2010年1月31日日曜日

勝負師清水秀彦

昨日(1/30)はベガルタ仙台J1昇格記念ドリームマッチが開催されました。今年、生ベガルタを見ていない私たち夫婦は、当然聖地仙台スタジアムに行きました。

ドリームマッチとは、新加入選手を加えた新生「ベガルタ仙台」と昔仙台に所属していた選手達で構成された「ドリーム宮城」のフレンドリーマッチです。昔と言っても、ついこの間まで所属していた選手から昔ベガルタ仙台がブランメル仙台と言っていたころの選手まで、まだ他所で現役を続けている選手から体型もスポーツマンとは見えない選手?まで本当に懐かしい顔が集まり心から楽しめた試合でした。

キャンプ明けの筋肉に乳酸が貯まりまくったベガルタの選手達とは言え、昔の身体が動けない選手達では当然相手にならないと誰もが思って見ていました。

そこに一人だけ勝負にこだわっていた人がいました。
ドリーム宮城の監督、2001年にベガルタ仙台をJ1にあげた生ける伝説、清水秀彦氏です。

この人はその後も何かと仙台と縁がきれず、世界のユースの大会である仙台カップで、東北選抜を率い、2007年の大会では日本代表に勝ち、ブラジル代表に勝ち、フランス代表と引き分けてしまうとことを、やってのけた人でもあります。
この大会は招待された海外の2チームと日本代表と東北選抜との4チームの総当たり戦です。
ちなみに仙台カップは親善試合という位置づけですが、参加選手は世界へ売り込むチャンスと言うことも有り、結構本気です。この2006年の仙台カップには、ブラジル代表でパト(ACミラン)やデニウソン(アーセナル)などが参加し、ここから巣立って行きました。

清水氏は与えられた戦力でどう闘うかを常に考える人で、明らかに戦力の劣る東北代表で勝つ方法を考えてしまえる人なんですね。
2001年のベガルタ仙台もまだJ1に昇格するには力不足だったのですが、清水秀彦監督の神通力で昇格してしまいました。仙台では清水大明神と言われているわけです。

さてこの清水大明神が久しぶりに仙台スタジアムに降り立って采配を振るったわけですが、このドリームチームでの闘い方を良く考えていました。
動けない選手がほとんどなので交代選手は何度でもピッチに出られるという特別ルールが認められていたのですが、そのルールを最大限に使って采配をしていました。
選手が疲れきらないうちにどんどん交代し、しかも効果的に機能するよう連携できる複数選手を一緒に交代してスタミナのハンディを克服していました。
ドリームチームはもともと一流選手の集まりなので、センスやテクニックがあるので、この考え方ならそこそこ闘えるのです。
ドリームチームでは阿部敏之のスルーパスや高桑大二朗の好セーブなど、さすがという見せ場を作り、結局3対3引き分けという結果でした。
この親善試合で、最後のロスタイムまで攻撃的選手を交代させた清水監督の勝ちへの執念に感心しました。

勝負事は、力が足りなくても、自分達の力を客観的に判断してどうすれば勝てるか一生懸命考えれば活路が見出せると、再度清水大明神から教わりました。

スカイプ用マウス

スカイプ(Skype) って使っていますか?

いわゆるP2P技術を利用したインターネット電話サービスで、インターネットにさえ繋がっていれば、世界中に電話ができるサービスですね。

日本語版のソフトウェアはSkype社が無料で提供しているのですが、WindowsLinuxMac OS XPocketPC (Windows CE)、プレイステーション・ポータブル(PSP)iPhone/iPod touchNokia N800用のソフトウェアが有ります。
本来通話できない機器で通話できるようになるのは凄いですね。

私の環境であれば、WindowsとMacとiPhoneにインストールしています。iPhoneもインターネット上で繋ぐので通話料がかかりません。

無料で通話する為には、お互いにスカイプを設定していなければならないことと、通話したいときにお互いにスカイプを立ち上げていなければならないことが条件です。

最近のバージョンではテレビ電話(ビデオチャット)も無料でできます。通話しながらファイルを送ったりできるのも便利です。
私は、世界中に無料で通話できると言っても、世界中に友達がいるわけではないので海外向けには使ってませんが。

さて、その通話ですが、コンピュータに内蔵のマイクとスピーカーを使えば良いですが、コンピュータに向かって大きめの声で話すのもスマートじゃないので、皆さんコンピュータ接続用のマイクを使うことが多いようです。


私はスカイプ用に、以前はヘッドカムのような製品を使っていましたが、最近はソニー製のこんなマウスを使っています。






このマウスは上半分が開き、中にマイクとスピーカーが有り、電話の際に受話器になるのです。ちょっと良いでしょ。

2010年1月29日金曜日

遅い新幹線が好き

1月19日のブログにも書きましたが、私は映画をよく見ます。

まず何を見ているかですが、基本的に「あー楽しかった」「あースッキリした」系のものを見ます。
重苦しいのは駄目ですね。
普段、土地家屋調査士や裁判所の調停委員を通して、境界紛争や遺産相続、離婚や介護、破産等をよく見ていますので、映画まで重苦しく暗くなる映画は見たくないのです。
学生時代は小説でも映画でも、背伸びしてそんなものを見ていましたが、今は金を払ってまで見たくはないですね。
ホラーも見ませんね。リアルに恐いですし。
「何も残らないけど、あ~楽しかった!」という映画が一番です。

映画ならではの作品を見たいので、テレビでも製作出来るものは敢えて映画にする必要なしとも思っています。
ただし、学生時代はこの「映画ならでは」の定義=大スペクタクルと考えてホームドラマ風は認めていなかったのですが、最近は、時間と予算をしっかりかけたホームドラマ風も当然「映画ならでは」なんだなって私の中で理解しています。

映画館で見るときは、先日も書きましたが、残業が早め(笑)の平日夜21時頃から23時過ぎの時間帯に行くことが多いです。確実に座れますし、レイトショーだから安いし。
「この映画を見たい」と思っても時間が合わないことも多いので、時間の空きそうなときに映画館に行って、その時上映している映画の中から何を見るかを決めます。

また出張の時も、微妙に夜の予定が空いたときは一人で映画を見ることもあります。一人で酒を飲みに行くタイプでも無いので。

出張時の新幹線の中も映画を見るチャンスです。
大抵出張ではノートコンピュータを持っていますので、映画DVDを見ることが多いです。
仙台と東京間で一番速い新幹線は1時間39分だったと思いますが、これには乗らず敢えて2時間半程度の遅い新幹線を予約します。
このときは邪魔されないように窓際の指定席を取り、スタバを買って、ヘッドフォンで見ます。
ちなみに私のパソコンは覗き見防止フィルターが付いています。
変な映画(?)は見ませんが、なんか隣から見られるのが嫌なので。

興味が湧いた映画のDVDはとりあえず買っておきます。
時間のあるときに見れば良いという買い方です。
レンタルの方が安いのは当然ですが、借りても翌日に返しに行けないかも知れないという強迫観念に駆られ、他の用事ができても映画視聴が優先になりそうになるのが嫌だからです。

