2011年5月7日土曜日

遠い地で悩んでいる方に

被災地にいる人間だけが精神的に苦しんでいるわけではありません。
遠い地から「被災地の知人や親戚に対して何もできない。」と苦しんでいる方もいます。

「被災地にまったく知り合いがいないと、ちょっとの連休で気楽にボランティアにも行けるけれど、縁が深い知人や親戚がいるところには、数日では帰れない。かと言って、その余裕も覚悟も、今の自分には無い。」
きっと、そんなことを考えるのでしょうね。

どのような関係か分かりませんが、被災地の人間はそこまで考えていないかもしれません。
もっと楽に考えて良いと思います。

日帰りであっても、良いと思います。
「定期的に」顔を出してくれたら、大感激でしょう。

いつもこのブログでお話ししているように、支援には、人其々いろいろな形態が有ります。
スコップを担いで被災地に入るだけが支援ではありません。
支援物資や義援金を送ることだけが支援でもありません。
手紙やメールや電話の励ましだけでも大きな支援になります。
各々できる分野を、できる範囲で良いと思います。

「金持ちならこれくらい義援金を出せるだろう。」とか、
「暇だから1ヶ月くらいボランティアに行けるだろう。」などと、
他人が言うことは気にしなくて良いのです。
各々、誰でも他人にはわからない事情を背負っています。

被災地はこれから長丁場の闘いが有るのです。
東北経済が回復するには10年はかかるでしょう。
今集中して支援を戴くこともありがたいですが、
支援する方が息切れしたら共倒れです。
細くても長い支援が欲しいのです。

今支援に出遅れてしまったと思う方。
3月23日のブログ「あなたの出番」をご覧ください。

5月1日の「被災者にかける言葉」で書いた挨拶を、
遠い地で悩んでいる方にも贈りたいと思います。

「ゆっくり行きましょうね。」
「無理しないでね。」