2011年5月24日火曜日

調査士開業希望者への返信

土地家屋調査士は大儲けは難しい仕事です。

土地家屋調査士はすべて自分で動く仕事です。
誰でも24時間しかないので、自分で動く仕事の収入には自ずと限界があります。

でも、あなたは誰かに業務をやらせて楽したいですか。
それなら別の仕事の方が効率良いですよ。
自分の持つノウハウを自ら提供するから専門家です。

あなたは、どれくらい儲けたいのでしょうか。
実際、使い切らないお金を残しても仕方ないじゃないと思いませんか。
子供にはお金を残すのではなく、社会人として生きるノウハウを残せば良いのではないですか。


開業するとして、そのイメージは、どんな土地家屋調査士でしょうか。
少なくても現場にもいかず、お客さんにも会わないで、事務所でお金を数えているようなイメージではないですよね。
あなたが医者になりたいとか、弁護士になりたいとか考えたとしたら、やはり自らバリバリ動いているイメージでそれを語るでしょう。
私たち土地家屋調査士の場合も、自らの専門性で、現地で土地の境界で悩んでいる地権者たちの力になったりするイメージじゃないですか。
何年も何年も積み重なった誤解や怨念を解決して、隣接者同士、平穏に暮らせるお手伝いをするイメージじゃないですか。
大きなプロジェクトの準備段階から参加して、登記手続やその周辺手続のコンサルタントをするイメージでも良いですね。


そうなると、毎日忙しいですよ。
本当にお客様のために動くということは、時間がかかるものですよ。
それでもサラリーマンと違い、残業してもストレスは少ないと思います。

少なくても、本人が納得していないのに上司から命令された理不尽な残業は有り得ません。
残業も休日出勤も、自分で決めるからです。



頑張ってまじめに業務を遂行すると、たまにお客さんがものすごく喜んでくれることが有ります。私は涙を流しながら手を握られたことが有ります。

その時にこの仕事を選んで本当に良かったと思います。