ちなみに読みたい本が有るときも新幹線は有効です。
なにしろ電話も来客も無いのですから。
速い新幹線に乗って目的地に早く着いてウロウロするくらいなら、遅い新幹線に乗った方が「時間の節約」になります。
ねっ、遅い新幹線って魅力的でしょ。

2010年1月28日木曜日

第2回ADR運営委員会

一昨日(1/26)は、第2回ADR運営委員会が開催されました。
宮城のADRのこの半年間は、ADR法の認証取得の手続きに集中していましたが、やっと認証の目処が立ちましたので来年からのADRのあり方について議論を移しました。

ADRは沢山の来客を得て儲けるのが目的では有りません。ADRは赤字でも必要です。
事件が少なくても、境界に関する解決支援の専門機関が宮城に有ることだけで意味が有るのです。健康で医者知らずの方でも、近くに病院が有れば安心ですよね。
そしてその地権者の病気が、本当にどこに起因するかは、調査士である私たちが一番わかりますよね。弁護士さん達と違い、病気になる前から会っているんですものね。

11月20日のブログにも書きましたように、
「境界ADRは、どの資格者よりも土地家屋調査士が一番向いている社会貢献です。
その理由は、調査士の「境界に関する法律知識を持っているから」はもちろんですが、むしろ「境界に関する地権者の想いや苦しみを一番理解できて、地権者の言葉の裏に何を言いたいのかを理解できる能力を持っているから」だと思っています。」

だからこそ全国の土地家屋調査士会がADRを持っていることに意味があります。

さて赤字でも良いとは言いながら、貴重な会費を使っているのだから、ADRを更に有効に利用できないか検討しました。考えているのは以下の項目です。中には弁護士会との打合せと更なるご協力を戴けないと実現が難しいものも含まれていますが、実質的に国民の皆様や会員の皆様の為になる機関を目指そうと考えております。

・調停以外の解決の方法について
調停解決だけにこだわらず調停の前の相談の段階を充実させる。
紛争とまでは言えなくても問題が生じているなら解決支援する。
総合的なアドバイスによる紛争解決支援も検討する。

・筆界特定制度との連携について
地権者は筆界特定制度とADR制度の違いがわからない人が多い。
受付でたらい回しでは可哀相なので、最初から法務局と共通の窓口設置を検討する。
手続きの途中段階で相互の手続きを併用する可能性を検討する。
これらの件は既に法務局との打合せを始めた。

・会員の皆さんに対する相談機能について
会員の皆さんが日常業務で困った境界案件の解決について、ADR機関の弁護士と一緒に相談に乗れる窓口設置を検討する。地権者だけでなく土地家屋調査士が活用できる機関とすることができないか検討する。

・一般研修について
ADRで得たノウハウを会員の皆さんにお返しするための研修の企画をする。

2010年1月27日水曜日

第5回特別研修協力員会同

今年も第5回土地家屋調査士特別研修が開催されます。
この特別研修は10月13日のブログでもお知らせしたものです。
本日(1/27)はその準備の為に、東北ブロックの各会のADR特別研修のお世話役の皆さんが、仙台に集まって詳細な打合せをしました。

特別研修については全国の皆さんの中でいろいろな意見が有ります。
「年度末忙しいときに、この研修と考査を受講して認定を取ってもそれが何になるの?」というご意見が有ります。確かに答えにくい質問かも知れません。

これは制度に関わることなので宮城会だけで判断できることでは有りませんので、私個人の意見を書かせていただきます。
このADR代理権とは、司法制度改革の中で土地家屋調査士がほんの僅かでも勝ち取った位置です。今すぐに実効が有るわけではないけれど、これは我々が目指すべきその先を睨んだ一歩だと理解しています。
そう思うので、この分野でも皆で実績を積むことが次の一歩に繋がるのだと思っています。
では、どこまでやれば次のステージに行けるのか?そんなことを日調連が具体的に約束はできないでしょう。でも本当は、夢になっても良いから、堂々と日調連に説明して欲しいんですけどね。

とにかく、今のまま減少していく登記事件の数を数えて滅入っていても、何も解決しないでしょ。これから広がる未来の一つだと思ってチャレンジしたいと思いませんか。

2010年1月26日火曜日

法務局が地図を作ることはない?

ニッポン放送の「テレフォン人生相談」というラジオ番組があります。40年以上続く長寿番組で、本当に評判の良い番組です。

このラジオ番組の1月25日の放送内容に、かなり問題が含まれていると思われます。タイトルは「母名義の土地の一部が市の歩道になってた。」です。
宮城会業務部長が教えてくれた内容ですが、とりあえず下記のURLを開いてお聞き下さい。

「テレフォン人生相談の録音」
http://circle.zoome.jp/zinsei/media/333/
このサイトが問題ではありません。
ここは、流れたまま消えていく貴重なラジオの内容を保存してくれているありがたいサイトです。

この日は、法務局の14条地図作成業務の地区内の地権者からの相談です。
「法務局の14条地図作成事業により、その地区内の地権者の土地の一部が市の歩道に含まれていることが判明した。固定資産税も支払っていたようだが、どうすれば良いか?」という相談内容でした。

回答者は弁護士なんですが、聞かれたことの回答以前に
「法務局側が測量することはない。国土調査以外でそんなこと聞いたこと無い。」
「法務局備え付け地図とは公図のことである。公図をつくるために法務局は測量しない。」
「なんのための測量かわからない。ちょっと目的が違うかもしれない。」
と不勉強にも言っちゃいました。

この地権者の土地の一部が昭和51年から市道に入ったようですが、その地区ではそれを「未処理用地所有者」と言っているようです。市道を整備する権利は有るが登記が出来なかった何らかの事情が有ったと思われます。仙台ではいわゆる「敷民」と言っているのと同じものでしょう。

「だったらその段階で市が処理しなければならなかった。

市が言うことはおかしいですね。弁護士に相談すべきだ。」
知識不足にも拘わらず、かなり断定的な回答をしておりました。

この件は宮城県内では無いようですが、この番組は全国放送で、しかも聴取者はお年を召した方が多いので、各地で影響があるかもしれません。なお、この件は仙台法務局と日調連にも報告しました。

しかしこの番組は、突然の電話相談ではなく事前に相談内容を把握してから回答すると思われるのに、勉強不足の回答者が何も調べずに出てきて回答するのは困った問題です。

もっとも回答者は何回か「勉強不足かも知れないが」という言葉も発したけれど、その言葉が枕詞にしか取られないような断言をしておりました。
私たちも登記相談等で様々な相談場面に当たりますが、プロが回答するときは、どんな言葉で言い訳を付け加えておいても責任が出そうだなと、あらためて思いました。注意しましょう。

2010年1月25日月曜日

アップルタブレット

アップルタブレットが、とってもとっても待ち遠しいのです。
「林檎の錠剤」ではありません。

1月27日(USA)に発表になると思われるアップル社製の噂の製品のことです。名前は「i-slate」とか「i-pad」とか噂されているタブレット型のディバイスです。もう、ず~~っと長い間、待っていました。

