2011年4月15日金曜日

災害復興と情報

津波伴うM8級、1か月内にも再来…専門家


東日本大震災の震源域の東側で、マグニチュード(M)8級の巨大地震が発生する可能性が高いとして、複数の研究機関が分析を進めている。

日本海溝の東側で海のプレート(岩板)が引っ張られる力が強くなっているためで、早ければ1か月以内に津波を伴う地震が再来する危険がある。
M9・0の東日本大震災は、押し合っていた海のプレートと陸のプレートの境界面が破壊されて起きた。そのため周辺の地殻にかかる力が変化し、東日本全体で地震が誘発されている。
京都大防災研究所の遠田晋次准教授(地震地質学)は全地球測位システム(GPS)の測定データから、海のプレート内部で引っ張られる力が強くなっていることを突き止めた。明治三陸地震(1896年)の37年後、昭和三陸地震を起こしたメカニズムと共通しているという。「今、昭和三陸規模の地震が起きると、仙台市で10メートルの津波が押し寄せる計算になる」と言う。
(2011年4月14日19時01分 読売新聞)



昨日の読売新聞でこのニュースが掲載されていました。ソースが専門家によるものなので、本当に怖い話です。気をつけなければなりません。

このような記事を読む度に、復興しようとする前向きの気持にブレーキがかかります。
被災地にいる避難者は、気持だけで生きています。
何かを再度作り上げようとしている時に、「どうせまた来る。」と言われたら、どのような気持になるでしょうか。平静に対応することは、あの恐怖の後だけに難しいことです。

また、毎日のように緊急地震警報が鳴ります。
でも、結局何の問題がないことも多いです。

この警報が鳴るたびに、私たちは活動を止めて様子を見ます。
誤報が多いので、この警報を止めたい気持ちになりますが、あの3.11では、確かにこの警報が鳴りましたので、やはり止める訳にもいきません。
神経が擦り減る思いです。

もちろん、このような専門家の発信や警報はどんな情報でも必要です。専門家はそのデータを世間がどのように捉えるかを考えすぎてはいけない立場です。専門家は事実だけを述べる必要が有ります。
ただ、その専門家の発信を整理して分かり易く、「それでも心配するな。こう考えているから。」まで添えて、国民に伝える人が必要なだけです。
それが政治です。
福島の原発の情報の混乱がこれらを象徴しています。

落ち着いて何かを為すまでに、東北はもう少し時間が掛かりそうです。
でも少しずつですが、確実に前に進んでいます。

仙台地下鉄が29日全線再開予定し、東北新幹線も東京~仙台間が27日に再開予定だそうです。わがベガルタ仙台も、楽天イーグルスも29日にホームの仙台で初試合をします。

仙台空港は、一昨日に、羽田と大阪(伊丹)との6往復だけですが、一部再開されました。

様々な情報混乱の中、被災地で平静にそして前向きに心を保つには、一人にならないことです。皆で声を掛け合うことです。その為の仲間であり、その為の組織と思っています。

被災地以外でこのブログを読んでいる方、被災地に知人がいたら、たまに声をかけてください。電話でも、メールでも、手紙でも、きっと嬉しいでしょう。