2010年8月1日日曜日

梅棹忠夫「知的生産の技術」

先日のブログで「私の本の読み方(その4)スライドメモ遍」に梅棹忠夫氏の「知的生産の技術」について触れましたところ、京都会の谷口明治さんが、京都新聞に載った梅棹忠夫氏の記事を「参考に」と送ってくださいました。

私6日前に梅棹忠夫氏に触れましたが、梅棹氏が7月3日に逝去なさった事を知りませんでした。ご冥福をお祈り致します。
京都新聞に載った日が、私のブログを書いた日なのですね。偶然でしたが、私が若い頃影響を受けた梅棹忠夫氏について本当に久しぶりに読ませて戴きました。谷口さんありがとうございます。

もともと梅棹氏は動物生態学が専攻でしたから、生物学科の学生だった私は、その分野でも論文や他の書籍も読んでおりました。

でもやはり一番影響を受けたのは「知的生産の技術」でした。1969年の出版ですが、今も発売され続け、内容も色褪せていません。まだコンピュータがない時代の著書ですが、今こそ読み直すべき本かも知れません。

私も、当時は京大式情報カードを買い込んで、結構カードを作りました。ただ学生ではカードを買い続けるのが難しく、途中で挫折していましたが。

考えてみると学生の頃から社会人になり、今までずっと、私の小遣いは形態を変えたこのカードに捧げていた様な気がします。
カード、ファイル、バインダー、手帳、ノート、リフィル、コンピュータ、PDA、iPad・・・

ほぼ無限と言うべき大量なデータが取り扱えるコンピュータを持った現代で、情報をいかに蓄え、検索し、思索の為に取り出せるかは、むしろ紙ベースのこの考え方を再度基本にした方が良いと思います。なにしろ私の保管情報だけでも、自分の生きている間では読み返すことが不可能な情報量が既にある訳ですから。

ということで、本棚を捜したらかなりご無沙汰していた「知的生産の技術」が出てきました。今から再度読んでみます。

ちなみに目次は下記のとおりです。

知的生産の技術 (岩波新書) 
1 発見の手帳
2 ノートからカードへ
3 カードとそのつかいかた
4 きりぬきと規格化
5 整理と事務
6 読書
7 ペンからタイプライターへ
8 手紙
9 日記と記録
10 原稿
11 文章