アップル社が作るからには、キーボードレスのマックノートを作りましたというだけではなく、おそらくまったく新しい提案をしてくれるに違いないと思っています。
OSは「MAC-OS」ではなく「iphone-OS」ではないかと言われています。所謂「大きなi-pod touch」イメージなんでしょうか。
ネットから直接DLするkindle対抗の書籍ビューアーとか、DS対抗携帯ゲーム機とか、動画ビューアーとか言われていますが、そのような具体的機能を実現する以前の何か新しい価値観が有りそうで、勝手に期待が膨らんでいるんですよね。

アップル社は発表直前まで、いつも厳密な秘密主義を守るので、本当に判りません。i-podの時、i-phoneの時、macbook-airの時もそう、その秘密主義に乗せられ、結局買ってしまったのです。

しかし、何故、私の一番小遣いの無いこの時期に発表されるのか。
本当に自粛しなければならないのだが、うーん。
でも、どんな製品で、何が出来て、価格はいくらなのか、何もわからないのに既に購入計画を立てているという・・。スティーブ・ジョブズの手のひらの上で踊らされているのが判っているのですがねえ。

使えそうだが冷静に考えればこれが無くても無問題というのが、私の欲しい「文具」の定義ですから、このタブレットは当然「文具」です。
ただし、ブログでは自分で使ってみたことのないものは取り上げない主義だったのですが、今回は待っていられないので、つい取り上げてしまいました。

「何に使えるの?」
  「聞いたこと無いけど、なんか凄いのさ。」
「どんな形なの?」
  「見たこと無いけど、きっとセクシーなのさ。」
「仕事に使えるの?」
  「なぜ仕事に使えなくちゃいけないの?」
「無ければ困るもの?」
  「世間は困らないけど、ワタシは困る。」
「それでも欲しいの?」
  「絶対欲しい!!」
「何で欲しいの?」
  「そんなこと考えたこと無い。」

2010年1月24日日曜日

シャープペンの芯の太さって

今回はシャープペンの芯の太さについて書きます。
シャープペンの芯の太さは0.5mmが一般的ですね。

他に製図等に使用する0.3mmもよく使われますね。ただ0.3mmは書きながら、よく折れるのでストレスが溜まります。

実はその間の0.4mmがあります。0.3mmより折れにくく、0.5mmよりシャープな筆跡という芯です。私は使っています。

また書き味で言えば、太ければ太い方が良いので、0.7mmがお勧めです。

私のお気に入りの芯は、もっと太い0.9mmの芯です。0.9mmは決して折れません。特に0.9mmの2Bを選ぶと、太い万年筆の書き味のイメージです。

試験勉強など、何かに集中的に考えながら書いているときに、シャープペンの芯がポキポキ折れたら集中できません。清書でなく、アイディアを出すときには思考を妨げないために、折れない0.9mmがお勧めです。
このような芯は、昔は限られた文具店でなければ取り寄せでしたが、今はどこでも買えますので、安心して使ってみて下さい。

太いと言えば私たちの業界にCADが入っていなかった頃、皆2.0mmの芯ホルダーを使ってましたね。あれは削って針の先のような芯にして使っていたので、太い芯のイメージではなかったですけどね。芯も2H等の堅い芯でしたね。
あのころも敢えて4B等の芯で削らず太い字を書くのも好きでした。

写真は、左から0.7mmの赤い芯。上、0.4mmのシャープペン、下、0.9mmのシャープペン、0.9mmの2Bの芯、0.9mmのBの芯。

他に4.0mmのクロッキー用の芯もあります。
ここまで来ると字も書きづらいです。太ければ良いってモノじゃないけどね。

でも文具は持っているだけで嬉しいんです。

自宅を測量します!

本日(1/23)と明日は、近畿ブロック新人研修が大阪で開催されます。今年も講師としてお招きいただき、大変嬉しく思っています。

そういえば、今月京都会から宮城会に登録移転した西條宗夫君に初めて会ったのは、昨年のこの近畿ブロック新人研修でした。もう一年なんですね。

私の講義テーマは「事務所経営と業務報酬について」でした。

土地家屋調査士制度を過去から未来へと考察し、
自分の夢としてどんな土地家屋調査士像を描くのか、
それを実現するにはどんな事務所体制が必要か、
その事務所の業務にかかる原価計算はどうなるのか、
報酬はどう計算すればいいのか、
お客様にはどのような説明の仕方が必要か。

そんなことを説明しました。

報酬を語る為には、調査士制度の中で地権者を初めとした国民の皆様に、近未来どんなお役に立てるのか、その為にどんな努力をすべきか。
そこが考慮されないと報酬までたどり着けません。

そこで、努力の仕方を少し説明しましたが、その中で11月9日のブログ「経験は作るものです。」で申し上げましたように、

「新人は暇でしょ。だったら測量できないと言っている間に公園でも測量して練習しなさい。」

「筆界特定申請の仕方がわからないって言ってないで、自分に地積更正登記を受託したとき、この隣接者と揉めて筆界特定することになったと仮定してみれば、いくらでも申請の練習できるでしょ。」
って言いました。

そうしたら、講義が終わってすぐに受講生が私に挨拶に来て
「すぐ自宅敷地を測量します!」って宣言してくれました。
嬉しかったですよ。大阪の京谷君。


2010年1月23日土曜日

大阪ニーゼロ会(20年度同期会)

近畿ブロック新人研修の講師で、今年も大阪にお招きいただきました。
毎年お声をかけて戴けるのは個人的にも大変嬉しく、少しでも近畿の新人の皆さんのお役に立ちたいと心から思っています。

新人研修はその方の人生を左右するかもしれない重要な研修です。本気で魂を込めて臨まなければならないと思っています。ただし90分の講義だけのお付き合いなので、その後皆さんどうしているか、いつも気になっていました。

そんなことを考えていたら、昨年の新人研修の大阪会受講生の間で勉強会が立ち上がったとお聞きまして、大変嬉しく思っておりました。名前は「20年度同期会」通称「ニーゼロ会」と言うそうです。
今回、近畿ブロック新人研修の前日(22日)に、ニーゼロ会の皆さんとお会いできる機会ができ、いろいろお話しができました。たった今ホテルに帰ってきたところです。
昨年の私の新人研修の講義で伝え足りない部分のフォローが、少しできたかなと思いました。

新人同士が勉強会を開くことは、大切なことだと思っています。
私も新人の頃、何もわからなかったので本会の研修会だけではとても足りず、自分たちで勉強のグループを作ったりして、様々なシミュレーションをしました。もちろん宮城青調会の存在もとても頼もしかったです。
一人で勉強するのは何かと大変です。やはり仲間と励まし合って進んだ方が、効率だけではないメリットがあります。

新人は経験が僅かでも、仲間の経験を合わせれば何倍もの経験値になります。僅かな経験値でもお互いのために発表し合えば良いのです。
私は以前から、全国のこのような勉強会をサポートしたいと思い活動してきたので、この「ニーゼロ会」の頑張りは大変嬉しく、また頼もしいとも思いました。

