2011年12月20日火曜日

あなたが役員になった意味

ある会の新しい役職に就いた方から相談を戴きました。
自分の担当部署の役割についてどのように進めて良いか迷っているようでした。

以前も「新役員になった人へ」というタイトルでブログを書きました。

一番伝えたいことは、「土地家屋調査士会のすべての仕組みが何故そうなっているのか」を一生懸命に考えることです。
あらゆる会務の「しきたり」や「やり方」を俯瞰して、再度考え込むのです。
各部が担当部分だけを考えても、会員の為になりません。

そもそも土地家屋調査士とは何なのか。

法律による強制入会制度の意味。
役員の選び方、役員のあり方。
会員指導の方針。
本会と支部の関係と役割。
日調連やブロック協議会のあり方。
法務局との打合せ協議の方法と内容。
公嘱協会との関係。
何故政治連盟があるのか。
ADRセンターの位置づけ。
筆界特定制度の位置づけ。
外部広報のあり方。
内部広報のあり方。
研修会の開催方法とその中身。
会費とその執行方法。
何故CPDか。
何故調査報告書か。
何故オンライン申請か。
何故地域の慣習か。      等々

考えてみましょう。
分からなければ役員同士議論しましょう。
そこからやることが見えてくるはずです。
このベース部分の理解が一番大切です。
宮城会の会議でも「報告事項でその背景から」と言っているのは、この部分です。

もちろん、再度考えると言うことですが、イコール改革という意味でも無いのです。
改革すること「のみ」が目的になったら、もっと問題ですから。
改革は手段であって、目的ではありません。
無責任な野党気分で執行されたら会員も困ります。
過去の役員がやってきたことは、それなりに意味があり、それなりに評価されていたから残ってきたことでしょう。

しかし、今世界は大きな変化の渦に巻き込まれています。その中の資格業の位置づけを再度見直し、「現代的で現実的な調整」を加えるべきという意味です。

役員として何が正しいのか分からなくなったら、新入会員に聞いてみるのも良いことです。
彼らはこのこの業界のしきたりが分かりません。ですから一番プリミティブな疑問を持っています。
それらの疑問を共有することが、役員歴の長くなった方々に必要なことです。
そして新入会員の皆さんは、つい先日この業界に入ってきたばかりの方々です。土地家屋調査士会の中で、一番今の社会常識を持っている方々と考えても良いと思います。

調査士会の常識というものを一度疑って、そのなかでできることを考えて、役員皆で共有することが必要です。

「歴代の役員がこのように処理していたから」では、あなたが役員になった意味が無いじゃないでしょう。