2011年3月30日水曜日

福島の野菜農家が自殺

福島県須賀川市の野菜農家が自殺したそうです。
テレビのニュースでもやっていましたが、以下は朝日新聞の記事です。
辛い記事です。

原発事故の影響が続いています。
早期に終息できたとしても、しばらく風評被害が続くでしょうね。

農家は土地に根付いて生きています。
引っ越しして、他所で農家を続けられることは、一般的には考えられません。
気持はわかります。

土地に根付いた地域密着の仕事といえば、土地家屋調査士も同じです。
地域の慣習等を把握しなければ、また地域に根付くまで仕事の受託もありません。
風評被害がある限り、福島の土地の取引も大幅に減少するでしょう。

福島以外の岩手でも宮城でも「あの津波のある地域」と言われるので、土地の取引も減少するでしょう。家や事務所を流されていなくても、すでに私の仕事も止まったものも有ります。

確かに、いろいろと考えると自殺したくなるかもしれません。

でも土地家屋調査士には、「土地家屋調査士会」があります。
「日本土地家屋調査士会連合会」も付いています。
今回の被災地に対して、寝ないで駆けつけてくれた全国の仲間がいます。
いつも言っていますが、商売敵でこんなことやりませんよ


一人で悩んでいるから、気が滅入ります。
宮城県土地家屋調査士会館に来て下さい。
一緒に悩みましょう。
一緒にいると、答えが見つかるものですよ。




福島の野菜農家が自殺 摂取制限指示に「もうだめだ」(朝日新聞社)
 福島県須賀川市で24日朝、野菜農家の男性(64)が自宅の敷地内で首をつり、自ら命を絶った。福島第一原発の事故の影響で、政府が一部の福島県産野菜について「摂取制限」の指示を出した翌日だった。震災の被害に落胆しながらも、育てたキャベツの出荷に意欲をみせていたという男性。遺族は「原発に殺された」と悔しさを募らせる。
 自宅は地震で母屋や納屋が壊れた。ただ、畑の約7500株のキャベツは無事で、試食も済ませ、収穫直前だった。遺族によると、男性は21日にホウレンソウなどの出荷停止措置がとられた後も「様子をみてキャベツは少しずつでも出荷しないと」と話し、納屋の修理などに取り組んでいた。
 23日にキャベツの摂取制限指示が出ると、男性はむせるようなしぐさを繰り返した。「福島の野菜はもうだめだ」。男性の次男(35)は、男性のそんなつぶやきを覚えている。「今まで精魂込めて積み上げてきたものを失ったような気持ちになったのだろう」
 男性は30年以上前から有機栽培にこだわり、自作の腐葉土などで土壌改良を重ねてきた。キャベツは10年近くかけて種のまき方などを工夫し、この地域では育てられなかった高品質の種類の生産にも成功。農協でも人気が高く、地元の小学校の給食に使うキャベツも一手に引き受けていた。「子どもたちが食べるものなのだから、気をつけて作らないと」。そう言って、安全な野菜づくりを誇りにしていたという。
 遺書はなかったが、作業日誌は23日までつけてあった。長女(41)は「こんな状態がいつまで続くのか。これからどうなるのか。農家はみんな不安に思っている。もう父のような犠牲者を出さないでほしい」と訴える。(西堀岳路)