「仕事が無い。」「調査士会は何も教えてくれない。」って嘆いていても、何も解決しません。調査士会も頑張りますが、新人の皆さんも動いてください。

与えられるのを待つ人生なら、サラリーマンをやっていれば良かったわけですから。

2010年1月21日木曜日

研修の考え方

研修とは何でしょうか。
何のためにやるのでしょうか。
ここが曖昧ならまったく研修会を開催する意味がないと思っています。

ところが一般的な研修担当者を見ていると、
「研修担当に成っちゃったので何かしなければならないなぁ。」
「どうしようか。隣 の県は何の研修をやるのかしら。」
「評判良さそうだから、ウチもあの講師を呼べば、とりあえず研修ノルマ達成か。」
という風な考え方に見えることがあります。

この人達は、普段どんな業務をしているんだろうと考えてしまいます。
その人達が何でも分かっているはずはありません。
なにしろ社会も経済も法律も毎日変わるのですから。

これは、もちろん宮城県土地家屋調査士会の話しではないですよ。
わが研修部は、頑張って意欲的な研修を企画していますので。

さて、研修は何を目的にすれば良いのでしょうか。
土地家屋調査士として業務をする時のノウハウで、
」どの分野の何が足りなくて、業務上何が必要なのか、
間もなく」何が必要となるのか、
10年後」何が必要となりそうか。
これらと現実のギャップを埋めるのが研修だと思います。

ですから研修の企画は、一生懸命業務をしていると、いくらでも出てくると思います。
会員の皆さんも「研修でこの分野を是非取り上げて欲しい。」といった要望は出してください。
「私だけ分からないのかも知れない」なんて、新人の皆さんも考えなくて良いですよ。
皆、私も含めて、分かっているような顔をしているだけです。
新入会員の要望による研修会が、意外と先輩も含め皆の役に立つことが多いと思います。

2010年1月20日水曜日

筆界調査委員任命式

本日は、仙台法務局の会議室で筆界特定委員の任命式がありました。
筆界調査委員の任期は2年です。
今回の筆界調査委員は、昨年12月2日宮調開発290号「筆界調査委員候補者の募集について」でお知らせした募集に応じていただいた方々の中から本会推薦規則に該当する方を候補者として仙台法務局に推薦し、仙台法務局がその方の経歴等を審査して選任された委員です。

当会の規則では、総会や研修会の出席率も考慮される条件になっています。
このことにより、今回残念ながら推薦できなかった応募者に関しては、この2年間は委員候補者として、委員対象の研修会等に出席いただけるよう手配いたします。
やはり当会としても、ご自分で手を挙げたという積極的な姿勢に答えたいと思います。
その中で、これからの2年間で総会や研修会に出席していただければ、次回は問題なく推薦できると思います。

任命された委員の方々は、今日から2年間ご苦労いただきますが、宜しくお願いいたします。

さてこの筆界特定制度ですが、18年に制度が始まりまして、今まで全国で1万件の申請が有ったとのことです。仙台局管内では129件とのことですが、毎年利用件数は増えているようです。
件数の増加に伴いこのところ処理が遅くなっていたのですが、仙台局では今回体制を強化して、標準処理6ヶ月を維持できるよう努力をし始めました。
この制度の使い勝手が良くなれば、私たち日常業務にとっても何かとプラスになります。

この筆界調査委員は土地家屋調査士会の委員ではなく法務局の委員なので、土地家屋調査士会としてどこまでバックアップできるか難しい部分もありますが、できる範囲でしっかり支えていきたいと思ってます。担当部所は境界鑑定委員会です。

さて、私土地家屋調査士制度の未来のためにも筆界特定制度は重要だと思っています。
このあたりの気持ちを12月16日のブログに書きました。
再度読んでいただければ嬉しいです。

2010年1月19日火曜日

アバター(3D版)

よく「忙しそうだけれど映画いつ見るの?」って聞かれます。
大丈夫です。したいことは時間を作れるものですね。
実際は、残業が早め(笑)の平日夜21時頃から23時過ぎの時間帯に行くことが多いです。
確実に座れますし、レイトショーだから安いし。

「この映画を見たい」と思っても時間が合わないことも多いので、時間の空きそうなときに映画館に行って、その時上映している映画の中から何を見るかを決めます。

ということで、昨晩「アバター(3D版)」をやっと見ました。

実は「アバター」そのものより、今の3D映画技術がどこまで行ったか見たかったのです。
さすがに最新式の3D眼鏡はかなり重かったですね。
最初かけた時、映画終わるまで我慢できるかなって思いました。
結局、我慢はできたけど、映画に集中しづらいですね。改良が必要です。昔の赤青眼鏡が懐かしい。

困ったのは字幕が見づらいことです。
いつも字幕版を見ているのですが、3D映画では字幕も立体で、当たり前ですが字幕は一番手前に来るのです。
遠くの森を見ているときに一番手前の字幕を読むのは2D映画よりはるかに疲れます。
3D映画を楽しむ際には吹き替えの方が良さそうですね。
そうか英語が聞き取れれば良いことか・・・。

この映画では、立体画像そのものを売るディズニーランドの3D映画などと違い、3D効果を強調しすぎなかったのは良かったです。ここに、ジェームズ・キャメロン監督が3Dを今後も映画で本気で使っていく意図がはっきり見えました。

さて、話しの筋は予想どおりの「ダンス・ウィズ・ウルヴス」でした。まあ、私が予想できたのだから、この程度ではネタバレとは言わないかな。
アメリカって言う国は、たまにこのような映画を作る必要があるほど、治っていないようです。
この映画、「ダンス・ウィズ・ウルヴス」ほどストーリーに味わいは無いのですが、「スターウォーズ」世代でもある私としては別の楽しみ方もできました。

作り方は絶妙な計算に基づいたものでした。
惑星パンドラ自体が、主人公が降り立ってすぐの段階では、次々と危険な生物の襲撃に遭い、大変な惑星に来たものだと思わせ、そのうちにパラダイスかも知れないと思えてくる舞台となるように計算されています。

同じ目的で考えられた惑星パンドラの異星人「ナヴィ」の造形は、もっと絶妙でしたね。
違和感ばっちりの異星人が、見ている内にだんだん魅力的に見えてくるんです。
私は、ポスターであの顔を見てかなり違和感を感じて、最初この映画を見る気しなかったのですから。
これは「ET」でも見られた手法で、ETを敢えて最初から可愛く作らず、主人公の心の変化に合わせて観客も可愛く見えてくる手法なんですね。

3D以外でも充分楽しめる映画だと思います。

さて、次はいつ映画館に行けるかな。

特上カバチ!!

