区二日町18番3号
参加申込み、問い合わせ先:
宮城県土地家屋調査士会 電話022-225-3961 fax 022-213-8485
Eメール info@miyagi-chousashi.jp

2012年1月4日水曜日

年頭に思う

本日は宮城県土地家屋調査士会の仕事始めでした。
昨年に引き続き正副会長と総務部長の5人で、日頃お世話になっている関係各所に年始の挨拶に伺ってきました。

どこに行っても大震災の話になります。

大震災の復興は、今年一年だけでは終わりません。
とても長いスパンで考えなければなりません。
「焦らず継続的に」
誰でも理解しています。
でもこれは、言葉では分かるけれど、難しいことです。
焦らなくても、嫌になることは多いでしょう。
投げ出したくなることも多いでしょう。
「焦らず継続的に」は、ある意味「ずーっと頑張れ!」と言われるようなものだからです。

でも受け容れなければなりません。
故郷を投げ出す訳には行かないでしょう。
これも考え方次第だと思います。
一人では辛いかも知れませんが、周りを見れば仲間もみな同じ環境です。
生きていれば、何からでも楽しみが見つけられるものです。
今年は皆で、多くの楽しみを見つける歳にしたいと思います。

毎年申し上げていますとおり、
「どんな一年になるのか?」と占っているのではなくて、
「どんな一年にするのか」という行動をしていきたいと思っています。



新年のご挨拶

昨年は東日本大震災を経験するという大変な一年を過ごしました。

その際の地域全体が先が見えない不安の中、全国の皆様の物心両面の暖かいご支援が本当に支えになりました。心から感謝申し上げます。

また、私自身も業界の震災対策本部長として動きましたが、その中で一緒に動いてくださった宮城県土地家屋調査士会の役員をはじめとする仲間の献身的な働きに感激した一年でもありました。

今、すべての皆様との「絆」を感じています。
その「絆」が希望です。

私自身、震災を経験し、少し価値観が変わったような気がします。
生きるも死ぬも本当に偶然の結果であるという実感を持ちました。
生きている人間がやるべき事も理解したつもりです。

お陰様で私と家族は元気でおりますので、本年も地域の皆様のために、土地家屋調査士業界のために、一層の精進をするつもりです。

皆様、本年もよろしくお願い申し上げます。