2011年8月19日金曜日

被災者のストレス、支援者のストレス


被災地の人々は、もう震災や飢餓、枯渇などによる死の恐怖からは脱しています。
しかし、死の恐怖から脱した時期だからこそ、将来をいろいろ考える余裕が出て、新たな不安とストレスに陥っている人たちもたくさんいます。夫と家を失って避難所にいて、どんな未来を描けば良いのか、途方に暮れている人がいます。

逆に、被災地に住んでいる人、イコール被災者ではありません。
被災地には被災者も支援者もいます。
被災地の人は、被災者らしく萎れているか、どこのボランティアの人よりも頑張って支援活動をしているかのどちらかで、普通の生活をしていてはいけないのか、とストレスを貯めている人もいます。


被災地以外の人たちにとって、被災地が落ち着いたように見える今、「いつまで、あの人たちを支援しなければならないのだろう。」という疑問が出るころでしょう。

政府の補正予算も国民の税金です。結局全国の皆さんからの強制的支援とも考えられます。
大震災から眼を離せば、喫緊の経済や防衛問題等々、山積みです。
そこに筋の通った政策が無いだけでなく、権力争いに明け暮れている政治家の状態が見えます。
国民一人一人が自分の生活を守るだけで精一杯で、とても東日本大震災を支援している場合じゃないと考えるのも無理は有りません。

かと言って、大きな声で「いつまで、あの人たちを支援・・・」とは、とても言えない雰囲気です。
日本全国を敵に回す雰囲気があります。
それどころか「私はこのような支援をした。」という話題を聞くと、「何かしなければならない。」という強迫観念を覚える人もいるでしょう。

支援者のストレスもそろそろ目に見える形になりそうです。


「今まで動けなかったけれど、11月なら動けるのだけど、遅すぎますか?」というご連絡を戴きました。
3月23日のブログに「あなたの出番」というものを書きました。また読んでみてください。

皆、無理をしないで行きましょう。
精神的にも、経済的にも、無理をしないで行きましょう。

まず、被災地のことを(日本のことを)思いましょう。
迷ったら被災地のものを買ってください。
それだけでも前進のはずです。

もっと気楽で確実な支援もあります。
たとえば以下のURLをご覧ください。


この「ふんばろう日本プロジェクト」は早稲田大学大学院講師の西條剛央さんが始めたものです。
すばらしい取り組みなので、また別の機会にコメントします。

ここらで、皆、ちょっとだけ肩の力を抜いた方がよいかもしれません。
どの立場でも長丁場には違いないのですから。