TBS系でドラマ「特上カバチ!!」がスタートしました。
行政書士の補助者が主人公です。
櫻井翔と堀北真希が共演し、あの高視聴率を取った「JIN-仁」の後番組枠で放送するのだから視聴率も上がるでしょう。

前作「カバチタレ」(こちらはフジテレビ系)の時も感じましたが、行政書士法と弁護士法を考えると内容はかなり問題を含んでいますが、「そこはドラマ、視聴者は大人として割り切って見てね。」と言うことですか。
ドラマの中でも法律用語や重要な論点にはテロップを入れて、視聴者にわかり易くしているところも、TBSの意欲が感じられる作り方でした。

まあ、堀北が大人の女性を演じる為の役作りが「煙草しかなかったのか」とか、法律家である中村雅俊が補助者の桜井を指導するのに「殴っちゃいけないでしょ」とか、気になるところが満載ですが、まあ私も大人なので割り切ってみました。

毎週毎週、行政書士を宣伝してくれて、若い受験生も増えるでしょうね。どちらにしても良いことです。

我が土地家屋調査士を主人公にした2時間ドラマは、全国会長会議によると今秋に放送されるかということで詰めに入っているそうです。
残念なことに、業務を知らない人から見ると、土地家屋調査士は行政書士より連続ドラマにはしにくいんでしょうね。家政婦でもドラマになっているのにね。

私個人としても日常は結構ドラマと思っているんですが、私のドラマなんか見たい人はいないもんねぇ。

2010年1月17日日曜日

阪神淡路大震災から15年

阪神淡路大震災から15年経ったんですね。
マグニチュード7.3、震度7、死者6434人、負傷者4万4千人以上と数字だけで見ても、とても恐ろしい地震でした。
当日の高速道路が倒れたニュースに慄然とした覚えが有ります。
その後淡路島の震災記念館に伺ったときにも、机上の筆界論など吹き飛んでしまう衝撃を覚えました。

町並みは復興しても、肉親を失ったご家族の深い悲しみは消えることは無いと思います。
多くの犠牲になった方々に心から哀悼の意を表します。

当時の行政も住民もボランティアもみんなで頑張りました。
また当時の兵庫会をはじめとした土地家屋調査士会の皆さんのご苦労も計り知れないものだったでしょう。
被災者の安否が落ち着いてからごく短期間で境界の問題を収め、登記のお手伝いをしたことは業界以外でも有名です。

あの震災で大きな犠牲を払って日本人が得た教訓が有ります。
「災害に普段から備えておくための準備」と「災害が有った場合の動き方」です。

これは国家・自治体・家族各々が各々のレベルで考えておかなければならない問題ですし、資格者団体としても考えておかなければならない問題でもあります。

各資格者団体は、あの震災後協議会を作って震災に備える会議を定期的に開催しています。
宮城でも2年前の岩手宮城内陸地震に遭った際に、土地家屋調査士会館に地震対策本部を設置し、対応を頑張りました。
それでもまた喉元を過ぎて対策が甘くなりがちです。
この機会に、調査士会としても個人としても、再度見直さなければならないと思います。

数年前に震災に関する講演を聴いたときに教わったことの一つ、「家も潰れ、電話も通じないときの家族の集合場所を決めておけ。」というものが有りました。
今日これだけでも、もう一度確認しておきましょう。

重ねて震災でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りいたします。

行政書士会新春交礼会

昨日16日は、宮城県行政書士会の新春交礼会にお招き戴きました。
この新春交礼会は毎年開催されているものですが、私は初参加でした。
国会議員や県議会議員など政治家が多数参加されていました。
以前から行政書士会の総会等の行事に伺うと、政治家とのお付き合いを上手にしているなと感じます。これは大事なことです。

与野党たくさんの議員さんが次々と挨拶するのを聞いて、「さすがに議員さんは挨拶が上手いな。」などと平和に聞いていたら、突然私に挨拶の指名が有りました。
まったくの予告無しで、何も考えていなかったので、大変焦りました。恐るべし行政書士会。

研修会などでは何時間でも話せるのですが、公式の挨拶はまったく慣れません。
声が上ずるのが自分でもわかりました。
会長って、いつでも挨拶指名される可能性があるんだねって反省しました。

反省はするけど、指名しないでね。

2010年1月16日土曜日

全国会長会議

本日は全国会長会議でした。
この全国50会の会長が一堂に会して、土地家屋調査士制度を考える機会は一年に2回です。
前回は10月29日と30日に開催されました。

前回も書きましたが日調連は本当に頑張っています。
今回参加して、またそう思いました。
名前だけの遊んでいる理事もほとんどいなくなりました。
(えっ、昔はいたのかって?)

残念なことは、この日調連の頑張りが一般の会員まで伝わっていないことです。
日調連は内部広報が少し足りない、若しくは下手なのかもしれません。
もちろん私たち単位会の伝達の仕方も下手なのかもしれません。

今は全国で役員の足を引っ張る会員は少なくなりました。
安心して堂々と伝えて構わないと思います。
少なくても日調連理事は各ブロックから選出されます。
そして各ブロックは会員皆さんが選んだ会長が構成員です。
ですから少なくとも過半数は日調連の味方なのです。

さて、全会員のうち日調連会長名を正確に書ける人はどれくらいの割合でしょうか。
副会長全員の名前は言えるでしょうか。
会員の無関心を嘆く必要も有るのかもしれないけれど、その無関心を引き起こしたのは役員の責任もあるのでしょう。
宮城会会長としても、機会あるたびに又は機会を作っても、会員の皆さんへの発信をしていきたいと思っています。

ところで、宮城会会長の名前を正確に書ける宮城の会員はどれくらいの割合なのでしょうか?
いいです。答えなくって。

2010年1月15日金曜日

地籍シンポジウム

本日は会長会議の前日集合で「地籍シンポジウム」に参加しました。副題が「市民社会における安心・安全と地図・地籍・登記の役割」です。日調連は、秋に「(仮称)地籍制度研究会」を立ち上げる予定で、今回はそのプレシンポジウムの位置づけだったようです。

さて、土地家屋調査士が「測量屋さん」と呼ばれたりすることがあります。その場合、会員一人一人が、そのように呼んだ方に、資格を説明しなければなりません。測量士より上だ下だという問題ではなく、測量士とは明確に役割が違うことを説明しなければならないのです。広報活動は大きなイベントを開催することも大事ですが、一人一人が広報員だという意識を持つことも大変重要だと思います。

その説明する際に、地籍の専門家である位置づけから説明するとわかり易いし、その為にも地籍に関する研究会(おそらく将来は地籍学会)を土地家屋調査士会が持つのは大事な視点であると思います。


今日のシンポジウムも多種多様な分野から地籍を語ってもらいました。以下がその参加者です。

前田武志 民主党常任幹事会議長 「市民生活と地図・地籍」
坂本 勇 元吉備国際大学教授・JICA専門家 「インドネシア・アチェ州からの報告」
鎌田 薫 早稲田大学大学院学院教授
前田幸保 法務省民事局民事二課補佐官
安藤曉史 国土交通省と地・水資源局国土調査課課長補佐
坂本 勇 元吉備国際大学教授、JICA専門家
宮崎清博 全国測量設計業協会連合会業務部長
上條勝也 国土建設学院理事長
小林庄次 日調連ADRセンター委員長

