2010年8月16日月曜日

ヒックとドラゴン

「アバター」に続いて3D映画2作目を見ました。
「ヒックとドラゴン」です。ドリームワークスのCGアニメーションです。

偶然かも知れませんが、この2作とも「仲間に認められていない主人公が皆から恐れられていたドラゴンを乗りこなして英雄になる。」という同じような筋書きでした。
まあ確かに、ドラゴンに乗ると3D効果満載の映像が作れますね。

「ヒック」はそれとは立場が違いますが、やはり「未知なるもの、理解できないものは敵である。」という短絡的思考をベースに、「でも敵を理解して共生を目指す気持が大切」と言うアメリカ的反省をテーマに描かれています。
未知なる人種、未知なる宗教に対するアメリカの歴史が積み重ねたトラウマが描かせる最近の映画の一つなのでしょう。
でもその割にはドラゴンに良いドラゴンと悪いドラゴンを単純に設定するところが、これもアメリカ的ご都合主義とも言えますが。

まあ、そんなことを気にしなければ、結構大人でも楽しめる映画です。
まず3Dの使い方がこなれています。3Dを「これでもか」という際物的使い方をしていないところが、今後の発展を感じます。
CGによるアニメーションも良くできています。私は最近のアメリカ映画のCG立体アニメは好きでないのですが、今回は結構早めに入り込めました。細かい仕事ができていましたね。
もちろんストーリーは、アドベンチャーを通して主人公ヒックの成長を描きながら、ダイナミックな音楽と相まって速いテンポで進んでいきます。
無駄の無い脚本で、この伏線はどこかで使うはずだと思わせておいて、ちゃんと期待に応えていました。

まあ大人だけでアニメーションを見に行く事が気にならなければ楽しめます。ちなみに私は妻と2人で見に行きました。