2010年10月11日月曜日

知名度と制度広報の考え方

今年は土地家屋調査士制度制定60周年の年で、かつ不動産表示登記50周年の年です。
そしてショパン生誕200年の年です。(関係ないですね)

その制度広報の一環として、先週末9日(土)には、全国の土地家屋調査士会で「全国一斉表示登記無料相談会」が開催されました。
機会ある度に広報活動をすることは大切なことだと考えています。

さて「土地家屋調査士の知名度が無い」と言う人がいます。
私はそう考えません。
実際、不動産表示登記申請のほとんど全部が、土地家屋調査士の代理申請によるものです。知名度がなければ、他の方法で申請されるでしょう。不動産表示登記の安心な登記申請は土地家屋調査士への依頼が必要であると理解されている証拠と考えられますし、登記関連場面での知名度は100%であると考えられます。

土地家屋調査士は日本国民なら小学生まで誰でも知っている仕事ではないけれど、そこを捉えて知名度が無いという必要はないと思います。
もちろん、若い世代への広報も重要だと思っています。将来のお客様だという位置づけだけでなく、将来土地家屋調査士を目指して欲しいというためにも広報は重要と思います。

私が広報で一番重要と考えていることは、「土地家屋調査士」という資格名だけでなく「何をする人か」を一緒に広報することです。
土地家屋調査士は時代に合わせて変化しています。その新しい役割も国民の皆さんに理解して欲しいと考えています。

たとえば、「土地家屋調査士という幟を立てて、夏祭りで焼き鳥を焼く」。これをどう思いますか?
確かに、小学生まで土地家屋調査士の名前は広まるかも知れません。
でもそれを制度広報と言うでしょうか?小学生には「土地家屋調査士は焼き鳥を焼いてくれる優しいおじさん」という理解で終わるでしょう。広報は名前と内容が一緒に伝わらなければなりません。

「点の記」も「伊能ウォーク」も上手くやらないと、測量業界と勘違いされます。
そのあたりを、しっかりと考えて広報活動をしたいものです。