ただ残念なのは、これだけのメンバーをお招きしたので、皆さんの顔を立てようと個人の発表に時間を割きすぎて、時間切れでディスカッションにならなくなりました。
様々な立場で議論するところを見たかったので、大変残念でした。
調査士と法務省と国交省との三者で、地籍調査と地図を語り合っただけでも、かなり成功すると思うのですけどね。

もっとも今回だけでなく、パネルディスカッションで成功した例を見たことがないけどね。
今回の発表で面白かったものは、後日何らかの形でご紹介します。

2010年1月13日水曜日

1月常任理事会

昨日(12日)は常任理事会でした。

常任理事会とは、前回も書きましたが、正副会長会議と各部長、オブザーバーとして協会理事長と仙台支部長の構成メンバーにより毎月開催されている会議です。
この会議は決議機関ではないのですが、この一ヶ月間の各部の報告による情報交換と、会の方針を確認し、理事会から付託された軽微な決定する目的の会議です。

私はこの中で、報告事項による情報の共有が一番大切だと考えております。
何が有ったのかという結果だけでなく、その背景は何か、何故そんな行動をとったのかを皆で十分に確認し合います。
そこを理解すれば、その後の会議での判断は難しくないと思っているからです。

実はこのブログもその目的を持っていまして、会員の皆さんと考え方を共有したいと思って始めたものです。

さて、各支部も来月は総会を迎えますね。
今回の常任理事会で、各支部総会に本部から誰が伺うかを検討しました。
実は私も会長として初めての支部総会なので、日程が合う限りすべて私が伺ってご挨拶しようと思っていました。
ただし、私には支部総会の日程が決まる前から入っているお約束があり、大変恐縮ですが、結局すべての支部にはお伺いできません。
後日正式にご連絡いたしますが、このブログで予めお詫びします。

さて、以下が支部総会に伺う予定の担当者です。
各支部の皆さん、宜しくお願いいたします。

 支部名  日程   訪問予定者  会長が伺えない理由
仙台支部 2月26日 三浦副会長 私が中部ブロック出張のため
仙南支部 2月19日 会長(私)
古川支部 日程未定  日程が合う限り私が伺います
石巻支部 2月10日 千葉副会長 私が東北ブロック会議のため
登米支部 2月12日 会長(私)
気仙沼支部2月27日 千葉副会長 私が中部ブロック出張のため
塩竈支部 2月 5日 会長(私)


本日の常任理事会に、斎藤仙台支部長の手作りスイーツシリーズ第4弾「ベイクトチーズケーキ」の差し入れがありました。
斎藤さん、腕あがってますね。

2010年1月12日火曜日

最後はいつだったんだろう、人目をはばからず泣いたのは。

最後はいつだったんだろう。
人目をはばからず泣いたのは。

昨日は高校サッカー決勝戦でした。
舞台は、先日天皇杯で我がベガルタ仙台がガンバ大阪に敗れたあの国立競技場でした。
インターハイを征した青森山田に対して初出場の山梨学院大附属という組合せの決勝戦で、なかなかの好試合を見せてくれました。

高校サッカーは毎年見ていますが、本当に良い試合が多く、いつも感動させられます。
トーナメント戦なので、選手にとって「負ければ、そこで自分のサッカー人生が終わる。」ということが懸かっている試合であり、どうしても緊迫感・悲壮感が漂っているからでしょう。

その緊迫感の中で、何度もシュートしながらも点数が入りにくいサッカー競技そのものの難しさがあり、なおかつ同点ならばPK戦で決着を付けるという特有の展開も待っているのです。
「なぜそこで得点が入るんだ」というサッカーの神が舞い降りたとしか考えられない結末を迎える試合等々、毎年毎年見逃せないところです。

試合が終わったあとは、勝ったチームも負けたチームも泣いている選手が多かったですね。
それを見て、最近涙腺の弱いオジさんは一緒に涙ぐむわけですが。

あの人目をはばからないで泣けるのは良いですね。
負けて悔いが無いわけがないですが、でも人生賭けて、そしてやり尽くしたからなんでしょうね。

私は、最後に人目をはばからずに泣いたのはいつだったでしょうか。

大人になって、結果に保険をかけながら動いているから、泣かなくなったのかも知れません。
それなりの努力でそれなりの結果を得ることが予測できるようになってから、泣けなくなっているのでしょうね。
緊迫感と悲壮感を持って、人生賭けて本気でチャレンジ、本気で戦うことを、いつの間にか忘れているのかも知れません。

我々土地家屋調査士が、一丸となって新しい未来にチャレンジして、新たなステージに辿り着いたときに、皆で人目をはばからず泣けるような働きができたら、どんなに素晴らしいだろうって、青春もののテレビドラマで育った年代のオジさんとしては考えたりしました。

2010年1月11日月曜日

原稿執筆とツルの恩返し

数年前、新日本法規出版の「Q&A表示登記実務マニュアル」を書きまして、その加除の為に毎年2回ほど原稿を書いています。
ほぼ毎日ブログを書いていますが、このような実務書を書くのは別ですね。なかなか筆が進まないものです。

平日はまったく書く時間もないので、この3連休が勝負なのです。
ちなみに締め切りは12月中旬でした。m(. .)m

子供の頃、作文が嫌で嫌で・・。
それが残っているんですね。
昔から原稿書けなくて、言い訳ばかりしていました。

そういえば以前日調連の理事をしていた頃に、書かなければならない原稿の締め切りをとっくに過ぎていたころ、日調連の事務局から何回目かの催促の電話が来ました。
さすがに言い訳も尽きた頃でした。

事務局「鈴木先生、そろそろ原稿書けましたでしょうか?」

鈴木「いやぁ、それが・・・。実は、先ほど急いで原稿を書こうと思って事務所に帰ってきたら、事務所の前に傷ついた鶴が倒れていてね。」

事務局「ツル・・・」

鈴木「そのままに放っておけないでしょう。手当をしてあげて、さっき空に帰したんですよ。」

事務局「・・・」

鈴木「鶴が『恩返しをしたい』と言ったのだけど、『私にも妻がいるし、今から原稿を書かなければならないので、良いからお帰り。』と言い聞かせたんです。ということで、今から原稿を書きますね。」

事務局「そんなに『恩返しがしたい』って言ったのなら、鶴に原稿を書いてもらえば良かったのに。」



そうそう、こんなブログを書いていないで、原稿を書かなければならなかったんだ。

2010年1月10日日曜日

強く生きる言葉 ー岡本太郎

「強く生きる言葉」(イースト・プレス)

岡本太郎の著書です。
岡本太郎って、私はこの本を読むまで、あの「太陽の塔」の作者で「芸術は爆発だ!」で有名な芸術家である程度しか知りませんでした。
実際の岡本太郎は、若い頃パリで芸術活動をしていただけでなく、パリ大学で哲学・社会学・民俗学などを専攻していたんですね。
そこで、そのベースによる文筆活動も多数有ったようです。
不勉強でした。そこで本屋で発見した岡本太郎の本を3冊買いまして、この本はその中の1冊です。

