2011年1月22日土曜日

他の資格取得を目指すこと

新人に良く有ることとして、土地家屋調査士で仕事が来ないので、別の資格を取得しようとすることが有ります。仕事が来ないのは土地家屋調査士と言う資格が悪いので、例えば司法書士とか税理士とか別の資格を取得しようと言うのです。

では司法書士を取得すれば仕事が来るのでしょうか。
弁護士は皆仕事が有るのでしょうか。

その考え方は、根本的に間違っていると思います。
実は司法書士等、他の資格者も同じようなことをやっています。

私は他の資格を取得することは良いことだと思います。反対はしません。でも、仕事が来ないのは、今取得している資格の問題ではないのです。
逆に言うと土地家屋調査士で仕事が来ない人は、何を取っても仕事は来ません。
何故そのことに気がつかないのでしょうか。

まず、土地家屋調査士としてのスキルを上げて、お客さんに信頼されるように努力してみましょう。土地家屋調査士で仕事が来るようになれば、複数の資格を取った時には相乗的なメリットが出るでしょう。

普通、依頼や相談というものは、資格に来るのではなく、その人の個性や能力に来るのです。
「あの人の土地家屋調査士という資格は詳しく分からないけれど、あの人なら何とかしてくれる。」という信頼から仕事が来るのです。

報酬も、資格者だから戴けるのではなく、資格者としての専門性を生かして地権者の役に立つから戴けるのだと理解しなければならないのです。
そこを理解しないと、一生「資格マニア」のように受験勉強だけで人生終わってしまいます。