この本は岡本太郎の言葉を集めたものです。
中から少し紹介します。



よく、あなたは才能があるから、岡本太郎だからやれるので、凡人にはむずかしいという人がいる。そんなことはウソだ。やろうとしないから、やれないんだ。
それだけのことだ。

いいかい、怖かったら怖いほど、逆にそこに飛び込むんだ。
やってごらん。

相手に伝わらなくてもいいんだと思って純粋さをつらぬけば、逆にその純粋さは伝わるんだよ。

挑戦は美であり、スタイルだ。
挑戦した上での不成功者と、挑戦を避けたままの不成功者とではまったく天地のへだたりがある。挑戦した不成功者には、再挑戦者としての新しい輝きが約束されるだろうが、挑戦を避けたままでオリてしまったやつには新しい人生などはない。

人生で本筋を通そうとすればするほど、どうしたって一般の常識とは対立するんだ。このときデリカシーをもって、その対立を逆に生かしていけば、お互いが生きてくるんだよ。

人生は、他人を負かすなんてケチくさい卑小なものじゃない。

2010年1月8日金曜日

文具としての測量野帳


さて、測量野帳です。
左がいつも見慣れたものですね。

実はこの野帳、測量に関係ない方々にも、文具として売れているって知っていました?
大きめの文具店では置いてあります。
私の山歩きの好きな友人も密かに持っていました。
私から見たら「何故持っているの?」だったんですが、本人にとっては密かでも何でもないのですが。

いつも見慣れて当たり前に使っていると気がつかないかも知れませんが、実はこれは野外で使うノートとして本当によく考えられているノートです。野帳はフィールドノートの直訳だから当たり前か。

外でメモすることを考えたときに、ノートに求められる必要な機能は何でしょうか?
  1. 片手で持ちやすいサイズであること
  2. ポケットに入ること
  3. 表紙が堅くて下敷き無しで立ったまま書けること
  4. 多少の雨にも強い丈夫な用紙であること
  5. 裏写りしにくい用紙であること
1.に関して、手のひらの大きさに安定して入る大きさで、書き込める面積を確保するためには当然縦長になるのでしょうね。そう言う意味でも測量野帳は理想的です。

2.に関して、測量野帳は入ります。これも書き込み面積を確保しながらの縦長のスタイルですから、若干大きめのポケットを選びますが、入ります。機能を考えると絶妙な大きさだと思います。
そういえば、私は以前、野帳の背に近い上部にパンチで穴を空け、鉛筆と一緒にひもを通して首から下げ、頻繁なポケットからの出し入れを一部省略したことも有りました。ひもを引くとノートは開かない仕組みです。場面によってはかえって測量の邪魔になることも有りますので、邪道ですが。

3.に関して、外でメモするときの最大の条件ですね。あの高級ノートのモレスキンも、堅い表紙が人気の要因の一つだと思います。
モレスキンについても、いずれブログで書きますね。

4.に関して、測量野帳は多少の雨にも強いというところも充分合格ですね。筆記用具は選びますが。最近では完全な防水ノートが出ています。お風呂でメモができるとか、お風呂に浮くとかいうノートです。そこまで行くと紙面がつるつるして書き味が悪いのです。もっとも、お風呂でインスピレーションが湧くとか言う人以外は、そんなノートを持ち込まず、ゆっくり湯船に浸かることをお勧めしますけどね。
コストから言っても測量野帳の用紙は絶妙のチョイスだと思います。
お風呂文具もまたこのブログで紹介しましょうか。誰の役にも立たないかも・・・。

5.に関しては、屋外で万年筆のようなインクの乾きを待たなければならない筆記具は使いにくいですね。やはり書き込むのは筆圧が強くなりがちの鉛筆やボールペン等になります。3.の下敷き無しにも関わってくるのですが、測量野帳の用紙は裏写りし難くくて良いですね。

写真右のノートはコクヨの「Field Notebook」です。
表紙がおしゃれで、3色展開です。
中は方眼罫線ですので、本当に測量と関係ないユーザーに売れています。
でも測量野帳の方が安いのでお勧めですが。

ちなみに屋外で使うこれらのノートへの筆記具のベストチョイスは、やはり鉛筆芯だと思います。

2010年1月7日木曜日

「超」文章法ー野口悠紀雄

「超」文章法 (中公新書)
あのベストセラー「超」整理法の作者野口悠紀雄教授の著作です。

ちなみに彼の「超」整理法シリーズは読む価値があると思います。
また文具としての「超」整理手帳もベストセラーですね。
紙とコンピュータの融合を考えた素晴らしい発想と思います。
あまりにも有名なので、このブログで今更書くことも無いのでしょうが、時間があったら私なりの捉え方も書いてみたいと思います。

さて私事ですが、高校生の頃から文章法に関して読んだ本が何冊か有ります。しかし、私にはあまり役に立ちませんでした。それは小説の執筆を意識した本が多かったからです。実際、感性の発露をマニュアル化するのは大変難しいことですね。

それに対してこの野口教授の本ですが、いわゆる論述文を書く際のマニュアルとなっています。論述文とは企画書、評論、論文等であり、この本は、書き手に伝えたいメッセージが有って、それを読者に伝え、説得し、自分の考えを広める為のマニュアルです。
著者の野口教授自身が必要としたからこのマニュアルをまとめたと書いていましたが、そんな意味でもこの文章法は今まで読んだ文章法に関する本とは一線を画していると感じました。

この本で、教授が一番先に、そしてしっかり伝えているのが、「メッセージ」の設定の重要性です。
当たり前の話しですが、伝えたいメッセージについて「一言で言えるか」「書きたくてたまらないか」などメッセージの絞り出し方が示されています。

それから文章の骨組みの作り方が示されています。
そこでは「内容面のプロット」方法や「形式面の構成」方法が述べられています。
そして説得力を強めるために、「比喩」「具体例」「引用」等の方法も示されています。

また、わかりにくい文章と闘うというテーマで、「複文」「文脈」「文章のまとまりの相互間の関係」「部分と全体」「悪文」等にも言及しています。
この辺りは私にとって大変耳の痛いところでした。
併せて形式のチェック・表現のチェックなど推敲の方法も紹介しています。

更に、野口教授ならではのコンピュータ時代の執筆方法についても、しっかり説いています。
つまり昔の文章法は「しっかり構成を考えてから書き始めよ」と言っていましたが、コンピュータ時代の執筆は後からいくらでも書き換えられるから、とにかくメモからでも書き始めるという方法を紹介しています。

土地家屋調査士にとっても一度は読んで欲しい本だと思います。
文章に慣れている者が陥り易い独善的表現などが具体的に紹介されていて、個人的にもすごく反省させられた良い本でした。
わかり易い文章の推敲の部分などは、筆界特定の意見書等をまとめるにも必要なノウハウだと思います。

なお、「そんな本を読んだのに、このブログには反映されていない
って、ツッコミはいれないこと。

2010年1月6日水曜日

業務・研修合同会議

本日は業務部と研修部の合同会議を開催しました。
来月(2/16)に研修会を予定している「報酬額」について議論する為です。

今まで研修会は一人の講師にすべてお任せのことが多かったと思います。
でも本来研修会とは、宮城会として「そのテーマについてこう考えるから研修会をこう持っていきたい。そのためには講師にこのようにお願いしたい。」というものが無くてはならないと思っています。

そこで今期初めての試みですが、業務部と研修部が合同で会議を致しました。

報酬額表の撤廃は平成15年でした。
その後全国でも、報酬についてどのような研修をして良いか悩んでいたようです。
平成15年以降の会員は研修を受けていないので、報酬額の体系が理解できていないようです。
ですから確かに内容はデリケートな部分もあるのですが、やはり、会として放っておく訳にはいかないと思いました。

さて、本日の会議では以下のようなテーマで議論を致しました。

 独占禁止法におけるカルテルやダンピングとは何か?
 土地家屋調査士の報酬とは何か?
 報酬と調査測量実施要領との関係は?
 赤字とは何か?
 原価計算とは何か?
 事務所運営と報酬との考え方は?
 受託から請求までの段取りと考え方は?

本日の議論を研修会にどこまで反映できるか難しいです。
受講者の皆さんが全員スッキリすることはできないと思いますが、何か持ち帰ることができる研修会になるよう工夫してみます。

2010年1月5日火曜日

結局、地蔵は動いたのか?

11月14日のブログで「地蔵動いた?法廷で綱引き 仙台地裁支部」という河北新報の記事を紹介しました。

前回もお知らせしたように河北新報から取材として来館され、この事件について調査士会にも意見を求められました。この件は公判中の事件で、しかも私たちが現地を見てもいないので踏み込んだ回答はできませんでしたが、境界と国土調査に関しての一般論をお知らせいたしました。
しかし、この手の事件の取材先として、新聞社が調査士会を思い出すようになっただけでも、正しく理解され始めているなと思っています。

私のブログでは、その際に以下のようにコメントをさせていただきました。
この裁判の論点が本当にこの記事記載の部分(国土調査の際に合意した)であるとすれば、明確な既存判例もあるにもかかわらず、国土調査によってあたかも創設的に筆界が発生するかのように一部で強く誤解されている向きが有ることは、大変嘆かわしいことと感じています。

さて、この第一審判決が12月30日に出ました。やはり、判例どおり国土調査の誤りが認められたようです。この事件の判決までには、宮城会所属の土地家屋調査士A先輩の活躍がありました。

私も役所や地権者の皆さんに機会があるたびに話しているのですが、
とにかく「国土調査には筆界創設的機能は無い」のです。
明確な判例もあるのに、国調担当の役所も測量コンサルも理解できていない人が多いので、裁判になっていないだけで、この事件のような事例が沢山あります。
勝つとわかっていてもこの訴訟のように結論が出るまでに9年もかかるのではと泣き寝入りしている方も多いのです。

今後そのような不勉強な方々に判例を勉強してくれと言うよりも、この河北新報の記事のコピーを見せる事が有効かもしれませんね。

以下12月31日河北新報の記事より
大崎・境内地境界線訴訟「市の市有地登記は誤り」
 延命、子育てのお地蔵さまとして知られ、みやぎ新観光名所・百選(1987年実施)にも選ばれた宮城県大崎市三本木の大豆坂(まめさか)地蔵尊を含む境内地を共同所有する男性が、隣接地を所有する大崎市を相手に、土地境界の位置を争った訴訟の判決で、仙台地裁古川支部は30日までに、市の土地登記の誤りを認め、男性の主張通りに境界を定めた。
市の登記に基づけば、男性側が所有する土地にあるとされていた水子地蔵(84年建立)が、市有地上にあることになっていた。男性は判決を受けて、「地蔵が動くはずはないんだ」と強調した。
判決などによると、旧宮城県三本木町(現大崎市)は85年3月、男性側の土地を分筆して買う際、男性側の土地を303平方メートルと測量した。ところが、町が実施した93年の国土調査で、男性側の土地を225平方メートルとして、95年に登記した。
判決は「測量の結果に基づいて分筆された土地の面積が大きく減少する理由はない。国土調査の手続きで境界は確定しない」と述べ、市の土地行政の不備を指摘した。
旧三本木町は2000年12月、男性からの地図訂正の申し入れに対し、「調査に誤りは認められない」と回答したため、訴訟に発展していた。
男性は「地図訂正の申し入れから9年もかかった。やるべきことに応じなかった行政に憤りを覚える」と語った。
 大崎市は「控訴期限を迎えておらず、コメントできない」と話している。

2010年1月4日月曜日

新年のご挨拶は虚礼か?

本日は土地家屋調査士会の仕事始めでした。
また、正副会長と総務部長5名でお世話になっている関係各所・各団体への年始のご挨拶まわりを致しました。

毎年、年始まわりは虚礼ではないか、忙しい役員がわざわざ時間を取る必要が本当にあるのか、という議論があります。実は、私も昔から疑問でした。

でも実際、会長に就任してみて、先輩達が築いてきた関係各所との関係とその交流についての長い歴史をあらためて考えると、簡単に省略して良い問題ではないことだと感じました。
挨拶をしなくても友好関係に変わりは無いのでしょうが、半日のご挨拶まわりでもっと良くなるのなら、積極的に挨拶回りをしましょうと今年も動きました。

ただし、例年相談役の皆さんにも動員をお願いして20人以上でお伺いする事だけは、やめました。
訪問先によってはお困りのようでしたし、お忙しい相談役の皆さんにも申し訳ないことでしたので。

年始回りは日本の良い文化なのでしょう。
「昨年中はお世話になりました。本年も宜しくお願い致します。」
感謝を込めたご挨拶。
やはり必要ですね。

個人的な年賀状にも同じことを感じています。
私には、年に一度の年賀状だけのお付き合いの方々もたくさんいます。
その中には30年以上も会っていない方々もいます。
でも年賀状のお陰で、間違いなく関係が続いています。
ご縁があってお付き合いした方々、もしかしたら一生会えない方々かも知れません。
でも年に一度の年賀状を見ながら、これは虚礼ではないと実感しています。

謹賀新年

新しい年を迎えました。
明けましておめでとうございます。

昨年の総会で宮城県土地家屋調査士会会長に就任させて戴き、理事や事務局のスタッフに恵まれ、会員の皆様のご支援も戴き、何とか努めさせて戴きました。
本年も頑張りますので宜しくお願いいたします。

さて、本年は、
土地家屋調査士制度制定60周年。
不動産表示登記制度制定50周年。
 そしてベガルタ仙台J1定着元年~♪

区切りの年です。
個人的には、気持を切り替えて再度初心に戻り、土地家屋調査士としての自分を考えたいと思っています。
調査士は定年が無いので、いつでも初心に戻れますね。
おそらく調査士制度そのものも、初心に立ち返って検証しないと行き先を誤るような気がしています。

考えたことをそのまま書かせて戴くこのブログも、できる範囲で更新していきますので宜しくお付き合いお願い致します。

さて、2010年、出発します。